大学生の皆さんはそろそろ就活に向けてインターンに参加をされるころだと思います。
インターンシップも就活の一環なので、せっかく参加するからには人事にいい印象を与えたいですよね。
そのためには何よりもインターンシップ中に成果を出すことが大切です。
それに加えて、インターンに参加した後に、お礼のメールを送ることも好印象を与えるためには重要です。
企業や採用担当者など社会人にメールを送る時には、メールマナーが存在します。
就活生は皆さんはメールを送る時のビジネスマナーに自信がありますか?
ここではインターンに参加した後に、送るメールのマナーについて解説していきます。
この記事の目次
インターン参加後にお礼メールを送るべき理由
企業に対してメールを送る理由を知っていなければ、人事に好印象を与えるメールは作れないと思います。
まずはインターンに参加した、お礼メールを送る理由を考えてみましょう。
①企業側も労力を割いてインターン生を受け入れているから
インターン生を受け入れるとなると、企業の担当者は半日〜1週間学生の皆さんに付きっ切りになリます。
採用担当者は、普段業務に当てる時間を皆さんのサポートに当てることになりますので、どうしても負担はかかってしまいます。
また、インターンの募集や選考面接などの工数も考えると、多くの時間をインターン生を受け入れるために費やしています。
学生の皆さんは、その点を理解して、まずはインターンに参加させてもらったことに対する感謝を示しましょう。
②自分が経験したことの整理になるから
インターンシップに参加することで、皆さんには多くの気づきや発見があったと思います。
詳しくは後述しますが、メールの文章を考える時には、必ずインターンシップでの経験を振り返ることになります。
その時にインターンを通じて得たことを整理したり、今後実践していくことに優先度をつけるなどしましょう。
インターンでの経験を今後も活かしていくためにも、メールを送る時には自分の経験を振り返るようにしましょう。
③人事から高評価をもらえる可能性があるから
基本的に短期インターンでは、人事が担当になって学生の対応を行います。
本選考でも、その人事担当者と何かの縁があるかもしれませんよね。
面接の担当者がその人事の可能性もないとは言い切れません。
お礼メールを内容でインターンで受け入れてもらった感謝や丁寧な学生という印象を持ってもらえるような内容を送ることで、人事担当者からの高評価をもらえるかもしれません。
短期インターンシップ(サマーインターンやオータム、ウィンターインターン)は建前上では、本選考とは関係ないと言われています。
しかし、インターンを通じて形成された、人事の心象を完全にリセットすることは不可能です。
採用担当者も人間なので、ピンポイントでインターンの記憶だけを消し去るということは不可能ですよね。
インターンを通じて、採用担当者との接点を持つことができるということは、他のインターンに参加していない学生にはないアドバンテージです。
そのメリットを活かし、インターンの時に丁寧で礼儀正しい学生という印象を持っていただけるようにしましょう。
本選考でも、人事担当者からそのような学生という良い印象を持ってもらうことができますよね。
インターンのお礼のメール送る時の4つのマナー
お礼のメールを送る理由は、おわかりいただけたと思います。
短期インターンのお礼のメールを作成する時には、ビジネスマナーに沿ったメールでなければいけません。
むしろメールのマナーがわかっていないと、人事からの評価が下がる可能性すらあります。
とはいえ、学生の皆さんはそあまりビジネスマナーを守ったメールを書き慣れていないと思います。
ここでは、ビジネスマナーに沿ったメールの書き方を見て行きましょう。
インターンに限らず、就活を通じて必要なマナーになりますので、これから就活を控えた学生は必読です。
マナー①:件名は要件が一目でわかるようにする
採用担当者は毎日取引先、同僚、学生から数多くのメールを受信します。
数多く受信するメールの中で、見落とされる可能性を少しでも減らす必要があります。
そのために、件名を見ただけで、「誰がどんな内容で連絡してきたか」をわかるようにしましょう。
【インターン参加の御礼 〇〇大学△△学部 3年 田中太郎】
という件名であれば田中さんがインターンのお礼をメールで送ってきたんだなと一目でわかりますよね。
このように直感的に内容がわかるメールであれば、人事がメールを開いてくれる確率も上がるでしょう。
マナー②:宛名を忘れずに会社名、部署名、役職付きで書くこと
メールの本文では、いきなり本題に入ってはいけません。
誰宛に送っているメールなのかわかるように、文頭には宛名をつけましょう。
その際に注意なのですが、宛名には会社名、部署名、役職まで書きましょう。
「株式会社〇〇 人事部 マネージャー 山田様」
といった形ですね。
社内に同性の方もいらっしゃる可能性も十分にありますので、役職はつけるべきですね。
また、株式会社を(株)と書くことは失礼にあたりますので、要注意です。
今回は株式会社についての話ですが、基本的に企業の方と話す時には、何かを略することはないと覚えておきましょう。
