就職先を大企業かベンチャーで悩む大学生に伝えたい事


【プロフィール】

Hmcomm株式会社 代表取締役 三本幸司

1965年生まれ。日本工学院専門学校を卒業したのち、新卒で富士ソフトウェア株式会社(現・富士ソフト株式会社)に入社。

富士ソフトの取締役を経験したのち、2012年7月に音声データをテキスト化する音声認識技術を扱うH&Mコニュニケーション株式会社(現・Hmcomm株式会社)を設立。

社長業のかたわら、一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)の理事やモバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)の顧問なども務める。

東証一部上場企業・富士ソフト株式会社の取締役の座を辞して、自らベンチャー企業を立ち上げた三本氏。

新卒で26年間勤め上げた会社を辞めてゼロから起業をした背景には、どんな想いがあったのか。また時代の変遷とともに「仕事」に対する価値観の変化を感じるという三本氏が、現役の学生に届けたい想いとは。

 

「後追い」ではないオリジナルのものづくりがやりたくて、起業を決断

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質問:大手企業に長年勤められた後、どうしてご自身で起業しようと思ったのですか?

自分のやりたいものづくりをするには、富士ソフトの組織は大きすぎると感じたからです。

富士ソフトを辞める5年ぐらい前に、新規事業の開発を任される機会があったんですね。
ちょうどセールスフォースやAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)が出始めてきた時代で、富士ソフトでも自社パッケージ型のライセンスビジネスを確立しようという動きがありました。

ずっとSIerとして仕事を受けてきた僕らにとって、これはかなりクリエイティブな仕事で、最初は興奮したんですけど、やっていくうちに大企業でできることの限界を感じたんですよね。

ベンチャーだと「アイデアがあってもカネがない」なんてよく言いますけど、実はこれは逆も然りで、大手の場合ヒト・モノ・カネが揃っていても「スピード」がないことによって事業が頓挫することがあるんです。

上場企業ともなると社内事業の細かな意思決定でもいちいち稟議にかけなきゃいけない。最終的に経営会議での承認を得る頃には、最初の発案から3ヶ月とか半年とか経っているわけです。

この遅さでは、新興のベンチャー企業に追いつくのは難しいなと。追いついた頃にはもう彼らは先に行っていて、それに追いつく頃にはまたさらに先を行かれてしまう。これの繰り返しです。

結局自分のやりたいものづくりをやるには環境を変えないとどうにもならないということに気づき、起業に至りました。

 

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質問:三本さんのやりたいものづくりとはなんだったのでしょう?

既存サービスの後追いではなく、自ら市場を創出するようなプロダクトを作りたかったのです。

富士ソフトの新規事業開発も会社が市場から取り残されないためには当然必要だったのですけど、既に世の中にあるものの模倣であることには変わりないのですよね。

潤沢なリソースを活かせるぶん、大企業が後追いで類似サービスの開発に乗り出すことにも意義はあります。でも、自分がやりたいのはそうではなかった。

学生の頃から遊びに行くよりも部屋にこもって機械いじりをするのが好きなたちだったので、やっぱり自分で新しくモノを創ってみんなに使ってもらうことに憧れがありましたね。

 

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自分でものを創りたいなら、ベンチャーしかない。

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質問:26年勤めた会社を退職して起業。周囲の反応はどうでしたか?

まあ、心配してくれる人はいましたよ。

今でこそ起業することは前よりもハードルが低くなったかもしれませんけど、僕らの時代は終身雇用が当たり前で、新卒入社した会社で定年まで勤め上げる人がほとんどでしたから。僕も親には「転職なんてするもんじゃない」と言われて育てられたものです(笑)。

でも時代によって価値観は変わるし、現に世の中には僕よりも若い起業家がたくさんいる。年齢だとか経験は関係なく、とにかくチャレンジしてみたいと思いました。

 

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質問:三本さんご自身も不安を感じることはなかったのですか?

