『民間企業は大変そうだし、いつ企業が倒産してクビになるか分からない。それなら安定している国家公務員や地方公務員を目指す。』
『公務員の安定性は魅力的だけど、仕事は退屈そう。忙しいけどやりがいのある民間企業に就職したい。』
公務員志望の学生や、民間企業を目指す就活生に話を聞くと、色々な考え方を耳にすることができました。
考え方や、最終的に出した結論は人それぞれでしたが、多くの学生に共通していたことは、
「公務員試験の勉強を始めるか、民間企業への就活を始めるか」
この2つの選択を天秤にかけて、結論を出すまですごく悩んだという点でした。
実際に、公務員になるか、民間企業に就職してサラリーマン・キャリアウーマンになるのと、どちらが正しい選択なのでしょうか?
まずは、彼ら・彼女たちと話をして出てきた公務員のメリット・デメリット、民間企業への就職によるメリット・デメリットを下記にまとめます。(主観的だと思われる情報も多々あります)
この記事の目次
公務員を選択した場合のメリット・デメリット
公務員のメリット
- 給与が安定していて、毎年昇級も見込めるので、将来設計が出来やすい
- クビになることがないから、失業リスクがない
- 退職金が、民間企業よりも多い
- ボーナスが多い
- 様々な手当が多い
- 定時で帰れることが多い
- 全国転勤が少ない
- 公務員になることで、周囲が賞賛してくれる
- 育休・産休がとりやすいし、民間企業よりも待遇が手厚い
- 育休・産休からの復帰もしやすい
- 有給休暇がとりやすい
- 住宅ローンを借りる時に、公務員はかなり優遇されるらしい
公務員のデメリット
- お役所仕事で、仕事が退屈
- 頑張って成果を出しても、それに応じて給与があがることがない
- 給与の昇級幅も、事前にある程度分かっているため夢がない
- 転職する際に、公務員は評価が低い
- 副業は禁止されている
- 何かと公務員は世間でやり玉に挙げられるから肩身が狭い
民間企業への就職を選択した場合のメリット・デメリット
民間企業のメリット
- 成果を出せば、年齢に関係なく高い給与を貰える
- 自分の興味のあることを仕事にできるので、やりがいがある
- 仕事ができるようになれば、独立起業への道もある
- 非上場企業の従業員ストックオプションがあれば、上場時に大金が入る
民間企業のデメリット
- 業務量が多い。
- 企業によっては数年に1回、全国転勤をすることになる
- 個人業績によって給与に変動がある。最悪クビもありえる
- 企業業績によって倒産したり、職を失うリスクがある
就活生の話を聞いていて感じたこと
優先順位付けによってメリット・デメリットが逆転する
公務員、民間企業への就職、それぞれのメリット・デメリットを聞いていて感じたことは、同じ事象に対しても、人によって評価が真逆になるということです。
例えば、公務員が年齢とともに着実に給与が上がることをメリットと感じる人もいれば、個人の努力をしっかり評価されず、成果が給与に反映されないことをデメリットと感じる人もいます。
結果として、公務員になるか、民間企業に就職してサラリーマン・キャリアウーマンという道を選ぶかは、職業としての優劣があるわけではなくて、本人の価値観に依存する部分が大きい。
そのため、情報収集をするよりも、まず自分が働くときに何を優先して職業選択をしたいのかを考えることが重要なのではないかと感じます。
ほぼ全て条件面での比較。仕事内容の比較が少ない
公務員と民間企業への就職のメリット・デメリットを考えるときに、出そろった意見がほぼ全て勤務条件や待遇などばかりで、逆に肝心の仕事内容に言及して比較したものは少なかったと感じました。
世の中には、企業が約400万社存在し、公務員の資格の種類も数十以上(もっとあるかも)存在します。
民間企業の中でも就職する企業によって条件面は全然異なり、公務員も同じく資格によって条件は異なってきます。それこそ民間企業よりも夜遅くまで働く公務員も実在するほどです。
そのため、実際には『公務員になるか、民間企業へ就職するか。』を選択することにあまり意味はなく、実際はその2択の先の『公務員になって、民間企業に就職して、どんな仕事をするか。』の選択が重要なのではないかと思います。
まず『自分が何をしたいか』というものを決めて、その後、『自分がやりたいこと』行う上で公務員と民間企業のどちらが自分にとって正しい選択と思えるかの比較をしてみてはいかがでしょうか。
おそらく給与や待遇面以外の、新たな比較ポイントが見つかるのではないかと思います。
自分がやりたいことを見つける方法【就活生必見】
自分が何をやりたいか?
と聞かれると、なかなか思いつかない人も多いのではないかと思います。
もしそれが出てこない中で、公務員か民間企業かの2択を選択するのは、まだ早いと思います。おそらく就職してから、その選択を後悔してしまうことになります。
就職して、定年まで働くとしたら、その公務員職、もしくはその企業に40年以上務めることになります。それは、ちょうどあなたがこれまで生きてきた期間のちょうど倍です。
待遇面や条件面だけで40年間、やりたいと思っていない、やりがいを感じていない仕事をやり続けるのは、もはや拷問に近いです。
まずは、自分が何をやりたいかを、じっくり時間を使って考えてみましょう。
もし考えても思いつかない場合は、実際に公務員の仕事や、民間企業の仕事を経験してみることをおすすめします。
公務員の職業体験(インターンシップ)の募集も、各行政区で募集していますし、民間企業でもインターンシップ募集はしています。
実際に一度それぞれの仕事を経験してみることで、自分が将来どんなことをやりたいかが、より具体的にイメージできるようになると思います。
『公務員になるか、民間企業へ就職するか。正しい選択はどっちか?』を考えるのは、それからにしたほうが、きっと後悔のない選択をできると思います。
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