水道業界の業界研究!動向・仕組み・売上ランキング発表


水は、私たちが生活していく上で、電気やガスに並んで欠かせないものと言えます。

近年では節水思考の広まりや、海水を淡水化させるシステムの開発・実用化が進んでいることが度々ニュースで取り上げられることも多くなってきています。

また、発展途上国では近年での急速な産業発展により、工場排水をどのようにして処理するべきか、という問題に直面しており、日本の企業の排水処理のノウハウを必要としている国々もたくさんあります。

そうした意味でも日本の企業が誇る高い技術力の活躍していく場所は国内にとどまらず、世界各国に転がっていると言えます。

今回は私たちが実際に飲んだり使ったりする水がいかにして提供されているか、どんな企業の技術によって安全なものとなっているのかを解明していきたいと思います!

 

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水道業界の概要

水道事業を取り巻く現状は!?

私たちが住む日本における近代的水道が普及を始めたのは1887年に完成した横浜市上水道で、およそ130年の歴史を誇ります。

戦前は30%にも満たなかった水道普及率は現在ではほぼ100%にも等しい水準となり、私たちの生活上、水に不自由することは全くといっていいほどありません。

しかし、2010年をさかいに給水人口は減少傾向にあり、それとともに近年の節水意識の向上から水の使用量は年々減少しています。

こうした中で各地方公共団体の中には、中国・東南アジア地域における水道設備の普及など海外展開も進めています。

水道業界の今後は!?日本の民営化は遅れているの!?

水道業界に対してみなさんがもつイメージは人それぞれだと思いますが、多くの人が共通して思うことに「安定性」ということが挙げられると思います。

実際、電力やガスといったインフラ業界とも共通する部分は多いですが、異なる点ももちろん多いことも事実です。

 

まず第一に、水は生活必需品であり景気変動の影響を受けにくいという点が挙げられます。

また、先ほど挙げたガスや電力業界では自由化が進んでいるのに対して、水道業界ではまだまだ官営の傾向が色濃く残っています。

具体的には水道・下水道事業共に民間参入率は10%に満たないのが現状で、フランスが60%前後、イギリスが80%近いことを考えるとかなり低い数字であると実感できます。

ですが、近年の各自治体の財政難を考えてみると今後は水道事業ではますますの民営化が進んでいくのではないかと考えられます。

そもそも水道事業の民間委託が始まった歴史が2001年の水道法の改正からなので日は浅いですが、市場拡大と活発化の可能性を大きく秘めた業界であると言えるでしょう!

 

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水道サービスの仕組み!私たちのもとに水が届くまでには!?

理科の授業などでも見たり聞いたりしたことはある、という人もたくさんいると思いますが、私たちが普段何気なく使っている水は大冒険の果てに私たちの手元にたどり着いた、と言えるのです。

水というのは自然界を長い期間にわたって循環しているもので、その枠組みに私たちが参入していくために必要な仕組みが上下水道です。

 

上水道とは、雨や雪が降って貯水池に貯まってから、蛇口を通じて私たちのもとに提供されるまでの過程・通り道のことです。

具体的には、貯水池に貯まった水は浄水施設に送られ、水道法に基づいた水質レベルを満たすために、活性炭処理・沈殿処理・濾過・消毒といった処理を経て晴れて「安全な水」となって私たちのが使用する蛇口に届けられます。

 

下水道とは、使い終わった上水やし尿や排水などの汚水を綺麗にして、海や川に戻す過程のことを指します。

下水の仕組みには、合流式分流式があります。

合流式とは雨水と汚れた水とを分けずにまとめて流すもので、大雨の時に急増した雨水が下水道を流れるため、下水が溢れ出す危険性があります。

一方で分流式とは、雨水と汚水とを分けて流す方法で、大気汚染などが発生した際の雨水が十分に処理されないまま海や川に放出されてしまう危険性があるというデメリットを持っています。

このように、両者それぞれに憂慮すべき点を持つ合流式と分流式ですが、処理面積ベースで見ると合流式が全体の15%ほどで分流式が全体の85%程度となっています。

 

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水処理業界の企業紹介!

水ビジネスに参加する業態として、水処理を行う部品や機器、プラントを開発・製造する「機器製造部門」、実際のサービスとして水を供給・販売する「販売・管理部門」に分けられます。

特に販売・管理部門においては地方自治体(〇〇水道局などです)や総合商社などが活躍しています。

日立造船(Hitz)

売上高 3993億円

経常利益 112億円

平均年収 665万円(平均年齢41.9歳)

会社名に上がっているような造船業からは現在は撤退し、「陸に上がった日立造船」としばしば表現されます。

ゴミ焼却発電システムなどの環境事業を中心に、海水淡水化プラントの開発や、船舶用ディーゼルエンジンなど幅広い分野の製品を扱っています。

また国内だけにとどまらず、海外進出も活発で特に発展著しい東南アジア地域への進出を進めています。

最近では、産業発展に伴う廃棄物問題やリサイクルの必要が浮上したミャンマーにおいて、堀場製作所と共同で排水処理事業に参入することが決定しました。

栗田工業

売上高 2141億円

経常利益 200億円

平均年収 885万円(平均年齢42.2歳)

工場排水などを浄化する排水処理プラント、さらには工場跡地などに対して活用される地下水・土壌浄化装置など水処理に関する事業を一貫して行なっているのがポイントです。

オルガノ

売上高 811億円

経常利益 41億円

平均年収 692万円(平均年齢43.1歳)

