大ヒット映画「妖怪ウォッチ」などの映画配給のみならず、「レ・ミゼラブル」などの演劇も公演する、「東宝株式会社」について企業研究します。
東宝の事業内容や、年収、福利厚生など、みなさんが気になる点について徹底的に説明したいと思います。
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この記事の目次
映画業界大手の東宝〜理念と求められる人材は〜
企業概要
会社名 | 東宝株式会社 |
設立 | 1932年8月 |
資本金 | 103億5584万円 |
代表者 | 取締役社長 鳥谷 能成 |
従業員 | 353名(2017年2月28日時点) |
東宝グループには、全国で数多くの映画館を経営しているTOHOシネマズ(株)や映画の製作を業務とする(株)東宝映画などの映画関係の企業だけではなく、不動産や道路事業、飲食関係の企業も含まれていて、グループ内の業務の幅が広いです。
東宝グループの経営理念とは?
東宝グループの経営理念は「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」です。
この経営理念の元、最高のエンターテインメントを提供しています。
また、創業者 小林一三の「吾々の享くる幸福はお客様の賜ものなり」という言葉を大切にし、「朗らかに、清く正しく美しく」を心がけて業務にあたっているようです。
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求められる人材は?
東宝グループの経営理念「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」を達成するために、求められる人材像が4つあります。
①ビジネスの視点からものごとを考えられる人材
東宝は映画と演劇を主な業務としています。お客様の満足を得るための質の高いサービスと商品を提供するためには、お客目線を忘れずに、面白い映画・演劇を生み出し、利益を上げ、また新しい面白い映画・演劇を生み出し続ける必要があります。
そんな東宝がこれからも発展し続けていくためには、ただの映画・演劇への強い憧れを持つだけではなく、ビジネス思考を持って業務に当たるビジネスパーソンが必要になります。
つまり、お客様に楽しんでいただく映画・演劇を提供しようとする強い意志と、エンターテインメントを提供する裏方として、現実的な視点から業務にあたれる力を持った人材が求められるのです。
②ニーズに敏感な人材
映画・演劇ビジネスで重要なことは、時代のニーズをいち早くつかむことです。そのためには、好奇心旺盛で、常にアンテナを張り、あらゆる情報を取り込み、それを適宜引き出せる人材が求められます。
③一人で貫徹できる力を持った人材
東宝では少数精鋭が謳われています。そのため社員一人ひとりが、人・モノ・お金を動かし、交渉、説得、問題解決できる能力を持つことが求められます。
学生時代に、このような一連の能力を鍛える機会はなかなかないと思います。だからこそ、学生時代に人・モノ・お金を動かし、いろいろな困難を乗り越え目標を達成した経験がある方は面接でとても強いと思います。
④成長を続ける人材
人・モノ・お金を動かし、交渉、説得、問題解決できる能力をすでに持っている学生はそうそういません。それは東宝側も認知していることで、即戦力ではなくとも、成長力を持つ人材が求められます。
常に新しい知識を吸収し、新しい経験をすることで働く能力を身につけようとする強い向上心を持ち、現状に満足しない成長を続ける人材を求めているのです。
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東宝の気になる平均年収と福利厚生について
どのくらいの平均年収がもらえるのか。福利厚生は充実しているのか。は行きたい企業を選ぶ上で重要だと思います。
以下で東宝の平均年収と福利厚生について見ていきましょう。
東宝の平均年収は高い?
有価証券報告書(H28.3.1~H29.2.28)によると、東宝の平均年収は900万円のようです。
業界最大手の東宝の年収は、他の競業他社である松竹(平均年収807万円)、東映(平均年収843万円)に比べて高いようです。
東宝の福利厚生は手厚い?
