「メガベンチャー」
聞いたことはあるけど、いまいちどんな会社を意味するのか分かりづらい言葉でもあります。
ここでは、メガベンチャーの定義から、代表的なメガベンチャーの紹介、各種ランキング、更に就活生向けの就職お役立ち情報を解説します。
メガベンチャーの就職を考えている方は、是非この記事を参考に就活準備を進めてください。
この記事の目次
メガベンチャーとは?
メガベンチャーとは、「大企業へと成長したベンチャー企業」のことです。
元々はベンチャー企業として新しいビジネス開発に力を入れていた会社が、事業成功して上場を果たしたり、大規模な組織へと発展した状態のことを指します。
「メガベンチャー」の多くはIT業界の企業です。メガベンチャー は、IT業界の成長と切っても切り離せない関係にあります。
インターネットやスマホ、SNS、ソーシャルゲームなど様々なテクノロジーが目まぐるしく発達していく中、その流れに乗って多くの企業が急成長を遂げました。
メガベンチャーと呼ばれる企業の多くは上場を果たしています。上場企業の全てがメガベンチャー呼ばれるわけではありませんが、代表的なメガベンチャー のほとんどが1900年代に設立されて、2000年代に上場をしています。
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メガベンチャーの企業一覧【代表的な7社を紹介】
以下、代表的なメガベンチャー 7社をご紹介します。
DeNA
- 設立 1999年
- 上場 2005年
- 従業員数 連結2,306名
- 売上高 1393億円
ディー・エヌ・エーは、元マッキンゼーの南場智子さんが1999年に設立した会社です。
現在は、「ゲーム事業」「EC事業」「スポーツ事業」「新規事業」の4つの事業を手がけています。
「Mobage(モバゲー)」「モバオク」「横浜DeNAベイスターズ」など皆さんが名前を聞いたことがあるサービスやスポーツ球団の運営を行なっています。
新規事業では、ヘルスケア事業やライブストリーミング事業などに取り組み、最近ではAIの研究開発を行う等、新たなビジネスの創出に積極的です。
サイバーエージェント
- 設立 1998年
- 上場 2000年
- 従業員数 連結4,902名
- 売上高 3713億円
最近は、「AbemaTV」などでメディアを賑わせているサイバーエージェント。今や知らない学生はほとんどいないのではないでしょうか。
サイバーエージェントの事業は「メディア事業」「ゲーム事業」「インターネット広告事業」「投資育成事業」「その他事業」の5つに分かれます。
創業以来一貫して増収を続けています。最近はAbemaTVへの先行投資によって営業利益が減少したものの、インターネット広告事業、ゲーム事業の2本柱がしっかりと事業を支えています。
グリー
- 設立 2004年
- 上場 2008年
- 従業員数 連結1,531名
- 売上高 779億円
一時期ゲーム業界を盛り上げたグリーもメガベンチャーの1社と言えるでしょう。
現在は、スマホ向けゲーム事業を軸に、VTuber(バーチャルYouTuber)に特化したライブエンタメ事業、メディア事業、広告事業などに取り組んでいます。
収益はゲーム事業が支えており、メディア事業を第二の柱とすべく投資を続けています。
2014年には、営業利益350億円という数字を生み出していましたが、直近では94億円と全盛期と比べ、収益力が低下しています。
楽天
- 設立 1997年
- 上場 2000年
- 従業員数 連結14,845名
- 売上高 9444億円
キャリタスが発表した2019年卒学生が選ぶ人気企業ランキングでは、大手企業と顔を並べ第53位にランクインするなど、今や大手企業という認識をしている学生もいるのではないでしょうか。
「楽天市場」の運営を筆頭に、楽天ブックス、楽天トラベル、楽天モバイル、楽天銀行、楽天カードなど楽天経済圏とも呼ばれる数々のサービスを提供しています。また、プロスポール球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」の運営なども馴染みがあると思います。
インターネット事業とFintech(IT×金融)事業をメインとしており、まさにIT業界を代表する1社です。
ヤフー
- 設立 1996年
- 上場 1997年
- 従業員数 連結12,994名
- 売上高 8971億円
インターネット検索で有名なヤフーですが、実はソフトバンクグループに所属していることをご存知ですか?
ソフトバンクグループを親会社に持つヤフーは、動画コンテンツ配信を行うGYAO、広告事業を行うバリューコマース、オフィス販売で有名なアスクル、旅行予約サイト運営の一休など、様々な子会社を持ちます。
Yahoo!ショッピング、Yahoo!プレミアム会員、Yahoo!オークション、Yahoo!ジャパンカードなど数々のYahoo!サービスを提供し、着実な増収を続けています。
ぐるなび
- 設立 1989年
- 上場 2005年
- 従業員数 連結1,808名
- 売上高 362億円
グルメ情報検索サイト「ぐるなび」でお馴染みですね。利用している学生がほとんどではないでしょうか。
ぐるなびというと飲食・グルメサービスを連想する方が多いと思いますが、実はそれ以外に結婚式情報サイト「ぐるなびウェディング」、おでかけ情報サイト「レッツエンジョイ東京」といったサービスも展開しています。
近年は、訪日外国人旅行者の受け入れを促進するために、海外メディアと連携した情報発信やメニューの多言語化サービス等の提供に力を入れています。
リクルート
- 設立 1963年
- 上場 2014年
- 従業員数 連結40,152名
- 売上高 2兆1733億円
「リクナビ」でその名を知らない学生はいないでしょう。大手企業に分類されてもおかしくありませんが、積極的に新規事業を創出していく企業文化はまさにベンチャー企業そのもの。
連結4万人以上の従業員を抱えながら、常に新しいビジネス生み出すメガベンチャー の代表です。
リクナビ以外に「フロム・エー」や「タウンワーク」など人材系の会社というイメージが強いかもしれませんが、実は多角的な事業展開をしている会社でもあります。
不動産の「SUUMO」、結婚式の「ゼクシィ」、旅行の「じゃらん」、グルメの「ホットペッパーグルメ」、美容院の「HotPepper Beauty」など、生活に根付いた代表的なサービスをいくつも運営しています。
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メガベンチャーの年収、売上、成長率ランキング!
