現在の大学3年生(2018年4月1日時点)が対象となる2020年卒の新卒採用活動の開始時期ですが、大手企業による選考の解禁日が昨年2018卒と同じ4年生の6月に、会社説明会は3年生の3月からスタートします。
今後のスケジュールは、
- 2019年3月1日説明会開始
- 2019年6月1日より
- 2019年10月1日内定式
- 2020年3月31日大学(大学院)卒業
- 2020年4月1日に新たに入社
という流れになります。
上記スケジュールを見ると分かりますが、就職生は企業の面接選考開始からわずか4ヶ月後には、どこかの企業で新卒の内定式を迎えることになります。
この短期間で、自分が行きたい企業を見つけて、その企業から内定を獲得するためには、何が大切なのでしょうか?
この記事の目次
過去の就活スケジュールの変遷から分かることを知ろう
まず最初に、過去の就活スケジュールがどのように変更されてきたのかを知りましょう。何かヒントがあるかもしれません。
- 2012年卒:大学3年の10月説明会開始/大学4年の4月1日から面接選考開始
- 2013年卒:大学3年の12月説明会開始/大学4年の4月1日から面接選考開始
- 2014年卒:大学3年の12月説明会開始/大学4年の4月1日から面接選考開始
- 2015年卒:大学3年の12月説明会開始/大学4年の4月1日から面接選考開始
- 2016年卒:大学3年の3月説明会開始/大学4年の8月1日から面接選考開始
- 2017年卒:大学3年の3月説明会開始/大学4年の6月1日から面接選考開始
- 2018年卒:大学3年の3月説明会開始/大学4年の6月1日から面接選考開始
- 2019年卒:大学3年の3月説明会開始/大学4年の6月1日から面接選考開始
- 2020年卒:大学3年の3月説明会開始/大学4年の6月1日から面接選考開始
- 2021年卒、2022年卒:大学3年の3月説明会開始/大学4年の6月1日から面接選考開始(予定)
上記のスケジュールを見ると、2019年卒の2016卒よりは、就職活動の期間が長くなったものの、数年前に比べると、面接開始時期は2ヶ月程短くなっていることが分かります。
説明会に至っては、半年近く短くなっています。これまでの先輩よりも、より短期間で企業選びをしなければいけない事が分かります。
16卒は内定式まで選考期間がわずか2ヶ月間しかなかったんですね。驚きですよね。
就活活動期間が短くなることは、就活生として一見嬉しいようにも感じますが、残念ながらいくつかのデメリットもあります。
一番のデメリットは、
「多くの企業で選考日程が重なるので、興味ある企業の選考全てを受けることが不可能」
になってしまうことです。
面接選考開始から内定式までたった4ヶ月しかない中で、就活を成功させるためには、就活開始してから色々考えていては、手遅れになってしまう可能性があります。今から準備を始めましょう。
就活が始まってからどんな企業に就職したいか、どんな職種に就きたいかを考えていたら、あっという間に就職時期は過ぎてしまいます。
就職活動を後悔して終えることのないように、今から準備をしていきましょう!
20卒の就活はもう始まっています!
では、具体的にどんな準備が必要かをチェックしていきましょう。
就活成功のためには、これからの半年間の過ごし方が重要!
2019年6月1日から一斉に各社選考が始まります。
選考開始していから、企業の内定式までのたった4ヶ月という短期決戦を勝ち抜くためには、就活前に志望業界・志望職種をあらかじめイメージしておくことが大切です。
とは言っても、イメージを具体的にするために何をすればいいのか、分かりませんよね。
そこで具体的に企業で働くイメージをするために役立つのがインターンシップです。
就活の前段階となる3年生向けインターンシップ(就業体験)はすでに夏から本格的にスタートしていますし、企業によっては就活を迎える大学3年生に限らず、全学年を対象に年中受けいれているところもあります。
ここ数年、多くの大企業がインターンシップを開催するようになったこともあり、インターンシップに参加する学生の割合はどんどん増えています。
先輩達の代では、なんと就活生の約7割がインターンシップを参加していました。
説明会が開始されるのは半年先ですが、実質的にはもう就職活動は始まっているのです。
しかも、インターンシップに参加することは、学生にとってたくさんのメリットがあります。
学生にとってのメリットは下記3つが挙げられます。
- 詳細な企業研究ができる
- 実際の業務を体験することができる
- 本選考で有利になることがある
そして、じつは開催する企業にとってもインターンシップはメリットがあります。
インターンシップ生を受け入れる企業側のメリットとしては下記3つが挙げられます。
- 前もって企業のことを学生に知ってもらえる
- ミスマッチを防ぎ早期退職を減らすことができる
- 優秀な学生のことを詳しく知ることができる
このようにインターンシップは受け入れる企業側、参加する学生側どちらにも多くのメリットがあります。
なお一括りにインターンシップと言っても短期から長期、無給から有給まで様々なインターンがありますが、ここでオススメしたいのは長期インターンシップです!