東宝の福利厚生は充実しています。育児休業制度、介護休職制度、育児時短勤務制度、介護時短勤務制度があり、子育て・介護と仕事が両立できる福利厚生が整っている他、診療所や保養所といった社員の健康面にも気遣った福利厚生も整備されています。
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東宝の事業〜東宝を支える三本柱とは〜
東宝の事業は「映画の製作・配給」「演劇の製作・興行」「不動産経営」の三本柱から成っています。具体的な事業について見ていきましょう。
①映画の製作・配給
東宝の映像事業では、映像作品で強い企画を考え権利を確保することで、音楽・配信・海外展開・DVDなど幅広い販路を確実におさえるようビジネスを展開しています。
具体的な東宝の代表映画作品には、歴代興行ランキング1位を獲得している「千と千尋の神隠し」、2016年に上映開始され異例のロングランを果たした「君の名は。」があります。
「君の名は。」の好評の影響もあって、2016年の東宝の興行収入は前年比より16.8%伸び、過去最高の854億円を記録しました。
しかし「君の名は。」という作品ばかりが注目されがちですが、東宝はそれ以外にもヒット作を多数生み出していることを忘れてはいけません。
その証拠に、2016年に東宝が配給した映画32本のうち25本が興行収入10億円を超え、ヒット作となりました。
2016年に興行収入が過去最高を更新したことからもわかるように、映画会社としての東宝の力は今も衰えることなく、今後も発展していくことが予想されます。
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②演劇の製作・興行
帝国劇場やシアタークリエといった自社劇場を持っています。
2011年に開場100年を迎えた帝国劇場では「レ・ミゼラブル」「王家の紋章」といった人気作で固定客を獲得していて、クラシックから歌舞伎、邦楽など幅広いジャンルのエンターテインメントを提供し続けています。
東宝の演劇で注目すべき点は人気演目の上演回数です。上演回数1000回を超える作品が数多くあります。その中でも「レ・ミゼラブル」は上演回数3000回を超えています。
こんなに多く上演されているということからも、東映の演劇作品が長い間多くの方に愛されてきたことがわかります。
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③不動産経営
忘れてはならないのは、この不動産経営。東宝の財政基盤を安定して支える重要な事業となっています。
主要都市に好立地の不動産を保有していて、積極的に再開発をして利益をあげています。
具体的に、2001年の「東京宝塚ビル」竣工しました。「東京宝塚ビル」には地下にTOHOシネマズスカラ座・みゆき座が、1F~6Fに2069席を有する東京宝塚劇場が、7F~18Fはオフィスフロアがあります。
また、あの実物大のゴジラで有名な「新宿東宝ビル」を竣工しています。
これらの事例を考えてみても、東宝の不動産事業が地域の活性化に貢献していることは間違いないと思います。
今後も映画・演劇を核に不動産事業が進むことが予想され、「新宿東宝ビル」のような街の顔になる、エンターテインメント性に富んだビルの開発がされるかもしれません。
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東宝の看板キャラクター〜巨大怪獣ゴジラ〜
新宿にある「新宿東宝ビル」のゴジラヘッドからもわかるように、ゴジラは東宝の宝です。ゴジラは東宝が全ライツを保有するキャラクターで、シリーズ1作目「ゴジラ」が放映されたのは1954年です。
その後も半世紀にわたり何作ものゴジラシリーズの作品が放映され、2016年に「シン・ゴジラ」が放映され、大ヒットしたことは記憶に新しいです。
「シン・ゴジラ」の興行収入は約81億円。10億円を超えるとヒットとされる映画業界で、これだけの興行収入をあげたのは、世代を超えてもゴジラが愛されている証拠だと思います。
また、1998年「GODZILLA」、2014年「GODZILLA」がそれぞれハリウッドで放映されています。2014年「GODZILLA」では初日興行収入で約39億円、全世界では興行収入約82億円を達成した大ヒット作です。
ゴジラは、日本のみならず世界でも人気が高いことがわかります。
こうしたゴジラ人気を受け、2017年にはアニメーション版の「GODZILLA-惑星怪獣-」の放映が決定していて、それに伴うキャラクターグッズの販売による収益も見込めます。
ゴジラを今後も発展させていくため、2014年に「ゴジコン Godzilla Conference」が社内に設置されました。
ゴジラという世界的人気キャラクターを生み出した実績がある東宝は、他のキャラクターの開発・育成にも力を入れているようで、今後もキャラクタービジネスが国内のみならず海外でも展開されそうです。また、それに伴いライツ使用料で高い収益をあげることも予想できます。
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東宝が今後最も力を入れるであろう事業〜ODS配給事業〜
まず、ODS配給事業とは、映画館で映画以外のデジタルコンテンツを配給する事業のことを指します。
東宝では、社内に「ODS事業室」を立ち上げたことからもわかるように、この分野に本腰を入れ始めています。東宝のODS事業の特徴は音楽ドキュメンタリーの配信です。
Mr.Childrenのドキュメンタリーとライブで構成された作品「Mr.Children/Split The Difference」での成功を皮切りに、「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」「UVERworld DOCUMENARY THE SONG」などのヒット作を生み出してきました。
またSUPER☆GiRLSとのイベントでは、映像とステージを合体させた既存の概念を超えた新しいODSを提供しました。
人々の価値観が多様化している現代では、こういった新しい形のエンターテイメントの需要も高く、これからもこのODS事業から目が離せません。
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まとめ
いかがでしたか?今回は東宝について企業研究をしました。
東宝で求められている人材は①ビジネスの視点からものごとを考えられる人材、②ニーズに敏感な人材、③一人で貫徹できる力を持った人材、④成長を続ける人材だと述べました。
自己分析を進めて、私は東宝が求めている人材であると証明できるようなエピソードを用意しておくといいかと思います。
また、東宝ではODS事業に力をいれていることにも触れました。
ODSについて、馴染みがあまりない人が多いと思います。企業研究も兼ねて、東宝のODS作品を見てみてはいかがでしょうか。
ODS作品のみならず、様々なエンターテインメントを提供する東宝では、例年数多くのヒット作が生み出されています。幅広くアンテナをはっておきましょう。
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