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院進する理系学生が感じる、社会への出遅れ不安。「自分の学び」は社会でどう役立つのか長期インターンで確かめた・インターン募集情報ならゼロワンインターン

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2025.12.26

院進する理系学生が感じる、社会への出遅れ不安。「自分の学び」は社会でどう役立つのか長期インターンで確かめた

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リトルスタジオインク株式会社の長期インターン体験談_鈴木 頼杏の画像

参加したインターン先企業名: リトルスタジオインク株式会社
参加したインターン: エンジニア/プログラミング
名前: 鈴木 頼杏
大学名: 中央大学
学年(取材時): 大学4年生

どんな会社で長期インターンをしているのか教えてください。

僕はリトルスタジオインクという会社で、エンジニアとして長期インターンをしています。リトルスタジオインクは、「Webサイト」「広報映像」「Eラーニング教材」などの制作を行っていて、扱うテーマや対象はかなり幅広いです。統計局の研修動画の制作から、小学生向けの植物の絶滅危惧種や、そこから回復した生き物を紹介するWebページを制作する業務もあります。 一見すると、どちらの業務も性質が大きく異なるように感じるかもしれませんが、共通しているのは、「相手に合わせて、どうすれば伝わるか」を丁寧に考えていること。対象は違っても、「伝え方を設計する」という意味では、同じ延長線上にある仕事だと感じています。

長期インターンを始めようと思ったきっかけは何だったんですか?

大学に入った時点で、大学院に進学することは自分の中でほぼ決まっていました。 その分社会に出るタイミングは周囲より少し遅くなるな、という意識があり、学生のうちに一度、会社の中で働く経験をしておきたいと考えるようになりました。 もう一つ大きかったのは、自分の学びとの関係です。 僕は理学系で、物理学科に所属しています。大学では理論を紙で追ったり、プログラムを組んだりしていますが、それが社会でどのように使われているのかを、具体的にイメージできていたわけではありませんでした。机上で学んでいる内容が、実際の仕事の中でどのような役割を果たしているのか。そのつながりを自分の目で見てみたいと思い、インターンを探し始めました。探す際は、ゼロワンインターンで「データサイエンス」と検索し、興味のある分野から企業を見ていきました。

数ある企業の中で、リトルスタジオインクの長期インターンを選んだ理由は?

求人を見たときに目に留まったのが、「教育関連」という言葉と、「統計局と一緒に仕事をしている」というキーワードでした。データサイエンスという言葉が広く使われる中で、統計が実務の中でどのように扱われているのかを、実際の仕事を通して知ることができそうだと感じました。また、僕自身が統計検定1級を取得していて、統計の勉強を続けてきた背景もあったため、この点には自然と惹かれました。 加えて、教育への関心もありました。以前は教職課程を履修していて、教員という進路を考えた時期もあります。最終的には別の道を選びましたが、「教育」というテーマ自体は、今も自分の中に残っています。 統計と教育、その両方に関われる環境であれば、これまでの学びや関心を活かせるのではないか。そう考えて、リトルスタジオへの応募を決めました。

長期インターン生として、これまでにどんな仕事を経験してきましたか?

入社してからは、エンジニアとしての開発業務を軸にしながら、教育コンテンツの制作にも関わっています。 業務内容はかなり幅広く、繁忙期には動画制作のサポートに入ることもあります。ただ、決まった職種に固定されるというより、「今、このプロジェクトに何が必要か」に応じて役割が変わる働き方です。 自分自身、いろいろなことに挑戦してみたいと思っていたので、その点はとてもありがたい環境だと感じています。 エンジニアとしては、チャットボットの開発などに携わってきましたし、開発と制作のどちらか一方だけをやる、という感覚はありません。技術をどう活かすか、どう形にしていくかを考えながら仕事に関わっています。

エンジニアとして、特に印象に残っている仕事は何ですか?

特に印象に残っているのは、チャットボットの開発です。 ChatGPTのような仕組みを使い、資料をアップロードすると、その内容に応じた回答が返ってくるシステムを作りました。全体の構想はすでに決まっていて、僕はバックエンド側の実装を担当しました。 RAGを使う場面もありましたが、当時は知識が十分にある状態ではありませんでした。そのため、本を読んだり、Udemyの動画を見たりしながら、一つずつ理解を深めていきました。分からないことがあればすぐに相談できる環境があったので、「勉強しながら実装する」という経験ができたのは大きかったです。それまで個人でコードを書くことが多かった分、チームの中で役割を持って開発を進める経験は新鮮でした。設計の意図が共有され、その中で自分の実装が積み重なっていく。プロダクトが形になっていく過程を間近で見られたことは、エンジニアとして大きな学びでした。 現在は、機械学習を使った映像の高画質化の検証にも取り組んでいます。 免許センターなどで使われている、少し古くてノイズの多い交通系の映像を対象に、ノイズ除去によってどこまで画質を改善できるかを試しています。会話型AIではなく、学習済みデータを活用する機械学習のアプローチで、Pythonを使いながら検証を進めています。学部で触れてきた分野を、実際の業務として試せている点は、とても面白いと感じています。

統計検定をお持ちとのことですが、その知識はどんな場面で活きていますか?

