インターンシップに参加にしたいと思った時に、最初の選考で立ちふさがる壁は、エントリーシート(ES)です。面接はもちろん、ESを書くのも初めての場合、事例集を見て対策バッチリで本番に臨みたい気持ちは分かりますが、ちょっと待ってください!その事例集通りに書けば、本当に合格すると思いますか?
ESを提出する前に、まずこの記事を読んでから、事例集を使うかどうかもう一度考え直してください。
この記事の目次
インターンシップのエントリーシートで企業採用担当はここを見ている
企業の採用担当者は、日に何十枚も学生が書いたESに目を通して、面接に進んでもらう学生を選別しています。
人気の企業であれば1回のインターンシップの応募に、学生が数万人応募してきています。その全てに目を通している人事担当は一年間で数万通、ベテラン人事責任者ともなれば、過去の数も累計すると数十万枚のESに目を通している人もいます。
事例集からコピーしたESは人事にバレバレです。
結論から言いますが、ネットから拾ってきた事例集をコピーしたり、多少修正した程度では、人事担当にはすぐにバレます。
これは参考にしているES事例集の出来がいいとか、悪いとかの話ではありません。毎年、事例集をネットで拾ってコピーして提出する学生がものすごく多く、同じ内容のものが人事に毎年大量に提出されるからです。
仮にそのESの内容がどんなに秀逸だったとしても、全く同じ内容や文章の構成が全く同じものが何枚も手元に届く人事から見れば、さすがに「これさっきも同じES見たな。これも拾いのやつか」となるわけです。
仮にそこに書いていある内容が事実だったとしても、人事から見ると「毎年よくいる事例集をコピーして提出してくる奴ら。」と括られてしまいます。そうなるとその時点であなたは不合格となってしまいます。
多くの学生が事例を毎年使ってESを書いているのは、数値を見ても明らかで、googleで検索ワードのボリューム検索をしてみると、「インターン」の掛け合わせの言葉のうち、最もよく調べられているのが、「インターン ES 例」の掛け合わせですです。
月に約10万回検索されています。これは2番目に検索されているワードをぶっちぎって圧倒的に多い検索量です。
ちなみに、毎年インターンシップに参加する学生の数は約30万人強。計算上は約3人に1人の学生がこの1ヶ月の間に「インターン ES 例」と検索していることになります。
もし事例集から引っ張ってきて、それを提出しようと思っていたら、即刻やめましょう!とくに多くの人が応募するような人気のインターンシップほど、他の学生のESとカブる確率も高くなり、あなたの選考通過率は極めて低くなります。
じゃあどうしたらES選考に通過できるの?
残念ながら、事例集をコピー、または多少編集すればOKというような裏技を探しているとすれば、インターンシップの選考に裏ワザはありません。面倒でも、ESはオリジナルで書く他にありません。ただし、選考通過率を大幅に上げるということはできます。
これは裏ワザでも何でもなく、5W1Hを意識して書けばいいです。5W1Hとは、情報伝達の基本ポイントを抑えたもので、いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)を指したものです。
もともとは新聞記者が限られた文字数の中で情報を分かりやすく、相手に伝えることを目的として考えたものですが、これはまさにこれがESと同じなので役立ちます。
ESの自己PRは、なにを(What)よりも、なぜ(Why)、どのように(How)
ESで陥りやすいミスは、自己PRのなにを(What)ばかり、アピールしてしまうことです。自分が過去にどれだけすごいことをやったという単なる自慢大会になってしまい、挙句の果てには、話をかなり脚色して、もはや事実と異なる話を展開してしまう学生も実際はいます。
自己PRで重要なのは、なにを(What)よりも、なぜ(Why)、どのように(How)です。過去の話から、あなたが物事に対して考え方や姿勢を見ています。その考え方や姿勢を見て、自分の会社に合っているか、活躍してくれそうかなどを見定めています。じつは、なにをやったかは大して重要ではありません。言ってしまえば、あなたの考え方や姿勢がわかればどうでもいいのです。
学生が陥りやすいミスは、なにを(What)をとにかく目立たせなければと話を盛り過ぎて、運良くES通過しても面接でそこを面接官に聞かれると、実際は経験していないことなので返答煮詰まり、不合格になってしまうというケースです。
実際は経験していないことなので、なぜ(Why)、どのように(How)と細かな質問をされるとボロが出てしまい、面接官からは、あまり考えて行動していないんだなとマイナスレッテルを貼られてしますのです。
過去の経験の話を盛ることに力を入れず、なぜそれをやろうと思ったのか、どのようにそれを頑張ったのかというところを具体的に話せるように準備しましょう。ちなみにこれは何も成功経験だけでなくても、失敗経験でもいいんです。そこから自分に学びがあったことが自覚化できていれば、それ自体はしっかりあなたのアピールになります。
事例集の正しい使い方
ちなみに事例集は全く役に立たないかというと、そういうことではありません。一つは文章上のビジネスマナーを学ぶのに役立ちます。例えば学歴のここは一段スペースを空けるなど。そういったことは、オリジナリティを出す必要は全くないので、事例集をもとに、忠実に真似ればいいです。
あとは、ESを自分で書く際に、文章の構成は参考になることが多いので、いくつか書く前に文章構成の勉強として見るのもありだと思います。
ただし、その時は一つの事例の文章構成だけを参考にするのではなくて、複数の事例を必ず見るようにしてください。一つだけを見て書いてしまうと、図らずともコピーに近い文章担ってしまう可能性があるので。ここの言い回しはこの事例のが使えそう。この言い回しはあっちの事例が使えそう。と部分的に参考にするのはありだと思います。
あとは、そのまま写して書けば書くほど通過率は下がると認識をして、オリジナリティを出すことを意識して、何度も修正するようにしましょう。修正を前提として書く必要があるので、手書きES必須でないのであれば、極力データで管理しておくことをお勧めします。
https://01intern.com
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