長期インターンシップに参加しようと思ったきっかけはなんですか?
大学3年の夏に、弊社で実施されていた1週間ほどの短期インターンにオンラインで参加したのが最初のきっかけでした。(注:現在はリアル開催。当時はコロナ禍のためオンラインで開催)
短期のインターンはグループワーク形式のプログラムで、インターン終了後に長期インターンの案内があり、もっとこの会社について深く知りたいという思いが芽生え、長期インターンにも参加することにしました。
大学3年の9月から12月までの4ヶ月間、長期インターンに参加し、その後1月に内定をいただき、現在は正社員として勤務しています。
インターン時代に担当していた業務内容について教えてください。
長期インターンでは、主に2つの業務を担当していました。1つ目は、採用メディアの立ち上げに関わる業務、2つ目は弊社の公式ホームページに掲載しているコンテンツのアップデートです。
どちらの業務も実際のコンサルティング業務ではないものの、コンサルタントという職種について学びを深められるものでした。
●採用メディアの立ち上げ
弊社に興味を持っていただいている方に向けて、弊社の業務や社内の様子を発信する採用メディアの運営に携わっていました。具体的には、現役社員へのインタビューの企画・撮影・編集・記事執筆まで担当していました。
●公式ホームページのアップデート
ホームページには弊社が手がけている様々な業界のコンサルティング事例を掲載しており、その各コンテンツの内容の見直しを定期的に行っていました。
現在は正社員として、どのような業務を担当されているのですか?
士業事務所向けのコンサルティング業務を担当しています。具体的には、税理士や社労士など、事務所経営を行う専門家の方々に向けて、業績向上や生産性向上といった経営面でのサポートを行っています。
弊社では月次支援というスタイルをとっており、基本的にはお客様と毎月定期的に打ち合わせを重ねながら、目標に向かって一緒に伴走していく形でコンサルティングをさせていただいております。
例えば、「売上を今の5倍にしたい」といった明確な目標があれば、それを実現するために毎月の施策を検討し、実行・改善を繰り返すという流れです。
学生インターンから正社員になったことで、どのような変化がありましたか?
正社員になって感じる変化として大きいのは、責任の重さです。インターン時代はあくまで学生という身分だったこともあり、仮に業務上ミスをしてしまっても、私自身が直接的な責任を負うことはありませんでした。
しかし現在は、自身がメインで担当させていただいているコンサルティング先も増えてきており、自分1人のご提案が、企業の今後の方向性に影響を与えることもあります。時にはコンサルティング先の未来を左右することもあると実感する場面も出てきました。
だからこそ、一つひとつのご提案や言動に、より大きな責任が伴うようになったと感じながら日々働いています。
インターン時に担当していた業務のやりがいと難しい点をそれぞれ教えてください。
楽しく前向きに取り組めたのは、採用メディアの運営業務で実施した現役社員へのインタビューです。
インタビューの企画から実施までを全てインターン生に任せてもらうことができ、自分が学生視点で聞きたいと思うことを企画に反映できたので、純粋に楽しみながら取り組めました。
一方で難しさを感じたのは、全くの未経験から始めた動画編集でした。字幕を入れたり、動画のサムネイルを作ったりと、編集ソフトを使うのはほぼ初めての経験だったので、最初は手探りで進めることになり、慣れるまでに時間がかかりました。
ただ、当時は大変だったものの、今思えば自分から動かなければ触れることのなかった領域に挑戦でき、良い経験になったと思います。
インターンシップを通して自分自身で1番成長した部分はどこですか?
自ら企画し最後までやり抜く力です。
自身の経験上、アルバイト等では予め決められた業務をこなすことが多いイメージがありますが、船井総研のインターンでは、自分で企画を立て、責任を持って実行し、最終的にアウトプットとして形にする経験ができました。
提案から実行まで、一連の流れを自分の力でやり遂げるというのは、学生生活の中では意外と得られない貴重な経験だったと思います。
業務で得られた実行力は、現在正社員として働く中でも活かせています。コンサルティングの現場では、過去の成功事例をもとに提案を行うことが多いものの、私の担当している士業事務所では、コンサルティング先によって抱える課題や目指す方向性が様々です。
ですから、目標や課題点、対応策をゼロベースで考える力が必要になります。そういった意味で、インターン時代に自ら考え、動き、形にしてきた経験は、今の業務にしっかりと繋がっていると感じています。
船井総研で働いたことで、価値観や考え方に変化はありましたか?
コンサルタントという職業に対するイメージが大きく変わりました。最初は華やかでスマートな仕事という印象が強かったのですが、実際にコンサルタントの方にお話を伺ってみると、想像以上に地道な仕事の積み重ねだということを知りました。
資料作成やリサーチ、数値分析など、パソコンに向き合ってコツコツと作業する時間が多く、ただそういった一つひとつ仕事の積み重ねが、お客様にとって本当に価値のある提案に繋がっていくのだと実感しました。
まだ経験は浅いですが、目の前の仕事に真摯に向き合い、着実に積み上げていくことの大切さを、インターンを通じて強く感じました。コンサルの本質は派手さではなく、コンサルティング先との信頼関係を築くための地道な努力なのだと思います。
最後に読者の学生さんに向けてメッセージをお願いします!
長期インターンを経験していたとしても、実際に社会に出てみると、背負う責任の大きさにギャップを感じることがあるかもしれません。
ただ、私はその「責任がある状態」をむしろポジティブに捉えています。責任のある業務を任せてもらえるというのは、それだけ信頼され期待されているということだと思いますし、そのような環境って、実はとても恵まれていると思うんです。
初めは小さな仕事からのスタートかもしれませんが、少しずつ責任のある業務を任せてもらえるようになる過程で、自分自身の成長にも気付けるはずです。だからこそ、社会人としての責任を前向きに受け止め、自分の仕事に誇りを持って取り組んでほしいと思います。