長期インターンシップが就活に有利な3つの理由
多くの企業が開催しているインターンシップは、開催期間が最短1日から、長くても2週間程度の短期インターンです。
じつは企業で募集しているインターンシップのうち、9割がこの短期インターンシップです。
短期インターン自体を否定するつもりはありませんが、短期インターンは開催期間が短いため、その企業が自分に合っているか、その仕事に本当に興味が持てるかをジャッジすることはかなり難しいです。
とくにこれまで企業で働いたことのない大学生であればなおさらです。
人付き合いでも、仲良くなったら、第一印象の時のイメージとガラリと変わるということはあると思いますが、それは企業についても同じです。
就活が始まる前に、ある程度長期期間企業の中で実務を経験することは、とても大事です。
また長距インターンシップを通して企業で実務経験を積む事によって、結果として就職活動を勝ち抜くための武器を身につける事にもつながります。
下記に就活生に長期インターンシップをおすすめする理由をまとめます。
有利な理由1:「どんな仕事が自分に合うか?」を実務経験を通して確かめることができる
長期インターンシップをオススメする理由の1つがこれです。
短期インターンシップでは期間が短いため、プログラムの内容の大半が企業の説明や学生同士でのグループワークが中心で実務経験を積める事はほとんどありません。
これではその企業が普段どんな業務を行っているのかがわかりませんし、人事がやりがいがあると説明する仕事に対して、本当に自分がやりがいを感じられるかはわかりません。
その点長期インターンシップでは、インターン期間中に、実際に社員と同じ仕事を行うことができます。
インターンシップ期間中も、インターンに参加している学生としてではなく、一人の社会人として扱ってもらえます。より入社後のイメージに近い状態を経験することができます。
また、実務を通して自分がその職に向いているのか、自分の目で確かめることができます。
こういった経験をせずに就職をしてしまい、入社後に思った仕事と違うとなってしまうのは怖いですよね。
実際に、新卒入社者の3割が入社後3年以内に早期退職をしています。
その理由の多くが「思っていた仕事と違った」という内容です。
有利な理由2:長期インターンシップの経験談は就活で圧倒的に有利だから
就活の面接時に必ず聞かれる質問が
- 「学生時代に頑張ったことは何ですか?」
- 「当社の志望理由は何ですか?」
という質問です。
長期インターンシップに参加していた学生は、学生時代に頑張ったこととして自己PRのネタにも活かせますし、業務経験を通じて得たスキルやノウハウは、採用する企業にとってとても魅力的なものです。
多くの学生が頑張ってきたことは「サークル」「アルバイト」「ゼミ」「部活」のいずれかをアピールしますが、「企業で実際に働いていました」というのは、採用担当者からしてもやはりとてもインパクトがありますし、入社後にその経験を活かして活躍してくれるのはではないか。と期待も膨らみます。
さらに、志望理由、志望動機を聞く際にも、一度も企業で働いたことのない学生の志望動機より、実際に企業での実務経験をした上で考えている志望動機のほうが、より説得力を感じます。
(例えば、商社で営業志望の大学生が、入社後大変でも頑張る覚悟があります!というよりも、実際にベンチャーなどで営業経験を積んだ学生が、営業は大変だと知っていますが、頑張る覚悟があります!と言ったほうが、より説得力はあります)
長期インターンシップを経験している学生は、実務経験を通じて成長する機会があります。そのため、自分が働きたい業界・職種を決めた後、内定枠を争うライバルたちよりも、一歩も二歩もリードする事ができます。
また、長期インターンシップを通じて、ビジネススマナーも身につくため、面接では他の学生よりもしっかりした印象を持ってもらえるかもしれません。
有利な理由3:採用に直結している長期インターンもあるから
長期インターンシップの中には、採用直結型インターン・内定直結型インターンが存在します。
長期インターンシップに参加し、実力が認められればそのまま採用するということを、あらかじめ発表しているケースもあります。
インターンを通じて自分の実力を高められることはもちろん、そのインターン先の内定までもゲットでき、まさに一石二鳥です。
仮に長期インターンシップ先企業に興味がければ入社を義務付けるものでもないため、デメリットはありません。
まとめ
最後にこれまでの要点をまとめます。
2020年度卒の学生さんはすぐに準備を始めましょう!