人が生まれてから亡くなるまで、またその後に行われる催しは多くあります。
今回は結婚や葬儀という、人生の中でも大きな催しを支える冠婚葬祭業界について調べていきます。
そもそも「冠」とは成人式、「婚」は結婚式、「葬」は葬式、「祭」は法事など先祖の霊をまつること全般のことをいいます。
日常と異なり、親類縁者や近隣の人々とのつきあいの機会でもある冠婚葬祭の仕事は大変そうですね。
その実情はどうなのか、注目してみましょう。
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この記事の目次
ブライダル業界について
はじめに冠婚葬祭の中の「婚」であるブライダル業界について調べていきます。
簡単に言えば結婚式という華やかなイベントをサポートするのが、ブライダル業界の仕事です。
やりがいがある反面、その仕事は大変という印象がありますが、実際はどうなのでしょうか。
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ブライダル業界の基本情報
ブライダル業界とは、結婚式場など挙式サービスを行う業界です。
サービスによって、ホテル系やレストラン系、リゾート系など場所や方法によって分類できます。
- 売上高 約2888億円
- 伸び率 +5.8%
- 平均年収 483万円
- 調査企業の当該事務を営む事務所数 301社
(経済産業省 結婚式場業調査 平成27-28年度 および業界動向search.com)
業界動向search.comでは業界規模は123業界中116位であり、ブライダル業界の市場があまり大きくないことが分かります。
業界全体としての伸び率は、プラスとなっています。
しかしブライダル業界大手は売上を伸ばしており、大手と中小企業の差が開いているという予想もあり、状況は厳しくないとはいえないでしょう。
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ブライダル業界の仕事内容
ブライダル業界の仕事は分野ごとに分かれて行われています。
- ウエディングプランナー
ブライダルの仕事の代表といえます。
ウエディングプランナーは結婚式をトータルコーディネイトする役割です。
挙式のプランや日程や予算の調整、花や引き出物など新郎新婦と相談し決めます。
- アテンダー
結婚式当日に新郎新婦に付き添い、細かなお世話をする役割をもちます。
結婚式がスムーズに進むために細やかな配慮が求められます。
- ブライダルスタイリスト
衣装やヘアメイク、小物、ブーケなどをトータルにアドバイスしていきます。
- ドレスコーディネーター
新郎新婦が結婚式当日に着る衣装全般をコーディネートする役割です。
他にも事務スタッフや、バンケットスタッフと呼ばれる細かな実務を行うスタッフがいます。
結婚式には様々なスタッフがかかわっていました。
ブライダル業界といえばウエディングプランナーというイメージがつきますが、多くの職種があるので自分にあった仕事が見つかるでしょう。
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主要な企業
- テイクアンドギブ・ニーズ
東京を拠点にした、国内売上高第1位の結婚式関連事業社です。
ホテルやレストランの経営や、業界初の貸し切り型のハウスウエディングを行っています。
- ワタナベウエディング
京都府京都市に本社を置く、海外挙式サービス事業を行う企業です。
世界33、国内69の拠点をもち、世界市場へと挑戦をしています。
- ベストブライダル
2014年に設立されたブライダル企業で、国内ゲストハウスやチャペルでの挙式の立案、運営などを行っています。
また海外挙式やレストラン、ホテルなどの事業にも手をひろげています。
- アニヴェルサル株式会社
アニヴェルサル株式会社とはAOKIホールディングスの子会社で、14店舗の結婚式場を展開しています。
AOKI HDでアニヴェルサル・ブライダル事業という名称で事業を展開しています。
結婚式場などの運営を行っておりテーマ性の強いプロデュースが得意です。
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葬儀業界について
続いて冠婚葬祭の「葬」である葬儀業界について調べていきます。
その仕事を具体的に述べるのは難しいですよね。その仕事内容や実情を見ていきましょう。
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葬儀業界の基本情報
葬儀業界とは、葬儀や祭事の執行を請け負う事業のことをいいます。
葬儀や葬祭の執行には公的な資格等が必要なく、国や地方公共団体の許認可や届けが不要です。
高齢化の現状もあり、最近では新規参入企業も増えてきています。
- 売上高 約611億円
- 伸び率 +1.1%
- 平均年収 575万円
- 調査企業の当該事務を営む事業所数 2,093
(経済省 葬儀業 平成24-28年度 5年間の平均 および業界動向search.comより)
業界動向では業界規模は123業界中123位ということでした。
その市場の規模はとても小さいことが分かります。
伸び率はプラスで、2000年度からは基本的に売上は上がってきています。
やはり高齢化がすすんでいる現状、葬儀業界の業界規模は大きくなっているのでしょう。
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葬儀業界の仕事内容
- 納棺師(湯灌師)
亡くなった人の身支度を整え、ご遺体を棺に納める役割です。
