住宅メーカーの業界研究!仕事内容、現状や動向、課題

住宅の購入は、人生の中でもとても大きなイベントですよね。

住宅販売は人の人生にも大きく関われる仕事のため、興味を感じる人は多いはず、、。

一方で、国内人口は減少してきていることにより、業界の将来性に不安をと感じる就活生もいるのではないのでしょうか。

今回は住宅メーカー(ハウスメーカー)に興味のある就活生やインターンシップに応募する人が、知りたい情報をまとめていきました。

 

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住宅メーカーについて

皆さんは住宅メーカー/ハウスメーカーのことをどのくらい知っていますか?

ここではまず住宅メーカーの基本情報をまとめていきます。

仕事内容についてや、今後も注目される企業をみていきましょう!

住宅メーカー/ハウスメーカーの基本情報

  • 業界の市場規模 10兆2162億円(27位/123業界)
  • 昨年と比べた業界全体の売上高伸び率 +9.0%(29位/123業界)
  • 平均年収 617万円(53位/123業界)

(業界動向search.comより)

住宅メーカーとは戸建住宅の設計や施工にかかわる産業のことを指します。

この業界では年間施工が10棟に満たない中小企業が、業界全体の企業数の8割を占めています。

業界の市場規模は123業界中27位ということで、とても大きいことが分かりました。

また業界全体の売り上げ伸び率はとても高く、これから注目される業界であると考えられます。

平均年収に関しては日本人の平均年収が約411万円なので平均年収より高いです。ただ市場規模や、売上の伸び率が全業界で上位にランクインしているのに対して、平均年収は平均よりやや上くらいにランクインしているという結果でした。

業界の市場規模の大きさが、必ずしも年収の高さに反映されるわけではないのかもしれません。

 

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住宅メーカーの仕事内容

住宅メーカーとは規格住宅や工場化住宅を施工、販売する会社を言います。

また自分で実際に造るのではなく、建て主と専門職の人をつなげる仲介職でもあります。

設計も施工も一手に請け負っていることが設計のみをする建築家とは異なるそうです。

住宅業界の仕事は大きく技術系と事務系に分かれています。

  • 技術系(設計)

顧客のニーズや住宅の傾向にあわせた住宅の設計を行います。

設計には専門の知識や資格が必要となります。

法律関係の事務作業がありますが、建築系をはじめ機械系や電気系の学科出身の人も多いようです。

  • 技術系(施工)

設計された図面をもとに現場で住宅の施工を行います。

建設会社や大工との作業の段取りや指示、設備管理が担当です。

こちらも専門の知識や資格が必要であり、建築系の学科出身が多いようです。

  • 営業職

住宅メーカーでは展示場での接客や企画の提案などが主な仕事となっています。

新規見込み客にライフプランにあった提案を行ったり、資料の提示をします。

住宅メーカーでは平日が休日で、土日や祝日に出勤することも多いようです。

住宅メーカーの営業の厳しさは有名で、実力次第で給料の額が大きくかわってきます。

人と接することが好きな人、営業での実力をつけたい人にはやりがいをもって仕事が出来そうですね。

他にも人事や財務業務を手掛ける経理といった部署があります。

 

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住宅メーカー注目の企業

  • 大和ハウス工業

大阪府大阪市に本社をおく住宅総合メーカーです。

建築物の一部、またはすべての部材を工場で制作し建築現場で組み立てるという、プレハブ工法を利用したプレハブ住宅を日本で初めて作りました。

他にも外張り断熱通期外壁や耐震技術などの強みがあります。

賃貸住宅事業からマンション事業、リフォーム事業などを展開しており、今後は介護施設や海外事業の進出がより加速が予想されます。

現在でも中国やアメリカ、ベトナム、インドネシアなどの分譲マンションや工場団地開発を行っています。

  • 積水ハウス

大阪府大阪市に本社をおく住宅メーカーです。

根本哲学が人間愛であり、真実や信頼の重視、最高の品質と技術、人間性豊かな住まいと環境の創造を軸にしています。

都市開発や海外にも進出しており、アメリカやシンガポールなどに部署があります。

建築の設計から請負、成功および工事管理などを行っていますが、他にも日用品雑貨の売買や保育所、有料老人ホームの経営コンサルティングもしています。

  • ミサワホーム

住宅の設計から製造、販売・施工を行っている日本のハウスメーカー・不動産会社です。

気質パネル接着工法と呼ばれる木造軸加工や、鉄骨軸組広報などに取り組んでおり、その耐久性は高いと注目されています。

建築や土木などの設計や請負、施工などを行っていますが、他にも高齢者向け集合住宅施設の建築など介護業務も多く請け負っています。

 

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住宅メーカーの売上高・平均年収ランキング

住宅メーカー業界がどんな仕事をしているのかわかってきましたか?

ここからは住宅業界に興味がある人が気になるだろう企業ごとの売上高・平均年収ランキングをのせていきます。

就職活動をする際に他の企業研究の材料としてもぜひ活用していってください。

一体どんな企業がランキングに入ってくるのでしょうか?

