就職活動をしている大学3年生の皆さん、インターンシップの履歴書・ES(エントリーシート)作成、適性検査・Webテストの受験、集団・個別面接、グループディスカッションなど就活が忙しくなってきている時期ではないでしょうか。
就活準備として欠かせないものの1つがOB・OG訪問です。実際に会社の中で働く先輩方から聞く話は業界研究・企業研究にとても役立つでしょう。
そんなOB・OG訪問で忘れてはならないのがお礼メールです。忙しい中時間を作ってくれた先輩社員に対して、お礼の気持ちを伝えるのは社会人としてマストのマナーといえます。
とはいっても、お礼メールを初めて書く就活生の方も多いでしょう。お礼メールって何を書けばいいの?仲の良い先輩だけど砕けた調子で送っても良い?この内容で失礼と思われない?など、疑問や不安に感じることもあると思います。
本記事では、OB・OG訪問後のお礼メールの正しい書き方・マナーや送信タイミングを分かりやすくご説明していきます。
これからメールを書こうとしている大学生の方は、送付前に一度本記事をご覧になり、最終確認をしてみてください。
さらに最後には、OB・OG訪問以外の企業研究の方法もご紹介しています。これから就職活動が本格化してきますので、合わせてご参考になさってください。
この記事の目次
OB・OG訪問後にお礼メールを送るタイミングと最低限のマナー
まず最初に皆さんに覚えておいてもらいたいのは、お礼メールは必ず訪問当日中に送るということです。何かしらの理由で遅れてしまったとしても翌日午前中までにはお礼を伝えるのが礼儀です。
これはOB・OG訪問に限らず、皆さんが社会人になってからも重要になってくるマナーです。例えば、取引先の会社と打ち合わせしたら、必ずその日中にお礼メールを送るのが社会人として当たり前の行為。
基本中の基本ともいえますが、お礼メールは当日中に送って当たり前、逆に遅れることでマイナスイメージを抱かせてしまう恐れがあります。
OB・OGの方々は、そうした習慣に慣れていますので、「大学生だから知らなかった」という言い訳は社会に出たら通用しません。
初めのうちはメールの文章作成に時間がかかるかもしれませんが、コツを掴めば数分で要点をまとめることができるはずです。その日中に感謝を伝えることを忘れずにいてください。
OB・OG訪問のお礼メール例文と書き方のコツ
具体的なお礼メールの書き方のポイントをテンプレート例文と一緒にご紹介します。
お礼メールのテンプレート
件名:【OB訪問の御礼】ゼロワン大学・ゼロワン太郎
株式会社〇〇
△△事業部
●●様
お世話になります。
ゼロワン大学3年ゼロワン太郎です。
本日はお忙しい中、OB訪問のご機会頂き誠にありがとうございました。
組織の風土やキャリアアップのお話など、
HPや企業説明会だけでは知り得なかったリアルなお話を伺うことができ、
貴社の理解が一層深まりました。
特に●●様が仰っていた「〜〜」という言葉が、
私にとっては新鮮で大変印象に残っております。
●●様から頂いたアドバイスを活かして、
今後の就職活動に全力で取り組んでいきたいと思います。
本日は貴重なお時間頂き誠にありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。
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ゼロワン太郎(zeroone taro)
ゼロワン大学△△学部3年
tel:090-××××-××××
mail:zeroone-taro@×××.jp
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以下に御礼メールのポイントをまとめます。
コツ①件名はシンプルに。学校・氏名を忘れずに
件名は一目で「誰から何の用件で」メールがきたか分かるようにしましょう。
OB訪問の御礼の場合は、【OB訪問の御礼】で良いでしょう。
また、件名に大学・氏名を書かないとどこの誰からメールが来たか分かりませんので、欠かさずに記入してください。
コツ②社名は正式名称で
社名は正式名称で記載します。
よくあるミスが、前株と後株を間違えるケースです。
前株:株式会社〇〇
後株:〇〇株式会社
社名の間違えは、社会人マナーとして大変失礼に当たります。必ず名刺や会社HPを確認して正しい社名・事業部を書きましょう。
コツ③本文は、感謝の気持ちや学び・気づきを書く
御礼メールには、自分ならではの具体的な感想を入れるのがポイントです。
メールの型としてテンプレートを模倣するのは構いませんが、内容は当日のお話に合わせて自分用にカスタマイズしましょう。
テンプレートメールというのは、受け取った側からすると一目で分かるものです。
あまり砕けすぎるのもいけませんが、畏まりすぎて人間味が感じられないのも考えもの。冷めた印象を与えないよう自分が感じた具体的な感想や学びをありのままに語りましょう。
OB・OG訪問のお礼メールに関する疑問集
OB・OG訪問のメールに関して、就活生・大学生からよく上がる質問にお答えします。
同じような疑問を持っている方はチェックしてみてください。
Q.お礼メールを送る時間帯はいつがいい?
