就職活動中の大学生に大人気なのが華のマスコミ業界。
その中でもダントツの人気を誇るのがテレビ業界です。
しかし、最近ではテレビを見ない、という人が増え、テレビ業界の今後を不安に思う就活生も多いはず。
今回はそんなテレビ業界の気になる現状や今後、年収や仕事内容などをまとめました。
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この記事の目次
テレビ業界の現状と抱える問題とは
テレビ業界といえば全国区放送のキー局と呼ばれる会社のイメージが強い人も多いのではないでしょうか?
しかし実際には色々な放送種類があります。
- 公共放送のNHK
- 5局の地上波民放キー局系列局
- BS及びCS衛星放送
- インターネット動画配信
- ケーブルテレビ
が、いわゆるテレビ業界にあたります。
最近では民放キー局離れが大きく、Wowow,スカパーなどのBS,CS衛星放送やインターネット動画配信などが注目を浴びています。
このような状況下で、若者のテレビ離れが進み、テレビ業界の今後は不安視されています。
現状はどうなのでしょうか?
2016年の業界規模は2兆5654億円、2015年から2.3%の伸び率を記録しています。
意外な業績規模の伸びに驚いた学生も多いと思いますが、これはアベノミクスによる景気回復によって成長したという考えが強いようです。
では、やはりテレビ業界は衰退しつつあるのでしょうか。
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現段階では売上は横ばい
衰退している印象のあるテレビ業界ですが、売上自体はあまり変わっていません。
ピークは平成19年から20年であったと言われていて、その当時の売上からは減りましたが、急激な衰退ではありません。
また、ある程度衰退してからの売上は、ほぼ変わらず横ばいというデータもあります。
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若者のテレビ離れ
大学生の皆さんはよくテレビを見ますか?
- 「テレビはつけてるけれどあまり見ない」
- 「そもそも一人暮らしの家にテレビがない」
などテレビから離れた生活をしている人も多いのでは?
最近では若者のテレビ離れが激しいと言われています。
主に若者向けのバラエティやドラマなどの視聴率が下がり続けているのです。
視聴率の低下はテレビ業界にとって死活問題であり、今後の業績を左右してくるのでは?と考えられています。
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インターネット広告の台頭
テレビ業界の収入のほとんどが広告費なのは就活生も知っているはず。
しかし視聴率の低下を受けて、テレビ広告費はこれからどんどん減っていくと予想されています。
そこで、新しいインターネット広告という広告スタイルが生まれました。
これはテレビから離れた若者がアプリやインターネットに移行しつつあることを受けて、です。
実際広告業界もデジタル化への移行が目立ち、テレビ広告の割合は減っています。
インターネット広告の台頭でテレビ広告はこれからますます減少していくのではないかと考えられています。
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TVer (ティーバー)への移行
このような現状を受け、テレビ業界全体で行っているのが、TVer(ティーバー)への移行。
これは民放公式テレビポータルの別名で、ドラマやバラエティなど放送から一週間以内の番組をインターネット上で無料で視聴することのできるシステムです。
放送時間では見逃してしまった人もこのTVerを使えば見ることができ、広告をつけることで収益を上げることもできます。
TVerへの移行がテレビ業界にとって進むインターネット化への対策だと言えます。
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テレビ業界の売上ランキング
先ほどご覧いただいたように、現状ではテレビ業界の売り上げは横ばいですが、若者のテレビ離れやテレビ広告の低下を受けて、衰退していくのではないかと予想されています。
TVerなどが売り上げ対策になりうるか、見ものですね。
さて、テレビ局はテレビ好きな人なら親しみやすくよく知っていると思いますが、その売上ランキングまでは知らないという人が多いのではないでしょうか。
ここでは売り上げ順位を紹介したいと思います。
10位 中部日本放送 333億円
9位 毎日放送 679億円
8位 WOWOW 752億円
7位 朝日放送 810億円
6位 テレビ東京HD 1362億円
5位 スカパーJSATHD 1629億円
4位 テレビ朝日HD 2807億円
3位 TBSHD 3485億円
2位 日本テレビHD 4147億円
1位 フジテレビ 6405億円
大学生に親しみのあるフジテレビが見事1位に輝きました。
1~4位まではキー局と呼ばれる全国区の放送会社で就活生に大人気の企業が並びましたね。
5位に輝いたスカパーは有料チャンネルを扱う衛星放送会社です。アニメや昔のドラマ、スポーツ、アーティストのライブなど幅広いチャンネルを扱っていることが特徴ですね。
8位のWOWOWも有料衛星放送会社です。日本初の有料チャンネルを展開した衛星放送会社であり、ドラマ制作などにも力を入れているのが特徴です。
7位、9位、10位に輝いた朝日放送、毎日放送、中部日本放送は全国区に放送しているキー局に対し、特定の地域に放送するローカル局と呼ばれます。
7位の朝日放送は近畿広域圏に根強い視聴者を持つと共に、ラジオ業務にも積極的です。
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テレビ業界の気になる年収。高給取りって本当?
