学生時代に頑張ったことは?質問の意図と書き方例文

インターンシップや就活の面接やエントリーシートで必ずといっていいほど聞かれるのが、「学生時代頑張ったことは?」という質問。ある程度の数の企業へ応募していれば、この質問なく就活を終える、ということはおそらくありえないでしょう。

しかし一方で、質問内容がシンプルであるがゆえに、意外と何も対策をとらずにありのままで答えてしまい、あまり効果的な回答を出来ていない学生が多いのも事実。

面接やESなどでは、限られた時間や文字量の中で自分を表現しなければならず、そこでつまづいてしまうと、他で取り返すチャンスも得られずに終わってしまう。ということもよくあります。

そこで今回は、「学生時代頑張ったことは?」という質問の意図と、効果的な回答方法について、解説していきます。

 

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「学生時代頑張ったことは?」面接官が質問する意図とは?

 

まずは面接官がこの質問を投げかけてくる意図について解説していきます。

相手の意図がわかっていなければ、効果的な回答はできませんよね?また相手の意図をくめていないと、当初思いついたアイデアが、ほんとは効果的な回答であったにも関わらず、効果がないと感じて別のエピソードを話してしまう。などということも起こり得てしまいます。

 

まずはこの質問によって面接官が聞きたい・知りたいことをしっかりと理解した上で、自分ならではのエピソードはないか、考えていきましょう。

 

 

じつは結果よりも過程(プロセス)を評価している場合が多い 

結論から先にいってしまいますが、面接官が聞きたいのは『結果』ではありません。

「学生時代にこんなことをやって、こんな成果を出しました!」と言っても、学生活動と社会人になってからの仕事はまったくの別物。その成果そのものを本当に評価されるケースはまれです。

では採用担当者は何を見ているのか?それが、その『結果』を生み出すために辿った『過程』。どんな風に物事に取り組み、どんな風に成果を導き出していったのか。その過程の中に見える、その人自身の性格や人柄、そして今後の可能性を見るためにこのような質問をしてきているのです。

ですから、よくある「バイトリーダーをやってました!」「サークルリーダーをやってました!」という、リーダー経験をアピールするものは、実はあまり効果的ではないのですね。

リーダー経験そのものは大変すばらしいものではありますが、リーダーとして何をして、どんな結果を生み、その結果を生むためにどんな努力をしたか…。その努力の部分が一番評価されるわけですから、必ずしもリーダー経験は必要ないとも言えるのです。実際、いくら学生時代にリーダーをして、人に指示を出し、まとめるようなポジションにいたとしても、社会人になればみんな新人、指示を出され、まとめられる側の人間になってしまうわけですから、そこに固執する必要は全くないのです。

 

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過程段階で工夫やエピソードがなければ、いくら華々しい結果でもNG

逆にいえば、その過程、プロセスの部分をあまり詳しく掘り返せないようなエピソードでは、話題の取り上げ方にミスがあると考えた方が良いでしょう。別に大学時代での経験に固執する必要はありません。

高校までは一生懸命に部活に取り組んでいたけど、大学生になって辞めてしまい、のんびり生活してしまっていた。そんな人はたくさんいますし、面接官もわかっています。

大学時代に良いエピソードがなければ高校時代にさかのぼっても大丈夫。先ほど述べたように、どんな努力をしたのか、というエピソードを掘り下げやすい題材を選びましょう。

また、学業や部活動といった学校関係のエピソードでなくても構いません。趣味やプライベートの話でも、しっかりとプロセスを語れるものなら大丈夫。まずは自分自身のこれまでの歴史を、あますところなく振り返っていくことが大切ですね。

 

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書き方で印象は大きく変わります!例文からポイントを解説!

