2016年12月23日に、ブラック企業大賞2016が開催され、株式会社電通が大賞に選ばれました。電通といえば、就活生から大人気の有名企業。就職人気企業ランキングで毎年常に上位にランクインする広告業界の雄。
そんなかつての人気企業、株式会社電通が選ばれたブラック企業大賞とは一体何なんでしょうか?
この記事の目次
ブラック企業大賞とは
ブラック企業大賞企画委員会という、作家・弁護士・大学教授等で構成されている団体が2012年から毎年開催しているものです。
ブブラック企業大賞を選ぶ際、ブラック企業・ブラック会社の定義については、ブラック企業大賞企画委員会では、長時間労働、セクハラ・パワハラ、いじめ、長時間過密労働、低賃金、コンプライアンス違反、育休・産休などの制度の不備、労組への敵対度、派遣差別、派遣依存度、残業代未払い(求人票で嘘をついている)の有無を総合的に判断して決めています。
ブラック企業大賞2016ノミネート企業
- 株式会社エイジス
- 株式会社電通
- 株式会社ドン・キホーテ
- 株式会社プリントパック
- 関西電力株式会社
- 佐川急便株式会社
- サトレストランシステムズ株式会社
- 宗教法人仁和寺
- ディスグランデ介護株式会社
- 日本郵便株式会社
ブラック企業大賞2016受賞企業
《大賞》株式会社電通
《WEB投票賞・特別賞》日本郵便株式会社
《業界賞》株式会社プリントパック、ディスグランデ介護株式会社(「茶話本舗」FC企業)
《ブラックバイト賞》DWE Japan(「しゃぶしゃぶ温野菜」FC企業)
ブラック企業大賞、過去の受賞企業一覧
下記に2012年から2015年までの受賞企業をまとめます。
2015年
《大賞》株式会社セブンイレブンジャパン
《WEB投票賞・アリ得ないで賞》株式会社引越社関東
《ブラックバイト賞》株式会社明光ネットワークジャパン(明光義塾)
《特別賞》暁産業株式会社
2014年
《大賞・WEB投票賞》株式会社ヤマダ電器
《業界賞》株式会社A-1 Pictures、株式会社不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)
《要努力賞》株式会社ゼンショーホールディングス
《特別賞》東京都議会
2013年
《大賞》ワタミフードサービス
《業界賞》クロスカンパニー(現ストライプインターナショナル)
《特別賞》国立大学法人東北大学
《教育的指導賞》ベネッセコーポレーション
2012年
《大賞》東京電力株式会社
《市民賞》株式会社ワタミ
《業界賞》株式会社株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ、株式会社フォーカスシステムズ
《ありえないで賞》株式会社ゼンショー(すき家)
《特別賞》株式会社ウェザーニューズ
ブラック企業の見分けるためにはどうすればいいのか?
誰だってブラック企業で働きたいとは思いません。激戦の就職活動を勝ち抜いて、やっと内定をもらった企業が入社したら、じつはブラック企業だったら辛いですよね。
では、ブラック企業の見分け方はあるのでしょうか?
ブラック企業大賞企画委員会が定義するブラック企業・ブラック会社の定義を今一度確認してみましょう。
ブラック会社の定義とは
ブラック企業大賞企画委員会では、ブラック会社を長時間労働、セクハラ・パワハラ、いじめ、長時間過密労働、低賃金、コンプライアンス違反、育休・産休などの制度の不備、労組への敵対度、派遣差別、派遣依存度、残業代未払い(求人票で嘘をついている)の総合評価で見ているそうです。いずれも実態は社外から確認することは難しい情報ばかりです。
外から見る限り、ブラック企業かどうか見分けるのは困難
上記の基準を見る限り、『育休・産休などの制度の不備』については事前に確認できるかもしれませんが、それ以外の評価基準に関する情報を入社前に確認することは難しいです。
OB・OG訪問をして、そこで働く先輩社員に直接質問をしたとして、今現在その企業で働いてい流社員が『うちはブラック企業だよ』と言うとは考えづらいです。
偶然、その企業を退職した人に話を聞ける機会があったとしても、何かしら不満があって退職している以上、その人の情報だけでは実態以上にネガティブな情報しか得られないかもしれません。(例えば、その人が年収に不満があったため、低賃金だと答えたとしても、世間一般から見たら高収入である可能性がある)
もしくはインターネット上の口コミなどで調べるなどして得た情報も、結局その真偽は確かめようがありません。
そう考えると、ブラック企業かどうかを入社前に見分けるのは極めて困難だと分かります。
百聞は一見に如かず。就職前に企業で就業体験を積もう
ブラック企業大賞2016の受賞結果と、就職人気企業ランキングを見比べてみると、入社前に得られる情報と、入社後に得られる情報ではかなり乖離があることが分かります。
そうであれば、事前の情報収集に多大な力を割いても、あまり意味がないのかもしれません。
少しでも気になる業界・企業・職種があるのであれば、新卒就職先として入社志望するどうかの前に、一度入社模擬体験、就業体験(インターンシップ)に参加してみてはいかがでしょうか。
実際に就業体験(インターン)を経験する中で、その業界・企業・職業に対する想定外の発見や気づきがきっとあると思います。
実際に就業体験(インターンシップ)を通じて、その企業を中から見てみる。自分自身の目でその企業の働き方を見た上で就職するかを判断するというのが、ブラック企業を見抜く唯一の手段ではないでしょうか?
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