外食産業の業界研究!市場規模や動向・平均年収は?

学生から家族連れまで皆さんが一度は利用したことのある飲食店。

そうした身近な存在であるがゆえに、なんとなく知っているからといったぼんやりとした理由で志望しがちです。

今回は、そんな飲食業界全体のイメージをくっきりと掴むとともに、各社の特徴を押さえるところまで踏み込んでみてほしいと思います!

 

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外食産業の市場規模・動向は?

外食産業の市場規模は?最近好調の分野はどこ??

外食産業全体の市場規模は、日本フードサービス協会の推計(2016年)によれば、

前年比から0.1%増加し、25兆4,169億円とされています。

その内訳としては、全体の80.1%が飲食店や社員食堂をはじめとした給食主体部門、13.3%が喫茶店やビアホールなどの飲料主体部門のものとなっています。

特に伸び率が高かったのが、回転寿司チェーンなどの「すし店」(対前年増加率4.4%増)とファストフードのハンバーガー店やお好み焼き店などの飲食店(対前年増加率6.9%増)でした。

外食産業全体の市場規模の推移としては、2011年に22.8兆円を記録して以来、2016年まで5年連続で前年比からプラスとなっています。

 

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外食産業の動向は?外食産業が抱える2つの課題って何!?

外食業界の市場規模は5年連続で前年比からプラスになるなど復活の一途をたどっていると言えます。

ですがもっと長い目で見るとあまり楽観視できないのが外食業界の現状です。

今回は外食産業に立ちはだかる2つの大きな壁について紹介します!

①中食や宅配サービスなど家庭での消費の増加

中食(「なかしょく」と読みます)という単語を聞いたことがない方も多いと思います。

一般に外食の対立概念としてある内食が「自分の家庭で自分が料理した料理を食べること」とされているのに対して、中食は「外で勝てきた調理済み食品を自宅で食べること」と定義されます。

また、中食の持つ「自分で外から買ってくる」という側面を除いたものが宅配サービスになります。

こうした食生活の変化の背景には”生活の24時間化”が大きな要因として挙げられます。

サラリーマンの帰宅時間が夜遅くになると、飲食店の閉店時間になってしまったり、家族が食事を準備して帰りを待っているということが困難になります。

こうした背景から、時間を問わず都合のいいタイミングで用意し、消費できる中食文化が広まるのではないかと予想されます。

 

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②生産年齢人口の減少に伴う人材不足

外食業界の仕事は活動的なものが多く、実際に消費者に商品を提供する部分の多くは若い社員やパート・アルバイトによって行われているのが現状です。

しかし、今後は少子高齢化がより深刻化していくと見られているので、特に若い労働力を必要とする飲食業界は苦戦を強いられるのではないかと予想されます。

また近年では、過酷な仕事内容に見合わない薄給さが取り上げられることもしばしばあり、学生などの間でも飲食店でアルバイトすることに対しての人気は薄れてきてしまっているのが現状です。

こうした状況に対して、松屋フーズやゼンショーホールディングスでは自動接客ロボットを導入したり、すかいらーくをはじめとする多くの企業では営業時間の短縮など様々な対策がとられています。

 

 

飲食業界の勢力図!飲食業界にはどんな企業がある!?

外食産業界にはあらゆる形態の飲食店がひしめいています。そのため、今回は5つのグループに分類して外食産業界の構造を分析してきます!

