資格を持っていると就職活動で有利になるとよく言われますが、果たして本当に有利になるのでしょうか?
そもそも資格とは、資格の対象に関して知識を有していることを証明するためのツールです。
資格がないからといって就活で不利になることはありませんが、効果的にアピールすることで採用担当者から評価されることは間違いありません。
ここでは、採用担当者は資格の何を評価しているのか、効果的にアピールする方法、就活で評価される資格について解説していきます。
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資格は就活で有利になるの?効果的にアピールする方法
正直に言って、資格を持っているから必ず採用されるというほど有利にはなりません。
しかし、資格に関する基本的な知識を有していることの証明になるので、ゼロから教育しなくてもある程度理解してくれる、という点で採用担当者は評価してくれます。
また、資格を取るためには努力しなければならないので、どのように勉強したのか、どのように課題に向き合ったのかというプロセスも大きく評価してくれる傾向にあります。
専門的な職種への就職を希望する場合も、その分野に関する資格があれば評価は高まるでしょう。
例えば、経理職であれば財務諸表を読み分析する能力が問われます。そこで簿記の資格を持っていれば、採用担当者に仕事に必要なスキルを持っているという印象を与えることができます。採用の決定打になることは少ないですが、資格を持っていて損するものでは全くありません。
一方で、メーカーの営業職を希望しているにも関わらず、学芸員の資格を強くアピールしても、業務に関わりがないのであまり響かないでしょう。
資格をアピールする場合は、企業が求めるスキルとマッチした資格であるかをしっかりと見極めることが重要になります。経理の知識が得られる簿記を持っていた場合でも、例えば経理業務ツールを販売する営業に応募する場合でも高く評価されるはずです。
企業が求めるスキルとマッチしない資格をアピールしたい場合は、資格の内容ではなく、資格を取得したプロセスをアピールするようにすると効果的です。
「簿記の資格を取得するために、計画を立てて毎日5時間勉強しました。最初に解いた模試では合格点にわずかに足りなかったので、弱点の分野を重点的に勉強。結果的に、3か月で資格を取得することができました」
といったように、勉強で工夫した点や改善した点を述べると、好印象を与える自己PRとなります。
また、資格を取得した経験は社会人になってからも活かすことができます。学んだ知識はもちろんのこと、資格取得に向けてコツコツと勉強する姿勢は、社会人として成長する上でも必要になるものです。
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就活で評価される資格5選
それでは、就活で評価される資格にはどのようなものがあるのでしょうか。
代表的なものを5つ、具体的に見ていきましょう。
1.TOEIC
世界150カ国で実施されているTOEIC。グローバル化が進む社会では、業界職種問わず英語力のある人材は高く評価されます。
最近は英語を社内公用語としている日本企業もありますので、そういった企業を受ける場合は必須の資格であると言えるでしょう。
また、昇進・昇格試験でTOEICを採用する企業や、TOEICのスコアが一定の点数以上でないと昇格できないとしている企業も多いです。学生の内にTOEICの勉強に励み、英語力を鍛えておけば社会人としてもキャリアアップできるはずです。
TOEICは、一般的に550~600点以上からアピールできる点数になると言われています。それ以下の点数しかとれなかった場合は、アピールすることで逆にマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
外資系やグローバル企業などは、より高い水準の点数を求める場合があるので、少しでも高いスコアをとれるように積極的に挑戦してみましょう。
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2.簿記
日商簿記検定の2級もしくは1級も、就活で評価される資格の一つです。
経理や事務に就職を希望する方であれば、業務に直結する知識を得られるので積極的に取得を目指すべきと言えます。
また、財務諸表を扱う職種でなくても簿記の知識を理解していれば、企業の財務状況を確認したり、事業内容について数字的根拠を用いて説明できたりと、ビジネスでは何かと役に立ちます。
それだけでなく、四季報を読めるようになるので、就活の企業研究でも簿記の知識を活用できるでしょう。
最近は入社後に簿記の資格取得を推奨する企業も増えてきているため、学生の内に取得していると有利になります。
お金の流れを理解することはビジネスパーソンの基本なので、誰しもがチャレンジすべきおすすめの資格です。
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3.MOS
エクセル、ワード、パワーポイントの基礎スキルを身につけていることを証明するのが、MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)です。
オフィスツールは、社会人になったら必ず使用することになるので、MOSの資格を持っていればパソコン操作は基本的に問題ないと採用担当者に安心してもらえます。
全くオフィスツールを使ったことのない新入社員と、MOSを持っている新入社員では、上司が業務を教えてこなせるスピードもクオリティも大きく異なってきます。入社後にライバルに差をつけるためにも、資格の勉強をしておいて損はないでしょう。
エクセルやパワーポイントなどのオフィスツールは、事務系のデスクワーク中心の仕事だけでなく、営業や技術職であっても頻繁に使用することになります。事務は志望していないから、とパソコンの基礎知識を全く勉強していない状態だと、入社後に苦労してしまうでしょう。
また、これらは大学のレポートや卒業論文でも使用する機会が多いので、MOSを取得することで大学の勉強も円滑に進めることができるでしょう。
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4.秘書検定
ビジネスマナーが身についていることをアピールできるのが、秘書検定です。
名前を聞くと、秘書志望の人向けのように感じられますが、ビジネスパーソンであれば誰でも知っておくべきビジネスマナーに関する資格なのです。
就職活動では、試験に面接もある準1級以上を持っていると高く評価される傾向です。
説得の仕方や伝言メモの残し方、急ぎではない仕事の指示の受け方など、仕事で日常的に遭遇する場面での対処法に関する質問が中心になるため、試験勉強で覚えたことはそのまま仕事にも活かすことが可能。
ビジネスマナーに不安のある方や、就活でスマートな対応で好印象を与えたい方は、今のうちに秘書検定の受験を検討してみてはいかがでしょうか。
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5.ファイナンシャルプランナー
資産運用や金融など、お金にまつわる知識を有していることを証明できるのがファイナンシャルプランナーです。
とくに金融業界への就職を希望する方は積極的に取得しておくべき資格ですが、どの業界・職種を目指す方にとっても役立つ知識が身につけられるでしょう。
ビジネスのお金の流れを把握できるだけでなく、節約、税金対策、住宅ローン、投資、相続といった自分の人生設計をする上でも役に立ちます。
金融業界を希望する方は、ファイナンシャルプランナーと併せて税理士、社労士、宅建などの資格取得も視野に入れてもいいかもしれません。
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まとめ
資格を持っているだけで就職できるということはありませんが、就活で高く評価されることは間違いありません。
就活では資格の内容だけでなく、取得したプロセスもしっかりとアピールして、採用担当者に好印象を持ってもらいましょう。
また、今回ご紹介した資格の中で興味のあるものがあれば、積極的にチャレンジしてみてください。
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