就職活動における第一関門と言えば、エントリーシートや履歴書などによる書類選考です。いくら面接のスキルを高めたり、身なりを整えたとしても、この書類選考に合格しないことには、次のステップへと進むことはできません。しかし一方で、書類選考面接やグループワークなどとは違い、自分自身を直接見てもらうわけではないため、うまく行かなかった場合にその原因や改善策を見つけるのに苦労をするという特徴もあります。もしも直すべき点を見つけることができずに、良くないエントリーシートばかりを提出してしまっていたとすれば、それは就職活動において重大な機会損失を招くことになるでしょう。エントリーシート対策は、就活においては非常に優先順位高く、やっていかなければなりません。そこで今回は、悩める就活生に向けて、書類選考に落ちやすいエントリーシートの特徴についてまとめました。これを反面教師にして、ぜひ面接官の心に響くエントリーシートを作成してくださいね。
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面接官の印象を下げるES、4つの例
基本的に、エントリーシートというものはその後の面接を担当する面接官が内容を確認し、合否を決定します。つまり、「この人に会いたい」と思ってもらえるかどうかが、一番重要なポイントになるということ。そして「会いたい」と思わせられるかどうかは、実はそこまで難しいテクニックを使う必要はありません。基本をしっかり守り、「会いたくない」と思わせないことが大切なのです。ここからは、「会いたくない」と思わせてしまうエントリーシートのポイントについて解説していきましょう。
丁寧に書かれていない
当たり前のように思われるかもしれませんが、意外と多くの人が実践できていないのが、このエントリーシートを丁寧に書くということです。就職活動が始まると、多くの会社にエントリーをし、その締め切りが一気に迫ってくることになりますから、どうしてもスケジュールを確保するのが忙しく、急ぎで書類を書かなければならない、という状況になることがほとんどです。そうした中で、どうしても一社一社に掛ける時間が短くなり、エントリーシートの書き方も雑になってきてしまうのです。
ここで大切なのは、丁寧に書くということは、綺麗な字で書くということではない、ということです。確かに綺麗な字は見た目にも美しいものですが、字にはそれぞれ個性があり、その上手い下手で選考が左右されてしまうことはありません。例え下手な字であっても、丁寧に書かれているかどうかは見ればわかりますし、逆にどんなに上手な字であっても、心を込めて書いてないものはすぐに見破られます。
まずは、各社のエントリーシートの締め切りをしっかりと把握し、余裕を持って作成を進められるようにスケジューリングしておきましょう。
具体性に欠けている
エントリーシートであれば、志望動機や自己PRといった内容の各スペースが必ずと言って良いほど用意されているでしょう。ここに、自分が持つ珠玉のアピールポイントを記入すれば良いのですが、その際気を付けなければならないのが、その実績の具体的な内容までしっかりと書く、ということです。例えば「サークルリーダーをやっていたので、リーダーシップがあります。」とだけ書かれていても、果たしてそのサークルが何人ぐらいの規模なのかもわかりませんし、リーダーとは名ばかりで、実際に指揮を執っていたのは別の人かもしれません。そうした勘繰りをされないためにも、自分が持っているアピールポイントには、必ず具体性のある内容を織り交ぜるようにしましょう。逆にそうしなければ、どこかから借りてきた、自分の言葉ではない実績だと思われてしまうこともあるかもしれません。
また先ほどのサークルリーダーの例で言えば、この実績を持っている人というのは、世の中に決して少なくはないでしょう。実績そのもので言えば、他の人と同様になってしまうこともあるかもしれません。そこで個性が出せるかどうかが「どのようにして」の部分。どのようにしてリーダーを務めたか、どのようにしてリーダーになれたか、といった内容をしっかり書くことが、他の人との差別ポイントとなり、面接官のあなたに対する興味もより大きなものとなるのです。
志望動機があいまい
具体性という部分に関連付いて、志望動機があいまいになってしまっている人も多くいます。あいまいというのは、要は「他にも同じような会社があるけど…」と面接官に思わせてしまうような内容のこと。日本には数多くの企業があり、同じ業種、同じ職種、同じようなサービスを扱っている会社も少なくありません。そうした際に、どの会社でも当てはめられるようなあいまいな志望動機を書いてしまうと、「うちじゃなくても良いよね」と面接官も思ってしまいます。
もちろん、同じような会社であれば、志望動機が似てくるのは仕方ありません。とはいえ、必ずどこかに違いはあるもので、その違いの部分こそ、その会社が最も強みとしているアピールポイントだったりするものです。そこをしっかり見てくれている就活生は、面接官にとってもぜひ採用したい人材と言えるでしょう。社員同士の仲の良さなのか、積極的にチャレンジする姿勢なのか、その会社にしかない「ならでは」はしっかりと見つけ、それを書類に書けるようにしておきましょう。
文字数が少ない
丁寧に書く、という部分と少し似てくる要素でもありますが、エントリーシートの文字数が極端に少ないのも、面接官に良い印象を与えません。エントリーシートの中には、○百文字以内で、というような指示を出される場合もあるでしょう。そうした際は、必ず指定された文字数の8割以上は書くようにしてください。もちろん、ダラダラと意味のない言葉を並べてもダメなのですが、少な過ぎるのは一目見ただけで「やる気がない」「志望動機が低い」と判断されても仕方がありません。人気の企業などは、エントリーシートだけで数百枚、数千枚届くこともザラにあり、それを一枚一枚見て行く面接官の負担は相当大きなものです。ですから、わざわざ一枚ずつ丁寧に書いてあることを読んで…というようなことはほとんどされないと言っても過言ではないでしょう。基本的には、流し読み、斜め読みをされてしまうものだと考えてください。そんな時に文字数が極端に少ない人が出てきてしまえば、読む前に落選、ということも十分にありえます。
心のこもった内容を記載していれば、どうしたって文字数は多くなっていくものですから、記入欄は絶対に埋めきるようにしましょう。
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エントリーシートが上手く行けば、面接も有利に
書類選考で使われるエントリーシートは、その後の面接でも話題の中心となる重要なアイテムです。エントリーシートをしっかり書き込むことができていればいるほど、面接でのコミュニケーションもよりスムーズなものになるでしょう。だからこそ、エントリーシートの作成には最大限の力を注がなければなりません。今回紹介したダメな例を参考にしつつ、ぜひ自分だけの珠玉の一枚を完成されられるように、頑張ってみてくださいね。
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