気になる会社がインターン募集をしていたら、どうしても見たくなってしまうのがその企業の口コミ情報。
近年、情報収集はインターネットがメインになり、自宅に居ながらたくさんの情報を仕入れることが可能になりました。その中でも特に、口コミ情報はリアルな生の声として、参考にしている大学生も多いです。
一方で怖いのが、口コミはあくまでも匿名個人の感想や意見であり、正しい情報かどうか真偽が不明なこと。とくにインターンや就活・転職の情報は、飲食店の口コミ情報のように一社あたりの口コミ数が少ないため、複数の口コミ情報から傾向を捉えて判断することがしづらい。
口コミ情報は便利なものではありますが、正しい使い方をしなければ、あなたにとって不利益をもたらすことも十分にある、ある意味で怖いチカラです。ここでは、情報源として活用される口コミに関して、どこまで信用すべきなのかを見ていきます。
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この記事の目次
インターンシップの口コミ情報を使うメリット・デメリットは?
そもそも、インターンの口コミを調べることで、どういった情報を得ることができるのでしょうか。
うまく活用すれば面接対策や選考対策に有益な情報収集ができますが、誤った情報を収集してしまうと、逆に事実とは異なる認識をしてしまいます。
情報収集はこれからの就職活動本番でもたくさん行っていくことになりすから、大学生の早い段階からコツをつかんでおくと後々活かせるスキルにもなるでしょう。まずは口コミ情報のメリット・デメリットをご紹介します。
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メリット:実習内容や職場の雰囲気、リアルな体験談が聞ける
口コミから得られるメインの情報、またそもそも学生側が知りたい情報としては、実際に実習でどんな内容の仕事ができるのか。ということであったり、選考はどんなフローで行われ、面接で聞かれる具体的な質問内容がどういったものか。また採用人数は何人ぐらいなのかといったリアルな情報でしょう。
実際にそれらを経験してきた先輩インターン生の口コミ情報となれば、それはまさしくリアルな現場の声ですから、参考にできるポイントは多分に含まれていると言えるでしょう。またインターネット上の写真などを見るだけではわからない、職場の雰囲気や人間関係といったソフトな情報は、口コミだからこそ得られる情報とも言えます。
またそれよりも前の段階として、気になる会社は例年いつからインターンを募集するのか。といった情報を得られるケースもあり、口コミ情報をうまく活用することができれば、自分が持つ情報の質をグッと引き上げることができます。
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デメリット:一個人の偏見や解釈が、事実のように取り扱われる
しかし一方で、口コミはあくまでも個人の感想であり、事実とは限らない。ということも覚えておきましょう。
例えば、選考で面接官から圧迫面接を受けた。社員からこんなひどいことを言われた。なんて情報があったとします。
確かにその学生にとっては、圧迫面接のように感じたかもしれませんし、社員からの言葉で心が傷ついたのかもしれません。
しかし、もしかしたら面接に落ちた腹いせに書いたかもしれませんし、ネガティブなタイプでいつもちょっとした言葉で傷つくのかもしれません。
もしかしたら、ライバルである学生にデマ情報を流して、志望度を下げさせることで自分が有利に選考を進めようとしてるのかもしれません。
もしかしたら、そもそもこの学生は存在せず、競合企業がイメージダウンを狙って嫌がらせしてるかもしれません。
Amazonのレビューや、食べログの口コミ情報のように、多くの人が気軽に同一商品・サービスを確かめられるところでは口コミ数が多いため、仮に上記のようなでたらめな情報が書かれてしたとしても、すぐに「これは嘘だな。荒らしだな」と分かると思います。
しかし、インターンや就活の面接や社内情報といった閉じた空間の情報は、真偽を確かめようがない上、口コミ情報数が少ないため、その情報が事実なのかそうでないのか確かめようがありません。
またそれ以外にも、静かな雰囲気、というような感想があったとしても、A君にとっては静かと感じるけれど、B君にとっては割とにぎやかに感じる。ということもあるでしょう。
口コミ情報には、正しいものもあれば間違ったものもある。その人の主観や偏見が多分に含まれる情報であり、かつ真偽を確かめられない性質の情報のため、その情報を見る側は客観的で公平な視点をしっかり持って、正しく判断をしていくことが求められます。
