住友不動産から起業。新卒は大手、ベンチャーどちらに行くべき?

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【プロフィール】

株式会社ietty 代表取締役社長 小川泰平

1984年島根県出身。2006年、青山学院大学法学部卒業。

住友不動産株式会社に新卒入社。用地取得、新規事業企画、賃貸事業部の企画、広告営業を経験した後、2012年に不動産×ITサービス「ietty」を運営する株式会社iettyを設立。

「最初に入社した会社を5年で辞める。」

住友不動産株式会社に新卒入社時、こう宣言していたのは株式会社ietty・代表取締役の小川さん。

宣言通り、入社5年目に住友不動産を辞め、翌年株式会社iettyの立ち上げに至った。

iettyは、賃貸物件を探すユーザーが希望の条件を登録するだけで、理想の物件情報を届けてくれるWEBサービス。いかにも昔からIT起業を目指してきた人物かのように見えるが、実は入社当初は起業自体にそれほど関心があったわけではないという。

そんな小川さんは何故起業を志すようになったのか、ITサービスでの起業に至った背景とは何か、実際にお話を伺ってみた。

 

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新卒入社した会社は必ず5年で辞める。

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質問:学生時代はどのように過ごしていましたか?

サークル、飲み会、麻雀等、とにかく全力で遊んでましたね。笑

よく驚かれるんですが、大学時代はアルバイトもしたことが無いんです。それだけ遊びに振り切ってました。

というのも、地元島根で過ごした中学・高校時代は結構真面目な学生で、中高6年間で無遅刻・無欠席で早退も一度もしたことが無いんです。

入学当初は、わりと真剣に勉強してて1限の講義にも出席してたんですが、段々講義に出なくても単位取れるってことに気付き、以降は最低限必要な授業だけ出席するようにしました。

中高の反動もあって、1年目の後半あたりから「大学生活は遊びに集中するための時間」と決め、真剣に遊びました。笑

4年生になって就活時期に差しかかった頃、流石にこのままではどこの会社も受からない。就活は力入れてやらないとまずいな、と焦り始めて、就活だけは真面目にやってました。

特に行きたい会社ややりたい仕事があったわけではないんですが、大手保険会社の短期インターンシップや就活イベントに積極的に参加して、色んな業界を見るようにしてましたね。

 

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質問:就活はどのような軸で行ってたんですか?

「最初に入社した会社を必ず5年で辞める。」と決めてたんです。というのも、当時のキャリアプランでは35歳で仕事から身を引いて引退したいと考えてて。働くのが嫌だったんです。笑

とにかく最短最速で仕事から身を引き離すためにはどうしたらいいか、ひたすらに考えてました。

35歳で引退するには、28歳位から本格的にお金を貯め始める必要があると思って、最初の5年間はその準備期間として「実力をつける時期」と位置付けました。

起業はそんなに意識してなくて、5年後何するかは全くの未定でしたね。

質問に戻ると、「5年間で最大限実力を伸ばせる場所」これを軸に就活をスタートしました。
業界も特にこだわりは無かったんですが、元々家業が土建業で、建物をたてることには少なからず興味があったので不動産業界の中でもデベロッパーに絞ることにしたんです。

住友不動産に入社を決めた理由は、採用人数が極端に少なかったから。採用人数わずか15人だけなんです。何百名と新卒採用を行う商社広告業界と比べると極端に少ないですよね。

「これはチャンス!」と思いました。少数精鋭の環境であれば、若い内から仕事を任せてもらえて、それが自分の成長にも繋がるんじゃないかと。そんな環境に魅力を感じ、入社を決めました。

 

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このビジネスは絶対に成功する。そう確信しました。

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質問:住友不動産入社から起業を目指し始めた経緯を教えてください。

用地取得や住友不動産初の商業施設の開発、賃貸住宅事業部での企画営業や広告企画に携わってきました。実はこの賃貸事業部にいた時の経験から今のiettyのビジネスモデルが生まれているんです。

ただ、始めから起業を目指したわけではなくて、紆余曲折しながら起業に至った感じです。

最初のきっかけは入社4年目の頃。「5年までタイムリミットはあと1年。あ、俺そろそろ会社辞めないと。」って思って、それから本格的に今後の身の振り方を考え始めたんです。

まず考えたのが、転職。住友不動産はかなり高給だったので、それ以上の年収を目指すとなると外資系金融業界位しか選択肢が無かったんですね。

ちょうどその時、リーマンショックが起きました。その時点で、転職先の門戸は全て閉ざされてしまったんです。じゃあ起業しかないということで起業に進むことに決めたんです。

 

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質問:始めからビジネスアイデアがあったのですか?