統計検定1級の知識を活かして、動画の内容チェックを任されています。 具体的には、数式が間違っていないか、グラフの見せ方が適切か、といった点を確認します。こうした部分は、ある程度しっかり勉強していないと気づきにくいところなので、その点を評価してもらえていると感じます。 また、データを渡されて、内容に合ったグラフを作る仕事もあります。派手な作業ではありませんが、「正しい情報を正しく届ける」ためには欠かせない役割だと思っています。 統計局の動画制作は、まず資料の確認から始まり、社員さんが統計局や依頼元とやり取りをしながら修正点をすり合わせていきます。撮影後も、内容の最終確認や字幕・音声の調整を行い、納品まで進めていく流れです。 僕は動画を一から作るというより、途中から関わり、内容の正確さを担保する立ち位置で仕事をしています。 印象に残っているのは、統計数理研究所が配信した統計ビデオの修正案件です。大学院生や博士課程向けの内容で、レベルが高く、簡単なものではありませんでした。それでも、「自分より専門性の高い人たちが見るコンテンツを整えている」という経験は、とても刺激的でした。

そのほかにも、どんな経験ができましたか?

エンジニア業務以外にも、いくつか印象に残っている経験があります。 プログラミングのワークショップでは、小学生のサポート役として参加しました。 社員さんが全体の進行を担当し、僕は子どもたちの横について、画面を一緒に見ながら操作を確認したり、つまずいている部分を手助けしたりする役割です。 また、統計動画や文部科学省と関わる案件では、動画の構成を考える段階から関わることもありました。世界遺産や国際会議といった少し難しいテーマを、「どんな順番で、どんな言葉を使えば小学生にも伝わるか」を意識しながら、内容の整理や調整を行いました。 専門的な内容を、相手に合わせて噛み砕いて伝える必要があり、教育コンテンツをつくる仕事の難しさと面白さの両方を強く感じた経験です。

長期インターンの経験を通して成長したと感じることは?

自分の中でいちばん大きかったのは、「報告・連絡・相談」に対する考え方が変わったことです。 入社したばかりの頃は、分からないことや、できていないことをどこまで伝えていいのか分からず、少し戸惑っていました。学生生活では、答えに自信がなくても、なんとなく形にして提出する、という場面も少なくありません。でも仕事では、それがそのまま進んでしまうと、後から大きな修正が必要になることもあります。 会社に入ってから、「できていないことを伝えることは、迷惑をかけることではなく、仕事を前に進めるための一歩なんだ」と感じるようになりました。実際、何度も「ここがまだ理解できていません」「この部分が止まっています」と相談してきたと思います。そのたびに、きちんと話を聞いてもらえて、「じゃあ、ここから一緒に整理しよう」と返してもらえました。 そうしたやり取りを重ねるうちに、分からないことを早めに共有することへの抵抗がなくなっていきました。今振り返ると、スキル以上に、仕事への向き合い方そのものが変わった一年だったと思います。

この長期インターンの魅力について教えてください。

この長期インターンの魅力として、まず感じているのは、社員のみなさんの温かさです。 分からないことがあったときに声をかけると、必ず返してもらえる。その安心感が、日々の仕事の土台になっています。 社長もとても気にかけてくださって、仕事の話だけでなく、学校のことや将来のことまで自然に聞いてくれます。「一人の学生として向き合ってもらえている」と感じられる距離感があり、学びの面でも精神的な面でも支えられていると感じています。 それにただ、単に優しいだけの環境ではありません。 「こうしたらもっと良くなるかもしれません」といった提案にも、立場に関係なく耳を傾けてもらえます。学生の意見だからといって否定されることはなく、「より良くしたい」という意図があれば、きちんと受け止めてもらえる。 その姿勢があるからこそ、指示された作業をこなすだけでなく、自分の考えを持って仕事に向き合う経験ができていると感じています。

長期インターンを通して、キャリアや将来に対する考え方にはどんな変化がありましたか?

社内には、キャリアやライフステージの異なる方が多く、就職やこれまでの仕事、プライベートの話を聞く機会もありました。学生同士では触れにくい価値観に、日常的に出会える環境だと感じています。 大学院に進学する予定があるため、以前はキャリアの話を自分とは少し距離のあるものとして捉えていました。ですが大学院進学を経てキャリアを築いてきた先輩方の話を聞く中で、「社会に出る」ということが、より現実的にイメージできるようになりました。 インターンを始めた当初は、早いうちに行動しなければという気持ちが強かったと思います。今は、行動と同じくらい、腰を据えて学び、考える時間も大切にしたいと考えています。 大学院修了後は就職する予定ですが、進学するという選択は変わっていません。このインターンを通じて、理論を丁寧に学んできたことが、実務の中でも価値になると実感できたことで、将来のイメージがより具体的になりました。 今後も研究と両立しながら、実務と学びの両方に向き合っていきたいと思っています。

最後に、応募を迷っている学生へメッセージをお願いします。

大学で勉強していると、「この学びが、将来どこでどう役に立つんだろう」と不安になることがあると思います。僕自身も、インターンを始める前は、ここまで自分の考え方や視野が広がるとは思っていませんでした。 このリトルスタジオの長期インターンは「今できること」だけで役割を決める会社ではありません。これまで何を学んできたのか、何に興味があるのかをきちんと聞いたうえで、「じゃあ、どう活かしていこうか」を一緒に考えてくれる環境です。 だからこそ、「自分に何ができるか分からない」という段階でも、一歩を踏み出しやすい場所だと思います。もし少しでも気になっているなら、ぜひ応募してみてください。学んできたことを、社会につなげてみたい人にとって、安心して挑戦できる場所だと思います。

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