あなたが普段使っているサービスなどだと、呼び慣れた名前で読んでしまうこともあるかもしれませんが、そうならないように注意しましょう。
マナー③:最初に自分の名前を名乗ることを忘れず!文末には署名を
宛名として、相手の名前を書いた後には、自分の名前も書きましょう。
日常生活でも、初対面や面識のあまりない方と話す時には最初に名前を名乗りますよね。
メールでもそのマナーは変わりません。
メールが誰から送られてきたかわからなければ、読んでくれたとしても相手はどうしようもないですよね。
あなたがインターンを通じてどんなことを感じたのかを人事に伝えるためにも、冒頭で名乗ることは大切です。
また、文末に署名を入れることも忘れてはいけません。
署名を入れることも社会人のマナーの一つなので、覚えておきましょう。
下に署名の例を記載しておきます。
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○○大学 ○○学部 ○○学科
田中 太郎(Tanaka taro)
tel: ○○-○○○○-○○○○
mail: tanaka_taro@***********
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マナー④:メールは当日の夜に送る
文面ではなく、送付タイミングのマナーです。
本当にインターンに参加した感謝の気持ちを伝えたい!という思いがあれば、その日の夜にメールを送付するべきです。
3dayや5dayのインターンシップであれば、最終日を終えたその日中に送ると良いでしょう。
これには二つの理由があります。
一つ目の理由はお礼メールの送付が早いほど熱意が伝わるからです。
その日のうちに感謝の言葉を伝えられる方を意欲が高いと考える理由は、おわかりではないかと思います。
時間が経ってから、お礼のメールを送付しても熱意は伝わりにくいでしょう。
社会人になってからもこのようなメールは当日中に行うことは、基本です。
また、リスクとして、時間が開いてしまうと、あなたのことを覚えていない可能性もあります。
特に1dayインターンを頻繁に受け入れている企業だと、学生の回転も早いです。
あなたの記憶がリアルな間に、お礼メールを送ることで、よりあなたのことを深く印象づけることができるでしょう。
二つ目の理由は採用担当者の開封率が高いと予想されるからです。
基本的に社会人は朝メールチェックを行いますので、インターン当日の夜に送ったメールは翌日の朝開封されます。
人事の記憶も近い方が開封率も上がりますし、文章を読んでいてあなたのイメージを沸かせやすいですよね。
何より大切なことは、開封して読んでもらうことなので、丁寧かつ迅速に送るということを覚えておきましょう。
さらに詳しくマナーを知りたい人は以下の記事をご覧ください。
インターンシップのお礼メールに書くべき内容
メール送付時のマナーについて触れましたので、次は肝心の中身について書いて行きます。
多くの学生が悩むことも、文章中にどんなことを書けばいいかだと思います。
どのようなことを書けば、採用担当者の目に触れやすいかを考えて行きましょう。
印象深い社員とのエピソード
インターン期間中は企業の社員と話をする機会も多くあると思います。
社員と話していく中で、その会社で働くやりがいや社内の雰囲気などを知ることができると思います。
社員からの話を聞いて、その会社への理解度や志望度が高まったのなら、そのエピソードは盛り込むべきですね。
人事としても、学生がどのような感想を持ったかは把握しておきたいところでしょう。
インターンとして受け入れた学生から、自社にポジティブな印象を持ったと言われて、気分が悪くなる方はいませんよね。
素直な気持ちを伝えることが、一番人事からの高評価を得ることができるでしょう。
参加中に得た気づき・学び
インターンを通じて、自分の課題や改善点に気づくということも多くあると思います。
社会人だからこそわかる課題点や、仕事に向き合って初めてわかった自分の短所などもあるでしょう。
その気付きも人事に伝えましょう。
もちろんただダメなところが見つかったというだけでなく、今後どう改善するかまで伝えましょう。
課題発見や問題解決の力は、新卒入社後も求められます。
学生時代から、自分の課題を見つけ、課題を解決できる人材であると伝えることで、新卒入社後に解決することができる人材と考えてくれるでしょう。
インターンお礼メールの例文【3パターン】
ここまで読んでくださった皆さんは、どのように文章を書いていただければ良いかわかったかと思います。
インターンとして受け入れてくれたお礼を忘れずに伝えることは非常に重要です。
ここでは具体的な例文をもとに、よりお礼メールの内容を詳しく見て行きましょう。
お礼メールの例文①
件名:【インターンシップ参加の御礼 〇〇大学△△学部 3年 田中太郎】
株式会社〇〇 人事部 マネージャー 山田様
本日は大変お世話になりました。
貴社のインターンシップに参加させていただきました、〇〇大学△△学部の田中です。
インターンシップに参加させていただいたお礼を申し上げたく、ご連絡差し上げました。
インターンシップに参加して、実際に貴社の業務を一部体験させていただき、
