面接で入社後にやりたいことを聞かれたら?意図と考え方

就職活動の面接で、「入社後にやりたいこと」を質問されることがあります。

 

よく、「転勤して海外に住んでみたい」や「結婚して幸せな家庭を築きたい」といったような、自分のプライベートを強調した回答をする学生がいますが、この答えは質問の意図から外れていると言えるでしょう。

 

この質問にうまく答えるためには、面接官の質問の意図を正しくおさえることが重要です。

 

ここでは、「入社後にやりたいこと」という質問の意図や、回答を考えるコツをご紹介します。

面接で「入社後にやりたいこと」を質問される意図とは?

面接で入社後にやりたいことを質問するのは、あなたがどのようにプライベートを充実させたいかを知りたいからではありません。

 

採用面接は、あくまで「企業に貢献してくれる人材か」を判断する場ということを忘れないようにしてください。

 

では、面接で入社後にやりたいことを質問される意図を具体的にみていきましょう。

1.仕事内容や企業の理解度を確認する

まず、仕事内容や企業について正しく理解しているかを確認する意図があります。

 

入社後にどのような仕事をして、どのようなキャリアを積んでいきたいかを具体的に回答できるということは、しっかりと企業研究や仕事研究ができている証拠になります。

 

そのため、「営業として一人前になりたい」といったような漠然とした回答は、仕事理解が不十分だとみなされ評価されません。

 

「法人営業として、顧客の人材採用に関する課題をヒアリングし、転職サイトの掲載だけでなく既存の枠組みにとらわれないベストな解決策を提案していきたい」など、業界や職種の特徴、志望企業の商品・サービスに触れながら回答

 

そうすると、面接官はあなたが企業で活躍する姿を具体的にイメージできるようになります。

2.実際の仕事とミスマッチがないかを確認する

入社後3年以内の離職率が高いことが社会問題となっていますが、早期の退職につながってしまう大きな理由の一つが「理想と現実の仕事にミスマッチがあった」こと。

 

企業としては、選考に時間をかけたり就活サイトに掲載したりと、膨大な時間とコストを費やして新卒採用をしているので、できるだけ長く働き活躍してくれる人材の採用を望んでいます。

 

そのため、入社後に「思っていた仕事と違う!」と思われ離職されてしまうことは、どうにかして避けたいと考えているのです。

 

面接官は、入社後にやりたいことで答えた内容が、企業の実際の仕事やキャリアプランとかけ離れていた場合、その学生は企業とのミスマッチで早期離職してしまう可能性が高いと判断します。

 

なので、「インターンシップで身につけたスキルを活かし、将来的にはコピーライターとしてキャリアを積み顧客の売上向上に貢献したいと考えていますが、まずは社会人としての視野を広げるために何にでも取り組んでいきたいです」といったように、キャリアプランの希望を伝えつつも固執しないスタンスを示すのも一つの手です

3.仕事の価値観を確認する

「新規事業に携わり、将来は主力商品を開発できるようになりたい」と回答と、「顧客の課題を解決するために、じっくりと寄り添える営業になりたい」という回答では、仕事に対する価値観の違いが表れていますよね。

 

このように、入社後にやりたいことを聞くことで、仕事に対する価値観を確認するという意図も含まれているのです。

 

どのような価値観が良い悪いではなく、入社後の適性ポジションや企業の不足を補える人材かを見極める側面がありますので、無理に企業に合わせに行くのではなく、自分の思うままに回答した方がよいでしょう

 

共通して言えるのは「自分だけの利益を主張すべきではない」ということです。入社後にやりたいことは、「企業にどう貢献していきたいか」の言い換えであると考えても相違はありません。

「入社後にやりたいこと」に答えるための3つの考え方

入社後にやりたいことは、仕事への理解度や価値観を知るために質問されます。

 

では、具体的にどのように回答を考えればよいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

1.企業で働く姿を具体的にイメージする

まずは、志望企業で働く自分の姿を具体的にイメージしてみてください。

 

企業ホームページや採用情報ページで仕事内容を研究し、入社後はどのような仕事に取り組むことになるかを把握します。社員の1日のスケジュールが掲載されていれば、仕事のイメージを膨らませる上でとても参考になるはずです。

 

とは言え、実際に企業で働いたことがなければ、社会人が毎日何をしているのか想像がつかないこともあるかと思います。

 

そのような場合は、親や社会人の先輩など、企業で働いている人に1日の仕事の進め方について聞いてみてください。身近に聞ける人がいなければ、OB・OG訪問を活用するのもいいでしょう。

 

長期実践型インターンシップに参加した経験のある方は、実際に企業で働くことを経験しているので、仕事のイメージを持つ上で有利に働くでしょう。

2.強みや経験を活かせることを考える

入社後にやりたいことは、強みや経験を活かせる内容だと格段に説得力が増します。

 

長期インターンでの経験や身につけたスキル、語学力、大学で学んだことなど、入社後に活かせる経験や強みを自己分析しましょう。

 

とくに、志望企業と同業種もしくは同職種の長期インターンを経験していれば、それは強いアピールポイントとなります。

 

実際に仕事を経験していることで、その業種もしくは職種ならではの特徴や課題を把握できているはずなので、インターンで感じたことや学んだことを具体的に織り交ぜながら回答を考えていきましょう。

 

インターン参加企業と志望企業が異なる業種や職種であった場合でも、仕事を進める上での共通した課題というものがあるはずです。

 

長期インターンで得た経験を、志望企業向けにカスタマイズして答えれば問題ありません。

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3.企業の経営方針に沿って考える

例えば、今まで主力だった店舗事業は縮小させつつ、今後はインターネット上での販売を強化するという経営方針の会社を志望していたとします。

 

この場合、店舗事業に関することだけを熱く語ると「事業を縮小させる方針なので、入社後にモチベーションが低下してしまう可能性がある」と面接官に思われてしまいます。

 

少々ハイレベルではありますが、入社後にやりたいことは企業の経営方針に沿って考えることで、企業の採用意欲を高めることができるでしょう。

 

経営方針に関しては、会社説明会や社員への質問で情報を仕入れる他、企業ホームページに掲載されているIR情報や経営方針でも確認することができます。

 

IR情報は投資家向けに経営状況や事業方針を伝えるための資料のこと。一般的に、IR説明会用資料は誰にでも分かりやすい体裁で経営方針がまとめられていますので、合わせてチェックするようにしてみてください。

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まとめ

「入社後にやりたいこと」というのは、模範的な回答がなく、答えを考えにくい質問の一つでしょう。しかし、質問の意図さえしっかりとおさえておけば、大きく外れた回答になることはありません。

 

面接では、企業で活躍してくれる人材かを判断します。プライベートなことや自分の利益を押し出した答えではなく、入社後に仕事でどのように貢献したいかを回答できるようにしましょう。

 

そのためには、仕事内容や企業への正しい理解が必要で、具体的に自分が働く姿をイメージできなければなりません。企業ホームページや採用情報、長期インターンでの経験などを存分に活かして、採用担当者を説得できる回答を準備しましょう。