銀行というとどうしてもメガバンクを想像してしまいませんか?
信託銀行、普通銀行、地方銀行、ネット銀行、、、
就職先として学生に人気の銀行ですが、実は色々な種類があるんです。
その中でも地域密着型の地方銀行(通称:地銀)は、地域活性化の為に大きな役割を果たしています。
就職は地元でするというUターン就職希望の学生も気になる業界ですよね。
今回は地方銀行について、就活生やインターンシップに参加する人が気になる情報をまとめました!
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この記事の目次
銀行業界とは
地方銀行について調べる前に、そもそも銀行業界全体について簡単にまとめていきましょう。
銀行の種類を知ることは、より地方銀行の魅力を知るきっかけになるかもしれません。
銀行業界の動向
- 業界規模 24兆9,412億円(14位/123業)
- 伸び率(昨年と比べた売上高の比) +2.3%(108位/123業界)
- 平均年収 661万円(38位/123業界)
(業界動向search.comより)
銀行業界の業界規模は24兆円を超えており、123業界中14位ととても大きい業界であることが分かりました。
一方で大きい業界として確立しているせいか、売上高の伸び率は業界の中でも低い方でした。
銀行業界の平均年収は661万円であり、日本人の平均年収が420万円なので銀行業界の平均年収は他の業界と比べて高いことが分かりました。
銀行業界の平均年収はリーマンショックにより、減額したと言われています。
現在は横ばい、もしくは回復傾向にあるので今後銀行業界の平均年収は上がっていくかもしれません。
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銀行の種類
銀行には色々な種類がありますよね。
一気にどんな種類の銀行があるのか、その特徴も含めて調べていきましょう!
- 都市銀行
都市銀行とは、全国規模で銀行サービスを行っている銀行を指します。
大都市に本店を構え、全国展開していることを定義とされていますが、その違いは曖昧のようです。
「三菱東京UFJ銀行」や「三井住友銀行」「みずほ銀行」などが挙げられます。
都市銀行の大きな特徴は全国規模のサービスが可能であるということです。
規模が大きいため、高度な金融サービスや巨額の融資、国際的な取引などの強みがあり、万能的な能力を持ちます。
- 地方銀行
地方銀行とは、それぞれの地方に拠点を持つ銀行です。
「地方銀行」と「第二地方銀行(第二銀行)」に分類されます。
その違いについては後に説明します!
- 信託銀行
信託銀行とは、信託業務を行うことが出来る銀行のことです。
法人向けや富裕層向けのサービスや土地などを活用した提案力に優れます。
「三菱UFJ信託銀行」や「みずほ信託銀行」「住友信託銀行」などが挙げられます。
- ネット銀行
ネット銀行は「新たな形態の銀行」に分類されます。
実際の店舗を持たず、サービスのほとんどすべてをインターネットを通じて提供する銀行を指します。
ネット銀行では人件費や不動産費用が少なくすむため、高金利や低手数料のネットサービスを提供しており、近年急速に拡大してきています。
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地方銀行業界とは
地方銀行ってどんな仕事をしているのか、分かりますか?
都市銀行との違いや、地方ごとの銀行の違いなど意外と知らない事も多いですよね。
地方銀行について基本をおさえつつ、それらを考えていきましょう!
地方銀行業界の特徴
- 地域経済に大きな影響力を持つ
地方銀行は特定の地域を中心に営業活動をしています。
地域の主要企業の融資を担っていたり、不動産と提携していたりと、地域経済に大きな影響力を持っています。
- 地域密着という強み
地元企業や地域住民のニーズに合わせた細かいサービスを提供することで、ほかの金融機関との差別化を図っています。
地方では都市銀行よりも多くの支店やATMが用意されているのも、地方銀行の特徴と言えるでしょう。
地方銀行業界の業績
平成28年度決算によると、地方銀行協会64行と第二地方銀行協会加盟41行の平成26年度決算における経常利益の合計額は1兆6241億円でした。
地方銀行の経常利益が1兆3891億円、第二地方銀行の経常利益が2350億円という内訳になります。
地方銀行の経常利益が前年と比べ+3.8%が伸びたのに対し、第二地方銀行は-18.5%の減益という結果でした。
第二地方銀行と比べ、地方銀行の経常利益はとても高いことが分かります。
また銀行業界の業界規模から見ると、地方銀行業界の業界規模は小さいものだということが言えました。
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地方銀行と第二地方銀行の違いは?
地方銀行とは、それぞれの地方に拠点を持つ銀行であり「地方銀行」と「第二地方銀行(第二銀行)」に分類されていました。
地方銀行は、全国地方銀行協会の会員である銀行のことを言います。
第二地方銀行は、第二地方銀行協会の会員である銀行のことを言います。
つまり、この2つの銀行の違いは所属している協会でした。
地方銀行は歴史が深く、比較的規模が大きいのが特徴です。
一方、第二地方銀行は規模が元々小さく、ややリスクの高い業務をしていた金融業者が、平成元年に普通銀行へと転換したものを言います。
経常利益について、第二地方銀行は規模が小さめなので地方銀行よりも経常利益が低かったのかもしれませんね!
