日本の代表的な全国紙である朝日新聞を編集・発行する朝日新聞社について企業研究をします。
朝日新聞社にはどのような特徴や強みがあるのでしょうか。
これからインターンシップや就活を迎える大学生に朝日新聞社のことを分かりやすくまとめて紹介していきます。
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この記事の目次
朝日新聞社〜ともに考え、ともにつくるメディア〜
企業概要
会社名 | 株式会社 朝日新聞社 The Asahi Shimbun Company |
主な営業内容 | 日刊新聞の発行 |
創刊 | 1879年1月25日 |
代表者 | 渡辺 雅隆 |
朝日新聞社は国内全都道府県に43総局235支局、海外に5総局34支局、計317拠点の取材拠点を、全国27カ所の印刷拠点を所有しています(2016年10月1日時点)
海外の総局は、アジア・中国・中東アフリカ・ヨーロッパ・アメリカの5総局で世界に幅広い取材ネットワークを持つことがわかります。
朝日新聞社の理念は「公正な姿勢で事実に向き合います」「多様な言論を尊重します」「課題の解決策をともに探ります」の3つです。
また、朝日新聞社は2014年の従軍慰安婦関連の記事取り消し問題を深く反省し、信頼回復と再生のために「ともに考え、ともにつくるメディアへ」を行動指針にしました。
くるみん認定の朝日新聞社の福利厚生とは
朝日新聞社は厚生労働省からくるみん認定された企業です。
くるみん認定とは、次世代育成支援対策推進法に基づき、企業が行動計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした場合、その企業が申請を行うことで、厚生労働大臣から「子育てサポート企業」として認められることを言います。
このような企業をくるみん認定された企業といいます。
子育てサポート企業としてくるみん認定を受けている朝日新聞社では出産・育児・介護関連の福利厚生が整っています。
具体的には、子供が満2歳になる年度末まで休職が可能で、復職後には託児所サービスやベビーシッター制度も利用できます。
そのほかにも、育児・介護に関わる社員が勤務時間の繰り上げ・繰り下げをすることができる短時間勤務制度や、介護1事例につき最長1年まで分割で休職できる介護休業制度があります。
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朝日新聞社の平均年収はどのくらい?
第164期有価証券報告書(H28.4.1~H29.3.31)によると、朝日新聞社の平均年収は約1200万円です。
日本を代表する新聞社である朝日新聞社の平均年収はかなり高いようです。
朝日新聞社の歩み
1879年、創始者、村山龍平が朝日新聞第1号が大阪で発行、その後1888年に東京朝日新聞を創刊。
「吾輩は猫である」「坊っちゃん」で有名な夏目漱石や、「一握の砂」で有名な石川啄木が入社したのもこの頃です。
みなさんが知っている文学界の有名人が朝日新聞社の社員だったことは驚きです。
1915年、第1回全国中等学校優勝野球大会を主催。
現在も全国高等学校野球選手権大会として主催を継続しています。
いわゆる甲子園のことですが、野球は好きだけど、主催が朝日新聞社だということを初めて知った方も多いと思います。
1928年、震災の救助活動を機に朝日新聞社会事業団(現:朝日新聞厚生文化事業団)設立。
1949年、夕刊朝日新聞に「サザエさん」の連載を開始。
日曜夕方に見ている方も多い「サザエさん」の連載は朝日新聞から始まったのですね。
1976年、ロッキード事件の第1報を朝刊でスクープ。
ロッキード事件といえば、社会の教科書にもでてきた田中角栄元首相の汚職事件です。
この有名な事件の第1報をスクープしたのは、読売新聞でも日本経済新聞でもなく朝日新聞でした。
1979年、国際陸連が公認した世界初の女子マラソンである第1回東京国際女子マラソン大会を開催。
1995年、ネットニュースサイトの「アサヒ・コム」開設。
2006年、ジャーナリズムの理念や取材の基本、写真技術などを学ぶための記者教育組織であるジャーナリスト学校発足。
2011年、朝日新聞デジタル創刊。
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朝日新聞社の強みとは?