ご遺体を洗ったり、化粧や衣装を着せたりして、遺族と参列者が故人と対面できるようにします。
- エンバーマー(復元納棺師)
ご遺体の防腐、殺菌、修復の処理を行い長期保存を可能にします。
- 葬祭ディレクター・エンディングプランナー
葬儀に関する一切の運営、進行または企画立案の役割をもちます。
葬儀全般に関する知識や技能が必要となります。
葬祭ディレクタ技能審査協会が実施する「葬祭ディレクター技能審査」という試験もあり、資格の取得もできます。
葬儀業自体に資格は必要ないので、働きながら学ぶことが多いです。
他にも葬儀アシスタントやドライバーなどの仕事をする人もいます。
ご遺体を綺麗にして葬儀が完了し運ばれるまでに、多くの職種の人がかかわっているのですね。
どれも丁寧な仕事が必要とされるのでしょう。
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主な企業
- 燦HD(サンホールディングス)
大阪府大阪市に本社をおく持株会社です。
公益社を中心とした4社を統括しています。
葬儀をトータルサポートしており、葬儀業界内の売上は第1位です。
- ティア(TEAR)
愛知県名古屋市に本社をおく、葬儀会館ティアを展開および葬儀施行を行う葬祭業の企業です。
「終活セミナー」「葬儀のお勉強会・相談会」「人形供養祭」など会館イベントも定期的に実施しています。
葬儀業界内での売上は第2位でした。
- こころネットグループ
冠婚葬祭業と石材料を中心にしていた企業同士が経営統合し、設立されました。
2015年には葬祭業の「牛久葬儀社」と経営統合し、さらなる業容拡大を図ってきています。
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今後の動向と課題
ここからはブライダル業界と葬儀業界のこれからの動向と、そこから見えてくる今後の課題について考えていきたいと思います。
就職先にブライダル業界または、葬儀業界を考えている人は気になることも多いでしょう。
今後の課題についても一緒に考えていきましょう。
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ブライダル業界の動向と今後の課題
- 「なし婚」の増加
現在日本では人口減少とともに、婚姻件数も減少しています
さらに挙式や披露宴を行わない「なし婚」と呼ばれるカップルも増加しています。
また一組あたりにおける価格も減少しています。
今後も人口減少とともに挙式をあげるカップルは少なくなることが予想されるので、ブライダル業界は厳しい状況となるでしょう。
現在でも新婚旅行や新居にまで手を広げるサービスを行うところが出てくるなど、多角化が進んでいます。
式だけにこだわらずに、顧客を増やしていくことが必要でしょう。
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葬儀業界の動向と今後の動向
- 新規企業の市場参入
葬儀業界は高齢化が進んでいる現在、今後も需要が大きくなる業界だと予測されます。
簡素化のニーズが進み、単価は下降傾向があります。
そこで価格の明瞭化やパッケージ化をセールスポイントとした新規企業が市場に参入し、業界構造にも影響を与えています。
葬儀業界でも今までにない葬儀の提案など、新しい改革が現在求められています。
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就活のポイント
皆さんが就職活動をする上で大切にしていることは何ですか?
その業界で働いている人が感じた、大変な事、働いててよかったことをまとめてみました。
自分が働きたい業界の実情が感じられますね。
- ブライダル業界
良かったこととしては、お客様の幸せを身近に感じられることや、感動をあじわえること。
またやりがいがとてもあるという意見がありました。
大変な点としては、プランナーはお客様の都合に合わせるため土日出勤になることがあること。
責任が重大であり、また日々の自己管理が必要となってくるという意見がありました。
ウエディングプランナーを含めてブライダル業界では、周囲の状況に柔軟に対応する能力がある人、他人に対して気が利く人が好まれるようです。
お客様の幸せを支える一方、自分に使う時間が少なることもあり、この業界で働く意欲がなければ難しいかもしれません。
- 葬儀業界
良かったことは、人の最後を支えて、無事に送り出す、という他では味わえない達成感を得られること。
状況に合わせた臨機応変な対応が身につくという意見がありました。
大変な点としては休みが不規則になってしまうことや、失敗が許されないので、緊張やストレスの耐性が必要なこと、などがあげられました。
葬儀業界は今後発展していくといわれています。
その中で様々な葬儀様式できあがり、その中での対応ができることが重要でしょう。
葬儀業界で働きたい人は特に柔軟な対応ができる方が良いでしょう。
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最後に
ブライダル・葬儀業界についてまとめてみました。どうでしたか?
この業界で働きたい!と強く願う人、感動が得られる環境で働きたい人にはとてもあっていますね。
他人と深くかかわるからこそ、新しい自分と出会えるのかもしれません。
今後大きく変わっていく可能性が高い業界ですので、これからも注目していきたいです。
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