いえ、全く考えてませんでした。

ずっと不動産業界にいたので、不動産仲介事業とかなら上手くやる自信はありましたが、それじゃあ面白くないなって思って。それで成長業界だったITでの起業を考え始めたんです。

10個位ビジネスアイデアをあげて、その中から決めることにしました。現在行っているiettyの構想もその10個内の一つです。

そして、いざその10個から絞り込もうとした時に、自分のキャリアと直結していて経験を活かせそうだったのが、不動産とITを組み合わせて考えたiettyでした。

それでそのアイデア引っさげて、起業に踏み切ろうとしたんですが、いかんせん自分は不動産業界に身を置いてきた人間。

ITについては全くの素人なので、「開発工数ってどれ位かかるの?」「初期費用いくら必要なの?」そんなことも分からず、流石に躊躇しました。アイデアに自信はありましたが、上手くいくかどうかの確証が持てない。

どうしようかと迷ってた時、偶然、起業家向けのピッチイベントがあるのを知ったんです。
「これに参加してみて、駄目だったら起業はきっぱり諦めよう。」と、一かバチか飛び込んでみることにしました。

ピッチイベント当日、周りはグーグル出身者やヤフー出身者などITサービスに携わってきた出場者ばかり。

事前にオフィシャルな場と聞いてたので気を引き締めてスーツで臨んだんですが、僕以外の出場者は皆ポロシャツとか着てて。

不動産業の僕は完全アウェイ。周りからしたら、不動産業の人間が何しにきたって感じだったでしょうね。

そんな状態で挑んだピッチイベントでしたが、結果は何と100人中、1位。優勝だったんです。

「このビジネスモデルなら、成功する。」確証が持てた瞬間でした。

同時に投資家からの出資も確定し、当初の宣言通り、入社5年目の冬に会社を辞め、翌月起業しました。

 

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質問:iettyはどのようなサービスでしょうか。

希望の条件を登録しておくだけで、理想の物件情報を紹介してくれるWEBサービスです。iettyの仲介営業マンがユーザーの条件に合ったおすすめのお部屋情報を送ってくれます。

また、チャット機能があるので、気になった物件についてチャット上で気軽に営業マンとやりとりができます。店舗に足を運んだり、色々なサイトを見比べたりする必要がなく、ietty上でお部屋探しが完結する新しいプラットフォームです。

元々はこのビジネスモデルを思いついたのは、住友不動産入社4年に賃貸住宅事業部に配属された経験がきっかけなんです。

当時の賃貸物件の広告営業は、いわゆるバラまき型の広告が主要でした。莫大な予算を投下して、電車の中吊り広告や折り込みチラシ等の広告を打つんです。

チラシを見た人の中には引っ越ししたいって考えているはずだ、という感じ。こうした昔からの業界のやり方に違和感を感じました。

どうにか解決できないかと考えた結果、生まれたのが「引っ越ししたいユーザーが一箇所に集まるプラットフォーム」モデルだったんです。

何度も店舗に足を運び、気になる物件を見つける度に内見へ行き、ここしかない!とようやく理想の部屋を見つけたらタッチの差で他の人に契約を先越されたり、色々と煩わしさが拭いきれない部屋探し。

そんなユーザーの不便を無くし、お部屋探しを「楽に、気軽に」提供するサービス、それがiettyです。

 

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大手とベンチャー、最短で成長するならベンチャーを選ぶべき

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質問:最後に、これからインターンを考えてる学生にアドバイスをお願いします。

就活では大手かベンチャーかと大きく二つの選択肢があって、この選択で悩んでる方も多いのではないでしょうか。

ベンチャーを選ぶということは、まさにいまこの瞬間に急成長を迎えている企業を選ぶということだと思います。

企業が成長してる時って、自分の成長機会にも多く恵まれるんですよね。

社員数が急激に増加してる企業に入ると、入社して間もなく、部下がつく。だから、無理やりにでも自分を成長させられないと下に追い抜かれる。

ベンチャーに飛び込むというのは、自ら成長に追い込む環境に身を置くこと、これは自分の成長をストレッチさせる簡単な手法の一つだと思います。

 

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一方で、僕がいた大手企業では、仕組みを学ぶという観点では最適な環境です。

社会がどんな力学で動いているのか、何千、何万人の会社がどう成り立っているのか、身をもって知れるのが大手企業ならではの良さですね。

ただし、最短で成長したいというなら僕はベンチャーをおすすめします。それこそインターンシップは、就活前にベンチャーが自分に合っているかを確認できるカジュアルな手段。

なので、少しでも成長したいと意欲を持ってる方は、まずインターンシップを経験してみてはいかがでしょうか。

知らない世界に飛び込むのは不安になるかもしれませんが、失うものは何もありません。是非、勇気を持ってその一歩を踏み出してみてください。

 

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