インターンシップ参加時の履歴書をどう書けばいいか分からないという大学生の方に向けて、基本的な履歴書の書き方から証明写真の貼り方、履歴書を提出する時のマナーをまとめました。
また、履歴書の最重要ポイントである「自己PR」「志望動機」のそれぞれの正しい作り方・書き方もご紹介しています。
ぜひ本記事の内容を参考にして、インターン先企業の採用担当者を惹きつける魅力的な履歴書を作成しましょう!
この記事の目次
インターンシップの履歴書の書き方
履歴書は、これまでの経歴や自分のアピールポイントを伝えるための重要な書類です。記入項目ごとに正しく、誤りがないように記載することが大切です。
それでは、履歴書の記入項目と書き方を見ていきましょう。
日付
日付は、会社から指定がない限り、西暦でも和暦でも構いません(和暦:平成○年、西暦:2018年)。ただし、履歴書全体でいずれかに統一するようにしましょう。
日付は、インターンシップ応募先企業へ履歴書を提出する日付にします。メール送信の場合は「送信日」、郵送の場合は「投函日」を記載しましょう。
基本情報
生年月日
生年月日は、前項の日付時点での年齢を書きましょう。
住所
住所は現住所を書きます。都道府県からアパート・マンションの名称、部屋番号まで省略せずに正しく記載します。
ふりがな(フリガナ)は漢字部分のみ書けば大丈夫です。
メールアドレス
応募先企業とのやりとりに使用するメールアドレスを書きましょう。
採用担当者から連絡が届くこともありますので、見逃さないように普段からよく利用するメールアドレスを使うようにしましょう。
大学で作ったメールアドレスにするか、インターンシップ・就活用に専用のフリーメールアドレスを作る大学生が多いようです。
上記以外のアドレスでも問題ありませんが、採用担当者とのやりとりに使用するものなので、星やハートなどの特殊文字や顔文字などを使っている場合は使用を控えましょう。社会人マナーに反します。
なお、携帯・キャリアのメールアドレスは、会社によっては迷惑メール扱いになってしまうのと、受信メールに添付ファイルがある場合に容量の問題で開けないケースがありますのでおすすめしません。
電話番号
会社の人事担当から面接日程の調整や選考結果の連絡が電話でくることがありますので、日中に連絡の取れる電話番号を記載しましょう。
基本は自分の携帯電話番号でOKです。
連絡先
現住所以外の場所に連絡してほしい場合や別の人に連絡してほしい場合は、別途連絡先を記載します。
特に無ければ、何も記入する必要はありません。もしメールアドレスの項目がない履歴書でれば、こちらの連絡先にメールアドレスを書きます。
捺印
捺印欄があれば、赤の朱肉を使って捺印をします。その時に文字が反対だったり、ずれていたり、にじみ・かすれがないように注意してください。
大学生は捺印に慣れていないことも多いと思いますので、何度か別紙で捺印練習をしてから本番提出用の履歴書に押印すると良いでしょう。
学歴
学歴は以下の例を参考にしてください。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
学歴① | ||
平成○年 | 3 | 東京都〇〇区立中学校 卒業② |
平成○年 | 4 | 都立〇〇高等学校③ 入学 |
平成○年 | 3 | 都立〇〇高騰学校 卒業 |
平成○年 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
平成○年 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み④ |
- ①1行目は、中央に「学歴」と記載し、2行目から経歴を記入する
- ②学歴をいつから書くべきか明確な決まりはありませんが、新卒の就職活動では義務教育の終わりである中学の卒業から書くのが一般的です。
- ③学校名は略さずに正式名称で記載します。「〇〇高校」ではなく「都立〇〇高等学校」のように記載しましょう。
- ④大学は「卒業見込み」と記載します。
- その他 退学の経歴がある場合は、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科 中途退学」と記載します。少し後ろめたい事情があっても履歴書の経歴は正しく記入しましょう。嘘を書いていると経歴詐称として後々トラブルになりかねません。
職歴
職歴は、会社の正社員として働いた経歴になります。アルバイトは職歴に含みませんので気をつけましょう。ほとんどの大学生がそうだと思いますが、正社員経験がない場合「なし」と記入すれば問題ありません。
平成○年 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
職歴① | ||
なし② | ||
③以上 |
- ①学歴の最終行から1行空けて、真ん中に「職歴」と書きます。
- ②正社員経験がなければ「なし」と書きます。
- ③1行下の右端に「以上」と記載して終了です。
免許・資格
免許など国が発行する公的な資格から民間企業や団体の資格まで、取得している資格があれば記入をしましょう。
基本的には、取得年月の古い順に書いていくのが一般的です。
もし記載できる取得資格が多い場合は、インターンシップ先企業の事業・サービスや求人募集内容と照らし合わせて、関連度の高い資格を優先して書くと良いでしょう。
民間資格は、簿記やTOEIC、TOEFL、MOSなどビジネスで活かせるスキルも色々あります。
インターン先へアピールになる場合や自分の人柄を示せる資格は率先して記入しましょう。
また、現在取得に向けて勉強中の資格であってもインターン先に対するアピールになる場合は勉強中であることを示して記載しても問題ありません。
自己PR・志望動機
これまでは経歴や資格などの定量的な情報を記載してきましたが、それ以外に、インターン応募時の履歴書では自分の人柄や熱意を伝える項目があります。
その代表が「自己PR」「志望動機」です。
自己PR
自己PRでは、自分の特徴や強み、スキルなどをインターンシップ先企業へアピールします。
これまでの経験の中から、企業側が求めている人材としてPRできる部分があれば積極的にアピールしていきましょう。
志望動機
インターンシップへ応募をするにあたって、その会社を選んだ理由、インターンシップを通じて学びたいこと・身に付けたいことを述べます。
本人希望記入欄
本人希望記入欄がある履歴書の場合、特筆して記入するべきことが無ければ「貴社規定に従います」と書きましょう。「特になし」はビジネスマナー的にNGです。
本来は、規定の記入項目以外に伝えておくべきこと(勤務地や希望職種など)があれば使用する項目なのですがインターンシップ応募の場合は特段気にしなくて良い項目です。
インターンの履歴書のフォーマット、用紙サイズは?
