参加したインターン先企業名: 株式会社DMM Boost
参加したインターン: 営業
名前: 千葉 侑來樂
大学名: 埼玉大学
学年(取材時): 大学3年生
大学での活動以外に何か新しい挑戦がしたいと考え、社会での経験を積むために長期インターンを探し始めました。 当時、就職活動やその先の将来を見据えたとき、実際の職場で働くことのイメージがつかめていませんでした。 私は今までのアルバイト経験から、人との対話が好きだと感じていたため、人とのコミュニケーションが必要とされ、様々な仕事の土台である営業職に挑戦することで、働く大変さややりがいを体感したいと思いました。 始めるのが遅いかもしれないという不安もありましたが、挑戦することに意味があると考え応募しました。
理由は主に3つあります。 1つ目は、インサイドセールスという形で営業を行っている点です。 インサイドセールスは単にアポイントを獲得することだけでなく、お客様の潜在ニーズを引き出し、お客様にとってもより良い形で商談に繋げることを目的にしています。 1人1人のお客様と丁寧にコミュニケーションを取ることが重視されているところに魅力を感じました。 2つ目は、会社の雰囲気や風土です。 応募前にインターンシップの求人を見ていた際に、明るく風通しの良い印象を受けました。 また、インターン生に向けた教育制度やサポート制度が整っており、安心して成長できる環境があると感じました。 教育制度については、 3つ目は、オフィスの立地の良さです。 六本木という都心の立地で働くことで、モチベーションが上がるとともに、オフィスで働く社会人の方の雰囲気を肌で感じられると考えました。
まず、教育制度については、非常に分かりやすく充実していると思います。 例えば、架電業務の説明にあたり、架電前の準備や進め方の具体的な手順まで、プレゼン資料や先輩インターン生のアドバイスを通じて丁寧に教えてもらえました。 社員やインターン生が近い距離感でサポートしてくれる環境も、とても心強く感じています。 特に魅力に感じたのは、質問しやすい雰囲気です。 業務中に分からないことがあった際、社員がすぐに手を止めて分かりやすく説明してくれるだけでなく、学生の成長を第一に考えてくれる姿勢が印象的でした。 このように、物理的にも心理的にも距離が近い環境が、教育制度の大きな魅力だと感じています。 また、サポート制度も非常に充実しており、就職活動の1on1相談会が定期的に開かれています。 社員と1対1で就職活動やキャリアについての悩みを相談できる場があるのは、貴重な機会ですし、実際に働いている方から生の声を聞けることが、私にとって大きな学びになりました。
電話でのコミュニケーションに少し不安がありました。 電話では相手の顔が見えないため、初対面の相手に突然電話をかけることに抵抗がありました。 実際、自分が知らない番号からの電話を受けたら警戒することも多いので、もし自分が電話を切られたら、メンタルが保てるかという懸念がありました。 しかし、インターンを始めてみると、社員や先輩インターン生がとても親身になって相談に乗ってくれる環境があったため、困ったときや不安なときもすぐに相談できました。 そうしたサポートのおかげで、少しずつ自分の中で不安を解消し、うまく対処できるようになっています。
私の主な業務は、架電業務を通じたお客様への商材の提案です。 具体的には、まず電話を通じて「当社の商材をぜひご活用いただけませんか」とご紹介します。 ご提案がお客様に納得いただけた場合は、アポイントメントを設定し、その後別の社員が担当する商談へと繋げます。 さらに、インターン生の研修関連業務も担当しています。 まだ実際に研修は実施していませんが、研修資料の作成を進めています。 新しいインターン生に向けて、私のこれまでの経験を伝えられることを楽しみにしています。
営業業務の目標は、月ごとの架電件数やアポイント取得数を設定する形になっています。 また、月単位だけでなく、1日ごとの架電数の目標も設けられており、出勤日にその日ごとの目標を意識して取り組んでいます。 ただし、これらの目標は強制的なノルマではなく、あくまで目標として設定されているため、インターン生としても無理なくのびのびと取り組めるのが良い点だと感じています。 適度な緊張感はありますが、プレッシャーに縛られすぎない環境なので、初めて営業に挑戦する自分にとっては、働きやすさを実感しています。 社会に出ると、どの業種でも成果や数字を追いかける必要があるため、目標が課されることも多いと思います。 その点、このインターンでは、そうしたプレッシャーを少しでも経験し、将来の仕事に向けた準備ができるという意味でも、良い学びの機会になっていると感じています。
印象に残っているのは、アポが初めて取れた瞬間です。 インターンを始めた当初は、なかなかアポが取れず、担当者に繋がってもすぐに断られたり、時には強い言葉で指摘されることもありました。 しかし、電話の回数を重ねて経験を積むことで、少しずつ状況が変わってきました。 8月末から9月初めに取れたアポイントは、自分の中で手応えを感じた瞬間でした。 相手とのコミュニケーションがうまくいき、適切な対話を通じてアポを取得できたことで、努力が実を結んだと感じ、非常に嬉しかったです。
お客様との対話を重視していますが、そもそも電話が繋がらなかったり、途中で切られてしまうこともあり、そのような場面での対処方法に苦労しました。 繋がらない時はどうしても歯がゆさを感じますが、同じような経験をしている他のインターン生と一緒に工夫を重ね、解決策を考えることが大切だと感じています。 また、学業や就職活動との両立も課題に感じていました。 長期インターンはお給料が出る仕事であるため、その責任を果たしながら、学業や就職活動のタスクもこなさなければならず、時間の使い方やタスク管理がかなり重要でした。 忙しい時期には、自分の限られた時間をどう配分するかを考え、優先順位を見極める力が重要だと実感しています。
