インターンシップが終わったら、企業人事にお礼状は出すべき?

インターンに参加したら、受け入れ先の企業の人事担当や社員の方に対してお礼状を出した方が良いと言われています。実際、出さなければならないものだ、という認識を持っている大学生も多いのではないでしょうか。

 

ではなぜ、お礼状は出さなければいけないのでしょう?その目的をしっかりと理解した上で対応することで、お礼状はあなたの想像以上に役立つアイテムになります。

 

ここでは、インターンシップ終了後にお礼状を出す目的とその書き方に関して見ていきます。

 

元人事が語る!インターンシップお礼状の正しい書き方

 

お礼状を出す目的


お礼状はその名の通り、インターンシップを実施してくれた会社や、実務を教えてくれた担当者に対する感謝の手紙です。

 

感謝の意を伝えることは、社会人としてはもちろんのこと、人として当然のマナー。これから社会に出て働くための準備として行うのが、インターン本来の目的ですから、そのマナーを守っていく行為も、今のうちからやっておく必要があります。

 

しかし、そういった本来の目的以外の部分にも、お礼状を出すメリットは潜んでいます。少し下世話な話かもしれませんが、お礼状を上手く使うことで、今後の就職活動を有利に運ぶことができるのです。

 

ここでは、お礼状を出す目的とメリットについて、詳しく解説していきましょう。

 

面接の後にお礼状は出すべき?メリットとお礼状の書き方

 

自分自身の存在を企業に印象付ける

インターンシップに参加した企業に入社したいと思った場合は、その後の就職活動本番が始まったタイミングで再びエントリーをし、選考を受けていく必要があります。その際に、選考を行う人事担当者があなたのことを覚えていたらどうなるでしょうか?100%内定がとれるとは言いませんが、選考に際しては必ず有利な立ち位置に立つことができるでしょう。

 

基本的に会社と学生が接点を持つのは、インターンシップを除けば就職活動開始後です。学生はそのタイミングから企業に対して自分の強みをアピールし、印象に残れるように努力をしているわけですが、インターンに参加していれば、その最初のステップをスキップすることができるわけです。

 

もちろんインターンそのものの頑張りで企業の印象に残す努力は必要ですが、その印象付けをさらに手助けしてくれるのがお礼状の存在。
手紙など、形に残るもので出された感謝の意は、受けとった側も捨てたり忘れたりはできないでしょう。

 

また、インターンにも参加して、さらに就職活動本番でもエントリーをしてくれたとなれば、この事実に勝る志望度の高さをアピールする材料はないでしょう。

 

現金な話ではありますが、企業側として、優秀な人を採用したいという思いはありますが、それと同じぐらい強い思いとして持っているのが、自分の会社で長く働いてくれる人を採用したいという思いです。

 

いくら優秀な人だったとしても、自分のところに来てくれそうだと思わない限り内定は出しません。入社の意志が高いというアピールは、誰にでもできる、しかしとても強いアピール手法となるのです。

 

インターンのお礼状の書き方!宛名・便箋・封筒のマナー

 

身につけたスキルの振り返りもできる

もう一つ、お礼状を出すことのメリットとして、インターンシップで学んだことや得た知識を振り返ることができる点があげられます。インターンに参加することはもちろん大切ですが、そこから学びを得ていなければ意味がありません。また実際には学びがあったはずなのに、それを自覚できていないのも非常にもったいない。

 

お礼状を書くタイミングで、改めてどんな実習を行い、そこから自分は何を得たのか、ということをしっかりと確認し、自分自身の成長として認識をするようにしましょう。

 

そうして纏められた実績は、志望動機や自己PRの作成の際に必ず役に立ちます。極論、「これができるようになった」という実績でなくても構いません。「これができないことがわかった」というのも立派な学びであり、あなたにしかない実績です。

 

逆に、できないこと、足りていないことがあれば、就職活動本番までの期間で対策を練ることもできるでしょう。場合によっては何か新しいことにチャレンジをする機会になるかもしれません。

 

参加することに満足してしまう学生も多くいます。だからこそ、お礼状を書くという、やらなければいけないことを上手く活用して、自分自身の成長に繋げていけると良いですね。

 

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マナーとしての側面も

冒頭にも書いたとおり、お礼状の本来の目的は、感謝の意を伝えることです。

 

インターンシップ実施に際して、企業側は採用活動はもとより、実習の受け入れ態勢の調整や実際の実習現場のフォローなど、全社一丸となって取り組まなければならない業務が数多く発生します。インターンシップ専門の担当者を作っている会社も少ないでしょうから、みんな本来の業務を持っている中で、努力してインターン生への教育を行っているものなのです。

 

そういった人々の苦労をしっかりと認識し、お礼状で感謝の意を伝えることは、社会人として絶対に必要なマナーであると言えるでしょう。教えてもらって当然。働いてあげているんだ。というような考え方は企業人としてはご法度。そんな傲慢な人を欲しがる会社は存在しません。

 

これから社会に出て実際に働いていけばわかることですが、仕事というものは自分ひとりでできるものではありません。社内の人やクライアントといった、様々な人の協力のもとに進めていくものです。

 

まずは謙虚な気持ちをしっかりと持って、自分がしてもらったことに対する感謝の意を伝えること。まずはそれを土台の気持ちとして持っておくことが大切です。

 

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お礼状の書き方

お礼状を出す目的とメリットに関して見てきました。些細なことでもチャンスに変えて、就活成功の確率をより高めていきたいですね。

 

ここからは、お礼状の正しい書き方に関してみていきます。
ルールがきちおんと守られていない書き方をしてしまうと、せっかく時間をかけて作っても、印象を良くするどころか、逆に悪くしてしまうこともありえます。

 

しっかりと社会人としての作法を守って書くようにしましょう。

お礼状 例文

 ○○○○株式会社
人事部採用担当○○様拝啓時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。〇月〇日から〇月〇日まで貴社のインターンシップに参加させて頂きました、〇〇大学○○学部〇〇学科の○○〇〇と申します。 

このたびは○○日間にわたるインターンシップで、大変貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

 

社会人としての仕事への向き合い方、そしてその責任の重さを知り、大変さとやりがいの両方を感じることができました。

実際に働いている皆様の姿を拝見し、活き活きと活躍しておられる様がとても印象に残っております。自分もその一員として、貴社で働きたいという思いが一層強くなりました。

 

とり急ぎお礼を申し上げたくお便りいたしました。本当にありがとうございました。

 

貴社のご発展と〇〇様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

 

敬具

 

平成◯◯年◯◯月◯◯日

東京都○○区○○〇〇

 

○○大学○○学部○○学科

○○○○

インターンシップ先企業にお礼の手紙を出す目的とメリット

 

ポイント

ますは冒頭に頭語と呼ばれる言葉を書きます。一般的には「拝啓」が多く使われますね。

 

その次はあいさつ文と自分自身の名乗りを記載するようにします。

 

その後は本文。今回は比較的あっさりとした内容にしていますが、実際に学んだこと身についた知識やスキルなどをできるだけ詳細に書くと良いでしょう。

 

最後に結びの挨拶として、改めての感謝の気持ちを伝えつつ、結語である「敬具」を書きます。

 

本文外として、自身の署名もしっかり書いたら完成です。

 

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まとめ


インターン終了後に出す、お礼状に関して、その目的とメリット、そして正しい書き方について見てきました。出さなければいけないものだから出すという認識を捨て、目的意識を持ってやることで、そこから得られるものは無限に広がります。

 

時間は有限。限られているからこそ、一つひとつの行動に意味を持たせ、効率的な動き方をしていきたいですね。

 

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