地方銀行の仕事内容
地方銀行員の仕事内容は、ほぼメガバンクの仕事内容と変わらないです。
主に3つに分けられるのでそれぞれを見ていきましょう。
- 預金業務
銀行口座でのお客様の預貯金を管理する業務です。
主に銀行の窓口で働いている銀行員を指します。
- 為替業務
他の口座への送金をする業務です。
国内だけでなく海外への送金や、窓口やATMだけでなくインターネットバンキングを使い振り込みや送金を行うケースもあります。
公共料金を銀行落としにする人も多いと思いますが、公共料金の自動振り込みも為替業務の1つとなっています。
- 貸付業務
資金を必要とする人にお金を融資する業務です。
法人営業を担当する部署は主に貸付業務を行います。
皆さんがイメージする銀行の営業が、貸付業務ということですね。
地域密着型の地方銀行は他にも、地域の企業に新しい取引先を紹介したり、買収・合併の仲介役を果たしたりします。
地域経済に大きな影響力をもち、様々な情報が集まってくるのでそれを活かして仕事を行うのが、地方銀行の仕事の特徴かもしれませんね。
地方銀行業界の現状課題
地方銀行業界について特徴や仕事内容をまとめていきました。
地方銀行業界の魅力が段々と伝わってきたのではないのでしょうか?
ここからは学生が気になる、実際の地方銀行業界の現状と課題を把握していこうと思います。
マイナス金利の影響
一般的には銀行に預金すると、預けた期間と比例して金利が付き、預金が増えます。
従来は銀行が日本銀行にお金を預けた場合にも、金利がついてお金が増えていました。
しかし「マイナス金利」では日本銀行にお金を預けると損になり、企業への貸し出しを銀行が積極的に行わなければいけません。
積極的な企業への貸し出しに景気浮揚も期待されましたが、貸出金利が低いため、銀行は利益を出しづらいという状況になっています。
地方の人口減少や高齢化による顧客減少
地方から都市部へ人が移りやすくなっている現在、地方の人口減少を避けられません。
また地方の高齢化が進むことも問題の一つとされています。
地方の人口減少は顧客からの銀行への預金額が縮小する危険性が大きく、地方経済の活力が失われれば貸出先の企業や個人顧客の減少の可能性もあります。
競争が激化
人口減少の問題もあり、地方銀行では顧客の取り合いという状況がおきています。
最近ではネット銀行のような低手数料、高金利の預金をあげている銀行も出現しています。
今後更に顧客獲得の競争が増加していくのではないのでしょうか。
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地方銀行業界の動向
現状の課題について分かったところで、その対策として地方銀行はどのような事をしているのかまとめてみました。
銀行同士の再編が始まっている
資産規模が大きな横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行が三大地銀、常陽銀行、京都銀行、福岡銀行を加えると六大地銀と呼ばれています。
その中でも横浜銀行は東日本銀行と経営統合し、日本最大の広域地銀グループへ進化しました。
また常陽銀行は足利ホールディングスと経営統合し、日本3位の広域地銀グループとなりました。
このような地銀の再編が今後活発化すると予想され、地方銀行ではより広域での業務が求められます。
また異業種との提携によってその業務範囲も広がっていくでしょう。
ネットを利用したサービスの提供
静岡銀行では「静岡銀行インターネット支店」を通じて高金利の円預金サービスを提供しています。
ネット支店なので静岡以外の地域でも利用でき、今後全国ユーザーを対象にしたサービスが増加すると考えられます。
このようなネットを利用する地方銀行は増加しており、最近では地方銀行とはいっても全国規模のサービスを提供していると言えます。
ユニークなサービスの誕生
岐阜県大垣市に本店のある大垣共立銀行は、ユニークなサービスを行う地方銀行として有名です。
その中でも有名なサービスは「ドライブスルーATM」と「スロット付きATM」です。
「ドライブスルーATM」は、車から降りずに利用できるATMです。
車高に合わせて、運転席の窓側にATMが自動で移動してくれます。
雨の日に便利なのはもちろん、車高が高い車に乗っていたり、幅寄せが苦手な人にも助かります。
「スロットゲーム付きATM」は、現金を引き出すとき画面のスロットゲームが動き、現金が当たったり時間外手数料が無料になるというサービスです。
このような顧客目線に立ったサービスは今後広がっていくと考えられます。
地方銀行が都市銀行を超える?
スルガ銀行の平均年間給与は810万6,000円(平均年齢は42.5歳)で、85地方銀行の中で1番であるとブルームバーグが報道していました。
この平均年間給与は三井住友銀行(814万8,000円)に次いで2位であり、はるかに規模が大きなメガバンクを抜いています。
給与が高いということはそれだけの収益を得ているということです。
ではなぜスルガ銀行はこれだけ平均年間給与が高いのでしょうか。
それは収益が高い個人取引に注目している点が言えるでしょう。
大口取引の法人と違って、個人を相手にした銀行業務は細かい手間がかかります。
その一方で、住宅ローンのように収益が安定していたり、自動車ローンやフリーローンのように高い利率を設定できたりと、法人よりも利幅が大きくなります。
メガバンクよりも個人での取引が容易な地方銀行ならではの注目点なのではないのでしょうか。
メガバンクでは出来ないようなサービスというのも地方銀行の魅力であり、その結果も出てきていることが分かりました。
インターンは行くべき?就活を有利にするために必須?
最後に
今回は地方銀行業界についてまとめていきました!
地方銀行は地域密着型なので、地元で就職したいと考える学生にはぴったりでしたね。
また現在再編も行われているので、銀行といっても仕事内容は増えていくかもしれませんね。
これからも変化していく地方銀行には今後も注目です。
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