手帳やスマホのカレンダーを使い、やるべきことをリスト化することで、効率的にタスク管理を行っています。 優先順位を明確にし、テスト期間は学業に集中し、余裕がある時にはインターンにシフトを増やしています。 また、社員の方が柔軟にシフト調整に応じてくれるため、就職活動や学業と無理なく両立できています。
主に3つのスキルが身についたと感じています。 1つ目はヒアリング力です。 今回のインターンを通じて、相手のニーズや課題を的確に引き出す力を身につけられたと感じています。 お客様が何を求めているのか、どのような解決策が必要かをしっかり聞き取り、理解する力が鍛えられました。 2つ目は社会人としての基本的なマナーです。 特に、報告・連絡・相談の徹底を学びました。 インターンを始めたばかりの頃は、やっているつもりでも上手くできていなかった部分がありましたが、社内連絡やお客様とのメール対応を通じて、このスキルがしっかりと身についたと感じています。 3つ目は、バランスの取れたコミュニケーション力です。 これはヒアリング力とは少し異なり、相手と双方向で意見を引き出し合う力です。 自分が話すばかり、聞くばかりにならず、相手の伝えたいことを理解しつつ、自分の意見も伝えるというバランスの取れたコミュニケーションができるようになりました。
インターン生については、コミュニケーションを取ることが好きで、温かい雰囲気の学生が多い印象です。 お互いに物事を言葉で的確に表現する力を持つメンバーも多く、それぞれが自分の目標に向かって努力しているため、そうした人たちと共に働くことで、自分のモチベーション向上にも繋がっています。 社員の方々も非常に温かく柔軟な対応をしてくださる印象です。 特に、私の教育担当の社員さんや採用面接を担当してくださった方など、どの方も学生を平等に扱い、個人的な相談にも親身に対応してくださいます。 さらに、他部署の方々も含めて、風通しが良い会社だという印象を持っています。 DMM Boostは、挑戦を大切にし、変化を積極的に受け入れる企業文化があり、顧客を第一に考えながらも、自分たちも成長していける環境を目指しています。 このような成長を重視する姿勢が、会社全体の社風に現れているのではないかと感じています。
長期インターンには、「意識が高く、就活を意識した熱心な学生が集まる場」という先入観を持っていました。 確かに、そのような側面もありますが、実際に参加してみると、それ以上に自分の将来や人生について深く考えている学生たちが多いことに気づきました。 長期インターンは、単なる就職準備だけではなく、自分の人生を見つめ直す1つの手段として機能していると感じたのは、良い意味でのギャップでした。 もう1つのギャップは、営業に対するイメージです。 入社前の時点では、営業はノルマが厳しく、成果を追い求めるだけの仕事だという印象を持っていました。 しかし、実際に業務に触れることで、適度なプレッシャーのもと、数字だけでなくお客様との対話を大切にするという、営業の新たな側面を見つけられました。 また、営業という業務そのものが、自己成長の一環として機能することに気づけたのは、予想外でありながらもポジティブなギャップでした。
ここ最近の約1ヶ月のスケジュールをお話しします。現在はインターン、就職活動、学業の3つを軸に活動しています。 インターンは毎週木曜日が固定で、11時から夕方7時まで働くスケジュールを組んでおり、この日は授業を入れず全休にしています。 さらに、火曜日の3限の授業が終わった後、夕方の短時間で出勤することもあります。 また、私は編入生であるため、通常の学生よりも多くの講義を受講しています。 そのため、授業の空き時間を活用して、ESの作成やウェブテスト対策、テスト勉強、プレゼン資料の作成などに取り組み、効率的に時間を活用するよう心がけています。 自宅からインターン先の六本木までは片道1時間半から2時間かかることもあるため、通勤時間も有効活用しています。
今後の目標としては、まず臨機応変に対応する力をさらに伸ばしていきたいと考えています。 また、論理的思考についても、自分の課題として感じています。 今後は、堅苦しい表現ではなく、分かりやすく簡潔に伝え、お客様に納得してもらえる対話ができるようになりたいと思っています。 さらに、私がこれまでの人生で大切にしてきたモットーの1つが、多様な価値観を持つ人々と出会い、学ぶことです。 このインターンを通じて、社会人の方々との会話やインターン生同士の交流を深めながら、自分自身の人間性を高めていきたいと考えています。 多様な人と出会うことで、自分の視野を広げ、成長を促す環境に身を置き続けることが目標です。
私自身、長期インターンを始めたきっかけは、正直なところ崇高な動機や立派な目的があったわけではなく、「ちょっとやってみようかな」という軽い好奇心からでした。 しかし、実際に始めてみると、思いがけない学びや経験がたくさん得られることに気づきました。 だからこそ、やってみようという気持ちを大切にして、まずは一歩を踏み出してほしいなと思います。 また、長期インターンに限らず、何か新しいことを始めるときは、規模が大きければ大きいほど、勇気が必要な場面もあります。 そういったときこそ、「自分がこれをやってみたい」「こういうことが好きだ」という自分の気持ちに素直になることが大切だと感じます。 合わなかったらそのとき考え直せばいい、くらいの気持ちで大丈夫です。 自分の心にある「やってみたい」という気持ちを信じて、一歩を踏み出してみてください。