朝日新聞社の強みは、読者とつながる業務と連載記事・コンテンツの豊富さです。
以下で詳しく解説していきます。
読者とつながる業務とは?
読者とつながる業務とは、「ともに考え、ともにつくるメディアへ」という朝日新聞社の行動指針がしっかりと反映された業務のことです。その事業を紹介します。
朝日新聞社が開催している「未来メディアカフェ」「未来メディアキャンプ」では、関心のある社会課題について、その道に詳しい専門家を招き、プロの記者と、またそれに関心のある学生などの一般の方々ととともに解決策を話し合います。
山岳遭難が多いとされる長野で開かれた「未来メディアカフェ」では、安全登山や山岳環境保全などをテーマに話し合いが行われ、発表された課題解決策は直接知事に提言され、県の政策として取り入れられることが約束されました。
その場限りのてきとうな議論ではなく、問題となっている課題に一般の方々とともに解決策を考えている朝日新聞社の真摯な姿勢が見られます。
朝日新聞の記事には全国で問題となっているような所謂大きなニュースだけではなく、子供達の貧困やいじめ、命の問題なども深く取り上げ、シリーズ「子どもと貧困」では、読者とともに議論が交わされ、多くの意見が寄せられました。
「子どもと貧困」も朝日新聞社が強みとする読者とつながる業務だということがわかると思います。
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提供されている連載記事・コンテンツの豊富さ
朝日新聞社は質の高い連載記事やデジタル配信コンテンツが多いです。
多くの人に愛される連載記事
現地の特派員記者による「特派員メモ」や、連載1世紀にものぼる「天声人語」、思わず笑ったり、しみじみする「オトナになった女子たちへ」、あらゆる人々の声を届ける「VOICE声100年」など多数の人気連載記事があります。
実際に読者アンケートで、記事が多くの人に愛されていることもわかり、朝日新聞社のCMでもその点を取り上げています。
デジタル配信コンテンツの豊富さ
朝日新聞デジタルでは、紙面のまま、スマートフォンやパソコンで、便利に記事を読むことができます。
「待機児童問題」「ナガサキノート」「あのときの、ラジオ」「きょうも傍聴席にいます。」「チャレンジド」など、朝日デジタルならではのスペシャルコンテンツも充実しています。
もちろんこれらのスペシャルコンテンツのレベルも高く、例えば、全国の裁判所を取材する記者が執筆する、裁判でのやりとりを伝える「きょうも傍聴席にいます。」は、その人気の高さから書籍化・翻訳化されました。
また人気サイト「withnews」は立ち上げからわずか2年で毎月500万人以上に読まれることになった人気コンテンツです。
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朝日新聞社の期待の部署「メディアラボ」
上述した強み以外に、今後朝日新聞社の強みになると考えられるのが「メディアラボ」です。
「メディアラボ」はメディアを取り巻く環境の変化にも対応するため、2013年に設立されました。
メディアラボは新規事業創出・出資と投資・研究開発を担っていて、完成したアプリは朝日新聞社の強力な武器になっています。
スマートフォンの音声機能でニュース記事を読み上げる「アルキキ」や、朝日新聞社の写真や紙面を組み込んだり、記者経験者が取材・編集をすることで人生を振り返る生涯の一冊を作る「朝日自分史」、全国紙初のVRアプリでまるで報道現場にいるかのような感覚でニュースを楽しめる「NewsVR」などです。
今後もこのメディアラボの躍進に目が離せません。
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まとめ
いかがでしたか?以上で朝日新聞社の企業研究を終わります。
朝日新聞社の強みとして、読者とつながる業務と提供されている連載記事・コンテンツの豊富さを挙げました。
読者とつながる業務では、朝日新聞社が読者と問題となっている事柄について考えていることがわかったと思います。
上述した「未来メディアカフェ」や「未来メディアキャンプ」など、参加できるイベントがあれば参加してみるのもいいかもしれません。
提供されている連載記事・コンテンツの豊富さは、実際に読んでみることで、自分なりの感想や何か新しい発見ができると思います。
イベントに参加する。朝日新聞や朝日デジタルを読む。など、自分からできることは積極的にして、朝日新聞社への理解を深めていきましょう。
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