参加したインターン先企業名: 株式会社LITALICO
参加したインターン: 営業
名前: 坂下 貴哉
大学名: 北海道大学
学年(取材時): 大学4年生
もともとは長期インターンというよりも、何か社会貢献性のある活動をしたいという気持ちが強かったんです。 北海道の大学に通っていて、東京の学生よりも活動の選択肢が限られていると感じていた中で、オンラインでできるLITALICOワンダーのセールスインターンを見つけました。 これなら自分の学業と両立しながら活動できるのではないかと考えたのがきっかけです。
最初は営業という仕事に対する不安が大きかったです。 特にプログラミングの授業を受けるお子さんとのコミュニケーションや、保護者の方々との関わりが多い業務のため、本当に自分にできるのか心配な部分もありました。 しかし、入社後には営業の在り方やプロセスについてマネージャーと直接話せる機会も多く、自分のやりたいことにもどんどん挑戦できる環境のため、そういった不安は解消されました。
僕が担当しているのは、オンラインで行うプログラミング教室の営業です。 具体的には、体験授業に参加するお子さんの保護者様に対する事前の電話確認、当日の授業サポート、そしてその後の保護者様へのヒアリングや営業クロージングまで一貫して行っています。 (※「営業クロージング」とは:営業活動の最終段階、締めくくりのことです。この段階で、お客様のニーズやそれまでの体験授業を踏まえて、最終的な意思決定のサポートを行います。) 特に事前架電では、営業目的というよりも、お子さんやその保護者の方々に安心して参加していただくために、授業に対して何を求めているのかを丁寧に伺います。 一部、営業に伴う事務作業もあります。
プログラミングの経験がなくても全く問題ありませんし、僕自身プログラミングの知識はほとんどない状態で始めました。 また、入社してからでもプログラミングを勉強できるカリキュラムが用意されているので、興味があり、これから始めてみたいという学生さんにはとても合っていると思います。
印象に残っているのは、体験授業に参加したお子さんが半年後の発表会で堂々とプレゼンしていたことです。 最初は恥ずかしがっていてコミュニケーションを取ることが難しかったお子さんも、自信を持って自分の作ったゲームやプログラムを発表しており、その成長に感動しました。 お子さんの成長を間近で感じられるのは本当に嬉しい経験です。 また、保護者の方と関わる中でもやりがいを感じられます。 事前のヒアリングでお子さんの現状やこれからどのような成長を目指していきたいかをお聞きした際に、それぞれのご家庭の価値観に触れられたり、 お話しする中で、ご家庭にとっての教育や学びに対して役に立つ情報をお渡しできたかな、と思う場面もあり、商品としてのサービスを売る以上にやりがいを感じます。
営業の在り方について、自分の頭でしっかりと考え抜くことができた3年間でした。 弊社のサービスにおいては、数字を伸ばせたらそれで良いという訳ではありません。 というのも、授業を受講されるお子さん本人や保護者の方の考えや要望や価値観があり、それらを踏まえて一緒にお子さんの将来を一緒に考えたり、体験授業の設計を行うからです。 ただ数字だけを目的として成約数を稼ぐだけでは、お客様ももちろん、我々も本来の目的から外れてしまい、満足いかない結果になってしまいます。 そのため、どういった方にどのようにお聞きして、どのようなサービスを届ける必要があるのか、常に試行錯誤しています。
大前提、成約率100%がゴールではなく、保護者とお子さんにとって本当に価値あるサービスを提供することが最終目標になります。 そのため、まずは弊社のサービスにマッチしている層を確実に成約に繋げること、そして、マッチしていなかったお客様にもサービスを楽しんでもらうこと、LITALICOという会社のサービス・人・雰囲気が良かったという印象を持ってもらうことです。 そのため、上記の2軸を意識して、それぞれのお客様に真摯に向き合うよう心がけています。
