【この記事の読了時間は約3分です】
経団連が就活ルールの廃止を発表を受けて、不安を覚えた学生も少なくないのではないでしょうか?
今回は、就活ルールに関する最新情報、就活スケジュールの変更可能性、今後の就活への取り組み方等をご紹介します。
この記事の目次
就活ルール、当面は現行維持の方針へ!
2018年10月26日、政府は、現在の大学1年生にあたる2022年卒業以降の学生にも、現在の就活スケジュールを当面は維持する方針を示しました。
就活ルールに関しては、2018年10月9日に経団連の中西会長から就活ルール廃止が発表されてから、現在の大学2年生(21年卒)以降のスケジュールが決まっていませんでした。
政府は、企業の雇用習慣の見直しには一定時間が必要になることを踏まえると、当面は現行の就職・採用活動日程を変更する必要性は高くないとして、スケジュール維持の方針に至りました。
最終的なスケジュールは、10月29日に開かれる会議で決定する予定です。
【現在の就活スケジュール】
大学3年生の3月:会社説明会
大学4年生の6月:面接解禁
大学4年生の10月:内定
そもそも就活ルールは何故廃止された?今後の変更可能性は?
経団連が就活ルールを廃止した理由は?
これまで経団連が企業と学生の意見を汲み取りながらスケジュールを決めてきましたが、昨今はルールの形骸化が問題視されていました。
元々、就活ルールは経団連加盟企業が自主的に守るべきルールされており、経団連に加盟しないベンチャー企業や外資系企業には適用されません。
非加盟企業が独自のスケジュールで加盟企業に先駆けて採用活動を行うことで、就活ルールを守っている企業が逆に採用不利になってしまう状況が生まれてしまったことが形骸化の一要因といえます。
こうした背景を受けて、就活ルールの存在自体が一層疑問視されたとで、就活ルール廃止へと繋がりました。
今後の就活スケジュールはどうなる?
- 当面は現状維持だが、就活スケジュール変更の可能性は有
- 政府は新卒一括採用の見直しも検討している
経団連による就活ルール廃止のニュースによって、学生や大学関係者に不安や混乱が生まれたため、政府は当面スケジュール維持する意向を示しました。
しかし、政府は中長期的に新卒一括採用自体の見直しも視野に入れています。新卒一括採用自体が無くなれば、企業はいつでも学生採用を行うことができ、学生側も自由なタイミングで就活が可能になります。
そうなると就活スケジュールも不要になるので、22年卒以降に現行の就活スケジュールが変更または廃止になる可能性はあると言えるでしょう。
ただし、新卒一括採用自体の見直しは日本産業全体に影響をもたらす問題なので、具体的な見直しタイミングは今のところ決まっていません。
就活日程の変更に学生はどう対応するべき?
度重なる就活スケジュールの変更やルール廃止が騒がれる中、今後、学生はどうやって就活に向き合っていけば良いのでしょうか。
早めに就活準備をしておこう
今後の就活スケジュールがどうなるかは学生には分かりません。当面は現状維持とされていますが、もしかすると近い内に新卒一括採用が無くなる可能性もあります。
仮に一括採用が廃止されて、スケジュールが無くなった場合どうなるでしょうか?
これまではよーいドンで一斉スタートすれば良かった就活ですが、それが個人のタイミングに委ねられることで、不安を覚える人もいれば、それをチャンスと捉え早い内から自分のキャリアについて考え行動する人も出てくるでしょう。
大事なのは、どんな就活ルールになっても勝ち抜くための準備を事前にしっかりしておくことです。
でも就活準備って何やればいいの?
業界研究・企業研究をしてみる
将来どういう働き方をしたいか、どんな仕事をしたいかをイメージしておくことで、大学生活の過ごし方が変わってくるでしょう。
しかし、働いたことのない大学生がいきなりやりたい仕事を見つけるのは難しいでしょう。そこで、まずは世の中にどんな会社や仕事があるのか調べてみることをおすすめします。
東洋経済新聞社の就職四季報や会社四季報といった業界研究にぴったりの本もありますので早めに読んでおくと良いでしょう。
アルバイトの代わりに長期インターンをしてみる
長期インターンとは、最低3ヶ月以上の長期間に渡って、企業で実際の実務経験を積むインターンのことです。
1dayインターンなどと違い、大学1年生から内定済の4年生、院生までどの学年でも参加することができます。
また、長期インターンは全て有給。時給や日給をもらいながら、社会人と同じような仕事に取り組みます。
実践的な社会人経験を積むことで働くことに対する自分の価値観が磨かれるでしょう。また、実際の仕事に役立つスキルが身に付く点も大きなメリットと言えます。
せっかく同じ時間を過ごすなら、アルバイトのように稼ぎながら就活にも役立つ経験もできる長期インターンに参加してみてはいかがでしょうか?
おわりに
就活スケジュールの変更に、不安を感じている方も多いと思います。いつどのタイミングで就活をすることになっても悔いが残らないように早めに準備にとりかかっておきましょう。
皆さんの就活が上手くいくことを応援しております。
コメントを残す