ドラッグストア業界の業界研究!課題や今後・ランキング!


風邪などの病気や怪我をした時はもちろんのこと、日用品や食品など生活に便利な商品が揃うようになってきてますます私たちの生活には欠かせない存在になってきているドラッグストア

 

そんなドラッグストア業界は業界内での競争や、スーパーマーケットやコンビニエンスストア業界との勢力争いなど業界全体として重大な局面を迎えています。

 

今回はそんなドラッグストア業界の動向などについて掘り下げていくとともに、各社の特徴や採用情報を紹介していきたいと思います!

 

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ドラッグストア業界の概要・市場規模や課題・儲けの仕組みを紹介!

 

ドラッグストア業界の市場規模は?業界全体の課題ってなに?

日本チェーンドラッグストア協会の全国総売上高は2015年度は、6兆1325億円となりました。

 

店舗数は全国で1万7000店舗にのぼり、近年では扱う商品の多面化によりより多くの消費者のニーズに応えられるような業態の変化が起きています。

 

業界全体の傾向としては、訪日観光客(インバウンド)からの需要の高まりや、化粧品分野での売り上げ上昇が追い風となっています。

 

しかし、食品分野の伸び悩みや調剤部門での薬剤師不足が課題となっています。

 

特に薬剤師の人材不足は深刻で、厚生労働省が発表した「労働市場レポート」によれば、平成25年度の全体の有効求人倍率が1.53倍だったのに対し、医師・薬剤師の新規求人倍率は10.05倍ときわめて高い水準を記録しています。

 

こうした問題に加えて、特に関東圏・首都圏では店舗の飽和状態が近づいでいる点や、地方では人口減少に伴う商圏の縮小化などに苦しんでいます。

 

こうして成熟期を迎えつつあるドラッグストア業界では、新たな業務形態での店舗展開や、プライベートブランド商品の開発などによる他社との差別化、大手による統合などが進む業界再編期を迎えていると言えるでしょう。

 

ドラッグストア業界の儲けの仕組みは?調剤分野が儲けの鍵?

ドラッグストア大手の売上高構成比は、クスリが42%、化粧品が23%、日用雑貨が22%、食品が13%となっており、粗利構成比ではクスリが54%、化粧品が23%、日用雑貨が16%、食品が7%となっています。

 

利益率の高い調剤や医薬品の販売を通して収益を確保し、それによって食品や日用品などをスーパーマーケットやコンビニエンスストアよりも安く提供できる、という仕組みになっています。

 

こうした調剤の売り上げは、処方箋の単価(おおよそ1万円程度が相場と言われています)とその枚数によるものとなっています。

 

処方箋単価は、技術料と薬剤料に分けられます。

 

技術料とは調剤報酬に含まれる基本料や調剤料、薬歴管理指導料のようなものを指し、薬剤料は薬剤そのものの価格で国によって薬価がそれぞれ決められています。

 

処方箋の単価が一枚あたりおよそ1万円とすると、技術料が25%分の約2500円、薬剤料が75%分の約7500円となるのが一般的なケースで、このうち利益は技術料と薬剤料に薬価差益をかけたもの(簡単に言えばクスリの仕入れ値から売値を引いたもので薬剤料の10%程度)の合計となります。

 

こうした計算から、大手の場合処方箋の単価を1万円とした場合の利益は、技術料の2500円+(薬剤料7500円×薬価差益10%)=3250円ほどとなります。

 

処方箋単価に占める粗利の割合は32.5%なので、調剤はかなり利益率の高い商品であることが数字からもわかります。

 

また日本の保険制度では、自己負担額が小学生入学前・70歳以上の高齢者では2割、それ以外では3割となっており、差額は国から支払いがなされます。

 

そのため先ほどの例に戻ると、処方箋1枚が1万円の時には、顧客は3000円しか負担していないのに調剤薬局は3250円儲かるという不思議な現象も起こるのです。

 

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ドラッグストア業界の主な企業を紹介!各社の売上・平均年収・特徴は?

 

マツモトキヨシホールディングス

・売上高 5351億円

・経常利益 308億円

・平均年収 734万円(平均年齢45.3歳)

・従業員数 6243人

・店舗数 1545店舗

一般的なドラッグストア形態の店舗から、学生やOLをターゲットにした、広い化粧品売場やネイルコーナーの設置されたファーマシー形態の店舗が駅ビル等を中心に出店されています。

 

また、都市郊外にはホームセンター型の店舗の出店も行なっています。

 

マツモトキヨシの特徴は、従来のドラッグストアらしさを良い意味で取り払い、日用品からお菓子や食料品などスーパーマーケットやコンビニエンスストアのような幅広い商品を揃えていることが挙げられます。

 

また自社生産のプライベートブランド「MK CUSTOMER」を立ち上げ、接客業をしているからこそ得られる顧客からの要望・ニーズを活用し、2000にものぼる自社製品を開発しています。

 

ツルハホールディングス

・売上高 5770億円

・経常利益 386億円

・平均年収 636万円(平均年齢40.1歳)

・従業員数 6371人

・店舗数 1870店舗

業績の伸びが著しく、2009年には売上高2500億円程度でしたが、そこから右肩上がりの成長を続けて、2016年には6000億円に迫るほどの勢いを見せています。

 

平成24年7月からはタイ・バンコクに海外第1号店を出店し、20店舗近く展開しています。

 

また業界全体として、コンビニ業界との住み分けが困難であるという傾向が見られていますが、反対に提携している例もあります。

 

それがこのツルハドラッグで、2015年にコンビニ業界のローソンと共同で「ローソンツルハドラッグ」の出店を開始し、2018年までに提携店舗100店達成を目標としています。

 

ウエルシアホールディングス

・売上高 6231億円

・経常利益 257億円

・平均年収 831万円(平均年齢56.0歳)

