大学生になると講義やゼミ、サークルなど人前でプレゼンをしたり、グループでディスカッションをする機会が増えます。
「緊張しすぎて言いたいことがまとまらない」「言葉がうまく出てこない」「大勢の前に立つと頭が真っ白になる」など人前で話すのが苦手だと感じている方もいるのではないでしょうか。
しかし、大学生活だけではなく、就職活動や社会人生活でも人前で話す機会はより増えていきます。もちろん、最終的に一人で黙々とこなせる仕事を選ぶのも1つの選択肢ですが、今の内に苦手を克服して自分の可能性を広げてみるのも良いでしょう。
本記事では、人前が苦手・プレゼンで上手に喋れないといった大学生に向けて緊張の克服方法をご紹介します。
人前で話すことへの意識や普段のコミュニケーションから見直せば、苦手も克服できる日は遠くありません。ぜひ最後までご一読ください。
この記事の目次
緊張して人前でうまく話せない原因
まずは何故人前で話すと緊張してしまうのか、その心理的な原因を分析してみましょう。
失敗するのが恐い
「うまく喋れなかったらどうしよう」「自分の意見が否定されたらどうしよう」といった失敗を恐れれば恐れるほど、言葉に詰まってしまいます。
また、これはプライドが高いことの裏返しとも受け取れます。完璧主義であるがゆえに、小さなミスを恐れてしまうのです。
過去に失敗した経験があると、それを思い出して緊張してしまうという負のスパイラルに陥ってしまう人は少なくありません。
大勢の人から見られることに慣れていない
そもそも人前で話すには慣れが必要です。逆に一度慣れてしまえば、それまでの不安が嘘のように当たり前にできるようになることもあります。
中学・高校と国語や算数、理科などの勉強はしてきたかもしれませんが、スピーチやプレゼン、面接などの練習をする機会はなかった方が多いのではないでしょうか。
練習していないことが最初からできるようになることはありません。例えば、あの有名なスティーブ・ジョブズでさえ、プレゼン前は何度も繰り返し練習をしたといいます。
プレゼン・発表も安心!人前で緊張しないための方法
原因を踏まえた上で人前でも緊張せずにプレゼン・発表するためのコツをご紹介します。
①誰でも緊張するものだと理解する
スティーブ・ジョブズの例でも触れましたが、そもそも人前で話すのは誰でも緊張するものだということを理解しましょう。
中には、最初から全く緊張せずに話せたという人もいるかもしれませんが、そうした人はほんの一握り。むしろ、人前で話すことに苦手意識を感じるという人がほとんどです。
たとえ今上手に話せなかったとしても自分を責める必要はないのです。
②とにかく練習を繰り返す
苦手意識がある人は、まずはとにかく練習を繰り返すしかありません。
例えば、ゼミの発表が不安なのであれば、原稿を作って何度もタイマーで計りながら喋ってみる。録音して自分のプレゼンを聞き直してみる。TEDのようなプレゼン動画でコツを勉強してみる。友達に見てもらう。など事前に練習できることは数多くあるはずです。
繰り返し練習することは何においても大切なことです。
③話はじめに大きな声で話す
実際に話す際、はじめは通常よりも少し大きな声で話すというのも緊張を吹き飛ばすポイントの1つです。
聞き手を想像するとわかると思いますが、同じ内容を話していても声が小さい人と大きい人では受け取る印象が変わります。前者は自信なく、後者は自信があるように見えるでしょう。
聞き手の反応がいまいちだと、それを受けてなおさら不安を感じるというループに陥ってしまいます。
逆に最初さえ堂々と話せれば、それで調子が出てきて最後まで上手に話せるケースも珍しくありません。
④姿勢良く話す
メラビアンの法則というのをご存知でしょうか?
これは1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した話し手が聞き手に与える情報の影響力を割合にしたものです。
この法則によると、人が受け取る情報の内、言語・聴覚・視覚の影響度は、
- 言語情報・・・7%
- 聴覚情報・・・38%
- 視覚情報・・・55%
のようになっています。
簡単にいうと、人は何を話してるか(言語情報)よりも、話し手の声のトーンや大きさ(聴覚情報)、表情や目線、態度(視覚情報)に影響を受けるというのです。
何か人前で発表しなければならない時は、姿勢をよくしたり、仕草に気をつけてみましょう。
とくに姿勢を正すことで脳が騙されてだんだんと自信が持ててくるという研究結果があるように、姿勢と自信は密接な関係がありますので意識してみるのをおすすめします。
普段の大学生活から練習してみよう
現時点で人前で話すことに苦手意識がある人は、普段の生活から意識的に練習をすると良いでしょう。ここではその理由と対策をご紹介します。
就活生や社会人になると人前で話す機会が増える
就活や社会人生活が始まるとやりたいやりたくない関わらず人前で話す機会は増えるでしょう。
グループディスカッションや面接、プレゼン、自己紹介、入社の挨拶、会社のイベントなどなど数え上げればキリがありません。
ゼミ・サークル・授業・部活動などで話す機会がある時に練習するのも良いですが、出来れば普段の生活から意識的に練習すれば、克服スピードも上がります。
社会人と話す練習をしてみよう
慣れれば緊張しなくなるというお話をしましたが、大学の顔見知りの仲間の前で話すのと、自分が知らないコミュニティの前で話すのでは緊張の度合いも違うのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、よく時間を共にする同世代の仲間だけではなく、色々な世代の人たちとコミュニケーションをとる練習をすることです。
とくに大きな壁となるのが、学生と社会人の違いです。
実際、大学在籍中はそこまで苦手意識がなかった人が、就活面接で社会人を目の前にすると急にうまく話せなくなってしまった、という人も少なくありません。
アルバイトやインターンなどを通じて、学生の内から社会人コミュニティに参加してみると良い練習になるでしょう。
大勢の前でも自信を持って話せるようになろう
今苦手意識を持っている人でも、意識的に練習をすれば決して克服できないことはありません。
逆に苦手だから自分ではできないと決めつけてしまうのは非常に勿体無いことです。苦手=出来ないではありません。むしろ苦手意識を持っている人の方が積極的に練習するため、最終的に誰よりも得意になったという例は少なくありません。
大学生になってプレゼン・発表など初めてのことで戸惑う人も多いと思いますが、ぜひこれを機に克服していただけると嬉しいです。
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