ガクチカの書き方と例文一覧!人事に刺さる5つのポイントとは?

面接

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと、学生時代に頑張ったこと)は就活の定番の質問のひとつです。

 

しかし、「ガクチカがない」「学生時代に胸を張って頑張ったことが見当たらない・・・」「どんなエピソードが評価されるの?」など悩みをお持ちではないでしょうか?

 

魅力的なガクチカの書き方・伝え方を学んで就活を有利に進めたい方は本記事をご覧ください。

 

本記事では、ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)の見つけ方から書き方のポイント、アルバイト・部活・サークル等エピソード別のガクチカの例文をご紹介しています。

この記事のポイント
  • 就活で話すべきガクチカの見つけ方が分かる
  • 面接担当者に刺さるガクチカの書き方、伝え方のコツが分かる
  • エピソード別のガクチカの例文をみれる
  • ガクチカが思いつかない大学生が今からできることが分かる



ガクチカを面接官が質問する目的を知ろう

ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)を上手にアピールするためには、まず採用担当者の質問の意図を知ることが大切です。

入社後に活躍してくれる学生か見極めるため

人事がガクチカを聞く第一の目的は、「入社後に自社で活躍できる人材かどうかを見極めるため」です。

 

既に社会人経験を積んでいる中途採用と異なり、新卒採用では、応募学生の実務スキルや仕事の能力、経験を測ることはできません。

 

そこで、仕事のエピソードの代わりに学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)を聞くことで、応募者がどんな人柄なのか、課題に対してどう向き合うのか、困難をどう乗り越えてきたか、を知ろうとしています。

 

結果に至る過程を通じて人柄・価値観を知るため

採用担当者は、ガクチカのエピソードそのものではなく、その過程を通じて知れる人柄や価値観を重視しています。

 

言い換えると、結果ではなく、「結果を出すために就活生がどんな工夫をしてきたのか」「いかにして成果を生み出したのか」が大切だということになります。

 

よく就活生が学生時代に頑張ったエピソードとして「サークルの幹事長をやっていました」「アルバイトリーダーとして2年間経験を積みました」「ゼミの室長をやっていました」などがありますが、自分がどう行動して成果を挙げたのかという点が無ければ、エピソード自体に価値はありません。

 

見方を変えると、たとえ結果が派手なものではなくても自分なりのアクションや思考の跡がみられれば、それは評価の対象になります

 

例えば、毎年1回戦負けの弱小クラブに所属していた就活生が、自分の代で初めて1勝をあげた。というエピソードを話したとします。

 

結果だけを見れば大したことはありませんが、1勝をもぎ取るために

  • OBに自分から連絡をとって指導の依頼をした。
  • チームメイトの士気を高めるためにはマネージャーの存在が不可欠だと感じ、新歓時期に自分でビラを作って配った。

といった行動をしていたとしたらどうでしょうか。

 

毎年全国入賞を果たしている競合校に所属して言われた通りのメニューをこなしていた人と、1勝つしか出来なかったが自分で考えて行動した人では、後者の方が就活やビジネスの場では評価されるケースが高いでしょう。

 

魅力的なガクチカの書き方を伝授!5つのポイントを抑えよう!

ガクチカをうまく伝えて、採用担当の印象に残る自己PRをするためには以下のポイントを抑えると良いでしょう。

①結論から話す

「結論から話す」ことはやはり重要です。

 

ガクチカでいう結論とは、何に取り組んだかです。回答方法としては、「私が学生時代に力を入れたことは、〜〜です」と最初に述べるようにしましょう。

 

いきなり具体的なエピソードから入っても、面接官は何の話をしているのか分かりません。自分は思い入れがある話でも面接官からすると初めて聞く話です。

 

まず、話の全体像や背景からはじめ、その後に具体的な内容を話すという順序を意識してみてください。

②STAR法に沿って伝える

具体的にどういった展開で話せばいいかわからないという大学生におすすめなのが「STAR法」というフレームワークです。

 

STAR法とは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をとった言葉です。

 

流れとしては、

  1. どんな取り組みをしたのか、どんな立場に置かれていたのか
  2. その中でどんな課題に直面したのか
  3. 課題に対してどのような行動をとったのか
  4. 行動の結果、どんな成果が得られたのか

となります。

 

このフレームワークに沿って話すことで、聞き手もイメージがしやすくなります。具体的な使い方を知りたい方は、後半の例文一覧を参考にしてみてください。

③具体的な行動を必ず入れる

ガクチカで最も重視するべきは「具体的な行動」の部分です。

 

