「OB訪問は行った方が良いよ」と先輩からアドバイスをもらった就活生の方も多いと思います。しかし、OB訪問はいつから始めたら良いのでしょうか?ここではOB訪問を始めるタイミングや注意点をまとめています。
OB訪問は、採用サイトや企業説明会では得られない企業のリアルな情報を集められる就活に効果的な方法です。ぜひこの記事を参考にして就活を上手に進めてください。
- OB訪問を始めるべき時期が分かる
- OB訪問のアポをとるタイミング、注意点が分かる
- OB訪問を有意義なものにするためのコツが分かる
この記事の目次
そもそも、OBOG訪問をする意味は?
OBOG訪問は、企業のことを深く知ることが出来る貴重な機会です。
企業のことを知るためには、採用サイトや企業HPを調べたり、企業説明会に参加したりと手段は様々です。ですが、採用サイトや企業説明会は、学生を集めるためにどうしても企業の良い面だけを切り取った断片的な情報になってしまうことがあります。
また、実際の従業員の意見を見ることもできる企業の口コミサイトは、既にその企業を退職した人が書き込むケースも少なくありません。また、匿名で書き込みが出来るので、ネガティブな意見に偏ってしまっているケースもあります。
これらと比べて、OBOG訪問の場合、大学の先輩としてフラットな立場で対応してくれることが多く、企業の良い面から悪い面まで率直な意見を聞くことができます。
「どんな働き方をしているのか?」「社内はどんな雰囲気なのか」といった話から、実際残業は毎月どれくらいあるのか?」など説明会では聞きづらい話ができる点も嬉しい点だと思います。
ただし、あくまでOB訪問で得た情報は、イチ個人の主観的な意見が入っている点には注意しましょう。
その会社の実態を色々な角度から知りたい方は、一人の意見だけを参考にするのではなく、複数のOBOGから話を聞いてみることをおすすめします。
OB訪問にベストな時期は?
大学3年生の秋からOB訪問をする就活生が増えてくる
一般的にOB訪問が始まるのは、大学3年生の10月、11月頃からです。
サマーインターンが落ち着き、ある程度志望業界が絞られた就活生が、志望企業をより深く知ろうとOB訪問に動き始めるからです。
ピーク時期は、大学4年生の3月〜4月
OBOG訪問が最も盛んになる時期は、大学4年生の3月、4月です。
大学3年生の秋頃から動き出す就活生がいる一方で、大半の就活生は3月のエントリー開始から6月の本選考が始まる間にOB訪問を始めるようです。
ですが、就活はOB訪問以外にもやることが盛りだくさん。自己分析や業界研究・企業研究、合同企業説明会や就活イベント・セミナーの参加、説明会参加など、本選考が始まる前までに様々なことに取り組む必要があります。
OB訪問を考えている人はピーク時期になって慌ててスケジュール調整するのではなく、計画的に日程を組むと余裕をもった就活準備ができると思います。
OB訪問のアポをとるタイミングや注意点は?
OB訪問のアポは何日前がいい?
OB訪問のアポは、2週間前から1ヶ月前に調整しておくと良いでしょう。
1ヶ月以上先だとまだ予定が見えず、逆に数日から1週間前などの急な依頼も負担をかけてしまいます。
例えば、「すぐ話を聞きたいので明後日はどうですか?」と聞くのは、相手の都合を考えられていません。アポのお願いをする際は、いきなり時間帯を指定するのではなく、まずは調整可能な時期や日程を聞いてみるようにしてくださいね。
メールを送る時間帯にも気をつけよう
日程調整をする際はメールを送信する時間帯にも注意が必要です。基本的には、深夜帯にメールを送るのは避けましょう。
例えば、メール受信で通知がくるように設定されていて、深夜の寝る前に急にメールが飛んできたら相手はどう感じるでしょうか?
