参加したインターン先企業名: アクトインディ株式会社
参加したインターン: 企画
名前: 稲原萌南
大学名: 東京大学
学年(取材時): 大学3年生
自分の場合は「教育」への関心が大きな理由です。 もともと詰め込み型の学校教育に違和感があり、答えのない中で、自分の個性や得意なことを見つけそれを自由に発揮しながら、他者と協力して乗り越えていくような教育のあり方を模索したいと思っていました。 そんな時にジュニアビレッジでのインターンを見つけ、子どもたちが自分たちで試行錯誤しながら地域活性化にチャレンジするという内容に大変興味を惹かれました。 また、大学2年の夏に青森県の農業会社に2週間ほど滞在して農業をしていた経験があり、そこで身にしみて感じた農業の課題感(後継者不足・地域からの人口流出など)にもアプローチできるプログラムだと感じたことも大きな要因です。
インターン生のメインの業務は、日曜に行われる活動の進め方をミーティングで決定し、当日実際に運営を行うことです。 個人的には、具体的にどんな声かけや環境のデザインをすると子どもたちがいきいきと活動できるのか、自分を知って個性を発揮できるのか、仲間と協力して目標に向かって活動できるのか、といったところを大事にしたいと考え話し合いを進め、運営を行っていました。 一方で、インターン生には活動の企画・運営だけでなく、チラシ作成やSNS運用といった広報、リーフサポーターという活動を支援してくれる法人/個人を募る営業、保護者様への活動報告・やり取り、拠点のお金の動きの管理など様々な業務が任されており、それをインターンの仲間とともに分担しながら行っていました。 一つの拠点をコーチとインターン生の二人三脚で運営することを通して、様々な業務に関われたのはとても有意義だったと感じています。
ジュニアビレッジはスタートアップ段階であり、活動の質を上げたり活動を広めたりするために必要なこと・できることは無限にあります。 そのため、自分がしたいことに迷わずチャレンジできる環境であることがとても魅力的だと感じます。 私の場合は教育という領域からの目線で、「ジュニアビレッジをより子どもたちにとって実りのある場にしたい」という思いで、子どもたちとの接し方やコミュニティとしての性質などを毎週考え試行錯誤していましたが、インターン生の中には広報マーケティングに力を入れていたり、地方創生というところに関心を持って地域の方々をつなげる営業に力を入れていたりする仲間がおり、それぞれが自分のやりたいことを実行していきながら協力する体制が築けていました。 また、言うまでもなく、日本の未来を明るくしていく子どもたちの成長に直接寄与できるということも、大きなやりがいの源泉だと感じます。
活動を通して子どもたちがどんどん「自分」を表現してくれるようになったことはとても印象深いです。 最初は、自分の書いた意見を隠して見せてくれなかったり、なかなか発言しなかったりした子たちが、自信を持ってくれるような声かけや接し方を心がけ活動の回数を重ねていく中で、全く隠さなくなり、みんなの前で発表する声も段々と大きくなっていきました。 子どもたちが自信をつけ、どんどんと輝いていく様子を間近で見られたことは、大学生である私にとってもとても刺激になりましたし、環境と体験で子どもたちが変わっていく実感を得られたのは非常に有意義でした。 あとは単純に、スタートアップでインターン生も少人数の体制なので、同世代の仲間たちと切磋琢磨しながら一つの拠点を1年間運営できたことは、とても楽しく、人生においても忘れることのない1年となるだろうなと思います。
1年間のジュニアビレッジの活動を通して、子どもたちが自信をつけ「自分」をきらきらと表現する様子に出会い、自分自身含めすべての人が、自分の軸を持って自分の好きな方に人生を選択して歩んでいけるような未来をつくりたいと思うようになりました。 ジュニアビレッジでのインターンをきっかけに、別の教育に携わる団体で活動するようにもなったので、教育領域にこれからも携わり、子どもたちの笑顔がより増える方向に進んでいきたいなと思います。 1年前の自分では想像もつかないほど自分の将来を見つめることができているのは、ジュニアビレッジとの出会いが大きかったと感じるので、1年前ジュニアビレッジのインターンに応募した自分を褒めてあげたいと思います。