課題に対する解決方法はひとつではありません。同じ課題に直面しても、その時取るべき行動は人によって異なります。

 

自分なりに工夫した行動は何か、なぜその行動で問題解決できると思ったのか、など深掘りしてみると良いでしょう。

④結果・成果は数値などで具体的に伝える

成果は抽象的な表現ではなく、「数字を使って」定量的に解説をしたり、「行動前後の比較」によってどれだけのインパクトがあったのかを伝えるとよりイメージがしやすくなります。

 

  • 数字を使って定量的に示す方法

○インターンシップで営業として月間売上100万円を上げました。

×インターンシップで営業としてかなりの売上を上げていました

 

  • 比較を使って示す方法

数値を使うのは大事ですが、「100万円の売上」という情報だけではそれが他と比べて高いのか低いのかわかりません。そういう時は「比較」で示す方法がおすすめです。

 

【過去の自分と比較】営業インターンとして、初月は売上10万円でしたが、〇〇をした結果、2ヶ月目から月100万円の売上をあげることが出来ました。

 

【他者との比較】営業インターンの平均売上が毎月20万円のところ、私は〇〇をした結果、月100万円の売上を上げることが出来ました。

 

これだと行動の成果が分かりやすいですね。

⑤経験から得た学び・気付きをアピールする

ガクチカには自分が学んだことや気付いたことを忘れずに加えましょう。ただし、「学び」「気付き」は、必ず仕事に繋がる内容になっていなければいけません。

 

例えば、営業のインターンシップ経験をした結果、「一緒に頑張る友人の大切さを学びました」と言われても、それがビジネスでどう活きるのか具体的なイメージは湧かせづらいですよね。

 

  • ボトルネックとなっている点を見極めてそれを解消することで、人を上回る成果をあげられることを学びました」
  • 手当たり次第にチャレンジするのではなく、戦略を立てて改善を繰り返すことで成果に繋がることを学びました。

などの気づきがあれば、面接官も入社後の活躍をイメージしやすいですね。

ガクチカがない学生必見!学生時代に頑張ったことの見つけ方

ガクチカが書けない人からよく聞くのが、「学生時代に頑張ったことがないから、何を書けばいいか分からない」「周りの就活生と比べて大したエピソードがない」という悩みです。

 

「海外で起業経験しました」「学生団体でリーダーをやっていました」「ビジネスコンテストで優勝しました」「海外一周しました」などインパクトのある同期の話を聞いていると、自分の話に自信が無くなってしまう人が多くいるようです。

 

しかし、前述した通り、ガクチカはエピソードよりも結果に至るまでのプロセスが最も大事です。

 

むしろ、起業経験やコンテスト優勝経験がある大学生はほんの一握りではないでしょうか。また、ガクチカでは、アルバイトやサークルなどの話もよく挙がりますが、別にいずれかに当てはまらなくても全く問題ありません。

 

例えば、趣味の話や留学の話、学業を頑張った話、日々の生活で意識していたことでも良いでしょう。

 

趣味の話なんて自信を持って話せない、と考える就活生もいるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。

 

例えば、筋トレが趣味でよくジムで鍛えていたのであれば、どのような目標をたてて、筋トレの効果を最大限高めるためにどんな取り組みをしたのか、など振り返れば様々な工夫があったのではないでしょうか。

 

ガクチカがない、という就活生はあまり難しく考えず、自分が好きなことや印象に残っていることの中からエピソードを見つけてみるといいと思いますよ。

 

ただし、世間一般的に良いイメージがない趣味、例えばギャンブルなど、は避けた方が無難です。

ガクチカ(学生時代頑張ったこと)の例文一覧

ここでは、ガクチカの例文をエピソード別でご紹介していきます。ここまでご説明したポイントを踏まえて読むと理解が深まると思います。

例文①:アルバイト

私が学生時代に頑張ったことは、大学2年生の時から現在まで約2年間続けている新聞の訪問営業のアルバイトです。

具体的には、個人のお客様のお宅へ飛び込みをして、新規の契約を提案をする仕事を行なっています。

 

入社当初は、お客様に話を聞いてもらうことすらままならず、1ヶ月で新規契約数が0の月もありました。しかし、繰り返し提案をしている中でお客様によって同じトークでも反応や態度が違ってくることに気付きました。

 

