「JR東日本」の名で大学生にも親しみやすい東日本旅客鉄道。私たちの生活を支えている存在ですね。
「社会貢献度が高い」「電車が好き」「安定していそう」などの理由で就活生にとっても大人気の企業です。
今日はそんな日本の電車社会を支えているJR東日本こと、東日本旅客鉄道についての企業研究を見ていきましょう。
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この記事の目次
鉄道事業だけじゃない！JR東日本の業務内容とは？
「JRといえば電車。でも具体的にどんなことをしているのか分からない」
そんな疑問を持っている大学生もいるのではないでしょうか？
事実、JR東日本の主な事業は「鉄道事業」です。そんな鉄道事業は3つに区分されています。(日本民営鉄道協会)
- 第一種鉄道事業 自社が保有する鉄道で旅客または貨物を運ぶ
- 第二種鉄道事業 他人が所有する線路を使って旅客または貨物を運ぶ
- 第三種鉄道事業 鉄道線路を第一種鉄道事業を経営するものに譲渡することを目的に鉄道線路事業を第二種鉄道事業を経営するものに譲渡する
区分は少し難しいのですが、今回取り上げるJR東日本は線路も列車も所有していますから、第一種鉄道事業と言えるでしょう。
そんなJR東日本ですが、「鉄道事業」だけでなく「鉄道事業」に付随する様々な事業を行っているのを知っていますか？
例えば、「旅行業」。旅行会社と同じように様々な旅行計画を立てています。特に電車や新幹線と関連した旅行プランが多いですね。
その他にも最近JR東日本が力を入れているのは、「駅スペース活用事業」。駅スペースにコンビニエンスストアを作ったり、駅弁屋を入れたりすることを考えているのはJR東日本なんですよ。
その他にも「ショッピング・オフィス事業」や、「ホテル業」、「電気通信事業」、「広告業」など本当に幅が広いんです。
売上的にはもちろん鉄道事業(JR東日本では運輸業と呼んでいます)が、68%(平成29年)を占めていますが、裏を返せば32％はそれ以外の事業だと言うことが分かります。
鉄道事業で圧倒的な存在感があるJR東日本ですが、それ以外の分野にも大きな売上があることを分かって頂けたでしょうか。
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国鉄を分割した歴史を持つ東日本旅客鉄道とは？
JR東日本がどんなことをしている企業かが大まかに分かったところで、いかにしてJR東日本が生まれたのか、を見ていきましょう。
まず、企業概要を見てみてください。
| 社名 | 東日本旅客鉄道株式会社 |
| 代表取締役社長 | 冨田 哲郎 |
| 設立 | 1987年4月1日 |
| 社員数 | 58,550人（2015年4月1日現在） |
設立は1987年。意外に新しい！と驚いた学生も多いはず。
「JRが出来るまでは電車がなかったの？」なんて疑問に思う就活生もいるのではないでしょうか？
JR東日本はもともと国鉄でした。国が運営していた国有企業だったのです。そんな国鉄は債務の解消や政治介入を排除するため、1987年中曽根内閣によって分割され民営化しました。
その結果、国鉄は6つの地域別「旅客鉄道会社」に生まれ変わりました。地域によってJR北海道、JR西日本、JR九州などがあるのはそのためです。
そんな経由で1987年に設立したJR東日本。設立からジェーアール東日本企画やジェーアール東日本コンサルタンツなどのグループ企業を生んだり、新幹線を開業することなどを通して、業績だけでなく私たち社会に貢献してきました。
現在(2015/4/1)は線区数69線区、営業キロ7.458.2km、駅数1665駅、１日あたりの列車本数12.416本と東日本の幅広い地域で活躍していることが分かっています。
目当ての企業が長期インターンシップ募集していなかったら？
東日本旅客鉄道にはどんな職種がある？幅広い仕事内容を知ろう！
そんな規模も大きく、事業の種類も多いJR東日本ですが、実際にJR東日本に入ったらどんな仕事が出来るのか気になりますよね。
ここでは採用ページを元にJR東日本の社員がどんな仕事をしているのかをまとめてみました。
まず、JR東日本には2つの種類の社員がいます。ポテンシャル採用とプロフェッショナル採用です。ここではこの2つの仕事にどんな違いがあるのか見てみたいと思います。
ポテンシャル採用(総合職)
営業・事業企画
鉄道だけではなく、生活サービス、新規事業やSuicaなど、様々な分野を推進し、JR東日本の経営をサポートする仕事です。
営業や企画だけでなく、財務・人事・総務なども行います。