全く不安がなかったというわけではないですけど、富士ソフトにいる時も新規事業の開発を任されていましたし、自分で何かを立ち上げることに対してそこまで恐怖心はなかったですね。それよりも、組織の制約にとらわれずにものづくりをやることへのワクワク感のほうが強かったです。

音声認識技術については富士ソフト時代から知っていて、なかなか面白いなと思ってたんですね。

画像認識の技術などは研究も実用化もどんどん進んでいるのに、音声認識技術についてはまだまだ発展途上なんです。SiriとかOK googleとかも出てきましたけど、まだまだ認識できない音声や言葉もあり、認識の精度には十分に改善の余地があり、特に業務に使うためには、さらなる改善が求められている。

技術的なポテンシャルが高く、かつ現状がイケていない分野なので、新しい挑戦でも比較的成功のイメージが描けました。少なくとも市場を読み違えていることはないだろうと。

 

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質問:実際に起業されてみて、事業推進のスピード感は変わりましたか?

全然違いますね。今は朝発案したことが夜には実装されているなんてこともあります。楽しいですよ。

いろいろな考え方があると思いますが、僕は大企業でイノベーティブな仕事をするのは正直もう難しいんじゃないかと思っています。

特に変化の激しいIT業界では、スピードという経営資源がヒト・モノ・カネと同じかそれ以上に重要なファクターになります。

大手がベンチャー並みのスピード感を保つのは、制度とかの問題ではなくそもそも物理的に難しいところもあるわけです。

やっぱり本当に革新的なプロダクトを発信するのなら小回りの効くベンチャーのほうが有利です。

大企業は潤沢な資本を活かしてベンチャーがこじ開けた市場を大きくすることはできても、自らそれを作るとなるといろいろな障害があります。

この役割の違いは大手とベンチャーの両方を経験した今、強く感じるところですね。

 

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学生のうちにやるべきことをやる。それが夢を叶える第一歩

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質問:最後に就活に悩む学生にアドバイスをお願いします。

社会に出るということは、その日から能力に関係なく「プロ」になるということです。納得のいく就活をするためには、学生のうちに「セミプロ」と呼べるくらいまで何かを突き詰める経験をすることが大事だと思います。

セミプロの条件とは、自分の好きなことにとにかく打ち込めること。エンジニアならわかりやすく、自分でアプリやゲームを作ってみることです。

その時にそれが世間一般に受け入れられるかどうかはどうでもよくて、こんなゲーム面白そうだなとか、恋人との思い出を残すアプリが欲しいなと思ったら作ってみればいいのです。自分や周りの人を喜ばせるために始めるほうが楽しいし、モチベーションが長続きします。

さらに自分でモノを作る経験の上にマネタイズ力が身につくと、プロになれます。セミプロじゃ飽き足らず、もっともっと上のレベルを目指したい人はインターンシップなどを利用してレベルアップすればいい。

就活のためにインターンシップをやるわけではないですが、ここまで来れば就活で苦労することはないと思います。

 

将来のキャリアに繋がる!有給インターンシップとは?

 

質問:そのインターンシップになかなか踏み出せない学生も多くいると思いますが、御社ならどんな学生と一緒に働きたいですか?

失敗を恐れずにチャレンジできる人ですね。

インターンシップについても「自分が行って本当に役に立つのか」という不安が邪魔して踏み出せない人も多いと思いますが、気にせずどんどん挑戦してみればいいと思います。

確かにスキルレベルで言うと即戦力としてみなさんに期待できることは限られるかもしれませんが、企業がインターンシップ生に期待していることってそれだけじゃないと思うんです。

たとえばHmcommなら、今までうちが迎えたことのない若い人と働くことでこちら側も学びを得られることを期待してますし、Hmcommのインターンシップを通してIT業界に優秀な人材を輩出することができれば、業界全体の健全化に貢献することもできます。

 

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せっかくやりたい気持ちがあるのに、スキルが及ばないことがネックでインターンシップに踏み出せないという人がいるなら、まずは面接だけでも行くべきです。自分が役に立てるかどうかわからなくても、もしかしたら企業側がみなさんの気づいていない価値を見出してくれるかもしれない。判断するのはみなさんではなくあくまで企業側ですから。

そしてめでたく採用されたのなら、その会社に必要な戦力としてみなされたと思って胸を張ってインターンシップに挑戦してください。

 

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