やりたい仕事がないからこそ、インターンに参加しよう!

「就職活動を見越して考えれば、インターンシップには参加しておいた方が良いだろう」そんな風に考えている大学生の方は少なくないでしょう。しかし一方で、「まだ将来就きたい仕事も定まっていないし、自分がやりたいこともはっきりとはわからない」そんな理由でしり込みをしてしまっている人も多いと思います。

 

確かに貴重な時間を割いて、学業という本分も大切にしつつインターンに参加するわけですから、できるだけ明確な目標や固い意志を持った上で参加したいと思うのは当然です。しかし、だからと言ってそのままズルズルと時間だけが過ぎてしまい、活動できないまま終わってしまうのが一番もったいないことです。

 

今回は、やりたいことが定まっていないからこそ、あえてインターンシップに参加することもメリットを解説していきます。

 

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インターンシップの本質は「学び」

インターンとは一言でいってしまえば企業内で行う仕事体験。社会勉強の場と言えます。インターン生は学生ではなく、その企業で働く社員の一員として、社員と同等の仕事を経験。仕事の進め方や必要な知識を知っていきながら、そこで働き魅力や、逆に大変さを学んでいくことが目的です。

 

ここで大切になってくるのは、「学び」こそが主たる目的となる点です。社員であれば、結果を出すことが求められますが、インターン生は結果を出すことよりも、自分自身がそこから何を学び、何を得るかを大切にしていかなければならないのです。

 

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仕事のスキルを伸ばすことも大切だが、魅力を知ることも大切

だからこそ、仕事のスキルを伸ばし、その道のプロフェッショナルを目指していくことも大切ではあるのですが、そもそもそこで働く魅力とは何なのか、目指したいと思えるポイントはどこなのか、それを見極めることを目標にしても間違いではありません。

 

なんとなくイメージで、「将来こういった仕事がしたいから、今のうちにこのインターンを経験して、こんなスキルを身につけておかなければ」という人がインターンシップを利用すべき、と思っているかもしれませんが、必ずしもそうである必要はないのです。

 

そもそもこの仕事って具体的には何をするの?正直、魅力的な仕事とは思えないんだけど、そこで頑張れている人がたくさんいる理由は?そういったことを知るためにインターンに参加するのも正しい選択と言えます。

 

結果的に、やってみたことで初めて知れるその仕事の魅力というものもあるでしょう。場合によっては、それこそが自分の天職だ!と思えることもあるかもしれません。大手企業が良いと思っていたけれど、実はベンチャー企業の方が楽しく働けることがわかったり、空気感が自分の肌に合っている、なんて気付きを得ることもあるでしょう。広い世界を知り、広い視野を持てば持つほど、自分自身の可能性というのは広がっていきます。

 

就職活動を終え、入社をしてしまってからは、そこまで気軽に自分の可能性を試すようなチャレンジはできなくなります。他の会社を見たくなったら、一度今いる会社を退職して、なんてことも必要になるわけですから、ある程度リスクも背負わなければなりません。

 

学びを得るチャンスというのは、実はそこまで多くはなく、大学生の期間というのはとても恵まれた環境なのです。

 

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失敗経験も、就活本番に活かせば良い

そう考えると、逆にインターンを経験したからこそ、その仕事の本当の辛さや大変さを知り、その道は目指さない、という結論に至るのも正解と言えます。自分が元々持っていたイメージとは異なり、心からその仕事を楽しめないと思うのであれば、就職活動でその道を選ばないようにすれば良いわけですから、それも貴重な学びになったと考えることができるでしょう。

 

就職してから間違いに気づき、退職をしてしまった場合は、自身の経歴に少なからず傷を付けてしまうことになります。転職活動をしようと思ったら、また新たな会社を探し、面接を受け、入社をし、人間関係を再構築し、仕事を覚え、待遇も一から再出発…といった形で、体力的にも精神的にもかなり消耗することは間違いありません。

 

一度で済めばまだ良い方ですが、そこでもやはりうまく行かず、2社目3社目となっていってしまうと、どんどん自分を追い込んで行ってしまうようなこともあるでしょう。

 

実際、現在でも新卒入社で入った会社を3年以内に辞めてしまう人が全体の3割強いると言われています。就職活動という厳しい戦いをやっとのことで突破したにも関わらず、その会社を3年もたたずに辞めてしまうことになるのは、非常に残念な結果ですよね。

 

しかし、インターンシップであれば、そういったダメージを最小限に抑えることができますし、経歴に傷がつくこともありません。もちろん、褒められたことではありませんが、どうしてもその仕事が合わないと思ったら、途中で辞めることだってできるのです。

 

結果が良いものであっても、その逆に悪いものであって、今後の自分のキャリアに役立つ情報を得ることができる。それこそが、インターンに参加する一番のメリットといっても過言ではないでしょう。

 

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興味本位で初めてみるのも正しい選択

だからこそ、やりたいことが決まってない、自分のキャリアが描けていない、という状態のところからインターン参加を検討するのも正しい選択と言えるのです。一番もったいないのが、なんとなく興味はあったにも関わらず、その本質を知らぬままに過ごしてしまうこと。恵まれた環境を活かしきれずに終わってしまうことほど、時間を無駄にしたと思わせる原因になることはありません。

 

合う合わない、好き嫌いは、自分の目で見て、自分で体験することでしか理解することはできません。ともすれば高尚な目的がなければダメなものと勘違いされがちなインターンシップですが、まずは興味本位から始めてみても良いのです。

 

企業側も、そういった感覚でインターン生を募集しています。この仕事を本当に楽しいと思ってもらえるかどうか。そして自分の会社に入りたいと思ってもらえるかどうか。ある意味で、企業側もテストを受けているような感覚とも言えるでしょう。

 

就職活動の面接といったような、お見合いのような限られた時間では、お互い伝えたいことのすべてを伝えられるわけではありませんから、インターンというデートを重ねることで、本当に心から好きと思える相手を見つけるというのも、素敵なことではないでしょうか。

 

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まとめ

企業での仕事体験を通し、その魅力や大変さ、そしてその企業ならではの空気感を掴むことができるインターンシップ。

 

元々やりたいと思っていた仕事にチャレンジしてみるのももちろん正解ですが、その逆に全く興味がない、そもそも知らなかったような仕事に目を向けてみるのも決して間違いではありません。

 

もしかするとそこで心から自分の天職だと思える仕事に出会えるかもしれませんし、逆にどうしても自分に合わないと思うのならば、選択肢を絞り、自分のキャリアをより明確なものにしていくこともできるでしょう。

 

いずれにしても、参加することのデメリットはほとんどありません。参加することでしか得られない情報は数知れず、必ずや自分の将来を考える時の有益な材料となることでしょう。

 

まずは興味本位から、実際の仕事の現場を見てみましょう。そうすれば、きっと自分自身の新しい可能性に気付けるはずですよ。

 

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