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信用し過ぎはNG!インターンの口コミの落とし穴
さて、インターンの口コミ情報に関して、調べることで得られるメリットやデメリットを解説してきました。しかし実はこれ以外にも、よくある飲食店の口コミ情報とは違い、就職やインターンといった会社情報に関する口コミならではの注意点というのが存在します。
次に、気をつけておきたいインターンの口コミ情報の落とし穴について見ていきましょう。
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落とし穴1:必ずしも実習に参加した人が書いた意見とは限らない
これはよくある飲食店の口コミでも同じことが言えるのですが、口コミ情報は基本的には誰でも書くことが可能です。
これは言ってしまえば、社員でもない人が社員のふりをして書いたり、そもそもインターンの選考にすら参加していない人が、あたかも参加したかのように書くこともできてしまうということ。
情報源が匿名であったり、自由に設定できるような口コミ情報というのは、あくまでも「参考程度」と考える方が無難です。真実として受け入れるには少々信ぴょう性に欠ける情報と言わざるをえないでしょう。
また口コミ数が100以上ないのであれば、口コミ内容の傾向からその情報の真偽を確かめようがないので、気にしないほうがいいです。
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落とし穴2:退職者や面接不合格者からのネガティヴな情報が多く集まる傾向にある
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- この商品は予想以上にコスパがいいからみんなに知ってほしい!
飲食店や商品やサービスの口コミ情報は、「自分が体験したいいものをみんなに教えてあげたい!」という人のポジティブな感情を前提として成り立っています。
しかし、インターンシップや就活・転職市場においては、現役社員が社内情報を伝えることは情報漏洩にあたるため、その会社にフィットせずに退職した人や、選考で不採用になった人からの口コミがメインになるため、どうしてもネガティブな情報が集まりやすくなっています。
そうなるとフラットな立場の情報というよりも、どうしても恨み節のようなネガティヴな情報が集まりやすくなったり、場合によっては事実よりも大げさに、誇張した表現で書きこみをしてしまう人もいるかもしれません。
情報収集する際は、ネガティヴな情報ほど、ポジティヴな情報に比べて印象に残りやすいため、ますます不安をあおられてしまう…ということも起こり得てしまいます。
例えば、社風であったり人間関係であったり仕事の進め方であったり…その人にとってはどうしても嫌で我慢できなかったことが、社内のそれ以外の多くの人にとっては居心地がよかったり、むしろ会社の強みとして置いていることもあります。
これもどちらから話を聞くかによって会社の印象が大きく変わりますが、口コミ情報サイトでは、この会社に合わず退職した人のコメントが書いてある傾向にあるため、おのずとネガティブな情報が集まります。
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口コミはあくまでも口コミ。自分の目や感覚を信じよう!
口コミはうまく参考にすれば、色んな視点からその会社のことを知ることができる便利なものではありますが、あまりにも妄信してしまうと、本来あるべき魅力やチャンスを自らの手で潰してしまうことにも繋がりません。
百聞は一見に如かずとは言いますが、やはりインターン情報であれ、自分の目や耳で集めたものこそが、自分にとっての真実であり、大切にしなければならないものなのです。
自分が実際にその会社の選考を受けたり、そこで働いている社員に直接あって感じたプラスの感情があるならば、どんなにたくさんのネガティヴな口コミがあったとしても、自分のプラスの感情を信じた方が良いと言えるでしょう。
もし、そうして自分で信じた道を進んでいきながらも、やはりどこか合わない部分があるなと感じれば、それはまたその時に修正すれば良いのです。そこに費やした時間や労力は、決して無駄にはなりません。
一番もったいないのは、口コミなどの人の情報だけを信じて、アクションそのものを起こさないまま終わってしまうこと。そのアクションの先には、もしかしたら最高のチャンスがあったかもしれません。まずは自分の直感を信じ、自分が思う通りに進むのが、インターンの成功、ひいてはその後に続く就職活動成功への近道になるはずですよ!
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