主に2つあります。 1つ目は、自分で試行錯誤し自己改善していく力です。 日々営業という仕事と向き合い、一人一人のお客様に対して正解は何なのかを考えながら働いています。 そうした中で、自分の発言や行動を定期的に振り返り、主体的にPDCAサイクルを回す癖がついたと思います。 2つ目は、相手の発言を踏まえて自分の考えを整理して伝える力です。 保護者の方にヒアリングをする中で、相手の発言の意図や求めていることを探ったり、それに対して自分の思いを相手に伝わるように言語化できるようになったと思います。
このインターンを通して、自分の就職活動での軸が形成されたと思っています。 社会における誰かの「働きたい」という思いを理想的な形で実現するための仕事、 つまり、働きたいと思っていても働けない、働きたくても理想と自身の能力にギャップがあって苦しんでいるような方に対して、ご本人にとって理想の労働の形を実現できるための社会をつくる仕事をしたいと思っています。 このような就活軸に至ったのは、LITALICOのインターンでの経験が結びついています。 1つは、お子さんや保護者の方と関わる中で、 将来働くことへの不安・心配を抱えている方がいるという現状を知ったことです。 もう1つは、LITALICOの理念です。 「LITALICO」という社名の由来にもなっているのですが、利他(他人への貢献)も利己(自分のやりたいこと)もどちらも実現することで、 多様な人が自分が生きたいように生きれるような社会を作りたい、ということを軸として考えるようになりました。 インターンシップを通して、漠然としていてもやりたいことが見つかったのは自分にとって大きな収穫でした。
入社前に思っていたよりも、インターン生を育てるための体系がしっかりしているのが印象的でした。 研修制度もそうですが、特に働き方の面で学生が他の活動と両立しながら働きやすい環境が整備されています。 僕のような地方に在住している学生にとって、オンラインで出勤できるのはありがたいですし、日中を潰すことなく、大学の授業終わりの時間帯や土日の日中にシフトを入れて働くことができます。 学生が無理せず働ける環境が整っているおかげで、メリハリをつけて働けています。
自分で考えて実行した施策によって誰かに良い影響を与えられたり、数字として成果に表れた際には楽しいです。 数字に関しては、成約率だけではなく満足度指標を取っていたこともあったのですが、試したことが明確に数字として返ってくる点に営業の良さ、楽しさを感じました。
3つあります。 1つ目は、業務内容です。 これまで話してきた通り、営業とは何か、関係者全員にとってより良いゴールは何かを常に考えながら働くことで、単なる営業スキル以上に学べるものがあります。 2つ目は、理念です。 「社会の幸せと自身の幸せをつなげる関係性を築くことで、利他と利己の両方を実現する」という理念に共感しているからこそ、社会貢献生を持って活動できていることにやりがいを感じながら働けています。 3つ目は、人と社風です。 理念にもある通り、「利他性」を持っている方が多いからこそ、人と風土感がとても温かいのが1番の魅力だと思います。 コミュニケーションを取る際にも、年齢や役職に関係なく、相手の立場に立って物事を考える姿勢を持っている方が多いので、ストレス無く働くことができています。
最終的なゴールとしては、関わる人が理想として描いてることの実現をサポートできるようになりたいと思っています。 そのためにも、残りの期間はインターン生の研修にも関わりながら、どのように架電すべきなのか、ヒアリングはどうあるべきなのかといったことを社員や学生と話すことで、今まで先輩方に教わってきたことを今度は還元していきたいです。 それが僕の将来やりたいことにも繋がると考えています。
インターンを始める際には、何のためにやるのか、どういう思いを持ってやるのかという点を特に大事にしてほしいです。 その思いやその行動指針によって皆さん自身の自己理解が進んだり、本当の意味での自己PRができるようになると思います。 会社選びの際には、その会社の理念や社風、それが自分の軸とマッチしているのかを大事にしてほしいです。 そのために、このような体験談を読んだり、先輩に話を聞いたりすることで、色々なケースを学んでいくのが良いと思います。