グループディスカッションのクラッシャータイプ別対処法

インターンや就活の選考でよく実施されるグループディスカッション。

 

選考を受ける他の学生と一緒に、あるテーマについて議論をして結論を導く形式の面接ですが、中には議論をぶち壊す「クラッシャー」のせいで上手くいかなかった…なんていう声も。

 

しかし、「クラッシャーがいたから議論ができませんでした」という言い訳は通用しません。社会人になってからも、会議でやっかいな発言をする人に当たることは多々ありますが、それでも議論を進めなければならないからです。

 

では、グループディスカッションのクラッシャーに居合わせたら、どのように対処すればよいのでしょうか?

 

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グループディスカッションで見られているポイントとは

グループで議論をして一つの結論を導き出すグループディスカッションでは、「協調性」「傾聴力」「リーダーシップ」の3点を中心にチェックされます。

 

個人面接では一対一の関わり方を見ていますが、グループ面接では集団の中での関わり方を見ているんですね。

 

どんな仕事も個人プレーではなく、チームや協力会社と連携して進めていく必要があります。そのため、集団内でどのような立ち居振る舞いをするのか、というのは採用するにあたり非常に重要なポイントなのです。

 

そのためやっかいなクラッシャーがいたとしても、反発したり無視したりしてしまっては、仕事ができないと見なされることも。仕事においては、チームの生産性を最大化させるためには、個性ある人たちをうまくまとめて、人それぞれのよさを引き出してあげなければなりません。

 

グループディスカッションでは自分がクラッシャーになってしまわないように注意して、クラッシャーに対しても上手く対処することで選考通過率が格段に上がることになるのです。

 

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グループディスカッションのクラッシャータイプ別の対処法

グループディスカッションのクラッシャーには、主に5つのタイプが存在します。

 

それぞれのタイプを事前に把握して、クラッシャーに遭遇した時には適切な対処をし、あなた自身とグループ全体の評価を上げてしまいましょう。

 

1.人の意見を全否定するクラッシャー

誰の発言にも「それは違うと思う」「上手くいくはずないでしょ」と、全て否定していくタイプのクラッシャー。

 

意見に対する反論は建設的な議論をする上で重要ではありますが、なんでもかんでも否定すればいいというものではありません。

 

このようなタイプのクラッシャーがいた場合には、「では、この件はどのように解決すればいいと思われますか?」と代替案の提示を求めましょう。

 

しっかりと考えた上で否定している人であれば、代替案が出てくるはずです。とにかく否定したがりの人であれば、うまく回答できないでしょう。

 

うまく代替案を回答できなかった場合も、そこで勝ち誇るのではなく「質問の仕方を変えますね、どの点に上手くいかないと感じたのですか?」と、否定した根拠を求めてみてください。

 

否定したからには意見の何かにひっかかっているはずなので、回答を得られるはずです。その視点が優れていたら「確かにそういう考え方もありますね」と同意した上で、その視点に立って議論するのもいいでしょう。的外れな指摘であれば、意見を尊重した上で他のメンバーに話を振るようにしてみてください。

 

2.話を脱線させたがるクラッシャー

議論を進めているのに、何かと「あの点についてはどうなんだろう」「それよりも〇〇の方が大事なのでは?」と、話を脱線させたがるタイプのクラッシャー。

 

グループディスカッションは限られた時間内に一つの結論を導く必要があるので、何度も脱線してしまうと時間切れになってしまいます。

 

テーマについて俯瞰して見られるのは良いことではあるのですが、往々にして議論の本質ではないところを指摘しがちな人が多いです。

 

話を脱線させられそうになったら、「なるほど、鋭い視点なので後で議論してもいいですね。今は〇〇という点について議論しているのですが、他に意見はありますか?」と、一旦受け止めておいてから議論の本筋に戻してあげましょう。

 

3.自分が正しいと固執するクラッシャー

自分の意見に固執して、他の人の意見を取り入れようとしないタイプのクラッシャー。

 

プライドが高く、グループディスカッションでも自分の意見が最も正しいと思っているタイプなので、結論が自分の意見にならないと納得しない傾向があります。

 

自分の意見を正当化させるために、他の人の意見のあらを探して見当違いな批判をすることもしばしば。その圧に負けてグループ全体がその意見に流れてしまう傾向がありますが、それは正しい対応とは言えません。

 

意見が流れてしまうのは判断基準があいまいになってしまっているせいなので、テーマに対する判断基準を再度整理して、その基準を満たすアイディアを採用すべきです。

 

「今回のテーマは〇〇と××という点を考慮しなければなりませんが、今までのアイディアで最も基準を満たしているものはどれだと思いますか?」と全体に話を振ってみましょう。

 

仕事においても、発言権の強い人の意見に流されてばかりでは、正しい判断ができなくなり機会損失や利益減少につながってしまう可能性もあります。議論はあくまでロジカルに、公平な視点で行うべきです。

 

4.そもそも論ばかりのクラッシャー

「そもそもこれっておかしくない?」「そもそも〇〇について考えないと意味ないよ」と、そもそも論ばかりのクラッシャー。

 

とくに、議論の後半でそもそも論を持ち出されてしまうと、いつまでたっても意見がまとまらなくなってしまいます。

 

「確かにそうですね。ただ、今回は残り時間もあと×分と終わりが迫ってきているので、一旦今までの意見から結論を考えてきませんか?」と、残り時間を根拠に話の筋を戻しましょう。

 

5.全く発言をしないクラッシャー

やる気があるのか疑ってしまう程、何も発言しようとしないタイプのクラッシャー。

 

本当にやる気がなかったり、単純に引っ込み思案で発言ができなかったりと真意は様々ですが、発言しないのなら放っておけという訳にはいきません。みんなで無視してしまうと、協調性がないと見なされグループ全体の評価が下がってしまいます。

 

このタイプには、適宜「〇〇さんはどう思われますか?」「〇〇さんはどちらの意見に近いですか?」と話を振ってあげましょう。

 

引っ込み思案な人であれば、発言のタイミングを見失ってしまっているだけで、しっかりとした良い意見を持っている場合が多々あります。もし上手く意見を言えないようであれば、二者択一の答えやすい質問をしてあげましょう。

 

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まとめ

なぜグループディスカッションでクラッシャーの面倒を見てあげなければならないんだ、と思うかもしれませんが、これは社会人になってからも必要なスキルになるからです。

 

人はそれぞれ個性があり、考え方も違います。仕事においても同じで、やっかいに感じてしまう社員がいたとしても良い面を引き出してあげて戦力化し、チーム全体の生産性を引き上げなければなりません。

 

そもそも議論は勝ち負けを決めるものではなく、それぞれの意見を公平かつ建設的にまとめて最適解を導き出すためのものです。偏った視点だけでは考慮漏れが発生しますし、色々な見方を尊重する必要があります。

 

グループディスカッションでクラッシャーに出会ってしまった場合も、適切に対処することで前向きな議論を巻き起こし、あなた自身の評価を高めましょう。