マスコミ業界といえば高給取りのイメージが強いですね。
テレビ業界もその例にもれず、高い年収を誇る印象が強いと思います。
各大手企業の有価証券報告書を参考に年収ランキングを作りました。
5位 スカパーJSAT HD 1236万円 (連続勤続年数3.8年 平均年齢49.4歳)
4位 テレビ朝日HD 1373万円 (連続勤続年数16.2年 平均年齢42.3歳)
3位 日本テレビHD 1427万円 (連続勤続年数 18.9年 平均年齢 48.7歳)
2位 フジテレビメディアHD 1485万円 (連続勤続年数 15.6年 平均年齢 46.1歳)
1位 TBSHD 1661万円 (連続勤続年数25.4年 平均年齢 52.6歳)
この結果を見ると、いかにテレビ業界が高給取りかが分かりますね。
もちろん平均年齢が高い、という部分もありますが、それを抜いてもこの年収は他業界に比べて高いと言えるでしょう。
キー局だけでなく、スカパーの年収1236万円や、中部日本放送の年収1227万円という結果もあり、衛星放送やローカル局の年収も高いようです。
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テレビ業界の仕事
テレビ業界はバラエティ制作、ドラマ制作、報道など様々な業務があることでも知られています。
実際にテレビ業界に入るとどんな仕事ができるのか見ていきましょう。
- AD
アシスタントディレクターの略です。
バラエティやドラマなど現場で指揮を執るディレクターをサポートするのが仕事です。
ディレクター志望の人は3~4年ADを経験すると言われています。
- ディレクター
現場の指揮官です。バラエティやドラマで指揮を執り、まとめるのが仕事です。
また演出などにも関わることができ、華の仕事だと言われています。
ディレクターに憧れてテレビ業界を目指す人は多いですね。
- プロデューサー
現場でドラマやバラエティ、番組を企画する人です。
プロデューサーは現場で指揮を執るディレクターとは対照的に、番組の予算管理、出演者のキャスティングなど、番組の大枠を決めます。
そういった面ではプロデュサーに比べ、デスクワーク多いと考えられています。
視聴率の取れそうな番組を考えて、形にするのが仕事です。
- 報道記者
テレビ業界の大事な一部でもある、報道部門を担当する記者です。
政治部・経済部・社会部、国際部などにわたって様々なニュースを伝えます。
また現場に行ってリポートすることも大事な報道記者の仕事の一部です。
- 事業部
あまり知られていないかもしれませんが、テレビ会社は展覧会、ライブ、舞台など様々なイベントの運営に携わっています。
事業部では、ドラマ番組や音楽番組などとコラボレーションなど、テレビ会社だからこそできるイベント作成を考えます。
- 営業
テレビ業界の収入のほとんどが広告費です。
スポンサーへのCM枠などのセールスを担当するのは営業職の役目。
時には番組とのコラボレーションCMなどを考えることもあり、クリエイティブな仕事とも言えますね。
- 編成
ドラマやバラエティなどの番組を作り、編集する仕事です。
プロデューサーやディレクターを通して出来た映像を編集し、私たちに届けるのが役目です。
中には番組制作会社に任せる、といったようなテレビ会社も多いようです。
この他にも他業界と同じく、経理や人事、法務の仕事があります。
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最後に
テレビ業界の業界研究いかがでしたでしょうか?
華のマスコミ業界、就活生の人気は高いですが、テレビ離れが進んでいるのは事実。
現状には大きく影響が出ていないようですが、今後を不安視する見方は強いかもしれません。
しかし、他のマスコミ業界のようにTverなどのインターネット化でどこまで生き残れるか、が重要かもしれません。
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