そこで、お客様の年代やタイプによって、いくつかトークパターンを用意して、提案方法を柔軟に変えることにしたところ、新規の契約を獲得することができただけでなく、お客様と仲良くなって紹介まで貰えるようになりました。

 

今では、営業の月間平均契約数が10件のところ、倍の20件をコンスタントに獲得しています。

営業経験を通じて、がむしゃらに頑張るのではなく、戦略を立てて取り組む重要性を学びました

例文②:部活

私が学生時代に力を入れたことは、大学の体育会バスケ部の活動です。

私が所属している部活は決して強いチームではなく、地域リーグでも毎年2回戦で敗退していました。

 

この状況を打開したいと考えた私は、それまでチーム全員が同じ内容で取り組んでいた練習メニューを、ポジションごとに変更しようと考えました。

そこで、強豪チームを分析してポジションごとに足りていないスキルを明確にし、弱点を強化するメニューを独自に考案しました

 

結果として、部活全体で過去最も良い成績であるベスト4進出を果たすことが出来ました。この経験から、現状を冷静に分析して、課題にあった対策を立てる必要性を学びました。

例文③:サークル活動

私が学生時代に頑張ったことは、大学のテニスサークル活動です。

約300名が所属する大規模なサークルで、私はその中で経理としてサークル活動日の徴収やイベント開催の経費管理をしていました。

 

所属メンバーが100名を超えたあたりから活動費の収集漏れが発生し、サークル全体で大きな課題となっていました。

 

私は、サークルへの活動参加率と活動費の支払い状況に関係があると感じ、メンバー全員の活動参加率と支払い状況をまとめました。

 

調査の結果、活動率が20%未満のメンバーに支払いが遅れる傾向が判明したため、そのメンバーに対しては早めにアプローチすることを心がけました

 

結果として、私が担当していた年の活動費の徴収漏れは0件となり、課題を解決することができました。この経験から、頑張るポイントを見極めて、ボトルネックを解消する重要性を学びました。

例文④:ゼミ・研究室

私が学生時代に力を入れたことは、地理学のゼミ活動です。ゼミでは、担当の教授のもとで全国各地のフィールド調査や過去の文献、資料調査、インタビューなど様々な活動を積極的に行ってきました。

 

とくに意識していたのは、ひとつの現象に対して多方面の角度からアプローチすることです。

 

ゼミに所属したばかりの頃は、文献調査のみで終わらせたり、インタビューの情報だけを参加にしたりと一面的なアプローチしかしていませんでした。

 

しかし、研究内容をより密度高いものにするために、ひとつの研究課題に対して、文献調査、資料館への訪問、スタッフの方へのインタビュー、専門家への取材依頼、現地調査など多角的に調査をすることにした結果、学会で学生最優秀賞を受賞することができました。

 

この結果から、一面的な情報だけで物事を判断するのではなく、色々なアプローチで物事を考える習慣が身に付きました。

例文⑤:資格

私は学生時代、簿記1級の資格取得に力を注ぎました。

というのも私はもともと数字が好きで将来会計に関わる仕事につきたいと思ったからです。専門知識を身につけるために資格をとろうと思ったのです。

簿記1級の合格率は10%と言われており、受験者の多くが税理士・会計士を目指している人たちと言われています。私は独学では到底上位10%に入ることはできないと考えました。

 

そこで合格のために行なったことが2つあります。

1つは、親の知り合いの税理士事務所に働かせてもらうことにしました。どうしても知識を覚えないといけない環境を最初に作っておきたかったからです。

2つ目は締め切りを決めてしまうことです。最初に締め切りを作っておくために1級の試験に応募をして3ヶ月で絶対合格するとスケジュールを決めました。

 

そして3ヶ月間実務と座学を繰り返し行うことで無事1級に1発合格することができました。

私はこの時の経験から、最初にゴールを決める重要性とやらざるを得ない環境を作る大切さを学びました。

 

この経験は限られた時間の中で最大の成果を出さなければいけない仕事でも活かせる考え方だと思っています。

例文⑥:留学

私は大学2年生の9月〜大学3年生の3月までアメリカのニュージャージー州に留学に行きました。

日本の中だけではなく、世界の人たちとコミュニケーションをとることで色々な価値観に触れてみたかったからです。

 

しかし、いざ授業で議論が始まると様々な場面で文化の違いや食生活の違い、宗教の違いから話が進まないことが多々ありました。

 

当初、私はどうやったら自分の文化を知ってもらえるか?という視点で接していましたが、途中からどうしたら他の文化を知れるのかという視点が重要かもしれないと気付きました。

