- 社名: 株式会社コマースデザインプロダクト
- 設立:1985年12月
- 従業員数:10名
- 現在のインターン生数:1名(エンジニア)
- 事業内容: 自社開発CMS「SES」の開発とそのCMSを導入したサイト構築・運営。webプロモーションやLINE、メルマガ、sns活用のキャンペーンなどを実施。コロナ禍で「Smatch」という非接触・3密回避、アプリ不要のwebプロモーションサービスを開発・リリース。これまでも、これからもリアルショッピングセンターのネット販促を支援していきます。
- お話を伺った方:代表取締役 鈴木様、システム部部長 柴田様
(2020/12時点)
いろいろな仕事を柔軟にこなせる人材を採用してます。
-まず最初に、御社の事業内容を教えてください。
鈴木:弊社は、ショッピングセンター向けCMSを自社で開発しています。
made inコマースのオリジナルCMSはショッピングセンター専用に特化したwebサイト構築システムですが、そのCMSを導入したwebサイトを情報基地として、さまざまなネット販促を提供している会社です。
業務の内容は、大きく分けて2つです。
1)1つは、webサイト構築。サーバ構築~プログラムの設定、セキュリティ設定、サイトデザイン、コーディング、保守・メンテナンスまで全般を手がけています。
この自社開発のCMSを常に改修し、ネットで生活者と接触するアクセス増加やリピータ増加を図り、ネットでリアル商業施設へ集客する支援をしています。
またサイネージやsnsとの連携など生活者のリテラシーや技術革新の変化を取り入れて、常にネットを活用して集客・売上UPへ貢献できるようサービスの改善を図っています。
2)2つ目は、webプロモーションの領域。LINEやメルマガなどプッシュ通知の配信。web広告出稿、サイネージ連携やスマホで「スタンプラリー」や「接触レス抽選会」などコロナ禍で集客やテナント支援する販促施策を提案し、実施しています。
当社は、リアル商業施設の事業領域にこだわります。ショッピングンセンターのWebサイト構築から運営、アクセス解析、SNSやデジタルサイネージの活用まで幅広いサービスを提供しています。
-インターンシップ採用を始めたきっかけは何ですか?
鈴木:4年前くらいに大手の新卒求人媒体や大学の求人票を利用して、新卒採用を行なっていましたが、中々良い人材が集まりませんでした。
そんな時に、ゼロワンインターンさんから長期インターン採用をご案内いただきました。
高学歴の学生が多く参加していることを知り、弊社のスタッフとして活躍してもらえる人材が採用できるかもしれないと始めたのがきっかけです。
-ゼロワンインターンでは、どのような学生を採用してきましたか?
鈴木:アクセス解析のレポートをまとめるマーケテイングアシスタントや新規サイト構築の折の情報入力や取材、デザイン・コーディング、インターン生の面接や事務所移転に関する実務リーダーなど、いろいろな仕事を柔軟に設定して任せられる人を採用してきました。
受け入れ当初は、Webサイトのアクセス解析などを行うアシスタントインターンを募集し、pptとExcelスキルの高い学生を採用しました。
完成形の見本を見せながら「このデータを集計してグラフを作成してほしい」というだけで、こちらが思っていた以上に短時間で作って、インターンシップってすごいなと感じたのを覚えています。
以来、毎年1〜2名の学生を継続して採用しており、4年間で計10名を採用してきました。アシスタントインターンの後には、エンジニアインターンの募集も行っています。
-エンジニアインターンでは、どのような学生と出会えましたか?
鈴木:現代版・伊能忠敬って呼んでもいいんじゃないかと思ってるのですが、街歩きを趣味にしている人で、全国の地経に大変詳しい学生を採用しました。
例えば、「今度、〇〇市で新しい商業施設ができるみたいなんだけど、行ったことある?」という話をしたら、「〇〇市は人口19万人で、昔は関所があって、北側は高台になっているので南側は昔田んぼになっていましたね。元□□SCの跡地ですかね」と即答するので、「一体全国に市って何箇所あるの?」って聞いたら700市だそうです。そのほとんどの人口や街の成り立ち、商業施設の出店状況をスラスラと答えるのでびっくりしました。
自分の足で歩いて記憶しているので、19才の時に初めて会ったのですが、私より数倍土地感はあるし、立地特性や商業施設のことに詳しい学生さんでした。
-凄い方ですね。そうした地理や商業施設の知識は、やはり仕事に役立つんですか?
鈴木:とても役立ちます。仕事をする上で一番大事なのは、お客様のことをどれだけ知ろうとするかというのが原点ですから、基礎・予備知識があるとないのとでは、仕事の精度が違ってきますし、私たちスタッフとの共同作業を進めていく上で、共通認識のナレッジを共有できるので、デザインのテイストとか、立地特性とかを教えたり、説明したりする時間や手間が省けるというのは、すごいアドバンテージです。
インターンの応募者の方と沢山お会いしてますが、将来の希望を聞くと、「IT系の仕事がしたい」「エンジニアになりたい」などほとんどの人が、漠然とした回答をされます。
どんなジャンルでどんな商品やサービスを創造したいか、そのためにどんな経験を積んでいきたいか等具体的目標がある人は少ないですね。これは当然のことではあるので、採用に大きく左右されるのではないのですが、少なくとも面接に来る時に、当社がどんな事業をしているのか?どんな商品やサービスを提供していて、将来なにを目指していくのか・・などはwebサイトから読み取って賛同するなり、共感できるなりしたら応募してきて欲しいです。
私たちが日頃どういったことを意識しているのか、その立地にお店を出しているお客様は何を求めているのかが、エンジニアの彼はこれまでの経験と知識で自然と分かるので、必然的に開発のアウトプットも高まります。
例えば、商業施設館内のQRコードを集めるとプレゼントが当たるキャンペーン施策を行った時、プレゼントの当選を盛り上げるような動きをプログラミングしてほしい、と依頼したら「そうそう、まさにそういうこと!」というアイデアを持ってきて、実装してくれました。
こうした感覚は、技術力以上に大事で、私たちがいちいち説明しなくても自分で想像を膨らませて開発してくれるので非常に優秀です。
-知識が存分に活かされていますね。エンジニアインターンには、他にどういった業務を任せているんですか?