①ファミリーレストラン

サイゼリヤ

低価格イタリアン料理を武器に国内では圧倒的な人気を誇っています。国内店舗数は1000店にものぼり、海外での出店も300店近くになっています。

特に中国やシンガポールなどにも進出し「イタリア料理は高い!」というイメージを覆す価格破壊によって海外事業も成功しています。

サイゼリヤの特徴としては、素材の調達から提供までを一貫して自社で行うバーティカル・マーチャンダイジングシステムで、これによって安心で低価格な商品を実現しています。

売上高は1,392億円、店舗数は1,026店です。

 

すかいらーく

「ガスト」や「バーミヤン」、「ジョナサン」などを運営する業界最大手グループです。

売上高は3,511億円です。

グループ全体での店舗数はおよそ3000店舗で、中でもグループの中核をなすガストは1400店近くにのぼります。

 

ロイヤルホールディングス

「ロイヤルホスト」や「てんや」を運営するファミリーレストラン業界の老舗です。機内食や病院などの施設内食堂に力を入れたり、サイゼリヤなどとはターゲットをずらした高級路線の価格設定が特徴的です。

売上高は624億円で、店舗数は545店です。

 

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②ファストフード

日本マクドナルドホールディングス

チェーン売上高3,700億円、店舗数2,900を数える外食産業を代表的な存在です。

2013年には初の外国人社長が就任するなど話題になりましたが、2015年に生じた異物混入問題の発覚以降は大幅な減収となり、上場以来最大の赤字を記録しました。

最近では採算の取れない店舗を閉鎖したり、新メニューの開発を積極的に進めたりと、収益改善を図っています。

チェーン売上高は3,765億円で、店舗数は1,282店です。

 

日本KFCホールディングス

ケンタッキー・フライドチキンのフライドチキンは圧倒的な人気を誇っています。

またチキンに加えて、カフェ形式での出店やアルコールを扱った立ち飲み屋スタイルでの出店を行うなど、経営の多角化を推進しているのが特徴的です。

チェーン売上高は1,161億円で、店舗数は1,144店です。

 

ゼンショーホールディングス

「すき家」や「なか卯」などの牛丼チェーンや「はま寿司」などの回転寿司チェーン、「ココス」などファミリーレストラン事業など幅広い分野での出店が相次いでいます。

特にはま寿司は年間50店舗近い新店舗を出店するなど急激な拡大が進んでいます。

売上高は1,312億円で、店舗数は1,367店です。

 

壱番屋

大人気カレーチェーン「CoCo壱番屋」でおなじみです。

フランチャイズ店を展開し、関西でも勢力拡大しています。

チェーン売上高は825億円で、店舗数は1,282店です。

 

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③回転寿司

あきんどスシロー

回転寿司業界最大手の「スシロー」を運営しています。

また回転寿司チェーンで起こりがちな、「待ち時間が長い」という問題を専門アプリを導入して対応するなどの工夫が好調を支える大きな要因となっています。

売上高は1,350億円で、店舗数は409店です。

 

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④居酒屋

モンテローザ

「白木屋」や「魚民」、「笑笑」などを運営しており、未上場ながらも居酒屋業界の最大手となっています。

しかし近年では3期連続で赤字になったり、店舗数の大幅な減少など苦戦が続いているのが現状です。

売上高は1,424億円で、店舗数は2,124店です。

 

大庄

「庄や」や「日本海庄や」などを運営する、海鮮料理を強みにした居酒屋チェーンです。

2014年大規模なリストラを敢行してからは、収益が改善傾向にあります。

売上高は707億円で、店舗数は578店です。

 

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⑤麺料理チェーン

トリドール

元は焼き鳥専門店が発祥でしたが、讃岐うどんを扱った「丸亀製麺」が全国で大人気となっています。

成長著しく、特に丸亀製麺の売上収益は前期比6.8%増となっています。

売上高は955億円で、店舗数は1,092店です。(そのうち丸亀製麺は775店となっています。)

 

王将フードサービス

「餃子の王将」でおなじみの大人気中華チェーンです。

もとは関西が地盤で、関東と関西でエリア別のメニューを設けたり、店舗によって少し味が変わったりと顧客の好みに合わせる工夫がなされています。

また、餃子が一皿200円台で提供されるという店が最大の強みとなっています。

売上高は753億円で、店舗数は706店です。

 

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外食産業の業界内ランキング!!売上・平均年収ランキングを発表!

外食産業界の売上ランキング!業界最大手はどの企業?

今回は外食産業の上場企業のうち、連結売上高の上位5社をあげていきます!