営業の難しさを痛感いたしました。
××様がお話されていた、「営業は売り込むことが仕事ではない」という言葉が非常に印象に残っています。
これまで私が思っていた営業とは商品を販売するために相手に向き合うことだったのですが、
相手の課題を解決するために、商品を販売するという、貴社の考え方には驚かされました。
業界トップの営業力を持つ貴社の強みの秘訣を知って、
より一層貴社で活躍したいという気持ちが強くなりました。
ご多忙の中、このような機会を設けていただきまして、誠にありがとうございました。
社員様も温かくご指導していただき、大変感謝しております。
インターンシップを通じて学んだことを、今後に活かせるよう努めて参ります。
今後ともよろしくお願い致します。
田中
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○○大学 ○○学部 ○○学科
田中 太郎(Tanaka taro)
tel: ○○-○○○○-○○○○
mail: tanaka_taro@***********
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お礼メールの例文②
件名:【インターンシップ参加の御礼 〇〇大学△△学部 3年 田中太郎】
株式会社〇〇 人事部 マネージャー 山田様
本日は大変お世話になりました。
貴社のインターンシップに参加させていただきました、〇〇大学△△学部の田中です。
この度は、インターンシップのご機会頂き、誠にありがとうございました。
グループワークでの疑似体験を通じて、商社での具体的な働き方や面白さだけではなく、難しさも実感しました。
とくに印象に残っているのは、グループ内の議論が煮詰まった際に〇〇様から頂いた「〜〜〜〜」というお言葉です。
毎回プロジェクト内容が違うからこそ、テンプレートの業務として考えるのではなく、個別の問題ごとに逃げずに向き合うことの重要性を身を以て知ることができました。
貴社インターンシップを通じて学んだことを、今後に活かせるよう努めて参ります。
今後ともよろしくお願い致します。
田中
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○○大学 ○○学部 ○○学科
田中 太郎(Tanaka taro)
tel: ○○-○○○○-○○○○
mail: tanaka_taro@***********
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お礼メールの例文③
件名:【インターンシップ参加の御礼 〇〇大学△△学部 3年 田中太郎】
株式会社〇〇 人事部 マネージャー 山田様
本日は大変お世話になりました。
貴社のインターンシップに参加させていただきました、〇〇大学△△学部の田中です。
インターンシップのお礼をお伝えできればと思い、ご連絡させて頂きました。
この度は、約5日間にわたり、ご指導頂き誠にありがとうございました。
今回、貴社インターンシップに参加させて頂き、コンサルティング業務のやり甲斐を肌で感じることができました。
これまでコンサルティングというとロジカルでクールなイメージを持っていましたが、実際のコンサルティングでは、経営者の心情まで踏まえた提案をする必要があるという一面を知り、驚きました。
華やかな面だけではなく、泥臭い部分まで身をもって体験できたのは、本当に良い経験だったと思います。だからこそ、グループワークで成果をあげられた時の達成感もひとしおでした。
コンサルティングの仕事を前より実感できるようになっただけではなく、的確なアドバイスをくださる先輩方やそうした人材を育てる貴社の風土にますます魅力を感じました。
これから本格的な就活が始まりますが、貴社にふさわしい人材になれるように自己研鑽していきたいと思います。
この度はご丁寧に対応して頂き誠にありがとうございました。
末筆ながら貴社のますますのご発展と皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
田中
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○○大学 ○○学部 ○○学科
田中 太郎(Tanaka taro)
tel: ○○-○○○○-○○○○
mail: tanaka_taro@***********
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インターンシップのお礼メールで感謝の気持ちを伝えよう
インターンに参加した後に送るメールの作成法や、マナーについて理解を深めることはできましたか?
メールを一通送るという些細なことかもしれませんが、採用担当者の印象を左右するとても重要なことです。
選考のためという面もありますが、人として、インターンとして受け入れてくれた感謝を示すために、忘れずに送付しましょう。
また、就職活動を通じて、人事担当者とのメールでのやり取りは今後もあると思います。
その際に今学んだメールマナーを活かしていただければ幸いです。