「一通り何でもうまくできるけど、何かを極めたことはない」
「言われたことは器用にこなすので、人から頼まれごとが多いけど、リーダーにはなれない」
そんなタイプの人は、俗にいう器用貧乏なのかもしれません。
器用貧乏という言葉はあまり誉め言葉では使われませんが、このような特性を持った人はビジネスでも活躍できる可能性が高いので、うまく自己PRすることで採用担当者に好印象を与えることができます。
ここでは、器用貧乏な人の強みと弱みについて解説していきます。
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器用貧乏な人の5つの強み
器用貧乏な人は、何でも上手くできてしまうので、これだという強い強みが思いつきづらいかもしれません。しかし、器用にこなせるということは、何にも代えがたい強みなのです。代表的な強みを5つ紹介しますので、自己PR作成の参考にしてください。
・オールラウンダーとして活躍できる
まず、オールラウンダーとして活躍できるという長所があげられるでしょう。はじめての仕事でもすぐにコツをつかみ、ソツなくこなせるというのは、即戦力に近い存在として企業から重宝されるはずです。容量が良く細かいところにも気が利くので、主要な仕事だけでなくサポート役としても活躍できる人が多いです。
自己PRでは、経験してきたジャンルの幅をアピールすると一貫性がなく感じられてしまうので、一つのジャンルの中で幅広くこなしてきたことをアピールすることをおすすめします。
コンビニのアルバイトを例にしましょう。
「お客様に気持ちよく買い物をしていただくために、常に並んでいる人数を把握しながら、笑顔でスムーズなレジ打ちを心がけていました。また、レジの流れから補充すべき商品を予測し、後輩に指示。お客様とのコミュニケーションを通して、好みの傾向を把握し、ポップや陳列の改善提案を行いました」
このように、1つの業務内でも幅広く器用にこなせることをアピールできれば、採用担当者の印象はぐっと向上します。
・幅広い知識がある
好き嫌いが少なく、何でもこなしてきた経験のある人は、それだけ幅広い知識を有していることが多いです。順応性が高く吸収力があることも、大きなアピールポイントとなるでしょう。
この件に関しては、実際に仕事をする中で周囲の人が認めてくれる強みでもあるので、アピールは難しいかもしれません。会話の中で幅広い知識の片りんを感じさせるようにしたり、アルバイトやインターンシップなどで短期間で様々な新しい業務に取り組んだことをアピールするとよいでしょう。
・コミュニケーション能力が高い
器用貧乏と言われる人は、人の心をつかんだり話を合わせたりするのが上手く、コミュニケーション能力も高い傾向にあります。幅広い知識を持っておりどんな話題にもついていけるので、営業職や接客業などコミュニケーションが重要になる仕事にも向いています。
・複数の分野で柔軟に力を発揮できる
全く違いジャンルのことでも、コツをつかんで平均以上の結果を残せてしまうのが、このタイプの人の強みです。社会人になってからも持ち前の器用さを認められて、様々な仕事を依頼されることになるでしょう。
今までの経験でも、頼まれごとを多く受けてきたのではないでしょうか。自己PRでは、色々な依頼に対して的確に対応したことをアピールすると、魅力的な人材として映ります。
・周囲のサポートができる
理解力があり、周囲をよく見ている傾向にあるので、自然とサポート役を買って出ることも多いのではないでしょうか。企業では限られた人数で様々な仕事をこなしていくことになるので、サポート力のある人材は重宝されます。
アルバイトやインターンシップ、サークルなどで、周囲のサポートをこなした経験をアピールすることで、企業でも活躍するイメージを持ってもらえるはずです。
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器用貧乏な人の2つの弱み
器用貧乏な人の弱みはどのようなものがあるのでしょうか。就活では弱みを隠し、強みに転換することが重要になるので、自分の弱みも理解した上で自己PRを考えるようにしましょう。
・1つの分野のトップになりづらい
何でも器用にこなせるので、怒られることも少なく、挫折もしたことがないという人が多いのではないでしょうか。そこまで努力しなくてもソツなくこなせてしまうので、どうしても平均点以上あたりで満足してしまい、何かを頂点まで極めようという野心が湧きづらいのが弱みでもあります。
人それぞれですが、社会人になってから出世したいと考えた場合、やはり野心も重要になります。持ち前の器用さを活かして、なおかつある分野のスペシャリストとなれるよう、努力を重ねていくことが求められます。
・努力家というイメージがもたれにくい
器用な人は必死にならなくてもある程度のレベルまでこなせるようになるので、努力家というイメージがもたれにくいです。実際、今までの経験を振り返っても、そこまで苦労した覚えがないという人も多いはずです。
就活では、そこまで苦労したことがない経験でも、自分なりに工夫した点や頑張った点を強くアピールするようにしましょう。
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器用貧乏を克服するためにできること
器用貧乏なことは何も悪いことではありませんが、自身をもってアピールできる強みを獲得するためにも、器用さのレベルを一段上げてみることもおすすめします。
そのためには、何か一つの事にじっくりと取り組んで、最後までやり切ることが重要になります。
「上手くできたからこれくらいでいいや」と判断してしまうのではなく、「もっと上手くやるためにはどうすればいいか」と、改善の努力を積み重ねてみてください。そうすると、器用さのレベルに磨きがかかり、器用貧乏ではなく立派なゼネラリストとして成長することができます。高みを目指して努力することで、今まで見えてこなかった課題を発見できたり、新しい視点から物事をとらえられるようになるはずです。
また、ライバルを見つけることもあなたを成長させるでしょう。「この人には絶対に負けたくない」「この人よりももっと上手くなるためにはどうすればいいか」といったように、比較基準ができることによって努力目標の設定がしやすくなります。自分の中だけで満足してしまうのではなく、心の中のライバルを決めて、切磋琢磨していくことで器用さのレベルは高まるでしょう。
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まとめ
自分は器用貧乏だという自覚のある方や、この記事を読んでそうなのかもしれないと思った方。
器用貧乏というのは決して短所ではありません。持ち前の器用さや気配り、コミュニケーション能力というのは、どんな企業でも欲しがる人材の要素なのです。
ただし、アピール方法を間違えてしまうと「なんだか中途半端な人材だ」という印象を与えてしまいかねません。一つの経験の中での器用さをアピールすることで、企業でも活躍するイメージを与えることができます。自己分析をこなし、自分の経験を棚卸して、長所をうまくアピールアピールしていきましょう。
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