就活での企業と学生のミスマッチで、入社3年以内に早期離職してしまう人が後を絶ちません。
せっかく頑張って就活して、やっと内定をゲットしたのに「思っていたのと違う…」と感じて、すぐに辞めてしまうのはもったいないことです。
早期離職者の多くは「人間関係がうまくいかない」「やりたい仕事ではなかった」という理由で、退職を決意しています。
これらの条件でミスマッチを防ぐためには、社風を知ることが重要になります。
ここでは、就活を成功させるために重要な「社風の知り方」についてご紹介いたします。
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この記事の目次
社風を知ることはなぜ就活で重要なのか
まず、なぜ社風はそれほどまでに就活において重要になるのでしょうか。
そもそも社風とは、会社の性格であり個性と言い換えることができます。
創業者や社員が築き上げてきた価値観、風土、仕事の進め方など、その会社ならではの特徴であり、企業のアイデンティティでもあるのでそう簡単にゆらぐことはありません。
普段の人間関係でも、相性のいい人と悪い人は分かれると思います。相性のいい人と一緒に過ごしていると、何でも楽しく取り組めて、気持ちもイキイキとするでしょう。一方相性の悪い人と一緒にいると、どこか落ち着かず気持ちも晴れないはずです。
これは対企業であっても同じで、どれだけ魅力的な業界や仕事内容であっても、社風が肌に合わないと居心地が悪く、仕事もはかどらなくなってしまうのです。
仕事は人生の1/3を占める、とよく言われます。
1日の中でも大半の時間を過ごすことになる企業との相性が悪ければ、それだけで人生の大半を損してしまうようなもの。
例えば、上司と部下の関係性という社風で考えてみましょう。
A社は、上司も部下も対等な関係で、新入社員であってもどんどん意見することが求められる社風です。
B社は、上司と部下の上下関係がはっきりと分かれており、上司から指示を受けたことを確実にこなしていくことが求められる社風です。
あなたは、どちらの社風に魅力を感じますか?正解はなく、本当に人それぞれの感じ方があると思います。
このような社風の違いは、業界や職種が同じであっても起きうることです。
なので、業界研究や仕事研究をしただけでは足りず、きちんと企業研究をこなしていかなければなりません。
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社風を知るための3つの方法
では、社風を知るためにはどのようにすればいいのでしょうか。
企業ホームページや会社パンフレットを見れば、「真面目そうな企業だな」「イケイケな雰囲気だ」と、おおよその雰囲気を感じ取ることができるでしょう。
しかし、それはあくまで企業の一面的な部分にしかすぎません。
とくに、採用関係のホームページや資料は企業のいい面だけをアピールしているため、リアルな社風を知るためには不十分であると言えます。
どんな企業にも良い面と悪い面があります。
その中でも、自分にとって居心地のいい企業の特徴を掴むためには、次にあげる手法を積極的に試してみてください。
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1.長期実践型インターンに参加する
社風を知るために最も有効なのが、長期実践型インターンシップに参加することです。
長期実践型インターンシップとは、1か月~数年にわたって社員の一員として働くことができるインターンのこと。
長期間社員の先輩たちと一緒に働くことになるので、おのずと社風を肌で体感することになります。
上司との距離感や社員のノリ、どういう人が活躍しているのか、経営者はどんな考えを持っているのか。
これらをじっくりと観察することで、どういった社風に自分は居心地よく感じるのかを客観的に見極められるようになるはずです。
ある企業の長期実践型インターンに参加して、「仕事を進める上での上司と部下の関係は、指示系統がしっかりしていてやりやすい」「でも、毎日のように飲み会がありプライベートを拘束されてしまう感じは嫌だ」と思ったとします。
であれば、あなたにマッチした社風は「仕事の進め方にある程度の決まりがあり、上司と部下の関係性も比較的はっきりしている」「飲み会は少なく、あまりプライベートに干渉しあわずビジネスライクな関係」であると言えるでしょう。
一つの企業だけでは中々判断するのも難しいので、できる限り複数の長期実践型インターンに参加して、企業ごとの社風の違いを体感してみてください。
そうすることで、より立体的に社風を分析することができるようになるでしょう。
長期実践型インターンは、アルバイトのように時給が発生する有給インターンであることが多いです。
それであれば、学業と両立しながらアルバイト代わりに取り組めるはずです。
就活での企業選びに失敗して、早期退職してしまわないためにも、長期実践型インターンを有効活用していきましょう。
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2.OB・OG訪問をする
OB・OG訪問して、実際に企業で働く社員の方とお話するのも社風理解を深める上で重要です。
長期実践型インターンのように、自分で企業の中に潜り込むわけではないので情報としては多少薄まってしまいますが、企業ホームページやパンフレットにはないディープな情報を仕入れるにはもってこいです。
質問する際は、「上司と部下の関係性」「同期との関係性」「プライベートでの社員との関り」「仕事の進め方の特徴」といった点を聞くと、社風をイメージしやすくなるはずです。
上司と部下の関係性は、仕事を進める上でとくに重要になる観点です。
同期との関係性は、同じ年に入社した同期と仲良くする傾向なのか、バリバリのライバルとして認識する傾向なのかで、人間関係にも違いが出てくるものです。また、会社としての飲み会やプライベートの付き合いは少なくても、同期の仲が良くて頻繁に遊ぶということもあります。どのような人付き合いをしていきたいかをジャッジする上で参考になるので、ぜひ質問してみてください。
プライベートでの社員との関りは、どの程度仕事以外でも関係性を持つのかという社風を理解するために伺います。交流を深めるためにもプライベートでも社員と遊びたいと思う方は、プライベートが密接な社風を選ぶべきです。一方、仕事は仕事と割り切りたい人は、プライベートも仲がいい企業に入社すると、誘いを断る機会が増えて徐々に居心地が悪くなってしまうかもしれません。
仕事の進め方も社風がよくあらわれるポイントです。若手社員の裁量は大きいのか、社内政治が強く根回しは必要なのかなど、仕事自体に不満がなくても仕事の進め方で違和感を覚えて退職する、というケースはよくあります。OB・OGが所属する部署や、企業全体としてはどうなのか聞いてみるとよいでしょう。
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3.会社説明会に参加する
社風を知るためには、社員と実際に話をするのが一番です。
少し興味はあるけどインターンに参加するほどでもない…という場合は、積極的に会社説明会に参加すべきです。
その他にも、合同企業説明会に足を運べば、意外な業界の企業の社員が魅力的に感じたりすることもあるものです。
視野を広げて企業の社風を色々と知っていくためにも、説明会をうまく利用していきましょう。
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まとめ
同じ業界の企業でも、社風が全く異なることはよくあることです。
自分はどんな社風に居心地よく感じるのかを自己分析できていれば、企業選びに失敗してしまう可能性が減り、就活を成功させることができます。
自分なりの社風の判断基準を設けるためにも、長期実践型インターンやOB・OG訪問、企業説明会を駆使して、色々な企業のリアルな情報を収集してみてくださいね。
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