濾過システムや排水処理装置などのプラント事業に加えて、装置の管理や設備診断を行うソリューション事業、水処理の過程で必要となる膜などの機能材の製造も行っています。

またオルガノの技術力は海外でも活用され、中国、台湾、及びマレーシア、タイ、シンガポール、ベトナム、インドネシアの東南アジア諸国など幅広い地域に進出しています。

最近では、2015年からはインドのMurugappaグループ会社と合同で、水処理エンジニアリング事業に参入を開始しています。

「スーパーカミオカンデ」の超純水供給にも協力したことでも有名です。

 

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タクマ

売上高 1163億円

経常利益 116億円

平均年収 807万円(平均年齢43.2歳)

ボイラー業界の最大手企業です。

一般廃棄物処理設備から下水処理技術、鶏糞を燃料としたバイオマス発電技術など幅広く展開しています。

メタウォーター

売上高 1116億円

経常利益 62億円

平均年収 762万円(平均年齢42.6歳)

私たちが安全に使えるように水を処理する浄化処理ソリューションと、使用された水が無害な状態で自然の中に戻っていけるような下水道システムの両分野に高い技術力を誇るプラント開発事業が強みです。

また工場跡地の処理などに活用される汚泥処理ソリューションも特徴で、汚泥処理の段階で汚泥を燃料とする技術を開発し、石炭に代わる燃料資源として活用できる新たなクリーンエネルギーの開発にも成功しました。

神鋼環境ソリューション

売上高 786億円

経常利益 30億円

平均年収 698万円(平均年齢44.2歳)

神戸製鋼所傘下の環境装置メーカーです。

水処理・ゴミ処理などの廃棄物処理事業に強みを持ち、官公庁向けの案件の割合が高いのが特徴です。

 

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プラント・水処理業界の業界内ランキング!!売上高・経常利益・平均年収

(※データは各社が公開している平成29年度3月期における有価証券報告書をもとにしています。)

売上高ランキング!

1位 日立造船 3993億円

2位 栗田工業 2141億円

3位 タクマ 1163億円

4位 メタウォーター 1116億円

5位 オルガノ 811億円

やはり歴史ある日立造船がトップになりました。

従業員数も2位以下の企業に比べて圧倒的で、日立造船が従業員数およそ1万人に対し、2位の栗田工業が5000人ほどと規模の大きさに大きな開きがあるとわかります。

経常利益ランキング!

1位 栗田工業 200億円

2位 タクマ 116億円

3位 日立造船 112億円

4位 メタウォーター 62億円

5位 オルガノ 41億円

こちらは栗田工業が1位となりました。

栗田工業の利益が大きくなっている理由の一つには、従来は開発面で各社が注目していた超純水供給事業に対して、設備ではなくサービスを売るという大転換策をとり、実際に功を奏したことがあるのではないかと考えられます。

業界トップ企業の平均年収ランキング!!

1位 栗田工業 885万円

2位 タクマ 807万円

3位 メタウォーター 762万円

4位 神鋼環境ソリューション 698万円

5位 オルガノ 692万円

こちらも栗田工業が1位となっています。

しかし4位神鋼環境ソリューションや5位のオルガノは、日立造船や栗田工業に比べると従業員数が少ないことから、新たな技術の開発に成功したり、新事業の進み方次第で大きく風向きは変わるのではないかと思います。

 

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就活必見!文系でも入れる!?学部や専攻は大事!?セミナーってどうゆうもの!?

上にあげた企業の採用に対して注意するべき点が、大学時代の学部・学科が問われることがあるという点です。

実際に売上高が業界トップだった日立造船の採用情報を確認すると、募集をしている職種は事務職と技術職に分かれており、技術職では大学時代に専攻していた分野が問われるようです。

具体的には、機械、精密、電気、電子、制御、情報、システム、化工、土木、建築、造船、海洋、商船、材料、原子力などで文系学生や理系でも専攻が異なる学生のエントリーは認められない場合がある、という点は大きなポイントです。

ただ、事務職であれば学部や専攻分野は問われないようなので、「文系だけどどうしてもこの業界に入りたい!」という人は技術職以外の道を考えてみるのも良いかもしれません。

また、専攻は合致しているけれどもどのくらいのレベルまでの知識が必要か、自分が勉強していることが本当に仕事と直結するのか、という疑問を持っている大学生・大学院生の方も多いと思います。

こうした学生に対して、日立造船は北は北海道から南は鹿児島まで、日本各地の大学でセミナーや講演会を、3月から5月にかけて実施しています。

就職活動が本格化していく時期を前に自分の中で不安に思っている部分や、疑問点などをぶつけられる大きな機会になるかと思います!

 

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まとめ

水道業界の業界研究はいかがでしたか?

「自分が大学時代に勉強したことを思いっきり活かしたい!」、「誰もが生きていく上で欠かすことのできない水というものを扱う仕事にやりがいを感じる!」そういった志の高い学生さんにはうってつけの業界だと思います。

水道から蛇口をひねって水を飲むことのできる地域は、世界でもごく限られています。

そうした日本の誇る高度な技術力や徹底された安全管理システムを支える一人になりたいという人も、なんとなく興味はあるけどどんなことをしているかわからないという人も、ぜひ企業の説明会などに参加してみるといいきっかけになるのではないかと思います。

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