大学生はこれまでの学生生活とは違い、授業のカリキュラムも自分で組まなければなりませんし、授業を真面目にうけていれば自動で卒業できる。というものでもありません。大学を4年間で卒業できなければ、待っているのは『留年』の二文字。
これから大学生になる人も、すでに大学生になっている人も、なかなか恐ろしい響きのワードですよね。
せっかく苦労して受験勉強をし、無事に試験に合格。念願の大学生になれたのに、その後の生活でつまづいて留年してしまっていては、その時の苦労も報われません。ここでは、留年しないために気をつけておきたいこと5選、悩める学生の皆さまにお届けします。
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この記事の目次
大学は卒業して初めて実績になる!留年は経歴や費用の面で大きなマイナスになる!
意外と皆さんに抜けている感覚かもしれませんが、大学は入学しただけでは、あなたの経歴の中の大きな実績にはなりません。卒業して初めて、あなたは胸を張って出身大学のことを実績として話すことができるのです。まずはスムーズに卒業することを目指す。それが大学生活の基本です。
そんな中で、留年をすべきではない理由。それは大学生活が一年延長されてしまい、友だちが卒業していく中、自分だけ学校に残るという恥ずかしさを味わうだけではありません。留年したという経歴は、ともすれば計画性の無さを証明する材料にもなってしまい、就活に不利に働くケースがあります。またそれだけでなく、授業料をさらに1年分支払わなければいけなくもなるため、家計にもダメージを与えます。
だからといって卒業を諦め、中退してしまっても同様に経歴に傷がついてしまいますから、やはり卒業というのは絶対条件で目指さなければいけない目標ということがわかるでしょう。
ここからは、留年をしないために、具体的に気をつけておくべきことに関して見ていきましょう。
大学生が気をつけるべきことその1:履修計画をしっかり立てておく
大学は学部や学科の違いこそあれ、卒業までに必要な単位は、専門科目を最低62単位、教養科目を24単位、外国語科目を12単位、 専門、外国語、教養科目から最大26単位修得した、合計124単位です。一つの講義を履修すれば2単位もらえますから、単純計算すると4年間で62個の講義を受けて、テストなどにも合格し、単位をもらえれば卒業できるということですね。
まずは1年生のうちにこれだけの単位をとり、2年生ではこれだけ、といった形で、中長期的な履修計画をしっかり立てておくことが大切。いつまでに何をすれば良いのか、という目標をしっかり決めておいて、そこに向かって動くようにしましょう。
それをしないと、いざ卒業が間近に迫ってから焦る。気付いた時にはもう手遅れ。なんていう恐ろしい事態を招きかねません。計画的な行動が、大学生活ではとても大切なのです。
大学生が気をつけるべきことその2:一年生の時からできるだけ単位は取っておく
上記の長期的な履修計画にも関わってくる部分ですが、一年生のうちから取れる単位はすべてとっておく、というスタンスが留年を避けるためには非常に効果的。
今は特に予定がなくても、1年後2年後、同じように時間を作れるとは限りません。「最悪4年生になってから単位をとればいいや」なんて考えていると、就職活動などが忙しくなってしまい、講義に出れず、単位も取れない。なんてことにもなりかねません。
最大で40~50単位程度は一年間で取れるので、3年生までに履修科目は全部終わらせ、4年生の時は学校に行かなくても大丈夫、ぐらいにしておけると理想的ですね。
それ以外にも、必修科目という、絶対に取らなければならない単位もあり、その時間も確保しなければならないことも考えると、まずは1年生のうちから取れる単位は全部取っておくというスタンスが一番簡単で、一番効果的な留年対策と言えるでしょう。
大学生が気をつけるべきことその3:可能な限り多めに履修しておく
先ほど、一年で40~50単位取ることが可能ということをお伝えしましたが、最大数取っておくことのメリットは、早めに単位を取り切るという以外にもあります。
基本的に単位というのは、最後に行われるテストやレポートの提出を持って、獲得することが可能です。講義にちゃんと出席しているだけで単位が取れるわけではありません。テストの出来が悪かったりすると、思いがけず単位を落としてしまうこともあるでしょう。
そうなった時の保険、という意味も込めて、必要な単位数よりも多めに履修をしておくことがおすすめなのです。常に一手二手先を読んで、起こりうるリスクを回避する手段を用意しておく。それは社会人になってからも活かせるスキルですから、大学生のうちからそうするクセをつけておくと良いですね。
大学生が気をつけるべきことその4:友人やサークル仲間などを作っておく
単純に、大学生活を楽しむためという目的以外にも、友人やサークル仲間をつくっておくことには意味があります。例えばどうしても予定が合わず、参加できなかった講義のノートを見せてもらったり、先輩などからはテストに受かるためのコツを聞けたり、単位を獲得するという目的でも、友人や仲間の存在はとても大きい。
人脈が広ければ広いほど、たくさんの情報があなたのところに集まってきます。大学生活では「こうしなさい。ああしなさい」というような明確なルールは存在しません。すべて自分の責任で、自分で考え、自分で行動しなければなりません。
そのためにはたくさんの情報を仕入れることが出来る環境を作っておくことが必要不可欠。色んな意味で、友だちは作っておいた方が良いでしょう。
大学生が気をつけるべきことその5:常に卒業論文を意識して動く
学部学科によりますが、多くの場合、卒業までの必修科目として、卒業論文の提出があると思います。卒業論文は大学で学んだことの集大成。一日二日で作成できるような簡単なものではありません。調査にも時間が掛かるし、執筆にも時間が掛かる。そのことを肝に銘じて、早い段階から卒業論文を意識しながら行動することが大切です。
いざ提出の時期になってから、どんな題材にしようかと焦っても手遅れになってしまいますし、今まで順調に単位をとることができていても、この卒論でつまづいてしまっては卒業も出来なくなってしまいます。
常にアンテナを高く張り、自分はどんなことに興味があるのか、自分はどんなことをもっと知っていきたいか。そんな目線をずっと持ちながら、大学生活を過ごすようにすると良いですね。
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まとめ 留年しないためには1年生の時からしっかり考えて動くことが大切
大学を4年間でスムーズに卒業し、留年などによる経歴の傷をつけないためのコツをご紹介しました。
大切なのは、スケジュールをしっかり管理して、早め早めに行動をしていくこと。未来のことはだれにもわかりませんから、今できることが、将来も同じようにできるとは限りません。
今できることを後回しにせず、すぐに片付ける。先を見越して、ありとあらゆるリスクを回避できるように考える。これらはいざ就職活動をして、社会人になってからも必要となる能力ですから、大学生のうちから意識して身につけるようにしておくと一石二鳥と言えるでしょう。
大学生活は、人生の中でも最も楽しい時間になる可能性が高い期間。振り返ったときに後悔するなんてことが無いように、最低限、単位や卒業に関する不安はなくしておきたいものですね。