 

それではここからは、実際に例文を見ていきながら、そのポイントとなる部分、前述したプロセスを考えた時に記載しておきたい内容を解説していきます。

あえて、例文は少し変わり種の内容にしていますが、文章の構成に着目して見ていくようにしましょう。

 

例文 

学生時代、1日1本映画を見ると決めて、年間で365本の映画を見ました。

 

映像作品の中に組み込まれた思いや意図を分析することで、自分自身の感性を広げ、より表現力のある人物になりたい。そんな思いからこの目標に取り組みました。

 

映画は大体1本2時間。その時間を毎日必ず確保する。ということは思いのほか大変でした。

 

テスト前などで学業が忙しくなったり、年末年始には実家に帰ったりなど、一年の中にはイレギュラーな動きをしなければならない日が必ずあります。

そこで、わかる範囲の中でスケジュールを細かく管理し、レポート提出が月末にあるのがわかっていれば前倒しで片付けたり、家にいれない時の場合を考え、ポータブルのDVDプレイヤーを購入するなど、対策を講じました。

 

結果、1日に1本、365日で365本の映画を見るという目標を達成することができました。

 

スケジュールを組み立て、先を予測しながら今を行動していけば、時間は自分自身で作っていける。常に先を見越して、色んな可能性を考え、対応策を練っていくことの大切さを学びました。

 

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抑えるべきポイント1:結論から最初に書き出そう

まずは文章の基本。結論を最初に述べるようにしましょう。今回は学生時代頑張ったことがテーマですから、どんなことに取り組んだのか、が一番最初に来ます。

この際、取り組んだ結果を具体的に数値として出せるのであれば出しておきましょう。例文では映画の本数でしたが、アルバイトなら売り上げ○円、といったように、具体的な数字があるとよりインパクトを強めることができます。

 

抑えるべきポイント2:取り組んだ理由(頑張った理由)を書こう

次に、その取り組んだ理由についてを書きます。採用担当が知りたいのはあなたの人柄ですから、なぜこの目標をたて行動したのか、という理由が知れれば、あなたの人となりも見えてきます。人柄を理解してもらえると、その後のエピソードに感情移入してもらいやすいです。

 

抑えるべきポイント3:取り組むにあたり、どんな目標を掲げたのか?

次は目標達成に向けて立ちはだかってきた課題について書くと良いでしょう。大切なのはプロセスですから、課題は極論何でもOKです!ただし目標をそもそも何も立てていないとなると、評価されづらいので、自分自身が真剣に向き合った課題をピックアップしましょう。

 

抑えるべきポイント4:目標達成にむけて、具体的にどんな行動をしたのか?

課題を書いたら、今度はそれを解決するためにとった行動を書きましょう。ここが今回の例文の中で最も重要なパートといえるでしょう。あなたの行動や当時の考えを、しっかりと、具体的に書くように心がけてください。

よくあるのが、「頑張った」「努力した」といった抽象的な表現。面接官はこの「頑張った」内容が知りたいわけですから、これでは意味がありません。どんな些細なことでも、具体的な行動として書く。これを心がけておきましょう。

そして最後に、この頑張った経験から何を学んだか、という内容で締めくくると良いでしょう。どんな学びを得るか、というのもその人の人間性を表すポイントになりますから、あなたらしい気付きを表現できると良いですね。可能であれば、その希望する会社や仕事に関連するような学び、気付きがあるとベストです。

 

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まとめ

さて、面接やエントリーシートで必ずといっていいほど聞かれる質問、「学生時代頑張ったことは?」の意図とその対策法についてみてきました。あなた自身の今までの活動や、この質問を投げかけてきた企業に合わせて、千差万別の書き方ができる項目ではありますが、基本となる重要ポイントはかわりません。

大切なことは、しっかりと自分自身のエピソードを振り返り、掘り返していくこと。もしかすると「こんなことを偉そうに書いても…」と思うようなエピソードしか見つからないかもしれませんが、受けとり方は相手によってさまざまですし、大切なことは結果ではなくプロセスですから、自信を持って書ける・話せるようにしていきたいですね。

 

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