柴田:商業施設内に出店している店舗のHP実装、フロントエンドの仕事など主にJavaScriptを使ってサイトやアプリに動きをつけるコーディング業務がメインです。
今は、サイト自体の設計などベースとなる部分はエンジニア社員が考えて、最後にJavaScriptで動きを出す部分を、どのような動きにするべきか?という点から考え、実装してもらっています。入社してからが楽しみですね。
最近だと、Webサイトのコンテンツとデジタルサイネージを連携する仕事を任せました。単にサイトをそのまま反映するだけではなく、「商業施設を歩いている人にどうやって目を止めてもらうか」という視点でサイネージの方にアイコンがホッピングするような動きをつけてもらうといった形です。
-プログラミングやコーディングに関する育成はどのように行なっていたんですか?
柴田:彼は独学でJavaScriptを勉強していて、インターン入社時に行うコーディングテストもほぼ満点に近い点数をとっていたので、JavaScriptについて特に教えるということはやっていないですね。
業務は、私とマンツーマンで取り組んでいるので、実作業を行う際は、隣で私がヒントを与えながらやってもらっています。
採用の最終決定は社長ではなくスタッフです。
-インターンシップの選考はどのように行なっていますか?
鈴木:選考は全部で3段階。書類選考と1次面接、2次面接です。
とくに重視しているのは、1次面接。ここで、国語力や一般常識テストを受けてもらいます。それからwebデザイナー、エンジニア希望の人は、コーディング。事務アシスタントや営業希望の人は、pptとexcelを使ったレポート作成を受けてもらいます。
国語力は重視します。コーディングが出来ても、国語テスト(15分)が基準を下回る場合は、採用を見送ります。逆に国語ができていればスキルが低くても採用するケースがあります。職種関係なく、全員に受けてもらうテストで、国語については、コーディングの知識がなくてもできるような問題になっています。
ここを通過するのが、全体の3割程度。その後、2次面接では、数名の社員と話してもらい、うちの会社の雰囲気に合うかどうかで合否を決めています。
採用率は低いですが、結果的に長く一緒に成長していける人材を採用できているのかなと思います。
-選考を通じて、どのような点を見極めているのでしょうか?
鈴木:私たちは、職人の集団なので、仕事へ取り組む姿勢や最低の技術、業界への想いといった目立たないけれど、「縁の下の力持ち」的なポジションの役割を担うのが好きなひとかどうか?職人の集団なので、クリエイティブな仕事が好きかどうか?その辺りですかね。
私たち自身が規模拡大や上場を目指しているような仕事をしていないので、導入してからがホントの仕事だと思えるような仕事との向き合い方。当社の価値観を共有して、うちのような会社を面白いと感じてくれる人かどうかという点を見極めて採用したいと考えています。
その上で最低限、業務に付随したスキルも持っていないといけません。本当に私たちの会社に合った人材を見つけるとなると、採用は厳選されていきますね。
うちの仕事を面白いと感じてくれる方と出会いたいですね。
-インターンシップを採用して、良かったことを教えてください。
鈴木:新卒採用に繋がったことです。エンジニアの子が、今年4月から新卒入社してくれることになりました。
大事なのは、学生自身がうちの仕事の面白さや社風を気に入ってくれるかどうか。
当社は自分たちでオリジナル商品を開発・販売しているので、全体のうちの一部の業務に関わるというより、職種に関係なく、全員が設計や企画に積極的に参加しています。
お客様が求めているサービスは何か?それを0からどう実現していくか?それぞれのメンバーの多彩な視点を活かして作り上げていく仕事なので、そういう仕事の在り方が面白いと感じてくれる人と出会いたいと思っています。
自社で開発・リリースしているから失敗もたくさんあります。良かれと思って作ったものが、難しくて使われなかったり、複雑になり過ぎて使用頻度が低かったり・・など、それも経験学習の内ですね。だから面白い!現在リリースし始めた「Smatch」は引き合いが多く、これからが楽しみです。
今年春、正社員になるKさんが3年間のインターンを通じて、うちの空気感や仕事に魅力を感じて、入社を決めてくれたのは本当に嬉しいです。
-今後、インターンシップをどのように活用していきたいですか?
鈴木:いかに優秀な人材でも、自社と合う合わないは別の話だと思います。
うちの会社は競争社会ではなく、自分たちでサービスを作って、お客様への価値を追求していくという職人気質的な社風です。
現在は、webデザイナー、企画・営業スタッフとして将来働いてもらえる人を募集していますが、そうした当社の風土を面白いと感じてくれる方と出会いたいですね。
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