(今回はフランチャイズのロイヤリティは含める一方で、フランチャイズ店の店舗売上は含まないこととします。)

1位 ゼンショーHD 5,257億円

2位 すかいらーく 3,511億円

3位 コロワイド 2,341億円

4位 日本マクドナルド 1,894億円

5位 吉野家HD 1,857億円

外食業界の平均年収ランキング!他業界と比較して高いの?

小規模経営の飲食店や、個人経営の飲食店も含めてしまうと膨大な数になってしまうので、今回は上にあげた14社のうちの上位10社について取り上げたいと思います!

1位 すかいらーく 703万円(平均年齢46.0歳)

2位 日本マクドナルド 642万円(平均年齢37.0歳)

3位 ゼンショー 596万円(平均年齢36.6歳)

4位 サイゼリヤ 594万円(平均年齢34.7歳)

5位   日本KFC 541万円(平均年齢37.2歳)

平均年齢の比較的大きなばらつきがあるので、一概にどこの給与が良いとは言い切れません。

目安として飲食業界全体の平均年収をあげておくと、国税庁が実施した「民間給与実態調査」では飲食サービス・宿泊業の分野は他の業種に比べてもっとも低い234万円となっています。

そのため上にあげた5社も飲食業界内部ではかなり高い給与額が設定されている企業であると言えます。

 

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就活生注目!外食産業界のキーワード!アルバイト経験は有利なのか?

フランチャイズってなに?どんなメリットがあるの?

みなさんもファミリーレストランやコンビニなどに行ったときに「フランチャイズ加盟店(FC加盟店)」という表示を見たことが一度はあると思います。

でもフランチャイズに加盟してるお店とそうでないお店では何が違うのか、そもそもフランチャイズとは何か、広く知られている言葉なのにその意味はそれほど浸透していません。

端的にいうと、フランチャイズとはビジネスの経験が浅い人でも経営を成功させられるためのサポート、と言えるでしょう。

例えば、ファミリーレストランを経営したいけれど会社経営の経験がなくて不安だ、という人がいたとします。

そんな時に役立つのがフランチャイズ方式です。

何をしたら良いか右も左もわからない新米オーナーに対して、大企業が運営ノウハウを伝授することで出店のハードルを下げることができるのです。

では企業側にはどのようなメリットがあるのでしょう。

まず、自社が主体的に動かなくてもロイヤリティとして収益が得られることが挙げられます。

このロイヤリティとはフランチャイズ加盟店が本部に対して売り上げの一部を支払うというものです。

それに加えて、チェーン店としての店舗数が増えて認知度が高まるという利点もあります。

逆にいうと、チェーン全体のイメージを損なわないためにも本部は加盟店に対してしっかりとした研修・サポートを行うことになるとも言えます。

 

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クルー採用ってなに?飲食業界に就職する近道!?

すかいらーくグループでは、エントリーを行う際にすかいらーくグループで働いた経験の有無によって採用までの道のりが若干異なります。

一般の就活生は、エントリー後にセミナーがあるのに対して、クルー経験者はそれが免除され面接を受ける回数も少なく済みます。

またアルバイトの仕事との違いを教えてくれる説明会なども随時実施されています。

すかいらーくグループに限らず、多くの外食チェーンでは採用面接の際に自社に対する認識や業界全体に対する理解があるか確認されます。

そうしたことを踏まえると、飲食業界の就職には実際にそこでアルバイトしてみるというのが近道なのではないかと思います!

 

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まとめ

外食業界の業界研究はいかがでしたか?

同じ業界にある企業同士でも、得意とする分野が異なったり、規模が数倍にも開きがある場合があります。

ぼんやりと業界全体を志望したまま入社してしまうとイメージとは違う、といった企業とのミスマッチが生じがちです。

しっかりといきたい企業について深く調べるとともに、実際にインターンやアルバイトで業務を体験したり、顧客として利用してみるのも有効な手段だと思います。

 

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