参加したインターン先企業名: ソーシャルデータバンク株式会社
参加したインターン: エンジニア/プログラミング
名前: 深井 萌
大学名: 東京外国語大学
学年(取材時): 大学3年生
就活をする中で、進路が大きく変わったのがきっかけでした。 当時IT業界に興味があったのですが、色々な職種の方のお話を聞くうちに、エンジニアとして自分でものづくりができるような人材になりたいと思い始めました。 そこで、一度休学してITスキルを身につけつつ、エンジニアや情報系職種が自分に適しているのかを確かめたいと思い、長期インターンに応募しました。
挑戦させてくれる環境があると感じたからです。 インターンを始める前、未経験かつITに関するバックグラウンドのない自分にできるのかという不安が大きかったのですが、説明会の中でインターン生に対するサポート体制が十分に整っていることを知り、経験の有無に関わらず挑戦の機会をいただけると感じてモチベーションが上がりました。 もう1つの理由は、自分の生活リズムに合う働き方ができるからです。 就活など長期インターン以外の活動と並行して働く際、どうにか両立させたいと思っていたので、在宅勤務ができたりシフトの融通が利きやすいという条件面は1つの決め手になりました。
実務に入る前の学習期間でデモのアプリケーションを作るタスクがあったのですが、座学でインプットしている段階では理解できても、実際に手を動かしてみると初めてのことばかりで不安は大きかったです。 なかなか難しくモチベーションが上がりづらい期間もあったのですが、先輩インターン生に教えていただきながら何とか乗り越えることができました。 私の場合、3ヶ月の学習期間終了後に入社試験を受け、合格して正式にインターン生として採用されました。
私の受けた入社試験では大きく2つの部に分かれていました。 1部目は技術試験、2部目はWeb面接です。 前者では、実際にコードを書いて動かしながら学習期間に習った内容の理解度を測るものでした。そのため、今まで学習してきた内容の復習をすることで対策しました。 後者では、インターンの志望動機や入社後に挑戦してみたいことについて聞かれるので、私の場合だと休学した背景やエンジニアを目指したいと思った背景を自分のパーソナリティが伝わるようにまとめ直して臨みました。
まずは、プログラミング学習サイトを使って基礎のインプットを行いました。 弊社はWebアプリの開発を行っているので、Webアプリを制作するために必要な最低限のコーディング知識を学びました。 また、ソーシャルデータバンクが提供している学習サービスも使って、Webアプリを制作するために必要な知識と技術のインプット・アウトプットを行いました。 実際にアプリの制作を行いながら、入社後スムーズに実務に入れるように勉強していました。
ここ3ヶ月はアプリの新機能開発や、アプリケーションの運用自体を支えるインフラに関する業務を担当しています。 新機能開発については、社内で会議室の予約や出退勤の管理をするアプリがあるのですが、そのアプリに関する要望を社員の方々から汲み上げて、それを実際に実装するといったものでした。 社内で使うアプリということもあり、実際に使う人と話す機会も多かったので、自分が担当した新機能について感謝の言葉を直接聞くことができ、非常に達成感がありました。
終日勤務する日は、11時頃に出社してタスクの整理をします。 12時頃にお昼休憩をし、午後に定例会議があるときには会議に参加しています。 会議ではタスクの割り振りがされるので、割り振られたタスクに沿って開発を進めていきます。 出社している日には、分からないことがあれば先輩に聞きながらタスクを進めます。 また、業務に区切りがついたタイミングで18〜19時頃に退勤することが多いです。 多いときは週5日勤務していますが、就活との兼ね合いで毎週調整させていただいています。 勤務の3分の1はリモートなので、調整しやすい環境です。
メリットは、自分の都合との調整が効くところです。 就職活動をしていると、Web面接や選考が日中に入ることも多くあります。 リモートだと合間に働くことができるので融通が利きやすいですし、面接もインターンも「家で集中してやりたい」と思ったときなどとても助かっています。 リモート勤務の悩みは現状あまり感じていないのですが、強いて挙げるならば、分からないところを直接話しかけて質問できないことくらいです。 ただ、その場合でも社内コミュニケーションツールを使って発信できるようにはなっているので、特段やりづらさは感じていません。