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列車制御システム・エネルギー・情報通信
安心で安全な輸送を行うために列車を管理する仕事です。
膨大な数の列車をコントロールし、進むべき進路を構成し、事故などが起こらないようにしっかりと監視する仕事です。
またエネルギー(電力)を管理したり、私たち消費者にしっかり情報が行き届くように情報発信する役目もあります。
輸送・車両・機械
この分野では列車ダイヤや運行スケジュールを組む仕事から、新しい列車や車両を考え、メーカーと連携し、作り上げます。
また列車や車両だけでなく、改札の機械やエスカレーター、エレベーターなどの設備を管理するのも大事な仕事です。
保線・土木・建設
列車の運行に欠かせない線路や橋、トンネル。この事業分野ではそういった運行に欠かせないものを建設し、整備します。
常に安全な運行を行うために必要不可欠な業務ですね。
建築
列車や鉄道だけではないJR。駅の建設や改良を行うのも仕事のうちなんです。
この分野では私たち消費者が気持ちよく駅を使えるようにするために駅のリニューアル、整備等を行っています。
IT 情報システム
この分野ではインターネット化が進む現在で、列車や旅行プランに関するネット予約やネット販売が滞りなくできるように情報システムを構築しています。
エンジニア職が管理する約300のシステムが事業を支えています。
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プロフェッショナル採用
駅・乗務員
私たち消費者がJR東日本の社員と接することの出来る駅や、電車の乗務員。
私たち消費者が安心に快適に電車を使えるようにするためにサポートするのが仕事です。
車両機械
安心で安全な運行をするために欠かせない、車両の点検。
もちろん点検だけでなく、設計から製造、メインテナンス、改造まで関わることのできる分野です。
プロフェッショナル職でも、この2つに加えて、ポテンシャル職で紹介したような制御システムや土木、建築に関わることが出来ます。
インターンシップは複数の企業に応募しても問題ない？
総合職とプロフェッショナル職。求める人材像が違うの？
日本のインフラを支えるJR東日本。魅力的に感じる学生も多いと思います。そんなJR東日本に入るためにはどうしたらいいのでしょうか？
ポテンシャル職に求める人材
- 高い専門能力を持ちながらも、変革を恐れることなく、いかなる環境にも対応できる柔軟な思考力。
- 自ら課題を設定し、社内外のさまざまな関係者と調整を行いながら、プロジェクトをマネジメントし、目標を達成する能力。
- 新たな領域に自ら進んで挑戦し、JR東日本グループの無限の可能性を率先して追い求める熱い探究心。
(JR東日本採用ページから)
を挙げています。
高い専門能力とチャレンジ精神、目的を達成する能力に重きを置いているのが分かりますね。
プロフェッショナル職に求める人材
- 「究極の安全」の追求や「サービス品質」の向上に向けた不断の努力。
- さまざまな関係者と協力関係を築き、鉄道事業を支える技術を継承するとともに、より良く改善していこうとする行動力。
- 視野を広げて、新たな領域にも積極的に挑戦する意欲。
(JR東日本採用ページ)
を挙げています。
挑戦する力はポテンシャル職と同じものの、「サービス」や「安全」というキーワードが挙がり、また協力関係を重視していますね。
実際の就職活動はこれらの点を意識して自分をアピール出来たらいいかもしれません。
就活生が気になる、新卒選考日程は？
ポテンシャル職とプロフェッショナル職は別々の選考ですが、選考のフローは同じです。(2018年卒)
マイページ登録→個人プロフィール登録→エントリーシート登録→適正検査→書類選考→面接
また7月期選考というものがあります。これは6月期選考を逃してしまった就活生用のものです。
これは2018年卒のものなので、JR東日本を志望する就活生は早め早めから採用フローをチェックしてくださいね。
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私たちの生活に欠かせないJR東日本の魅力
JR東日本の企業研究、いかがでしたでしょうか？
日本の幅広い分野で電車の運行を担うJR東日本。私たち消費者の生活に欠かせない企業であることは確かです。
また鉄道事業だけでなく様々な分野に関わっているという面でも魅力的なのではないでしょうか？
今回挙げた求められる人材を目指して就職活動頑張ってください！
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