インターンで提出する履歴書は、応募先企業から指定されている場合と指定されていない場合の2パターンがあります。
会社から履歴書のフォーマットについて指定を受けている場合はそれに従いましょう。
指定を受けていない場合は、「大学の生協等で売っている履歴書」や「市販の履歴書」を購入して使用しましょう。
市販の履歴書の中で最も一般的なのは、国の標準規格にのっとった「JIS(日本工業規格)」と呼ばれる様式の履歴書が一般的です。
JIS以外の履歴書は、記入項目や項目ごとにスペースが履歴書によってそれぞれ違いがあります。
市販のものや大学で提供されている履歴書の中には、例えば、自己PRや志望動機以外に「学業以外に力を入れたこと」などの項目が用意されていたり、自己PRの項目の記入スペースを広くとっていてる履歴書等様々あります。
自分のアピールポイントに合わせて履歴書を選ぶと良いでしょう。ただし、履歴書のサイズは「A4」にするようにしましょう。
インターンの履歴書に証明写真を貼る時のマナー
証明写真のサイズ・期限に気をつけよう
履歴書に貼る顔写真にはサイズにも注意しましょう。
証明写真のサイズは、一般的に縦4センチ×横3センチが基本です。特にインターン先企業から指定がない場合はこのサイズで撮影をしましょう。
また、顔写真は原則として提出日から3ヶ月以内のものを使用するのがルールです。それ以前の写真しか持っていない学生の方は撮り直しをしましょう。
写真館で撮影するのがベストではありますが、スピード写真やコンビニ、スマホアプリなどのアイテムを使うこともできますので常に最新写真を用意しておくと良いでしょう。
顔写真を貼る時は裏書きを忘れずに
履歴書の顔写真を貼る前に、写真裏に「大学名・氏名・撮影日」を記入しましょう。
万が一、履歴書の顔写真が剥がれてしまった場合に、誰の写真か分かるようにしておくための最低限のビジネスマナーです。
インターンシップの履歴書に関するQ&A
履歴書は手書きとパソコンどちらにするべき?
インターン応募先の会社から特に指定がなければ、履歴書は手書きでもパソコンでもどちらでも構いません。
書式や記入・提出ルールについて会社から指定があれば従いましょう。
最近は、インターン履歴書やES/エントリーシートをweb提出にする会社も増えてきています。その場合は、履歴書をデータ化してから会社へ提出する必要があります。
証明写真を撮影する際は同時に写真データもとっておくのがおすすめです。
エントリーシート(ES)と履歴書は何が違う?
エントリーシートと履歴書の違いがわからない大学生も多いと思いますが、一般的にエントリーシートは企業が独自に質問を項目を設定して学生がそれに答える形式の書類、履歴書はあらかじめ決められた項目にしたがって記入する書式を指します。
なお、インターンシップの中で、1日から数週間単位で実施される短期インターンシップと違い、3ヶ月以上の長期に渡って実務を行う実践型長期インターンの場合は、エントリーシートだけではなく履歴書も不要とする会社も多いです。
長期インターンシップ受入企業からすると、実際に社会人同等の仕事を学生へ任せるにあたって、実務経験がない大学生の履歴書は採用判断の材料にはならないからです。
長期インターンの場合は、学歴等の経歴よりも面接の場でのコミュニケーション力や熱意を重視する会社が多い傾向があります。
インターンシップの履歴書を人事に渡す時のマナーは?