目安の時間を考えておくこと、重要度・緊急度別にタスクを分類することは意識してやっています。 特に後者については、「絶対に今やるべきこと」「重要度は高いが今やらなくてよいこと」「人に任せられること」というように分け、優先度付けをして順にさばくようにしています。
未経験の方であっても、エンジニアインターンに応募しようとしている時点で興味のある分野があると思うので、その分野について書籍などを使って勉強してみるとよいと思います。 未経験とはいえ、全く知識が無い状態で始めるのは厳しい部分もあると思います。 そのため、心理的ハードルを下げるという意味でも基礎知識をインプットしておくと、それがアピールポイントにもなると思います。
自分のタスクの全体像や工数に関して見通しを立てることはまだまだ大変に感じますね。 社内アプリの新機能開発をしていた際、抱えていたタスクが当時の自分にとって難易度も高く工数も多いものでした。 しかし、成果物の全体像を把握できていないまま作業に着手してしまい、途中で期限に間に合わない作業工程が生じることに気が付き、チームメンバーに大幅にスケジュールの変更をお願いすることになりました。 これは、一番「やってしまった」と思った経験でしたし、学ぶものも大きかったです。 それ以降は、最初に仕様を決める際に「何が必要で、どの程度の時間がかかるのか」をかなり綿密に検討し、チームメンバーとの会議でフィードバックをもらってから作業を開始するようにしています。
エンジニアとはいえ、1人での作業だけでなくチームワークを大切にして働く点は良い意味でギャップを感じました。 入社前は1人で黙々と作業をするイメージがあったのですが、実際は同じチームにいる方はもちろん、チームにいない方からアドバイスをいただくこともあります。 社内では社員・インターン生の垣根なく、活発にコミュニケーションをとっている印象で、皆チームワークを大事にして働いていることを実感します。
大きく分けて2つあって、1つ目はプログラミングスキル、2つ目はチームで仕事を進めるスキルです。 プログラミングスキルに関しては、実務がインプットとアウトプットの繰り返しなので、かなり成長できた実感があります。 1番最初の学習期間の際に学んだことを応用してWebアプリの開発を行う中で、細かいスキルのブラッシュアップも進みましたし、より綺麗で読みやすいコードを書く力に関しては実務を通じてこそ成長したと感じています。 チームで進める力に関しては、基本的なことですが「報連相」の重要性を改めて実感しました。 初めは人に聞くのが苦手で、チームで仕事をしていても1人で考え込んでしまうタイプでした。 ただ実務経験を積むにつれ、自分がやったことの記録を細かく残したり早めに人に聞いて先に進めたりすることで、チームとしての成果も上がっていくことに気が付きました。 実務に入って初めて報連相の大切さを身にしみて感じましたし、そういった行動は少しずつ取れるように変わってきたと思います。
主にYouTubeを見ることで、新しい言語・アプリ開発・インフラなどについて勉強しています。 エンジニアの方が出している解説動画や、AWS公式の資格対策講座などを見ながらインプットしています。 YouTube以外だと、エンジニアの方が書いたテックブログなども読んでいます。
アプリケーション機能開発に加えて、インフラ周りの技術力を伸ばしていきたい気持ちが強いです。 ものづくりをするのも大事ですが、作ったものを適切に動かすための土台としてのインフラにも力を入れて、どちらもできるようなエンジニアになりたいと思っています。
やっぱりまずは行動してみてほしいです。 行動することこそ難しいとは思いますし、私も初めはハードルの高さを感じていましたが、就職前の学生だからこそ挑戦できる時間・機会が沢山あると思います。 今後自分のキャリアを積むにあたって、今少しでも興味がある業種・職種があるのなら長期インターンを1つの選択肢にしてほしいと思っています。 個人的に長期インターンをやってみて良かったと思う理由は、インターンを通じて自分にできることがあるという実感が湧き、進路の方向性が固まってきたからです。 仮に長期インターンで経験した職種に就かないとしても、そこで得られた学びは次に進むための大事なステップなので無駄にはならないと思います。 ぜひ学生という立場、インターンシップという機会を有効に使って挑戦してみてほしいですね。