・従業員数 6776人

・店舗数 1532店舗

2008年設立のまだまだ若い企業ですが、ドラッグストア業界では唯一の売上高6000億円を突破した企業です。

 

2011年から海外出店に取り組み、2017年にはシンガポールに初進出しました。

 

こうした高い成長を支えるのが徹底的なM&A戦略で、ウエルシアは本来郊外型店舗を得意としていましたが、販売層の拡大のため、神奈川県を中心に都心型店舗を得意とするCFSコーポレーションを平成27年に完全子会社化しています。

 

サンドラッグ

・売上高 5283億円

・経常利益 348億円

・平均年収 519万円(平均年齢33.0歳)

・従業員数 4679人

・店舗数 1070店舗

東京西部地域を基盤とし、化粧品・医薬品の比率の高いのが特徴です。

 

駅前などのアクセスの良い地域に出店する小規模型店舗から、ファミリー層をターゲットとした郊外型店舗、店舗併設型の「かかりつけ薬局」や調剤研修機関としての調剤専門薬局などの調剤薬局形態など様々な形での店舗展開を行なっています。

 

徹底したコスト削減を行い、低価格路線であることが最大の強みです。

 

在庫回転日数の短縮化や、従業員の作業工程を秒単位で管理する稼働計画システムを実施する効率経営に定評があります。

 

こうした経営努力から、売上高、経常利益ともに2007年から2015年をのぞいて一貫した右肩あがりとなっています。

 

アインホールディングス

・売上高 2481億円

・経常利益 150億円

・平均年収 616万円(平均年齢39.0歳)

・従業員数 6469人

・店舗数 1066店舗

北海道発祥の調剤薬局業界の大手企業です。

 

調剤薬局とドラッグストアの経営を行い、ジェネリック医薬品の卸売販売、化粧品の販売業も強みにしています。

 

セブン&アイホールディングスと資本・業務提携をしました。

 

日本調剤

・売上高 1859億円

・経常利益 45億円

・平均年収 557万円(平均年齢34.4歳)

・従業員数 3781人

・店舗数 527店舗

病院の前に立地した出店方法が特徴です。

 

ジェネリック医薬品の開発に積極的で、製薬工場も取得しました。

 

薬剤師派遣サービスも好調で、新規開拓の結果、事業別売上高は前年比17.5%増の105億円となっています。

 

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ドラッグストア業界のランキング!売上・経常利益や平均年収など

売上高ランキング

1位 ウエルシアホールディングス 6231億円

2位 ツルハホールディングス 5770億円

3位 マツモトキヨシホールディングス 5351億円

4位 サンドラッグ 5283億円

5位 コスモス薬品 5027億円

最近まではサンドラッグまでが売上高5000億円を突破している状況が続いていましたが、第1位のウエルシアホールディングスが6000億円に到達したことや、コスモス薬局が5000億円台に並んだことなどを受けて、ますます競争激化の様子がうかがえます。

 

経常利益ランキング

1位 ツルハホールディングス 386億円

2位 サンドラッグ 348億円

3位 マツモトキヨシホールディングス 308億円

4位 ウエルシアホールディングス 257億円

5位 コスモス薬品 245億円

経常利益も上位5社がおおよそ並んでいる状況といえそうです。

 

平均年収ランキング

1位 ウエルシアホールディングス 831万円(平均年齢56.0歳)

2位 マツモトキヨシホールディングス 734万円(平均年齢45.3歳)

3位 スギホールディングス 693万円(平均年齢38.8歳)

4位 ココカラファインホールディングス 672万円(平均年齢43.1歳)

5位 ツルハホールディングス 636万円(平均年齢40.1歳)

国税庁による平成29年9月に発行された「民間給与実態調査」によれば、小売業・卸売業の平均年収が364万円となっているため、同系の業界の中では平均年収は高い水準にあると考えられると思います。

 

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採用情報!総合職と薬剤師職の違いって?インターンシップってなにをする?

業界最大手のウエルシアホールディングスの新卒採用情報を見てみると、募集職種は総合職と薬剤師職の二つに分かれます。

 

総合職は、主に登録者販売業務(接客業務)と店長業務(マネジメント業務)の二つの業務に従事します。

 

募集学部は四年制大学・短期大学・専門学校の全学部全学科、大学院生となっており、文系・理系を問わず入社することができます。

 

薬剤師業務は、保険調剤・OTC医薬品販売管理及び店舗運営・教育等の店舗業務に従事します。

 

募集学部は、薬学部(薬剤師国家試験受験資格取得可能学科に限る)で専門性の高い業務なので十分な知識を有していること、また働くにあたっては薬剤師資格を有していることが求められます。

 

また両者とも採用選考の内容は適性検査と面接の二つが主に行われます。

 

就職活動の準備として注目したいのが、各社が開催するインターンシップで、総合職志望の学部生や薬剤師志望の4.5年生に向けて実際の業務を体験したり、店舗を経営するために必要な視点を持つヒントになるようなプログラムが用意されています。

 

特に薬剤師志望の学生さんが経営者目線で物事を見る機会というのはそう多くないので、貴重な機会になるのではないかと思います。

 

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まとめ

ドラッグストア業界の業界研究はいかがでしたか?

 

身近で便利な存在にもかかわらず、普段利用しているだけでは見えてこない課題であったり、各社の特徴などがあったと思います。

 

まさに今、業界全体として再編の時期を迎えていることから、各社の内部での変化や各社同士の統合など動きが活発化しているおり、ぜひ注目してほしい業界でもあります。

 

また就活生だからこそ得られる企業説明会やインターンシップなどに参加して、生の情報や経験を得てみると、就職活動を進めていく上でも良い機会になるのではないかと思います!

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