次に上記のメガベンチャーの各種ランキングを見てみましょう。
平均年収ランキングTOP3
1位:リクルート 958万円
2位:グリー 810万円
3位:ヤフー 766万円
リクルートが圧倒的な1位という結果になりました。平均年収が1,000万円近い会社というのは驚きですね。平均年齢35.1歳と他業界の大手と比べても若い世代が活躍していることが分かります。
ランク外の会社も700万円代が多く、メガベンチャー は比較的高収入であることが伺えます。
営業利益ランキングTOP3
1位:リクルート 1917億円
2位:ヤフー 1858億円
3位:楽天 1493億円
営業利益とは、売上から原価や広告費・人件費を差し引いた「本業での収益力」を意味します。
上位3社は、メガベンチャー の中でも特に大手の会社が軒並み顔を揃える結果となりました。
急成長中ランキングTOP3(5年前と現在の売上伸び率)
1位:サイバーエージェント 2.2倍
2位:ヤフー 2.1倍
3位:リクルート 1.8倍
ここでは5年前の売上高と直近の売上高を比較して、その伸び率をランキング化しました。
1位は、サイバーエージェント!現在は投資フェーズということで営業利益は減少していますが、AbemaTVの今後次第で更に企業として飛躍する可能性があるでしょう。
続いてヤフーやリクルートといった超メガベンチャーが2、3位にランクイン。大手企業ながら益々成長を遂げている点には驚きです。
メガベンチャーといえど、企業によっては5年前と比べて売上が減少している企業もあります。ITは変化が早いため、その企業がどのような成長曲線を描いているのかチェックしておくと就活にも役立つかもしれませんね。
メガベンチャーに就職するメリット【就活生向け】
挑戦しやすい環境
これまでの章で見てきたことから分かるように、メガベンチャーは新たなビジネスの創出に果敢にチャレンジしています。
会社としても挑戦を促す風土が根付いており、年齢や経験に関わらず新たなチャレンジを応援する会社が多いです。
優秀な人材が多い
メガベンチャーには、優秀な人材が集まりやすいです。新卒に限らず、他社で経験を積んだ経験豊富な中途社員がこれまでの経験を活かして、経営や事業運営に積極的に携わりたいという理由からメガベンチャーに集まる傾向があります。
そうした優秀な人材に囲まれて働く経験は、成長には欠かせません。
ベンチャーながら、充実した福利厚生
安定した事業基盤を持っているメガベンチャーは、ベンチャー企業ながら福利厚生もしっかりとしています。
例えば、DeNAでは、「ベビーケア休暇」という男性向け休暇を用意していたり、サイバーエージェントでは、女性の働き方を応援するため、在宅勤務を推奨する「キッズ在宅」や学校行事の日に休暇を取得できる「キッズデイ休暇」などの制度があります。
一般的にベンチャー企業と聞くと、福利厚生が手薄く、仕事が第一という印象を持つ人もいると思いますが、働きやすい環境作りにも力を入れているのはメガベンチャーの嬉しい一面です。
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メガベンチャー志望者はインターンに参加しよう
インターンに参加するメリット①:社風や雰囲気を感じることができる
メガベンチャーの多くがインターンシップを開催しています。インターンシップに参加することで、HPや採用サイトだけでは分からない社員や会社の雰囲気を感じることができます。
成長できそう、活き活き働けそう、という漠然としたイメージではなく、実際に現場の空気に触れることで働き方を具体的に理解することは、就活後のイメージギャップを無くすためにも大切です。
インターンに参加するメリット②:事業内容を詳しく理解できる
メガベンチャーは、複数の事業を並行して手がけています。会社によっては、この会社といえばこのサービス!という代表的な事業があると思いますが、実際にそのサービスに関わる事業部に配属になるとは限りません。
入社してから、知らない事業に配属になって困惑した。とならないように事前に事業内容を理解しておきましょう。
事業内容は求人サイトや会社四季報などからも情報を得ることができますが、いまいち具体的なイメージが湧かないという場合が多いと思います。
インターンシップでは、会社の事業内容について説明があったり、現場の社員と話す機会があることが多いです。実際の社員に話を聞くことで具体的な事業イメージを湧かせることができるのは、インターン参加メリットの一つでしょう。
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おわりに
メガベンチャーの中には、楽天のように今では就活の人気上位に名前を連ねる会社も増えてきました。
知名度の高い会社が多く、成長を求めて優秀な学生が内定を求めてエントリーする傾向があります。入社を目指すのであれば、高い倍率をくぐり抜けるために在学中から入念に準備を重ねていくことが大切です。
同世代より一歩先をいく経験をしたい方は、在学中から社会人経験を積める長期インターンシップに参加してみるのもおすすめです。
皆さんの就活が上手くいくことをお祈りしています。
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