自己分析で差が出る!強みと弱みの回答法と例文

グループワーク

インターンシップや就職活動をしていると、面接官からよく聞かれたり、エントリーシートに書く項目としてもよく見かけられる「あなたの強みと弱みを教えてください」という質問。

 

なんとなく強み・長所が知りたいのはイメージできるが、なぜ弱みや短所も知りたいのか。などと疑問に思ってしまうこともしばしば。

 

しかも弱みに関して言えば、自分自身で自覚して、ましてやそれを人に伝えるなんて、心苦しい気持ちもあるでしょう。

 

一体なぜ、インターンや就活の面接、ESでこのような質問が良くされるのでしょうか?

 

ここでは、採用担当者が聞く「強み・弱み」に関する質問の意図と、しかるべく回答方法に関して、例文付きで解説していきます。

希望の企業の選考突破できるように、しっかり選考対策・面接対策をしていきましょう!

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人事が「強みと弱み」を聞く狙い、理由は?

まずはなぜ面接官が「あなたの強みと弱みは?」という質問をしてくる意図と目的から見ていきましょう。

 

当然ですが、単純に長所を褒めて、短所を責めたい、と思っているわけではありません。そこにはちゃんとした目的が隠れているのです。

 

まずはこの質問の意図や目的をしっかりと理解した上で、正しい回答を用意する準備を進めていきましょう。

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強みと弱みを質問する理由1:自己分析をできているかを確認するため

この質問の一つ目の意図・目的は、ちゃんと自己分析ができているか、自分自身について客観的に見ることができているか、ということを推し量るためです。

 

企業側の採用活動の最終目標は、内定を出すことではありません。採用した人物が、5年10年と会社に属しながら、成果を出してくれること。これこそが採用活動の本来の目的なのです。

 

そこにおいて、自社を希望してくる学生が、ほんとうに自己分析をし、自分の特徴を知った上で志望してきてくれているのかを知らなければなりません。

 

でなければ、入社したは良いものの、「思っていたのと何か違う」「自分がやりたかったのはこれじゃない」といったミスマッチが起こり、最悪の場合、入社後すぐに退職をしてしまう。というような事態も招きかねません。

 

ちゃんと自分自身を理解した上で、会社にあった人材と、学生自身もしっかり理解できているのかどうか。それらをチェックするためにこの質問を用意しているケースが多いのです。

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強みと弱みを質問する理由2:活躍できる人材を見抜くため

もう一つの意図として、先ほども軽く触れましたが、その人が今後自社で活躍できるのかどうかを知るため。というものがあります。

 

例えば、新商品をどんどん開発し、常に新しいことにチャレンジしていくような会社であれば、社員に求めるスキルも企画力や発信力であったりするでしょう。そうなれば、そういった新しいことに積極的にチャレンジしていく強みを持った学生を採用したいと思うもの。

 

逆にあまり新しいことには手を出さず、今ある要素をコツコツとこなしていくことで会社を成長させていきたい、と思っているところでは、チャレンジ精神の強みを持った学生よりも、コツコツまじめで、極端な言い方をすれば地味な学生の方がより欲しいと思うはず。

 

強みや弱みを通して見える、その人の性格や人間性、価値観といったソフトな情報を得ることで、社風にあった人材かどうかを見抜いていきたいと思っているのです。

「強みと弱み」の正しい言い方・書き方を身につけよう

面接官が強みと弱みを聞いてくる意図や目的に関して見てきました。

 

質問をするからには、その先に求める答えが必ずあります。そこをしっかり理解しておかないと、効果的な回答を用意することはできません。

 

まずは希望する会社がどんな社風でどんな人を求めているのか、しっかりと調べておくことが大切ですね。

 

それでは、相手の意図もある程度理解し、伝えるべき内容が決まった後、実際に強みと弱みを書いたり話したりするタイミングで気をつけるべきことについて見ていきましょう。

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ネガティブな内容も、ポジティブに置き換えよう 

極めて基本的なことなのですが、就活生は面接官に関して、自分の魅力をセールス、営業しなければなりません。強みはそのまま言ってもセールス足りえますが、弱みはそのまま伝えてしまうとマイナスの評価になってしまうでしょう。

 

どんなことでもポジティブに表現するのがポイントです

 

例えばあまり一つのことにこだわりを持ってやりこむタイプではなく、色々と新しいことに手を出したがる性格だった場合、「根気がなく長続きしません。」と言ってしまってはマイナス評価ですが、「色んなジャンルの幅広い知識を持っています」と言えばプラス評価になりますよね。

 

一方から見れば弱みであっても、もう一方から見れば強みにもなる。まずは強みとなる方向から見る、というクセをつけるようにしておきましょう。

 

また、弱みとなる部分を書く際にも、そっくりそのままマイナスに書いてしまうのではなく、一方ではプラスの要素があるからこそ、もう一方でマイナスの要素になってしまう形で書くのがオススメ。

 

例えば「じっくりコツコツ物事に取り組むタイプなので、機敏さには欠けます」といった具合ですね。

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ポイントを押さえた例文を紹介

それはここからは、今までお伝えしてきた情報を元に、強みと弱みの例文をいくつか見ていきましょう。

 

例文1

私の長所は「こだわり」が強いところです。自分で決めことは、どんな困難があっても必ず解決に導けるように努力をしていきます。ただその反面、「頑固」になってしまうという短所もあります。しかし、自分を信じて「こだわる」ことと、人の話を聞かない「頑固」は本質的な意味が違うはず。その考えから最近では、自分のこだわりを相手に押しつけたりはせず、人の意見をきちんと聞き、しっかりと相談し、お互いが納得できる形で進めていけるように気をつけています。

 

強みとしてのプラスポイントを伝えつつ、そのプラスのせいで若干のマイナスが発生してしまっている形に見せることで、弱みもマイルドに表現できています。

 

弱みの部分をどのように克服するかも書いてあるので、あまり弱みが弱みとして見えなくなっているのが良いですね。

 

例文2

私の長所は「協調性」があることです。人間関係を大切にし、まずはみんなの意見に耳を傾け、グループ全体が同じ方向を向いて進めるように調整するのが得意です。一方で、全員の意見を尊重しようとするあまり、判断に時間がかかってしまうのが短所としてあげられます。仕事では締め切りがあるものも多いはず。期限をしっかり意識して、早め早めの行動をしていくように努力します。

 

これも先ほどと同じく、プラスありきでマイナスがある形ですね。弱みに関しては、自覚をしているということが大切。わかっているからこそ、改善できる余地もあるということです。

 

変に隠そうとせず、具体的に弱いポイントを書けば、改善策も見つけやすくなるでしょう。

まとめ

面接で「強みと弱み」を聞かれたときの意図と回答法について見てきました。日本人は奥ゆかしい国民性で、逆を言えば自分を売り込む、立派に見せることが苦手です。

 

しかし就職活動において遠慮は禁物。自分が他と比べてどれだけ優秀か、会社にとってどんなメリットをもたらすことができるのか、しっかりと伝えていかなければなりません。

 

強み弱みに関してもそれは一緒。強いところはとことん強く。弱いところは極力控えめに。そういったある種の利口さが求められるのです。

 

まずは自己分析をしっかり行い、強み弱みを余すところなく理解して、それを最も効果的に伝えられる言い方・書き方や、エピソードを考えるようにしていきましょう!必ずと言っていいほど聞かれる質問だからこそ、ちゃんと準備をしておいて、就活を有利に運べるようにしていきたいですね。