就職活動に必要不可欠な自己分析。でも、何から始めればいいのか難しい、と誰もが頭を抱えます。今回は、そういった自己分析の具体的なやり方と、分析をするにあたっての注意点を一挙にご紹介いたします。
この記事の目次
内定ゲット!就活で役立つ分析の方法!
自己分析の仕方
就職活動といえば、自己分析ですね。絶対に誰もがやらなければいけないこの、自己分析。でも、実際にいったいどうやればいいか、なかなかわかりにくいものですね。自分のことをどのように分析すれば、就職活動に役立てることができるのでしょうか。
ここでは、その具体的なやり方を詳しく解説します。
自分の好きなことを考える
まず、一番初めに自分の好きなことを考えましょう。趣味、のようにとらえてもいいかもしれません。できれば、最近始めたばかりのことよりも、小さなころからずっと好きで続いていることが望ましいです。それを手掛かりに自己分析します。
例えば、サッカーを子供のころからやっていて、今もサッカーのサークルに入っている、という場合。まず、サッカーを好きな理由を考えてみてください。努力を続ければ成果が出るところでしょうか、それともチームプレイが自分に向いているからでしょうか、花形のスポーツだからでしょうか。これだけでも十分自分自身の内面にリンクしていることがわかりますね。
また、それを続けてきたことも自分の長所として使えます。努力を継続する力がある、大人数をまとめることが得意、コミュニケーション力がある、人前で何かをする度胸がある、などなど。
手始めに、好きなことを手掛かりに、自分について膨らませていきましょう。
家族、友人に聞いてみる
周りの人に質問してみるのも一つの方法です。その際は、「自分はどんな人だと思うか」という漠然とした質問でもかまいません。その時に出てくる答えは表面上の印象かもしれませんが、面接など短時間で相手に与える印象がどのようなものかわかります。
第一印象を知ることはとても大切なので、敢えてそこまで近しくない人に質問してみるのも方法です。もちろん、親しい人に忌憚のない意見を聞く必要もあります。自分のことをよくわかってくれている人に、自分の特徴、長所、短所、詳しく聞いてみましょう。
ポイントは、全てを自分のことに関する真実として受け止める必要はないということです。あくまでも「人から見たらそのような印象になる場合もある」程度で参考にしましょう。たくさんの意見の中から、自分が使えると思うところだけをピックアップしましょう。
過去を振り返り時系列でまとめる
自分がどのような人生をたどってきたかをまとめるのも非常に有効な方法です。小学校や中学校の、ホームルームクラス、部活、友達、家族など、様々な人間関係の中で、印象に残っている出来事を時系列で書きだしていきます。
そのことが起きた時の自分の感情の動きや、どのような対応をしたか、周りの人がどのように耐え透けてくれたかなどを文字としてアウトプットすると、意外な共通点などがあるかもしれません。実は同じようなパターンで失敗している、というようなことがわかれば、自分の短所がわかりますし、そこからの立ち直り方もわかります。例えば、いつも周りの人に助けてもらい、人のつながりの大切さを学んだ、などです。
面接でよく問われることとして「挫折の経験、失敗の経験」や「そこからの立ち直り方」があります。過去を分析することで、それらを詳しく知ることができます。
なりたい自分を想像する
上述の方法を実践したあとは、次の段階として理想とする自分を思い浮かべましょう。何故かというと、その理想と現実の自分のギャップを理解し、そこへ向けてどのような努力をするかが、自己アピールになり、面接などで役立ちます。
例えば、今の自分の長所は明るくてエネルギッシュである、というところだけれど、理想としてはそれに冷静さを兼ね備えた人になりたいと考えているため、さまざまな場面で意図的に落ち着いて物事を考えるよう心掛けている、などです。こうすれば、現代の自分やその不足部分、また今後の目標を客観視できていることをあわせてアピールできるのです。
ゴールを最初に決める
自己分析とは、就職活動だけに限らず、自分を知るということでとても大切な作業です。しかし、人間のことですから自分について知り尽くせる、ということはありません。また、会社に入って社会人になった後も、自己分析は常に続いていると思ったほうがよいでしょう。なぜなら、自分のことを客観的に考えるということは仕事に限らず、ありとあらゆる場面で必要なことだからです。
そのため、自己分析には終わりがありません。やればやるほどいいものではないことも知っておきましょう。ある程度エントリーシートや面接を想定し、それに十分応えられるような材料が集まったら区切りをつけるようにしないと、就職活動のために始めた自己分析そのものが、目的の様になってしまいます。そうなると、本末転倒です。
企業が求めている人材を考える
自分を忠実に分析することは大切ですが、必ずしもそれをどのような場面で発信してもいいとは限りません。企業が求めている人材について、しっかりリサーチしましょう。その後、自分がその人物像にマッチしているポイントをピックアップしてアピールします。
例えば、落ち着いて継続的に物事に取り組める人材を求めている企業に、奇抜な発想力をアピールしても無意味ですね。ベンチャー企業で、新しい事をしようとしているところに、伝統を重んじていることをアピールしても効果がありません。
裏を返せば、自己分析は、自分が一体どのような企業に向いているのかを知るチャンスでもあるのです。また、いろいろな企業に対応できるように、自己分析は多角的に行うのも大切です。
自己分析ツールを使う
自分でなかなか分析できない、と行き詰ったら、自己分析のツールを利用するのもひとつの方法です。
例えばネットには自己分析用のサイトがありますし、就活雑誌などにそういったワークシートが載っていることもあります。そういったものを活用する際、中には占い程度のものもありますので、注意してください。
自己分析をする時に気をつけたいこと
自己分析をしていると、どんどんそれ自体の奥深さに夢中になる人がいます。先ほども説明したように、就職活動のために必要な材料を集めているということを忘れないようにしましょう。
それにあわせて、就職活動にはあまり役に立たないような自分についてのことはすっぱりと切り捨ててください。「好きなゲームには時間を忘れて取り組む」などです。
また、長所と短所の区別も冷静に判断してください。「好きなことだけには注力する」「コミュニケーションは苦手だけれど熟考する」といったどちらともとれるようなものに注意してください。
深く考えすぎない
先ほども説明したように、自己分析は終わりがありません。なので、自己分析自体に没頭しすぎないようにしましょう。あくまでも就職活動でうまく自分のことを説明するための方法に過ぎないので、複雑である必要はありません。そもそも人間のことを一言だけで表すことは不可能で、企業側もそれはわかっています。
大切なのは、客観的に自分のことを理解し、それを言葉で端的に表現するということだけです。それを忘れないようにしてください。
思い込みに注意する
20年以上生きていると、だいたいの人が自分のキャラクターを理解していると思っています。実際に、自分が周囲にどのように思われているかを分かったうえで振る舞うことは多いはずです。しかし、せっかく自己分析をするのですから、あまり思い込みから物事を考えない様に心がけましょう。
意外な自分の長所や武器が見つかるかもしれません。そのチャンスを逃してはもったいないのです。
短所ばかり探さない
また、自己分析をしている中で、自分の嫌なところ見つめなければならなくなり、それは自分にとってつらい事です。もちろん、自分の短所を理解することは必要ですが、そればかりにならないように気を付けましょう。
短所はあくまでも「短所を理解し、改善に向けて努力している自分」を説明するために探す、くらいの気持ちでもよいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか。自己分析の具体的な方法と、注意点を説明しました。自己分析とは奥が深く、また、就職活動だけで終わらないものだとわかっていただけたかと思います。
だからこそ、「今自分は就職活動のために自己分析をしている」という前提を忘れない様に心がけて、しっかりと就職活動に役立つ分析をしてくださいね。
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