江東区最大の税理士法人がインターンシップを受け入れる理由

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【プロフィール】

税理士法人松本 代表税理士 松本崇宏

1978年1月、東京都生まれ。明海大学経済学部卒業。

2004年に税理士試験に合格し税理士としてのキャリアを開始する。平均年齢が60歳代と非常に高い税理士業界の中で、28歳の時に独立を果たした業界の風雲児。税理士法人松本を江東区最大の税理士事務所にまで成長させると同時に、2016年3月には業務拡大のため新宿に新しくオフィスを開設する。

税理士事務所としては日本でも数少ない、長期インターンシップの受け入れを行っている税理士法人松本。

自身も20代で独立を果たした経験を持つ松本氏が、どのような想いで長期インターンシップの受け入れを行っているのか伺った。

 

税理士事務所でのインターンシップ経験が、日商簿記資格の勉強に役立っています(体験談)

 

異例の若さで税理士事務所を設立

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質問:松本様が税理士になろうと思われたきっかけは何だったんですか?

実は、最初から税理士に強いこだわりがあった訳じゃないんです。父親が弁護士だったので、小さい頃から独立することは頭の片隅にありましたが、税理士になろうと思っていたわけではないです。

税理士を意識しだしたのは、就活時期です。普通に就職するよりも、資格を持って自分の腕一本で働ける士業系の仕事に興味が湧いて、いろいろ調べました。

その中で、弁護士にはあまり興味を惹かれなかったんですけど、なぜか税理士・公認会計士はびびびっと来たんですよね。

あの感覚を説明するのってすごい難しいですけど、仕事も面白そうだし、計画的に勉強すれば試験に受かるイメージも持てました。それで大学に通いながらすぐに予備校に通い始めて、簿記などを勉強し始めたんです。

就活を続けることも考えましたけど、最終的には自分の直感を信じて進路を決めました。

 

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質問:就活をせず、税理士一本に絞ってやることに不安はなかったんですか?

特に無かったですね。若いうちはあれこれ考えすぎるよりも、まずやると決めたことを、とことんやってみたら良いと思っていたので。失敗してもまた次新しいチャレンジをすればいいだけの話です。

若い時って、経験がない分、大人よりも時間の使い方は非効率な部分はあると思いますが、その分自由な時間がいっぱいあるので、失敗を恐れずどんどんチャレンジすればいいと思っていました。

 

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質問:平均年齢が60代の税理士業界で、20代で独立しようと思った理由はなんですか?

早く独り立ちしたかったから、の一言に尽きますね。

税理士の独立の平均年齢が高いのって、具体的な理由があるというよりも、昔からの流れというか慣習的な要素が大きいと思うんです。

なんとなく「自分の事務所を持つのは、まず税理士事務所に就職して、定年まで勤め上げてから。」みたいな風潮が税理士業界にはあるんですけど、自分の意思が固まっているならあえて待つ理由はないかなと。

若い時に独立して経験する苦労って、別に歳を取ってから独立しても経験することだと思いますし、起業ってエネルギーを使いますから、高齢になってからのほうがむしろ大変だと思うんです。

そういう意味では20代から独立してよかったなと思いますね。今20代の税理士って、全体の1.7%しかいないって言われているんですけど、ここの人数をもっと増えていってほしいなと思います。

 

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未来の税理士に道を示す存在でありたい

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質問:業界の平均よりも圧倒的に若い年齢で独立されたことで、苦労されたことはありましたか?

たくさんありますよ。まず人脈がないので仕事がない。最初は弁護士の父親を頼ったんですけど全然助けてくれなくて(笑)。

どうしようかなーって思っていた時に、たまたま知人にハーレーダビッドソンの営業でアジアで1番を取った人やIBMのナンバーワン営業がいたことを思い出して、彼らにお客さんを紹介してもらえないかお願いしました。

自分で一人一人お客さんを探すのではなく、既に多くのお客さんを持っている人の力を借りて顧客を増やしていく、いわゆる風上戦略ってやつですね。

 

大学1年生・2年生からインターンシップを始めたほうがいい?

 

質問:それって税理士というより、営業マンみたいですね。
そうですよ。税理士とか会計士って特殊な存在に見られがちですけど、別に一般企業と何も変わらないですからね。

ある程度勤め上げてから独立する方は既に人脈がありますし、人脈がなくても、昔は税理士にお客さんを斡旋する制度があったので、自ら営業をしなくてもやっていけている税理士事務所はたくさんありました。

でも僕の場合はどちらも期待できなかったので自ら動いて顧客開拓をしないとダメでしたね。

ただ、結果的にこの経験は今に生きていると思います。商習慣に頼りすぎると、例えばその商習慣そのものが変わったり、制度が廃止されたりとか、外部環境の変化で通用しなくなる時が突如来てしまうと思うので。

そういった意味で、業界全体に対しても危機感を感じることはありますね。税理士業界の常識って、一般的に見たら非常識なこともいっぱいあるので。

 

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質問:非常識って、具体的にどんなところですか?
一番は、税理士がお客様より偉いと錯覚してしまう風潮に違和感を覚えます。もちろん全員がそうというわけではないですけど、経験としてお客様にかなり強気な態度をとる先生にたくさんお会いしてきたのも事実です。

一般社会だと、サービス提供側がお客様に横柄な態度をとっていたら、普通お客様は離れていきますよね。でもこれまでの税理士業界はそれで通用してしまっていたんです。

今は税理士や会計士の数が年々増えていて、我々がお客様に選ばれる時代になってきました。しかも競争相手は他の税理士事務所さんだけじゃなくて、テクノロジーの進化により、IT企業も競合です。

税理士が昔と変わらずずっと進化しなければ、将来的には税理士という職業もテクノロジーによって淘汰されてしまう可能性があると思います。

これからは我々も税理士としての進化が試される時代に入ると思います。

 

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100年続く事務所になるために、核となる若手を育てていく

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質問:ところで、税理士事務所でインターンシップって珍しいですよね。

そうかもしれないですね。

僕は、この事務所を100年存続させたいと思ってるんです。100年後も続く事務所にしようと思ったら、5歳間隔位で核となる人材を育てていかなくちゃいけない。

事務所の未来を担う人材を探す手段としてインターンシップは非常に有効だと考えてます。

それに仮にインターンシップ生がうちに入所しなかったとしても、インターンシップを通して税理士の仕事に興味を持ってくれれば、それだけでも十分です。業界全体にプラスであることは間違いないので。

 

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質問:税理士や会計士志望でない学生も受け入れられているんですか?

はい、全く問題ないです。

実際今インターンシップをしてくれている学生の中にはコンサル志望の子もいますからね。

税理士を目指していない学生でも、うちでインターンシップをやって損はないと思いますよ。お金を扱う仕事なので、自然と世の中のお金の流れが分かるようになってきます。

企業経営だけでなく、日本経済にも明るくなります。新聞記事に書かれている意味が最近分かるようになったと、皆よく言ってくれます。

 

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質問:最後に、まだインターンシップをやったことない学生に一言ください。

繰り返しになりますけど、興味があるなら今すぐ挑戦してみてほしいと思います。

みなさんの年なら仮に失敗しても失うものなんて何もないですから、やらないほうが損です。「そこに成長の芽がある気がする」と思うなら実際にまず飛び込んでみた後に考える。それでも全然遅くないと思います。

税理士法人松本は年齢で人を判断するようなことはしませんし、インターンシップ生にもどんどん挑戦の機会を提供しています。

それぞれの夢を叶えるために、ぜひ税理士法人松本の環境を利用してください。

 

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