基本的には、御礼メールはOB・OG訪問後出来るだけ早くがベストです。
深夜にメールを送ったからといって採用合否に直結することはありませんが、マナーとしてなるべく企業の定時以内に、夜にOB訪問を実施した場合は帰宅次第すぐに送るようにしましょう。
Q.訪問先が複数人だった場合の書き方は?
同時に複数人の方に会った場合も御礼メールは個別で送りましょう。ccやbccは避けてください。
個別で送る場合も同じ文面にするのではなく、それぞれの方のお話を踏まえて個別の内容にするのが礼儀です。
Q.FacebookやLINEでやりとりをしていた場合のお礼は?
大学のゼミやサークルの先輩など、顔なじみの先輩にOB/OG訪問をお願いした場合、やりとりをメールではなくLINEやFacebookで行うこともあると思います。
その場合は、御礼も使っていたSNSで送ってしまって問題ありません。逆に御礼だけメールにするのは不自然です。
また、このようなケースでは署名など御礼メールの形式にとらわれる必要はありません。しっかりと感謝の気持ちを伝えることが大事です。
SNSの場合はメールよりも即時性が求められますので、訪問終了後出来るだけ早い御礼を心がけましょう。
Q.内定を貰ったら報告をするべき?
内定獲得したらしっかりと時間を割いてくれた先輩に報告と御礼すると好印象です。
その場合、内定を貰ったら、当日か数日以内には連絡するようにしましょう。
ただし、嬉しいからといって電話をするのはNG。先輩方の時間を無理やり奪ってしまうことになるので、メールで改めて内定獲得の報告と感謝の念を伝えればOKです。
OB・OG訪問以外の業界・企業研究方法
この記事をご覧担っている方は、OB・OG訪問を終えた方々かと思います。最後にOB・OG訪問以外に企業研究をする方法をご紹介します。
実践型インターンシップへ参加する
興味がある業界が定まっていたら、その業界の実践型インターンシップに参加してみるのがおすすめです。
社会人になってから行う仕事を学生の内に先取りしておけば、業界で必要なスキルや知識が身を以て理解できるはず。
また、業界だけではなく、営業、エンジニア、デザイナーなど志望職種が決まっていれば、その職種の実践型インターンに参加しても良いでしょう。
人から聞く話も重要ですが、やはり実体験をもって業界・職種を知るのが一番の近道です。興味がある人は下記から気になるインターンを探してみてください。
実際に企業が提供しているサービス・商品を利用してみる
既に気になっている会社があり、自分たちの身近にその企業が提供しているサービス・商品があれば実際に利用してみましょう。
例えば、化粧品メーカーであれば、最新商品を実際に使ってみたり、百貨店であれば、志望企業の店舗と競合店舗にそれぞれ足を運んでみて、接客にどのような違いがあるかなどを調べても面白いと思います。
実際に利用者となることで、その企業が大切にしている点や差別化のポイントが分かるはずです。
新卒エージェントに相談する
志望業界・企業でどのような人材が求められているか知りたい人は、新卒エージェントの無料相談会に行ってみるのもおすすめです。
新卒エージェント会社では、提携先の会社が求める人物像や過去の内定者のタイプなどを知っているため、そうした情報をとりに行っても良いでしょう。
ただし、エージェントによって、紹介できる会社や業界は異なりますので、事前に調べて自分に志望先と合っているか確かめるようにしてください。
社会人マナーとしてOB・OG訪問のお礼は必須
本記事では、OB・OG訪問の御礼メールの書き方やテンプレをご紹介してきました。
貴重な時間を縫ってみなさんのためにアドバイスしてくれた先輩には、しっかりと感謝の気持ちを伝えてください。
OB・OG訪問に限らず、こうした心がけをすることで今後の就活での企業とのやりとりも変わってくると思いますよ。
これから就活が本格化してきますが、納得のいく活動になることを願っております。
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