売上高ランキング

  • 5位 旭化成 6,324億円
  • 4位 住友林業 1兆405億円
  • 3位 飯田グループホールディングス 1兆1,360億円
  • 2位 積水ハウス 1兆8,588億円
  • 1位 大和ハウス工業 3兆1,929億円

(業界動向search.com  平成27-28年度)

売上高ランキングはこのようになりました。

企業の規模が大きい大和ハウス工業が1位という結果になりました。

5位の旭化成の住宅事業では「ロングライフ住宅」の実現を目標としており、高品質さ以外にもリフォーム事業を手掛けています。へーベルハウスとよばれる戸建住宅が有名です。

3位の飯田グループホールディングスは不動産会社を統括する日本の持株会社です。用地の仕入から企画設計、施工や販売、アフターサービスまで一貫して行っています。住宅事業をもつ各企業ごとの売上高ランキングでは3位でしたが、住宅事業部門だけで見ると2016年度において戸建分譲住宅販売は飯田HDが日本一でした。

会社の規模だけでなく自分が手掛けたい事業部門ごとに企業を見ていくのも面白いかもしれません。

平均年収ランキング

  • 5位 積水ハウス 795万円
  • 4位 住友林業 848万円
  • 3位 大和ハウス工業 862万円
  • 2位 旭化成 921万円
  • 1位 積水化学工業 922万円

(業界動向search.com  平成27-28年度)

5位の積水ハウスと1位の積水化学工業は名前が似ていますが、偶然ではありません。じつは積水ハウスはもともと積水化学工業のハウス事業部としてスタートしました。その後分社独立して、今では別の会社として存在しています。その後、積水化学工業は再度住宅事業をスタートして、セキスイハイムを立ち上げています。

積水化学工業は高機能のプラスチックカンパニーとしても有名であり、多くの事業を成功させていることが平均年収の高さに繋がったと予想されます。

日本人の平均年収は約411万円なので、住宅業界の年収には夢がありますね。住宅業界の営業は、20代の人でも年収一千万円近く行く人もいるようです。

営業成績次第で評価が変わるので、学歴や人柄関係なく出世できるチャンスがあるとも言えます。

旭化成は住宅業界以外にも医療など多くの事業を手掛けており、そのことが今回のランキング2位に入った理由として考えられます。その他は、売上高ランキングで上位に入ってきた企業が、年収ランキングでも上位を占めた結果となりました。

 

 

住宅メーカーの現状と動向

住宅メーカーの基本はおさえられたでしょうか?

ここからは住宅メーカーが置かれている現状とこれからの動きを見て行きましょう。

住宅メーカーの現状を知っておくことは、就職活動やインターンシップでの面接の際に役に立つでしょう。

戸建住宅売買業はプラスに転じ、マンション分譲業は厳しい状況

2013年に消費税引き上げ前の駆け込み需要で住宅の着工戸数はあがり、2014年度が大きく下がりました。

しかし2015年度より持ち直し、着工数はプラスに転じています。

一方でマンション取引は大きく低下しており、マンション価格は急上昇しています。

日本の景気も回復しつつあり、これからの戸建住宅売買業のプラスは大きくなるかもしれません。

また今後消費税が増税される際に再び駆け込み需要が起こることが予測されます。

高付加価値住宅の建設増加

核家族や一人暮らし、高齢者に配慮した家など家族の形によって求める住宅の形が変化しつつあります。

多様化する住まい手のニーズの中で、個々人の満足感をあげる高付加価値住宅の需要が高まってきています。

例えば環境に配慮した省エネ住宅や、耐震性が強い住宅、オール電化住宅、高齢者や障害者にむけたバリアフリー住宅などです。

大和ハウス工業含め、積水ハウスなど大手企業同士の高付加価値住宅における激しい競争が予想されます。

新規ビジネスの参入

少子高齢化の現状では住宅を購入する人が減ってくることや、日本人の平均年収の低下から新築の購入が厳しい人の増加により、今後も着工数を増やし続けることは難しくなるかもしれません。

住宅メーカーをはじめ、住宅メーカーは新規ビジネス特にリフォーム市場への参入を積極的に始めています。

住まいは現在様々なライフスタイルを持つようになってきました。

こだわりの内装や高齢者にむけたバリアフリーなどの需要が高まってきています。

福祉施設の建設は今後増えていくと考えられ、高齢者への配慮が重要となってくるのではないのでしょうか。

 

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住宅メーカーの課題

住宅メーカーの現状とこれからの動きについて知れたでしょうか?

それらを踏まえてここでは今後の課題をみていきたいと思います!

企業ごとの差別化

今後需要が高まる住宅は高付加価値であるものと分かりました。

バリアフリーは省エネなど色々ありますが、この競争は今後激化するとみられます。

組み合わせや価格など他社との差別化が今後の課題となるでしょう。

ライフスタイルにあわせた建設

ライフスタイルにあった家の需要が高まってきていました。

リフォーム事業に関しても若者から中間層、高齢者それぞれのライフスタイルに合わせることが重要となるでしょう。

そのためにはインテリアコーディネーター(インタリアをオーダーに応じてアドバイスする人)と協力した建設、そもそもインテリアコーディネーターの育成が必要でしょう。

現在低迷しているマンション分譲業に関しても、リフォーム次第では需要が再び上がるかもしれません。

 

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最後に

住宅メーカーについてまとめていきましたが、どのように思いましたか?

厳しい状況に立たされることも多い業界でしょうが、仕事のやりがいはとても大きいでしょう。

挑戦し続ける仕事をしたいと考える人にはとても面白い業界なのではないのでしょうか。

また現状で業界の動きもどんどん変化しているので、どのような動きがあるのか、どのように働きたいかなどをまとめておくと就活にもいいかもしれませんね。

 

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