就職活動をしていると、企業によっては健康診断書の提出を求められることがあります。
でも、いきなり健康診断書と言われても、どこで何をすればもらえるのかさえ分からない人も多いのではないでしょうか。
今回は、就活で必要になる健康診断書では何の項目を受ければいいのか、費用や有効期限などについてご紹介します。
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この記事の目次
就活時に健康診断書の提出を求められることがある
基本的には、厚生労働省の方針で内定前に健康診断書の提出を求められることはありません。
というのも、内定前に健康状態を把握して健康上の問題があり不採用とした場合、差別となってしまい公平な採用が実現できないからです。
そのため、新卒学生は内定後に企業で健康診断を受けることが多いです。
しかし、内定前に健康診断書の提出を求めるのは違法ではないので、中には最終面接時や内々定時に提出を求める企業も存在します。
内定前に健康診断書を提出する場合でも、書類選考時や一次面接で求められることは基本的にありません。
最終面接など、ほぼ内定が確定している段階で求められることになるので、エントリーした企業分すべて用意する必要は一切ありません。
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健康診断は何の項目を受ければいい?
地域によっては、就職活動用に健康診断を実施してくれる保健所があります。
また、健康診断は一般的な病院ではどこでも取り扱っている傾向にありますが、念のため最寄りの病院で健康診断を実施しているのか確認してから受けに行きましょう。
健康診断と一言で言っても検査内容は様々です。基本的には以下の内容について診断を受ければ問題ありません。企業から検査内容を指定された場合は、その内容に則って検査を受けましょう。
1.既往歴および業務歴の調査
今までにかかった病気の有無を聞かれます。現在の健康状態と併せて、正直に回答しましょう。
2.自覚症状および他覚症状の有無の検査
自覚症状…自分なりに違和感のある症状があれば伝えましょう。医師に病気かどうかを判断してもらうためにも、正直かつ正確に症状を伝えてください。
他覚症状…医師の所見によって確認される症状
3.身長、体重、視力および聴力の検査、腹囲の測定
腹囲は以下の場合のみ、医師が認めれば省略できます
- 40歳未満の人(35歳の人を除く)
- 妊娠中の女性など、その腹囲が内臓脂肪の蓄積を反映していないと診断された場合
- BMIが20未満の人
- BMIが22未満で、自ら腹囲を測定し、その値を申告した人
4.胸部エックス線検査
40歳未満で以下に該当しない場合、医師が認めれば省略できます。
- 20歳、25歳、30歳、35歳の人
- 定期的に検査する必要のある職場で働いていた
- 3年に1回のじん肺健康診断の受診対象とされている
5.血圧の測定
6.尿検査(尿中の糖および蛋白の有無の検査)
7.貧血検査(赤血球数、血色素量)
35歳未満および36~39歳の人は、医師の判断で省略することができる項目です。
8.肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
40歳未満の人(35歳を除く)は、医師の判断で省略することができる項目です。
9.血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド)
35歳以外の40歳未満の人は、医師の判断で省略することができる項目です。
10.血糖検査
血液検査を受ける場合は、検査日の朝食や検査の数時間前までは食事を抜かなければなりません。誤って食事をとってしまうと、血糖値が異常に高く表示されるなど、数値が変化してしまう可能性があります。
また40歳未満の人(35歳を除く)は、医師の判断で省略することができる項目です。
11.心電図検査
35歳未満及び36~39歳の人は、医師の判断で省略することができる項目です。
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費用や有効期限は?
自主的に健康診断を受ける場合は、診断料がかかることになるので注意が必要です。
就職活動用の健康診断を発行してくれる保健所では、検査料金が4,000円~6,000円程度、診断書の発行に500円~2,000円程度必要になることが多く、合計でおおよそ5,000円の出費が必要です。
一般的な病院であれば、保険が適応されないので少々費用が高くなってしまいます。
約7,000円~15,000円が相場となっており、どちらも診断書を複数枚発行する場合は発行料金が上乗せされます。
健康診断書はコピーでも問題ない企業もありますが、基本的には原本の送付を求められます。費用はかかってしまいますが、提出が求められた場合は基本的に原本で渡すようにしましょう。
また、健康診断は保健所でも病院でも予約が必要になり、ピーク時は予約がとれないことも多いです。提出が必要と分かったら早めに予約し、万が一近日中に予約が取れなかった場合は、その旨を早急に採用担当者に共有するようにしてください。
健康診断書の有効期限は明確なものがありませんが、一般的に3か月以内に発行されたものが有効とされています。
大学生であれば、年度初めに大学で健康診断を受けることになるので、年度内(4/1~翌年3/31)であればその診断書でも問題ない場合が大半です。
大学で健康診断を受けている場合は、診断書を再発行してもらうよう依頼しましょう。しかし、発行には1~2か月かかる場合もあるので、最初にもらった原本は必ず保管するようにしておき、提出期限内に間に合わなければ一旦そのコピーを提出するよう調整してみてください。
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健康上の問題があったらどうなる?
前述した通り、厚生労働省は健康診断書を採用の判断材料にすることを禁止する方針を示しています。
そのため、基本的には健康診断書で何らかの問題点があっても、合否には影響しないでしょう。
しかし例えば、車の運転が必須の業務であるのに視力が足りていないなど、業務に大幅な支障をきたしてしまうような健康上の課題があれば、内定に影響してしまう可能性があるので注意が必要です。
企業が健康診断書の提出を求めるのは、健康状態をチェックして採用を決めるためではなく、企業は社員に健康診断を受信させる義務があるためです。
不安や緊張状態で健康診断を受けると、いつも通りの数値が出ないこともあるかもしれません。
あまり気負わず健康診断を受けて、診断書を提出するようにしましょう。
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健康診断書を郵送するにはどうすればいい?
場合によっては、健康診断書を手渡しではなく郵送で届けることを求められるかもしれません。
その場合は、エントリーシートや履歴書を送付する時と同様に、封筒に入れて普通に郵送すれば大丈夫です。
現金でもない書類なので、書留などにする必要もありません。
健康診断書を送付する場合は、「添え状」と呼ばれる手紙を一通同封することで丁寧な印象を与えることができます。
送付状とは、ビジネスシーンで郵送物やファックスを送る際、書類の枚数や挨拶を記載した書面のことです。
- 送信年月日
- 宛先の会社名・氏名
- 自分の氏名・学校名・連絡先
- 頭語と結語
- 挨拶文
- 記、以上
- 送付内容
といった内容を抑えた上で、送付内容に「健康診断書 一枚」と記載すれば問題ありません。
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まとめ
就活で健康診断書の提出を求められることがありますが、これは内定の判断材料にするためではありません。
よほどのことがない限り、雇用差別になってしまうので健康状態が内定に影響することはないので安心してください。
ただし、大学で受診した健康診断書を再発行する場合でも、保健所や病院で健康診断を受ける場合でも、一定の費用がかかってしまいます。
就活で出費がかさむ時期なので少々痛いですが、自分の健康状態を把握して企業にも理解してもらうために、きちんと提出するようにしてください。
また、保健所や病院で健康診断を受ける場合は予約が必要なので、早めに対応するようにしておきましょう。
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