それ位は大丈夫だよ、と言ってくれるOBもいるかもしれませんが、ビジネスの世界では様々な可能性を考えて行動する必要があります。
メール一つとっても相手の迷惑にならない日中に連絡するのがマナーです。
OB訪問ではマナーが大切!印象が悪い学生がやりがちなNGパターン
せっかく時間をもらったにも関わらず、好感を持てない態度でOB・OGに接する学生もいるようです。
ここではOB・OG訪問で避けるべきNGポイントを3つご紹介します。
質問を整理していない、事前準備を全くしていない
当日まで何の準備もせずにOB訪問に臨むのはNGです。事前に質問を考えておきましょう。
当日になって何も質問が出てこない、何を聞きたいのか分からない、なんてことにならないように注意しましょう。
また、HPや採用サイトで分かることは事前に調べておきましょう。調べれば分かることをわざわざOBOGに聞くのはお互いにとって時間の無駄になってしまいます。
でも何を質問したらいいか分からない・・・という方におすすめなのが、具体的な仕事内容に対する質問をすることです。どれだけネットで情報を調べても、働いたことがなければ仕事内容をリアルに想像するのは難しいと思います。
例えば、「営業」という職種一つとっても仕事内容は企業によってまちまちです。営業先の相手は誰か、どんな商材を提供するのか、アプローチ方法によって仕事の面白さや苦労すること、必要なスキルは全く変わってきます。
このような具体的な話は実際に働いている人から聞くのが一番。OB訪問はそれ聞く良いチャンスなのです。先輩の立場からみても、漠然とした抽象的な質問よりも具体的な仕事に関する質問の方が答えやすく、深い情報を聞き出せる可能性が高いです。
また、以下ではOB訪問前にやっておくべきことをまとめています。良ければ、参考にしてみてください。
基礎的なビジネスマナーが守れない
予定の時間に遅刻する、遅刻することをメール連絡で済ます、予定時間を大幅に過ぎても質問を続ける、など社会人として最低限守るべきマナーや礼儀が出来てない人もいるようです。
OB・OG訪問といっても会う相手は、大学のサークルの仲の良い先輩、知人経由で知り合った顔見知り程度の先輩、全く初めましての社会人など様々だと思います。
そのため、相手との関係性によって、コミュニケーションの仕方を変えていくのが重要です。
普段から仲の良い先輩OBであれば多少砕けた調子でコミュニケーションしてもいいかもしれませんが、それが許されているからといって初めて会う社会人に同じ態度で臨んではいけません。
TPO(時と場所)に応じた振る舞いをするのは、社会人として当たり前のこと。今のうちから意識してみましょう。
一方的に質問をし続けてしまう
先輩の説明を無視して、一方的に用意した質問をし続けしまう方も要注意です。
せっかく時間をとって直接会ってくれてるのですから、用意した質問だけを矢継ぎ早にぶつけるのではなく、先輩の回答に対してさらに疑問を持って質問していくなど臨機応変さが大切です。
OBOG訪問に限らず、コミュニケーションの場で一方的に質問責めにされるのは聞き手にとって苦痛です。意外と多くの就活生が陥りがちなので、思い当たる節がある人は注意してみてください。
OBOG訪問をするなら、早めに始めておくのがおすすめ
3月のエントリー開始から6月の本選考スタートの時期は最もOB訪問が活発になるタイミングです。
人気企業や有名企業のOBOGは、多くの就活生からOB訪問の依頼を受けます。もちろん、OBOGも仕事の合間を縫って時間を作ってくれるので、常に時間があるとは限りません。
タイミング次第では、話を聞きたい会社のOBOGとそもそも会えない可能性もあります。
周りの就活生が動き出す前からスケジュール調整をしておけば、効率的に会いたい人と会うことができます。
また、先輩と話をしている中で、同じ会社の別の社員を紹介してくれたり、別の業界の知り合いを紹介してくれることがあります。
多くの社会人から話を聞くことは、情報収集の意味合いはもちろん、社会人慣れするという意味でも価値があると思います。
このように時間に余裕がある内に動き出すことで、OB訪問のメリットを十分に享受することが出来るのです。
もしOBOG訪問をしたいと思っている方がいたら、同じ大学出身の先輩に話を聞ける「ビズリーチ・キャンパス」がおすすめです。
ビズリーチ・キャンパスは、大手総合商社やメガベンチャー など有名企業を中心に3万人以上の先輩が登録しているOBOG訪問サービスです。
気になる会社が出てきた時に、その会社に勤めている先輩が周りにすぐ見つからない時もあると思います。就活は時間との戦いでもあるので、こうしたサービスを使ってOBOG訪問をしていくと効率的な就活準備ができるはずですよ。
気になった方は以下から詳細を確認してみてください。
OB訪問以外におすすめの就活に役立つ取り組み
就活で志望企業に受かるためにするべきことは、OB訪問だけではありません。最後に、OB訪問以外に就活生におすすめしたい取り組みを2つご紹介します。
企業のビジネスモデルを分析してみる
一つ目は、志望している企業のビジネスモデルや事業ごとの経営状況を調べてみることです。というのも、その会社の仕事内容を理解する上でビジネスモデルの理解が重要だからです。
基本的に採用というのは、事業を成長させていくための手段です。事業を成長させていく、とはつまり利益を増やしていくこと。そのため、その企業がどんな事業で利益を出しているのかを理解することは仕事をする上でも重要です。
企業研究といっても具体的に何をやればいいか分からないかもしれませんが、まずは「業界地図などで業界の仕組みや動向を知る」次に「会社四季報や有価証券報告書(上場企業が公開している企業の経営状況)を調べる」という流れがおすすめです。以下で詳しく解説していますので、ご覧なってみてください。
長期インターンシップに参加してみる
実際の仕事を実体験を持って理解するには、社会人と同じ仕事に取り組む実践型の長期インターンシップが一番です。
業界研究や企業研究、OB訪問ももちろん大事なのですが、そこから得られる情報は実体験を伴なっていないため、どうしても机上の空論になりがちです。
実際に社会人と同じ仕事に取り組むことで、それが自分の血肉に変わります。「営業は辛い、ってこういうことだったんだ!」「コミュニケーション力ってだから大事なのか!」こうした学びは働くことでしか得られません。
大学3年生や就活生でも参加できる長期インターンシップは数多くあります。就活準備で忙しい面もあるかもしれませんが、自分ができる範囲で少しでも仕事経験を積んでみるときっと見える世界が変わると思いますよ。
この記事が皆さんの就活成功のきっかけになれば何よりです。
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