鉄道業界の業界研究!JRと私鉄の違いやランキング!

大学生のほとんどは学校に行くにしろ、アルバイトに行くにしろ、遊びに行くにしろ、何をするにも利用する機会が圧倒的に多い交通機関は「鉄道」でしょう。

日本の交通網は極めて複雑である一方、ダイヤの正確性は世界屈指の精度を誇ります。

また鉄道そのものに多くのファンが多くいることや、近年では豪華な寝台列車が各地で運行するなど、今や鉄道は単なる移動手段ではなく、乗ること自体が一種の娯楽となるなど目的物となりつつあります。

また2020年に東京オリンピックを控えていることもあり、さらなる効率的かつ大規模な輸送に備え、鉄道業界は大きな転換点を迎えています。

今回はそんな鉄道業界について幅広く取り上げつつ、今後鉄道業界がどのようになって行くのか予想していきたいと思います!

 

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鉄道業界の概要

鉄道業界の市場規模は!?JRと私鉄の違いって!?

2015年度の鉄道業界の市場規模はおよそ12兆円でした。

内訳としては、JR系の旅客会社の売上高合計額が4.3兆円で、その他私鉄の売上額の合計額が7.7兆円でした。

実際に売上高以外の指標でJRと私鉄各社を、2013年の旅客の公共輸送機関別分担率をもとに比較してみると、輸送人員はJRが30.4%で私鉄が48.5%となっています。

一方で、輸送人員数に移動距離(キロ数)をかけた指標で見ると、JRが45.1%で私鉄が26.9%となっています。

このことから言えるのは、短距離では私鉄が優勢で、中長距離ではJRが多く利用されているということです。

こうしたことから、JRと私鉄は得意とする輸送距離の違いという点で、互いに良い住み分けを行なっていると考えられます。

 

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鉄道業界の動向と未来予想!!鉄道会社で儲かる事業は!?

鉄道業界の輸送人員数の伸びは大きく、ピークに近くなっています。

1990年代前半のバブル期に大きく輸送人員数は低迷しましたが、インバウンド需要の寄与もあり、低迷前の水準に戻りつつあります。

こうした好調を2020年の東京オリンピックまで継続させることが業界全体の目標であり、そのために各社様々な対策を取っています。

 

鉄道業界の各企業は鉄道運送事業に加えてホテル事業や商業施設事業に参入している企業も数多くあります。

鉄道を敷くことによって人の流れを確保し、その沿線にホテルや大型商業施設、大規模住宅地を開発しており、これらは大きく捉えると一つのビッグプロジェクトと言えるでしょう。

こうした反面で、業界全体としての売上高全体に占める鉄道事業の割合は20%程度に過ぎないというのが現状です。

ですが、鉄道事業とその他の非鉄道事業の売上高営業利益率を比較すると前者が約20%、後者は5%ほどとなっており鉄道事業の方が利益率は高くなっています。

また鉄道事業の中でも特に利益率が高いのが新幹線事業で、新幹線事業による売上が運輸収入のほとんどを占めるJR東海の営業利益率はおよそ30%と極めて高い数字を記録しています。

 

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鉄道業界の主な企業・JRや私鉄各社の売上高・平均年収など!

※データは2016年3月期のものを使用

JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)

・売上高 2兆8,671億円

・営業利益 4,878億円

・平均年収 710万円(平均年齢42歳)

営業距離7000キロメートル、運営駅数1600駅を超える業界最大手企業です。

山手線や中央線など通勤通学に欠かすことのできない路線を保有する盤石の在来線事業に加えて、北陸新幹線を2015年に延長したことも大きく話題となりました。

また不動産系事業にも強みを持ち、多数のオフィスビルやルミネ系の商業施設を運営する不動産事業といった、多角的経営を鉄道業界に導入した先駆け的存在です。

 

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JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)

・売上高 1兆4,513億円

・営業利益 1,815億円

・平均年収 674万円(平均年齢41歳)

山陽新幹線を抱え、鉄道事業の範囲は福岡県の一部まで拡大しています。

北陸新幹線開業以降は好調で、本州の各地と大阪圏や首都圏を結び、営業距離は5000キロメートルにものぼります。

 

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JR東海(東海旅客鉄道株式会社)

・売上高 1兆7,384億円

・営業利益 5,786億円

・平均年収 728万円(平均年齢37歳)

東海道新幹線が最大の収益源で、高い利益率を誇るのが大きな特徴です。

一大プロジェクトとして進めているのが品川〜新大阪間の交通の二重化で、2027年のリニア中央新幹線の開通を目指しています。

 

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近鉄グループホールディングス

・売上高 1兆2,179億円

・営業利益 4647億円

・平均年収 800万円(平均年齢46.3歳)

大阪〜奈良間を軸に鉄道事業の営業距離は、私鉄業界では最長の501キロメートルを誇ります。

最近で阿倍野橋に「あべのハルカス」を建設したことも大きな話題となりま

した。

 

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阪急阪神ホールディングス

・売上高 7,073億円

・営業利益 1,102億円

・平均年収 931万円(平均年齢42.2歳)

傘下には阪急電鉄・阪神電鉄を保有しており、高い収益性を誇っています。

鉄道事業に加えて、梅田地区を中心とした大阪駅周辺の開発事業にも取り組んでいます。

 

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鉄道業界のランキング・売上高・経常利益・平均年収!!