 

それからはインド人の子達にインド料理屋に連れて行ってもらったり、フランスの子達と一緒に休日を過ごしたり、自分から彼らを理解することに努めました。

 

結果として、その後の授業ではお互いにぶつかるのではなく、理解しあった上で、折り合いをつけて結論を導き出せるようになりました。

 

この経験を通じて、相手を理解する重要性と様々な価値観の中で折衷案を見つけ出す力が身につきました。

ガクチカが上手くかけない人におすすめの方法

これまでガクチカを上手に書くポイントや例文をご紹介してきましたが、自分一人で何とかしようと思っても、「そもそも何が悪いのか」「どう修正すれば、人事に魅力的な内容になるか」は中々気づけないものです。

 

そこでおすすめなのが次の2つの方法です。

就職エージェントのアドバイスを受ける

1つ目が、多数の就活生の支援をしてきたプロのエージェントにES添削をしてもらうことです。

 

就職エージェントは、ES添削や面接対策、企業紹介など、みなさんの就活成功をサポートしてくれる存在。

過去、志望企業から内定をもらった学生はどのようなESを書いていたのか、どういった書き方だと人事に刺さるのか、といった受かるESノウハウを教えてくれます。

 

人事目線でのフィードバックを受けられるので、自分のアピールが響くようになり、ES通過後の面接でも活かすことができます!

以下で、オンライン無料相談に対応しているおすすめの就職エージェントをご紹介しますので、気になるエージェントがいたらぜひ活用してみてください。

 

おすすめエージェント①:キャリセン

 

キャリセンは、無料オンライン面談に対応している就職エージェントです。全国どこからでもES添削、面接対策が受けられるのは嬉しいですよね。

 

就活生6万人が利用する人気のエージェントは、ガクチカに困っている方だけではなく、やりたいことが見つからない、自分の強みが分からない、といった方にもおすすめ!気になる方は、公式HPから無料相談を予約してみてください。

 

 

おすすめのエージェント②:キャリアチケット



キャリアチケットは多数の企業人事と繋がりを持っているため、選考アドバイスを受けられるだけではなく、大手企業をはじめとした優良企業の紹介もしてくれます。

 

就活支援サービスにかかる費用は一切なし!全国の大学生が利用可能です。オンライン面談も実施していますので、外出が不安な方も安心してご利用いただけます。

 

 

おすすめエージェント③:レバテックルーキー



レバテックルーキーは、エンジニア専門の就職エージェントサービスです。

 

「エンジニアのESってどうやって書けばいいの?」「プログラミングの技術をどうPRすればいい?」そのようなエンジニアならではのお悩みを、エンジニア専門の就活アドバイザーが解決してくれます。

 

プログラミング経験のある方、エンジニア志望の就活生はぜひ一度話を聞いてみてはいかがでしょうか?※就職先の勤務希望エリアが関東圏の方のみ対象となります。

 

 

先輩内定者のESを参考にする

もう1つ、先輩就活生のESを参考にしてみるのもおすすめです。実際に選考通過した先輩のエントリーシートを参考にすることで、きっとみなさんのESは飛躍的に良いものになるはずです。

 

おすすめが、「就活ノート」です。

 

就活ノートは、1,000社以上の企業の通過ES実例をみることができる就活情報メディアです。

 

書類選考で落ちてしまう。。ESがダメなのは分かるが何を直せばいいか分からない、、という方は自分のESと通過ESを見比べてみましょう。

 

無料会員登録すれば全ての通過ESを閲覧できます。気になる方は以下から公式HPをチェックしてみてください。

 

ガクチカの書き方次第で人事の印象は大きく変わる!

ガクチカは就活の定番質問のひとつです。

必ず聞かれるとわかっていたら、事前に準備しない手はないでしょう。ガクチカの伝え方のコツを掴んで、内定を勝ち取りましょう。

 

これまでお伝えしてきたように、ガクチカを語る上で最も重要なのは、エピソード内容よりもそこに至るまでのプロセスを具体的に伝えられるか、という点です。

 

書き方・伝え方1つで同じエピソードでも見え方は全く変わります。

  • 具体的な行動内容を入れる
  • 結果は第三者がわかるように数値や比較を使って伝える
  • エピソードから学んだことを仕事に絡めて話す

上記の3点を意識すれば、採用担当者が唸る良いガクチカになるはずです。ぜひこれからの就職活動の参考になさってください。

 

皆さんの就活がうまくいくことを心から応援しています。

 

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