インターンシップの面接時に履歴書を持参する時は、履歴書に汚れやシワ、防水を防げるようにクリアファイルに入れて持っていくと良いでしょう。
郵送の場合は、封筒に入れて投函します。封筒に入れる際も履歴書はクリアファイルに入れるのが基本です。
履歴書の誤字脱字は修正液・修正テープで直していい?
修正液や修正テープの使用はNGです。もし誤字脱字を発見した際は、面倒でも新しい履歴書に書き直しましょう。
履歴書は自分の経歴を証明する大事な書類です。
修正液や修正テープを使うと絶対に選考に落ちるからと言われるとそうではありませんが、企業によっては改ざんを疑う可能性もあるのに加え、公式な書類に修正を加えるのはマナー違反だと考える社会人もいるでしょう。
もし新たに履歴書歴書を書き直す時間ない場合は、手書きであれば、該当部分に二重線を引いて、その上に訂正印を押すという方法にしましょう。
インターンに受かる!自己PRの効果的な書き方
ここからは履歴書で重要な「自己PR」と「志望動機」の書き方を具体的に説明していきます。
応募先企業の人事担当者に効果的にアピールするためのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
まずは自己PR(アピールポイント)から見ていきましょう。
自分の強みを書き出す
自己PRを書き出すにあたって、まずは自分の強み、長所を書き出してみましょう。強みや長所というと大袈裟な気がするかもしれませんが、要は自分らしい部分、行動の判断基準などと考えれば良いでしょう。
この時点ではあまり難しく考えず考えつく限り、どんどん上げていきましょう。
もし自分一人で分からなければ、大学の友人や家族などに他己評価を聞いてみてもいいと思います。
強みを伝える具体的なエピソードを見つける
次に書き出して強みを具体的に伝えるエピソードを考えましょう。採用担当者に自分の強みを理解してもらうためには、「自分の強みは〇〇です。」というだけでは足りません。
なぜそれが自分の強みなのか、その強みの結果どんな成果を上げられたのか、を具体的なエピソードと一緒に伝える必要があります。
エピソードは結果よりもプロセスが大事
採用担当者は、エピソードの成果や結果よりもそこに至るまでの過程、プロセスを重視しています。
大学生の多くが自己PRできることがない、と悩む傾向がありますが、それは自己PRで語るべきエピソードが凄い話ではなくてはいけないという前提で考えてしまっているケースも往々にあります。
自己PRでは、エピソード自体の成果は全くと言っていいほど関係ありません。それよりもその結果に至るまでに自分がどんな工夫をしたのか、どんな状況で自分の強みが活きたのか、という過程が大事なことを覚えておきましょう。
インターンに受かる!志望動機の効果的な書き方
次にインターンシップへ応募をする時の志望動機の書き方のポイントをおさえましょう。
応募先企業が求める人物像を知ろう
志望動機を書く前にまずは企業調べから始めましょう。
インターンシップ先企業がどんな事業・サービスを提供しているのか、今回はどのような背景で募集をしているのか、企業が求めている人材はどのような人材か、などをリサーチしていきます。
準備不足のまま志望動機を書いて、担当者から「本当に自社のことをわかっている?」と思われないように注意しましょう。
自分が興味を持ったポイントと理由をあげよう
企業調べが終わったら、次に「自分が何故その企業に興味を持ったのか」「なぜそこに興味を持ったのか」を考えて見ましょう。
大事なのは、自分がなぜ興味を持ったのかという理由の部分。何故ならその理由にこそ、あなたならではのオリジナル性が出てくるからです。
自分の体験や日常生活で興味を持ったことがあれば、それと関連付けて理由を挙げていきましょう。
書類選考の後の面接では、多くの場合、面接官は履歴書の内容をもとにして質問をしてきます。履歴書だけ受かればいいや、と思ってもないことを書くと後からボロが出る可能性もありますので気をつけましょう。
インターンシップで身に付けたいこと・学びたいことを明確にしよう
インターンシップの目的を明確にしておくことも大切です。インターンシップで身に付けたいことや学びたいことを述べるには、その企業のインターン内容を詳しく知っておく必要があります。
どれだけ優秀だったとしても、学びたいことが自社のインターンシップとズレていたら学生・企業双方にとって意味がありませんよね。
履歴書に記入する際には、インターン参加にあたっての意気込み・やる気を述べて終えると人事にも好印象を与えることができるでしょう。
インターンの履歴書はマナーを守って、印象アップを!
インターンシップで履歴書を提出する時の基本的な書き方から、証明写真・提出時のルール、自己PR・志望動機の魅力的な作り方までご紹介してきました。
アルバイトで履歴書を書いたことがある大学生は多いと思いますが、インターンシップではどのような内容を書けばいいか分からず不安ですよね。
ぜひこちらの記事を参考に、マナーを守って採用担当者に好印象を与える履歴書を作成してくださいね。
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