売上高ランキング!!営業距離が長いJRがやはり有利!??

1位 JR東日本 2兆8,671億円

2位 JR東海 1兆7,384億円

3位 JR西日本 1兆4,513億円

4位 近鉄グループHD 1兆2,179億円

5位 東京急行電鉄 1兆0,914億円

やはり営業距離、運営駅数もダントツのJR東日本が売上高第1位となりました。

 

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営業利益ランキング!!新幹線事業が高収益の鍵!?

1位 JR東海 5,786億円

2位 JR東日本 4,878億円

3位 JR西日本 1,815億円

4位 阪急阪神HD 1,102億円

5位 東京メトロ 1,014億円

先ほども述べたように、収益性の高い新幹線事業が大半を占めるJR東海が第1位となりました。

さらに今後のリニア中央新幹線の開通・経営状況によってはさらなる利益拡大が望めると考えられます。

 

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平均年収ランキング!!JRと私鉄は平均年収も違うの!?

1位 阪急阪神HD 931万円(平均年齢42.2歳)

2位 相鉄HD 841万円 (平均年齢49.5歳)

3位 近鉄グループHD 800万円 (平均年齢46.3歳)

4位 西部HD 793万円(平均年齢39歳)

5位 東京急行電鉄 750万円(平均年齢40.4歳)

業界全体としてかなり高い給与水準にあることがわかります。

このランキングには入っていないものの、JR各社もおおよそ600万円〜700万円と高い給与が設定されています。

また鉄道業界、特にJR系の各社に関して言えるのが「高い安定性」を誇るということです。

これは、鉄道事業の持つ、「新規参入に困難さ」が大きな要因で新幹線事業に関しては事実上JRによる寡占状態となっていると言えます。

 

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就活情報!選考スケジュールや鉄道業界に就職するには!?

内定までの道のり!鉄道業界の選考スケジュール!

業界最大手のJR東日本の新卒採用では、まず職種を選択しなければなりません。

具体的には、総合職とプロフェッショナル職の2つに分かれます。

総合職は、営業や企画から鉄道システムの管理・運営まで多岐にわたります。

一方、プロフェッショナル職は、乗務員や鉄道車両のメンテナンスなど実際の鉄道事業の現場に近い仕事となります。

 

選考スケジュールは、

エントリーシート提出

適性検査

書類選考・面接など

 

となっています。

また就活生に対して事業内容を深く理解してもらうために、東京を中心とする首都圏に加えて、昨年度は水戸・高崎・仙台・盛岡・秋田・新潟・長野の7か所で企業説明会を実施しました。

またインターンシップも充実しており、車両メンテナンスや建設といった技術系のインターンシップ、経営戦略や観光戦略を立案するビジネス・マネジメントコースなど職種の中身に沿った体験ができるのが特徴的です。

 

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鉄道業界で求められる人物像は!?

先ほどのJR東日本の採用情報によると求められる人物像として以下の点が挙げられています。

総合職採用では、「高い専門性と環境に関する柔軟さを持つこと」、「自ら課題設定し、目標達成に向けてマネジメントできること」、「新たな領域に自ら進んで挑戦する高い探究心を持つこと」の3点でした。

一方プロフェッショナル職では、「安心への強い追求心・サービス向上精神を持つこと」、「他者と協力して事業を共に進めること」、「視野を広げて、新たな領域にも積極的に挑戦する意欲を持つこと」でした。

業種によって求められる能力・人物像は異なりますが、JRかその他私鉄各社ではやりがいとするポイントは大きく異なります。

JRは先ほど述べたように「高い安定性」が特徴です。

一方で私鉄各社では鉄道事業に加えて、都市開発事業にも携われるという点が大きな特徴と言えるでしょう。

 

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まとめ

鉄道業界の業界研究はいかがでしたか!?

鉄道が大好きでこの業界に入りたいという学生はもちろんのこと、まちづくり・都市開発事業に興味がある学生にもぴったりの業界だと思います!

また技術系の採用も設けられているので、ものづくりに関わりたいという人も活躍できる業界です。

総合職、プロフェッショナル職(専門職・技術職)ともに各社インターンシップや説明会に参加すれば、普段は見ることのできない事業の裏側に潜入できる貴重な機会になるはずです。

またそうした経験は就職活動の原動力にもなると思うので、こうした機会をうまく活用して見てはいかがでしょうか!?

 

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