大学生になったら一人暮らしを始めようと考えている人も少なくないでしょう。親や家族に縛られることなく、自分の自由に暮らす。ある種の憧れを抱く気持ちもわかります。しかしそこで気を付けなければならないのがお金の問題。ここをきっちりしておかないと、すぐに生活が立ち行かなくなってしまいます。
今回はこれから一人暮らしをしようと考えている人に向けて、大学生の一人暮らしにかかるお金を細かく解説していきます。
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この記事の目次
大学生の一人暮らしにかかるお金【初期費用編】
そもそも一人暮らしというものは、始めようと思ってすぐに始められるものではありません。生活していく上で絶対に必要な家電製品をそろえるのはもちろん、下宿先に住むために最初に払わなければならないお金もあります。
ここからは初期費用編と題し、まずは一人暮らしを始めるのに最低限かかる費用というのを見ていきましょう。
一人暮らしに必要な家電製品とその値段
一人暮らしをする上で絶対に必要になるのは、
・洗濯機
・冷蔵庫
の二つ。
さすがに洗濯をせずに生活していくわけにはいかないでしょう。コインランドリーを利用する、という手もありますが、必ずしも近所にあるわけではないでしょうし、夜遅くに外出したりするのはちょっと危険もありますし、そもそも選択の度に外に出るのは面倒臭い。やはり洗濯機は絶対に持っておきたいアイテムです。自由な大学生とはいえ、忙しいタイミングがないわけではありません。まとめて洗濯をできるように大きなサイズのもの、可能であれば乾燥機能付きのものがあった方が便利、ということまで考えると20万程度は掛かってしまってもおかしくありません。
そして、冷蔵庫。自炊をしないにしても、ちょっとした飲み物や食べ物を保存しておくためには冷蔵庫は必要不可欠。今までの実家暮らしの中でも、冷蔵庫を使わなかったシーンなどは思いつかないでしょう。冷蔵庫も機能やサイズによって金額にバラつきがありますが、少なくとも数万円はかかります。
洗濯機と冷蔵庫、それだけでも10~20万は最低限かかりつつ、さらにテレビやパソコン、掃除機や電子レンジといった生活を便利にするためのアイテムを買い揃えていけばどんどん費用が増していきますから、まずは自分の生活に絶対に必要なものはなんなのか、しっかり考えて置いた方が良いでしょう。
どんな人も洗濯はしますね。こまめに洗濯をするなら小さいサイズで十分ですが、休みの日にまとめて洗濯をしたいという場合は少し大きめのサイズがいいでしょう。部屋干しができればいいですが、もし夜中にまわして朝には乾いていて欲しいというのであれば、ドラム式洗濯機を購入したほうが効率的です。浴室乾燥機は電気代が高いので、多用はオススメしません。
下宿の敷金・礼金、引っ越し費用は?
下宿先を探す際に忘れてはいけないのが敷金・礼金の存在。家賃とは別に、その部屋に住むために払わなければならないお金です。国土交通省が行った調査によると、敷金は「1カ月ちょうど」が52.0%、「2カ月ちょうど」が32.4%。となっており、礼金は「1カ月ちょうど」と回答した人が72.1%、「2カ月ちょうど」は15.8%。です。
敷金と礼金、どちらも2ヶ月分かかる物件だった場合は家賃+その4倍のお金を一気に払わなければならないため、30万円以上掛かることもザラにあります。それとは別に不動産会社に払う仲介手数料、そして引っ越し業者に払わなければならない引っ越し費用のことも考えると、下宿を探す時は50万円ぐらい用意しておいた方が無難と言えますね。
必要最低限の家電で10~20万円、そして下宿先の選定と引っ越しで50万円程度。一人暮らしを始めるというタイミングだけで、まずそれだけのお金がかかるということを認識しておきましょう。
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大学生の一人暮らしにかかるお金【生活費編】
さて、そうして高いお金を払いつつ、やっと始めることができた一人暮らし。しかしお金の問題はこれでは終わりません。むしろここからが本番といっても過言ではないでしょう。一人暮らしが始まれば、日々にかかるお金、そして月々にかかるお金の管理を都度自分でしていかなければなりません。
ちなみに、日本学生支援機構の「平成24年度 学生生活調査について」というアンケートによると、一人暮らしをしている学生の年間平均支出額は2,185,100円。
このうちの約半分1,090,100円が学費(授業料・学校納付金・就学費・課外活動費・通信費)となっており、残る1,095,000円が純粋な生活費ということになります。
この純生活費を月々で考えると91,250円。一人暮らしの学生の平均生活費は月90,000円ということになりますね。
ではここからは、実際に普段の生活の中で絶対にかかってしまう費用に関して見ていきましょう。
家賃と光熱費の平均額は?
家賃と光熱費に関して、こちらも日本学生支援機構の「平成24年度 学生生活調査について」によると月々39,275円というのが平均金額になります。しかしこれはあくまでも全国平均。東京や大阪といった都心部であればこの金額はもっと高くなってきますから、実際は6~7万円程度は最低限かかると考えておいた方が良いでしょう。
交通や通学、近隣の環境といった利便性を考えるのか、それとも利便性は諦めて家賃の安さを第一に考えるのか、それはその人それぞれの好みの問題になるでしょうが、一度便利な生活を味わってしまうとなかなかそのレベルを下げるというのは難しくなります。最初のうちは利便性を諦めるのも一つの手かもしれませんね。
その他学生生活にかかる予算
そして、家賃と光熱費という、住むという行為にだけかかる費用以外にも、一人暮らしではたくさんのお金がかかってきます。まず食費で21,962円、保健衛生費で3,725円、娯楽・し好費で12,183円、その他の日常費:14,375円というのが全国の学生平均。
食費も2万円と考えれば多いように感じますが、一日で考えれば約700円、コンビニ弁当でも500円ぐらいはしますから、平均値と同レベルにしようと考えるだけでも、かなり計画的なお金の使い方をしないといけないことがわかりますよね。怪我や病気などはいつするかわかりませんから、保健衛生費も絶対に確保しておきたいものですし、娯楽費もないと友人関係などを円滑に進めることは難しくなるでしょう。
これらのお金のどこをとっても、削ることができない費用になるのです。
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まとめ 初期費用で70万、そこからは月々10万は最低限必要
ここまでご紹介してきたように、一人暮らしにかかる費用は初期費用としてだけで最低70万円、そして日々の生活でも最低限月10万円はかかってきます。実家からの仕送りを期待できる人もいますが、そうでない人はアルバイトや有給インターンを活用して、収入のソースを用意しておかなければ生活を維持することはできません。
いずれにしても、生活をしていくということは何かにつけてお金がかかってしまうものではありますから、しっかりと計算しながら生きていかなければなりません。大学生のタイミングでは一人暮らしをしなくても、社会人になったタイミングで家を出る、という人もいるでしょう。いずれにしても一人で生きていく金銭感覚、というものは身につけておくにこしたことはありません。
とはいえ、色々と厳しいことも書きましたが、自由な大学生活というのは本当に楽しくて仕方がないものです。その楽しさを少しでも大きくしていくために、お金の苦労はできるだけしたくないでしょうから、この記事を参考にして、節約できるところは少しでも節約していってくださいね。