長期インターンシップで身につけたい社会人基礎力とは?

インターンシップへの参加が就活に有利になることは間違いありません。しかし、なぜ有利になるのか、その理由までしっかりと理解できている大学生はあまり多くないのではないでしょうか。

 

同じ行動や経験を積むにしても、目的をもってそれを行うかどうかにより、身につくものの量や質は大きく変わってくるものです。

 

ここでは、長期インターンシップを経験することで身につけるべきスキルについて解説していきます。これを読んで、自分がなぜインターンに参加しようと思っているのかを改めて確認してみてください。

 

そうすることで、あなたのインターン経験はより精度を増し、とても大きなメリットをもたらしてくれるようになるはずですよ。

 

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インターンで身につけるべきは専門スキルよりも基礎力

多くの学生が勘違いしてしまっているポイントではあるのですが、実はインターンで身につけるべきは専門的なスキルではなく、もっと単純な基礎力の部分と言えます。

 

なぜそんなことが言えるのか、ここから解説していきましょう。

専門スキルは使える幅が狭く、習得も難しい

営業職ならば営業の、事務職ならば事務の、その職種や仕事に対する専門的なスキルを磨いておけば就活に有利になると思われがちです。確かにそれらの専門スキルは非常に強力なものではありますが、習得するのには相当な努力が必要とされます。その業界や職種で長く働いた社員が初めて身につけることができるようなスキルを、本業である学業の傍らに参加するインターンシップでマスターするのはかなり難しいと言えるでしょう。

 

同時に、専門スキルというのはその専門性の高さゆえ、他の分野や仕事で活用することが難しいのも特徴です。例えば営業経験をばりばりに積んだ営業のプロが、いきなりITエンジニアに転身したとしても、今までの営業経験を活かすことができないのは容易に想像ができますよね。

 

インターンとはある意味で社会人になるための予行演習みたいなものです。色々な経験を積んでいくなかで、自分の適性や特徴を理解し、最も力を発揮できる仕事を探すための材料とするのが本来の目的と言えるでしょう。営業が好きだと思っていたとしても、実際にやってみると実は自分に合っていなかった、なんてことも良くあります。

 

だからこそインターンの段階では、広く総合的な社会人基礎力を高めていくことを目的とした方が良いのです。

社会人基礎力の一番の強みはどこでも使えること

社会人基礎力とは、ビジネスマナーや社会人としての考え方、社会人らしい行動といった、ビジネスパーソンとして持っておいて当然と言えるスキルの総称です。その一つ一つは、意外と単純明快で、習得が難しいものではありません。

 

しかし社会人基礎力の最も大きなメリットとして、その汎用性の高さが挙げられます。仕事内容や会社の風土によって、求められるスキルは変化していくものですが、この社会人基礎力は基本的にはどの会社でも共通。A社ではダメと言われるビジネスマナーが、B社では歓迎される。なんてことは基本的には起こり得ません。

 

一方で、これだけ高い汎用性を持ち、習得も楽な基礎力であれば、身につけてもそこまで大きな武器にならないと考える人もいるのではないでしょうか?確かに社会人基礎力を身につけるのは簡単です。しかし、これらの能力は大学などの講義では学ぶ機会がなく、多くの学生が就職してから初めて触れ合うことになります。なのでほとんどの大学生が、就活の際には身につけることが出来ていないスキルでもあるのです。

 

就職活動の面接を担当する面接官は、基本的には経験豊富なベテラン社員となるでしょう。その会社の風土や魅力を十分に理解した社員が採用担当を務めることで、会社の魅力をより外に発信しやすく、自分の会社に合った学生を見抜くことができるからです。そうしたビジネスの現場での経験が豊富な人は、細かな作法にも目が行き届きます。社会人基礎力を高めた学生は、言葉や行動の端々にその特徴が現れるものです。そこをしっかり見抜いてもらえるからこそ、これらのスキルを習得しておくべきなんです。

 

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磨いておくべき社会人基礎力とは?

ここからは、磨いておくべき社会人基礎力について、その内容を具体的に解説していきます。色々なシーンや分野に広く分かれて存在する社会人基礎力ですが、こと就職活動を前提とした範囲で見れば、ある程度絞って考えることも可能。

 

まずは以下に紹介するスキルを重点的に磨いていくことを意識しましょう。

言葉遣いや立ち居振る舞いなどのビジネスマナー

身につけるべき社会人基礎力は、これまでも何度かお伝えしてきましたが、ビジネスマナーが最優先です。ビジネスマナーというと少々曖昧な表現にはなってしまいますが、社会人らしい言葉遣いや立ち居振る舞いと思っていただければ間違いありません。

 

言葉遣いは行ってしまえば敬語の使い方なのですが、大学生の生活で使う敬語と社会人の生活で使う敬語は大きくことなります。自分の中では丁寧に話しているつもりでも、ビジネスの最前線で生きてきた面接官にとっては正直聞きづらい言葉になってしまっていることもあるでしょう。

 

言葉遣いや立ち居振る舞いに関しては、これまでの人生の中で培ってきた経験が元になっていることがほとんどですので、ノウハウ本を読んだり、セミナーに参加したりといった付け焼刃の対策では完全にマスターできないことがほとんど。クセとして自分の身体に定着するまで、実戦経験を積むのが最も早くて確実な方法と言えます。

 

インターンシップはそれに最も適した場と言えますので、まずはビジネスマナー習得から目指すようにしていきたいですね。

ワードやエクセルなどのオフィスソフトも需要度は高い

さらにもう一つ、身につけておきたい基礎力を挙げるならば、ワードやエクセルといったオフィス系ソフトのスキルになるでしょう。これらは大学でのレポート提出などで使ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。

 

ビジネスの世界ではこれらのソフトを使う機会が本当に多く、こと外で活躍する営業職から、中で活躍する事務職まで、使わないシーンがないと言っても過言ではありません。大学生活の中で求められるワードやエクセルの知識というのはほんの少し。いわばその機能のほとんどが使えていない状態とも言えます。これらを早めに身につけておけば、就活が有利になるだけではなく、実際に入社してからのスタートダッシュという意味でも活用できるでしょう。

 

MOS資格のように、取得することで箔を付けられるものもありますから、その辺りも視野に考えてみても良いかもしれませんね。

 

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まとめ

インターンシップに参加をすることで身につけるべきなのは、専門性の高いスキルよりも初歩的な社会人スキルである、ということをお伝えしてきました。

 

もちろん、専門スキルをどんどん身につけ磨いていくことがダメというわけではありませんが、初歩となる基本的な社会人力を高めておいてからの方が、より活躍できる幅も広がることが分かってもらえたと思います。

 

社会人基礎力のポイントとして、実戦経験こそが最も簡単で早い習得方法である、ということが挙げられます。逆に言えば、想像やイメージトレーニング、知識としての詰め込みだけではなかなかマスターするのが難しいとも言えるでしょう。

 

だからこそインターンシップの参加が本当に便利。ぜひ、今の自分に足りないものを理解し、インターンに参加する目的を明確化してみてください。そうすることで、より有意義な時間と、将来に対する大きな武器が手に入るはずですよ。

 

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