この企業で募集中の長期インターン
株式会社Polyuse
エンジニア/プログラミング 神奈川県【建設xディープテック】建設用3Dプリンタ技術開発/事業開発
株式会社Polyuse
エンジニア/プログラミング 神奈川県建設系学生歓迎【建設材料と構造/工法】建設用3Dプリンタ実践研究職
参加したインターン先企業名: 株式会社Polyuse
参加したインターン: エンジニア/プログラミング
名前: 竜生
大学名: 慶應義塾大学大学院
学年(取材時): 修士2年
授業で学ぶだけでは物足りない。実際に社会で役立つものづくりに関わりたい。そう思うきっかけになったのが、大学の授業で取り組んだ車椅子のデザインでした。アイデアは評価されたものの、「これでは実際には使えない」と指摘され、技術と使う人との間にある大きなギャップを痛感したんです。 そんなときに出会ったのが、建設用3Dプリンターを手がける株式会社Polyuseの募集でした。 当時はヨットサークルやアルバイト、留学準備で忙しく、インターンに割ける余裕なんてなかったはずなのに、それでも「どうしても挑戦したい」という思いを抑えることはできませんでした。採用が決まったときの喜びは、今でも鮮明に覚えています。 現在は大学院で研究と並行してインターンを継続中です。学びと重なる部分もあれば、まったく違う領域に触れることもあり、その分「研究だけでは得られないリアルな実践」を経験できています。振り返ると、思い切ってインターンに挑戦して本当に良かったと思います。
株式会社Polyuseは、建設用3Dプリンターを開発・販売している会社です。特徴的なのは、ただ機械を売って終わりではなく、お客さんと一緒に使い方を考え、実際のサービスとして広げていくことにも力を入れている点です。 3Dプリンターと聞くと、プラスチックで小さな部品をつくるイメージがあると思います。でもPolyuseが扱うのはコンクリート。建物や橋のような大きな構造物までプリントできるんです。初めて知ったときは「こんな世界があるんだ!」と驚くと同時に、心からワクワクしました。
直近では、建設用3Dプリンターの洗浄工程を効率化するプロジェクトに取り組んでいます。プリンターはコンクリートを材料に使うので、長時間稼働すると周辺に固まった材料が付着してしまうんです。それを落とすのに人手も時間もかかってしまい、建設業界全体の課題である「人手不足解消」や「低コスト化」の妨げになっていました。そこをどう改善するかが、僕に任されたテーマです。 ありがたいことに、今では社員の方とほぼ同じ目線で議論させてもらっていて、自分が中心となってミーティングを開いたり、解決方法を提案したりする機会もあります。最初は「インターンでここまでやらせてもらえるのか」と驚きましたが、その分やりがいも大きいです。 もともとはエンジニアとして開発寄りの仕事を想定して入ったのですが、実際にはそれに加えて、もっと幅広い経験に挑戦させてもらえました。お客さんと一緒にプリンターの活用方法を考えたり、案件の責任を持って現場に伴走したりと、技術だけにとどまらない仕事にも関わることができたんです。自分の興味や成長に合わせて任される範囲が広がっていくので、視野が大きく広がったと感じています。
もちろん自分も最初から自由に動けたわけではありません。入社した頃は周りの社員さんにたくさん教わりながらのスタートでした。だから新しく入った方も、まずはキャッチアップの時間をしっかりとりつつ、社員さんと一緒に学んでいく形になると思います。段階を踏んで少しずつ任される範囲が広がっていくので、未経験からでも挑戦しやすい環境だと感じています。 それに、自分から興味を示したり努力を重ねたりすれば、新しい役割を任せてもらえることもどんどん増えていきます。気づけば想像していなかったような経験にも挑戦できていて、それがすごく面白いんです。
一番印象に残っているのは、災害用の大型構造物を3Dプリンターでつくるプロジェクトを任されたときのことです。会社としても初めての挑戦で、自分にとっても経験のない大きな案件でした。 最初は「自分がやり切らなきゃ」と独力で進めようとしたのですが、設計や施工方法まで一人で抱え込んでしまって。準備が遅れたり、思うように進められなかった。正直、かなり悔しかったです。 そんなときに社員の方から「現場の人ともっと一緒に考えてみよう」とアドバイスをもらい、建設現場の担当者と何度もオンラインで打ち合わせを重ねました。自分は「プリンターでできること・できないこと」を技術的な背景から説明し、相手は「現場で実際に施工するときの課題や工夫」を共有してくれました。お互いの知識を持ち寄って議論を重ねるうちに、現実的に実行できる設計や方法が少しずつ見えてきたんです。 そして完成した構造物が実際に川沿いに設置され、四基並んでいる光景を初めて目にしたときのことは忘れられません。オンラインでしか話したことのなかった現場の方々と対面し、自分の取り組みを直接評価していただけた瞬間は、本当に胸が熱くなりました。 この経験を通して、「技術と現場の橋渡しをする」ということの意味を肌で感じましたし、学生時代の授業で痛感した“使えるものを作ることの難しさ”に対する答えが、少しだけ見えた気がします。
インターンで大きく変わったのは、自分の物事への取り組み方。入る前は「与えられた課題をきれいにこなす」ことが中心でしたが、現場では想定外のことが次々起こります。その中で「どうすれば前に進めるか」を自分で考え、フットワーク軽く動いて課題を解決する力が身につきました。また一方で、腰を据えて粘り強く取り組む姿勢も学べたと思います。 Polyuseには「まずはやってみよう」という文化があり、挑戦を後押ししてくれます。最初は小さな業務からでしたが、経験を重ねるにつれて任される範囲が広がり、自分の提案が実際のプロジェクトに反映される機会もありました。自分のアイデアが形になり、チームやお客さんに役立っていると実感できたのは、大きな自信につながりましたし、「学んだことを社会に生かすってこういうことなんだ」と腹落ちしました。
熱意を持って社会課題に挑む経営者や、専門性を発揮する社員さんと一緒に働く中で、学生生活ではなかなか出会えない“大人の世界”を間近に感じることができました。Slackで交わされる議論を眺めているだけでも刺激的で、「こんな世界があるんだ」と視野が広がったのを今でも覚えています。 代表や上長との定期的な面談では、業務のことだけでなくキャリアについても相談できました。「君の強みならこんな方向性もあるよ」といったアドバイスをもらえたことで、自分では気づけなかった視点を得られ、それが就活にも直結しました。 それまではビジネスやコンサル、研究者といった“職業名”でしかキャリアを考えられていませんでした。けれどインターンを通して、「技術を社会で役立てる仕事」という新しい選択肢に気づき、自分のキャリア観が大きく変わったと思います。
ヨットをしていたときに教わった心構えがあります。海に出て、自分で行きたい島(目標)を決めてまずは舵を切る。途中で風向きが変われば進路を修正すればいい。でも、最初に舵を切らなければ船は動きません。 インターンも同じで、完璧に準備してから始められるものではありません。少しでも「気になる」「やってみたい」と思ったら、その気持ちを信じて挑戦してみてほしいです。経験やスキルは、やりながら自然と身についていきますし、その中で想像していなかった学びや出会いがきっとあると思います。